お友達を作るプロジェクト　その２

＜写真＞げんちゃん、かなりカツ入れられながら、必死で切ったキャベツの千切り・・・包丁の持ち方いまいちです。

高校のお仕事体験が終わりました。

げんちゃんの高校のお仕事体験が終わりました。ホームセンターで、午前中だけ、4人の学友と体験しました。

最後の日に、前回のブログに引き続き、もう一つミッションを与えてみました。

「明日が最後だから、今度は、全員をおうちに招いてみたら。みんなで打ち上げしようって、誘うの。カップやきそばなら、できるでしょう。それを全員分買って、お家でみんなで食べるの。楽しいよ！」

「え？　打ち上げって？」

おやおや、そもそも打ち上げと言う言葉が、ボキャにないらしい・・・・しかたないので説明しました。まあ、全員を取りまとめて家に連れてくるなんて、絶対できるはずもないので、せいぜい、好きなカップ焼きそば買って帰るくらいが落ちでしょうね～。まあいい、それでも、やってみるんだ～！

翌日昼過ぎに職場から、電話してみました。
「お友達は？」
「今日はだめ。無理って言われた。」

ま、想定内・・・
「あ、そう、残念だったね。ちょっと傷ついた？」
「え？いや～（語尾上げ）」
「だろうな・・・断られて、がっかりした？。」
「少し。」
「焼きそば買ってきたの？」
「うん。食べた。」

でも、一応トライしたようです。断られても、たいして傷つきもしないげんちゃんは、ここからのデビューはたのもしい。
どんな心境でやったのか、言われたからただやったのか・・・何なのか・・・
でも、げんちゃんの潜在能力は、ずいぶん上がっていると思いました。

発達障害の困った問題。”考えようとしない”

しかし、考えずともわかるようなことでも、まったく考えようとしないげんちゃんの、とんちんかんも絶好調です。
先日、学校帰りに寄る、書写の道具を持って登校するのを忘れました。書写は、家と駅の間にあります。寄ってやってくれば終わりなのに、わざわざ往復しました。

その失敗を踏まえて、翌週彼がしたこと。

げんちゃんは、朝、お仕事体験にそそくさと、書写のセットを持って行こうとしているではないですか！
ホームセンターは、書写とは真反対の方向です。書写教室とホームセンターの間に家がある。
しかも、昼までで終わる。書写に行くのは、ホームセンターから帰って、ご飯を食べて一段落してからの時間です。

あほです。彼は、先週忘れたから～と、意気揚々と書写の道具を持って行く。
よく考えりゃ、わかるでしょう。

玄関で私に言われ、あ、と気づく。
そんなもん、言われなくたって気づくし、そもそも持って行こうなんて思わないでしょう。
ほんとに、彼の思考はぶつ切りです。
最近は、気持ちを入れているのかどうか、よくわからなくなっています。表面上は、そこそこ入れているように見えます。しかし、こんな失敗を平気でするときは、しっかり気持ちを抜いています。

車のエンジンで言えば、昔は、まったくアクセルを踏んでいなかった。エンジンさえ動いていなかった。
今は、エンジンは動いているけど、アイドリング状態、それくらいのげんちゃんになってきている。

そこをぐっと踏み出すのは、自分がしっかり自覚して、踏み込むことが大事です。
慣れた環境、慣れたスケジュール・・・・これがだめです。

次なる思索、ミッションを考えています。笑