ママの格闘と改善のダイアリー

自分の子が発達障害?
それって何? から始まった。

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ステップアップのための必要なトンネル

字もきれい、真剣に考えてやる。すごいのは、間違ったところを見直すことができた。
意識がばりっと入れば、こういうことができる。まあ、続きませんでしたが、彼の真の能力はここなのでしょう。

げんちゃんが、あ、突き抜けた、と感じてブログに書いたことがありました。2か月くらい前でしょうか。

それから、また落ちてなかなかぱっとせず、今にいたっていました。
げんちゃんの特徴は、上がってもそれをキープできないことだよね、とS先生がぼそっと言いましたが、なるほど、ぬか喜びすることは多い。

 プラス3行って、マイナス4行って、しばらくしてプラス2行く。結果、ちょこっと上がった・・・そんな感じ。私は振り回されながら、結局、ある程度ちょこっと伸びた、って実感する。でもこうやって、小さなステップを登りながら、今のげんちゃんがあります。

 まだ時間の感覚もぼんやり。一つのことしか把握できない。しようとしない。応用がきかず、思考の幅が狭い。自分のことさえあまり把握できないから、人のことを思いやるところまでなかなか行ってない。
 だめな所をあげればきりがないげんちゃんですが、上がって落ちて、やっとまた上がってきたようです。日曜日から、学習へ取り組む感じがとても良くなって、それが4日も続きました。そう、あの突き抜けた、って感じた日と同じ。

 夏休み帳の数学は、やたら文字式の計算が大量に続いています。来る日も来る日も、計算ばかり。後半は、方程式の文章題です。全部で33ぺ-ジもある!

ちなみに、そういう夏休み帳が5教科あるのだから、びっくりです。げんちゃんは、計算を続けるのはとてもエネルギーがいります。普段の学習でも、計算はせいぜい5ー6問にとどめておかないと、どかんと意識が落ちちゃうんで、よっぽど調子がいい時でないと、数学はできないと感じています。それでも、昔よりは、できるようになっているとは思われるけど。

さて、そんなげんちゃんが、日曜からこっち、数学を勢力的にやり始めました。一日目は、20問ほどの問題を、一人で解いていました。
 翌日になると、見開きに50問ある文字式を、何回かに分けて、一日でやってしまいました。まあまあ合ってる。
分配法則では、必ずあとの項には、マイナスをかけ忘れるげんちゃんが、そこそこ正解している。

まさにこれは、人生初!

さすがの私も絶賛です。ま、しかし、安心すると、ぱっと放り投げてしまうげんちゃんですから、

「とても素晴らしいことだよ。つまり、あなたは、気持ちを入れたら、ちゃんとできる、ってことなのよ。でも、一度だけできても、意味がないよ!
これが続いた時に、初めて普通の人と同じなんだからね。普通の人は、これが、毎日で当たり前だから。」

上げたあとは、しっかり次の目標を提示す。

こんなことは初めてなので、私も、どこまで続くのか、半信半疑で、おそるおそる先へ進めます。3日目になると、そろそろ失速か、と思われたけれど、なんとか持ちこたえて、4日続きました。
すごい!

意識を入れた状態が長続きした、ということなのでしょう。他の科目も、教えやすく、わたしの日頃の教えるストレスは、80パーセント減、といったかんじです。
こういう状態のときは、不思議と字もきれいです。
普通の子って、ほんとにストレスフリーなんだろうな、と思います。げんちゃんが、これだけ良かっただけで、まったく日ごろとは違うんだからね。

そして、峰を出してくるげんちゃんからは、プラスのエネルギーが発散されます。横柄な態度も少なく、とっても素直。

 Sさんの言う、ほんとのげんちゃんってやつが、表面の皮を破って出てきているんでしょう。こちらの発信をしっかり受け止めるげんちゃんは、なんてかわいい!
いつものあれは、魂が抜かれて、何かに取りつかれた状態なのかもなーとさえ思う。

あのひさし君にあるのは、このプラス波動なんでしょうね~。なんか、わかる気がするなー。

しかし、4日目からそろそろ失速しはじめ、5日目は、とうとうやつは、完全に抜きやがった! 泣

まあ、しかたないね。Sさんは、
「気持ちは、わかるけど、失速する前でやめないと、疲れてどかんと落ちちゃうよ。たとえ、本人がもっとがんばると言っても、コントロールきかないんだから。」
らしいです。

そうは言われても、普通のわたしたちには、彼の構造がどうなっているかなんて、わかりませんから、難しいです。
 今日は、やや復活して、ややましだったそうです。プラマイゼロ、かな? 5日目は、エネルギー吸い取られる感じだった様子。K先生によると。

でも、確かに、げんちゃんの良い時の状態は、以前のマックスをこえていることは確かです。Sさんは、にっこり笑って、
「彼のパターンが、やっと明確になってきたね。」
と言いました。どういうこと? と聞くとなるほどでした。

「研修が終わってしばらくすると、その成果が出て、どっと峰がしばらく出る。それは、げんちゃんが学んだ通り、とりあえずやろうとするからです。でも、しばらくすると、自我がドカンと出てきて、そんなことする必要はないさ! とふてぶてしい抜きまくる行動が出てくる。それを、好きなだけ続けてみたら、あれ、なんか違うな。やっぱり、先生の言うようにしなきゃいけないな。と今度は、底をついたように浮上してくるんだよ!」

は~、なるほどね~。本人が、自ら納得してつかんでいくまでの過程だとしたら、なんとなくわかるような気がしますね。ということは、納得して、階段を一つ上がるから、そこからまた前のところには落ちにくいのかもしれません。

げんちゃんのトンネルも、どうしても必要な闇なのかもしれないです。

この合計150ページに及ぶ夏休み帳を仕上げて、さらに、出ている宿題をこなせるげんちゃんが、今年の夏、生まれてくれるのだろうか。
つい、がんばらせすぎて、失速させることなく、それを達成できれば、げんちゃんは、また一つ階段を上ったことになるのでしょう。願いたいところです。

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  1. robo_223 より:

    この子達の難しいところは、そこだと思います。一般の子なら、本人が望むなら望むだけ頑張らせておけばいいですし、追い込むだけ追い込めばいいですよね。でも、この子達は、こちらで自制してやらせ過ぎないようにしたり、ゆくゆくは、自分自身でどこまで頑張るか調節出来るようにして上げなければならないと思います。

    ですから、私もその調節に1番試行錯誤しているかもしれません。あえて運動部の入部をやめさせたり、夜は勉強させず、勉強時間自体も短くしたり、自分の身の回りのことも一気に自分でやらせないなど、ドカンと落ちない程度のマックスに課題のレベルや量を調節しています。

    その方が、スモールステップながら、着々と階段を登って行くからです。落ちた時が壊滅的なのは、やってみなくても想像できるからです。

    でも、その調節が難しくて、都度都度の見直しが必要なので、親の方もルーティン的な関わりは出来ないと思います。その時々のベストな課題設定をしなければならないからです。

    多すぎても高すぎてもダメ。少なすぎても低すぎてもダメ。コンスタントに階段を登り続ける状態を作り出すことは親の自制心や大胆かつ慎重な判断力が必要だと思います。

    それが、トンネルのように感じるかもしれませんが、必ず通らなければならない場所ですよね。大人になった時点でトンネルを抜け出しているという風にスケジュールを立てて、今、早々とトンネルから出さない方が予後はいいと思います。

  2. glow-gen より:

    ロボママさん
    なんなんでしょうね~。意識障害とは言うけれど、すぐにパンクしちゃうっていうのは。私はまだわかったようなわからないような、と言う感じです。S先生は、感情は動かしているけれど、しんの冷静な意識は、まだまだ発動していない、とか言います。
     そういえば、げんちゃんは、勉強する時は、なんか、体が力んでがちがちです。気持ちがかたまってしまっているんでしょうね。そんな状態で長時間やれば、たしかにくたくたですよね~。

    コンスタントにこつこつと登っていくには、派手な感情は邪魔になりますよね~。人が持っている、本来のすばらしい意識とは、もっと冷静でたんたんと努力をもたらすものなんでしょうね。
    トンネルにいるときも、げんちゃんに逃げ場を作ってしまうような状況をすべて排除するように気を付けました。横柄さを肯定してしまったら、やはり、あがってこれなかったかもしれないな、と思います。

  3. robo_223 より:

    返信ありがとうございます。

    トンネルの中にいる時は逃げ場を作らないということは、私も気をつけています。本人自体に正しい判断力がまだ備わっていないので、指示を一本化しなければなりませんよね。割り引いて考えるなどといった器用さもないので、色々な価値観をぶつけられると、ただ迷走するだけだと思います。

    そして、万一、周囲にママさんより極端に甘い人がいる場合は、ママさんに対して生意気な態度を取ることも充分ありえると思います。

    また、親に対して横柄な態度などは小さいところから、取り除いていた方がいいと私も思っています。一般の子が生意気なのとは、根本的に違うからです。

    自己判断力・自己管理能力その他の能力が身に付いて来て、親の教育がもうあまり必要なくなって来ている一般の子の思春期とは違いますからね。勉強だってしたってしなくたって何とか生きて行けるのが一般の子ですからね。

  4. glow-gen より:

    ロボママさん
    逃げ場について、よくS先生に言われていたのですが、確かにそうですよ。
    逃げ場というのは、いろいろあって、母親の心にもありますよね。
    表面はいろいろ言ってるけれど、芯のところで、おさえがきいていない、とか、体裁を考えている、とか、そういう、腹の座ってない部分も、知らずに逃げ場にします。

    だから、私も、何が正しいか、正しい生き方や考え方は? というところだけおさえて、人からどう見られるか?とか、見栄みたいなところは捨ててます。
     自分の子がかわいいので、相手の義務まで自分が追ってしまうママも、つい逃げ場になってしまうかな~。

    いろんなママたちを見てきたら、逃げ場ばりばり作ってる、って思う人も多いな~と思います。

    とにかく、客観的に、突き放して見て、自力で這い上がってこなきゃいけない部分は、手をかさない・・・そんな感じでしょうか。

    親をなめてくるのも、ひとなみにやってくれますから、ほんとに力関係はきちんとつけなくてはいけないです。

    とにかく、思春期だから、とかよく言われますが、そもそもげんちゃんは、大前提がまったく違うということも同感です。 1

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