
こういう絵のモチーフは難しいです💦
近況と、げんちゃんが抱える「恐ろしいほどのズレ」
げんちゃんは、料理の腕もマシになっているし、とりあえず倉庫のピッキングのアルバイト的なものを中心に週1くらいで仕事をしています。
とはいえ、げんちゃんと言う子は、本当に「ズレて」います。
このズレというのは本当に厄介です。いろんな能力の低さや様々な課題がありますが、社会に出るためには、この恐ろしいほどのズレをなんとか修正しないとなかなか先に行けないでしょう。
発達障害で社会に出ている人たち、IQが高い人たちだったとしても、ほとんどの人がこの「ズレ」を持っています。
発達障害と診断を受けていない人でも、この大きなずれを持つ人は、「何かおかしい!」と周囲に違和感をもたらし、なかなかスムーズに社会に溶け込むことができません。
しかも、げんちゃんのようにIQも高くもなく、トンチンカンばかりやってしまう輩は、そのズレの大きさはかなりのものだと思います。
自分でずれに気づこうとしない
そして、げんちゃんは、そもそも、自分でズレていることに気づこうとしないのです。どこか「自分は普通だ」くらいの感覚でいるようです。
まあ、それだから、平気でアルバイトなんてできるのかもしれませんが。
そして、そのずれに通じるのは、何かをを聞いても、その真意を考えないと言う、独特の思考の様式が原因だと思います。
挙句の果てに、真意を考えないどころか、何を聞いても、ただ音が自分の耳を素通りするだけ。全く聞いていないということもしょっちゅうです。
かなりやる気を出して聞いていないと、こちらの言うことの真意どころか、言った事実さえとらえていないと言うことがおこります。
聞いていないくせに、ここまでくると、反射的に、お見事な返事やレスポンスをして、対外的に装飾できる、という能力がついているのでさらに厄介です。
ほんとに、これが職場で出現すれば、かなり厄介なことになって、首になりかねないと思います。
ある朝のオーダーと、噛み合わない夜の電話
料理もなかなか上手になってきたな、と思っていた矢先に、やれやれと言うことが勃発します。
ある朝、私は豚の味噌漬けを作っていたので、げんちゃんにこう言いました。
「今日帰ったら、豚を味噌に漬けてるから、味噌漬けを焼きなさい。付け合わせはもやしを炒めて味付けしたらいいよ。やる気あったらお味噌汁も作っといて。」
げんちゃんは、私のこのオーダーに、「うん、わかった」と返事をしました。
結構いろんなことができるようになってくると、私も親ばかというやつで、もう普通の子のような気になってしまって、さらっとオーダーをしてしまう自分がいます。反省!。
普通の子なんかじゃありゃしない!
夜になって、げんちゃんから、いつものように職場に電話がかかってきます。
「お母さん、今日は何を作るの?」
「えっ?」
私は唖然とします。全く聞いてなかった!
「え? 今日は何するって? 朝言ったでしょ」
私はイラつきながら答えます。げんちゃんは、平然と、
「え? ちょっともう一回言って。」
と言ってきます。
唖然とします。まったく味噌漬けのみの字も、頭にないようです。
何にも頭に残っていないから、忘れたと言う感覚さえ持てないようです。だから謝ろうともしない。
げんちゃんは
「もう一回言って」と、当然のように私にたたみかけます。
朝、ちゃんと「わかった」と言ったことを覚えている私は、うんざりして教えないでいると、
「自分は一回言ったぐらいではわからないんだよ」
と、ふてぶてしい態度で何度もしつこく聞いてきます。
冷蔵庫の前で炸裂する、トンチンカンな発言
私は、「冷蔵庫見てよ、思い出すんじゃない?」と返事。
げんちゃんはお肉のパックを二つ見つけました。一個は味噌がついた豚。そしてもう一つは、牛の細切れ肉でした。
それを見て、げんちゃんは言い出します。
「あの、牛のステーキ?」
「は?」
味噌漬けを見て「ステーキ」と言い出したのか?こま切れ肉をそう言うのか?
どちらにしても、どう見たってステーキではありません。もう何度料理してんだか・・・。
さらに、
「これを二人分に切るの?」
と言い出しました。
そもそも、豚のみそ漬けを言ってるなら、お肉は二枚です。なんでそれを二人分に切らなきゃいけないんでしょう。
なんか、言うことがずれていて気持ち悪い。
「もう二つに分かれている肉があるのだから、二人分に切るっておかしいでしょ。もし小さく切りたいんだったら、細かく切るの?、と言うんじゃないの?」
あー気持ち悪い。
私は答えるのもいやになって
「知らない、考えなさいよ。」
私は叫びます。すると
「えっと、この肉……えっと、豚と牛をするの?」
と、また訳の分からないことを言う。
豚肉と牛肉を一緒に混ぜて炒める?と聞いてるのでしょうか。そんなことふつうしないでしょう。何をどう考えているのか、私にはさっぱりわからない。
まあ、こんな会話は日常茶飯事。ピントずれのエリアで、格闘している感じです。
考えようとしない態度、アルバイトはギリギリの挑戦
「何をすべきなの? これはブタの味噌漬け。炒めるの。言ったでしょ。考えなさいよ。この肉のパック二つ、見て考えりゃ、何をするかわかるでしょ。」
そう言うと、やっと少し考え始めます。頭なんて使う気が毛頭ないのでしょう。
「豚の味噌漬け・・・・。はあ・・これを二人分に切るの? ちっちゃく」
はあ、もうすべてにおいて、細やかに教えてルーティンに落とし込まないとやらないと言うのでしょうか・・・・
今までの経験と、ちょっとしたつながりを考える思考があれば、ひっかかるところじゃないでしょう!
と思ってしまいます。
このエピソードは、料理の話で、経験を踏んでいなければ、しかたがない、と思う人もいると思いますが、まあ、一事が万事なんです!(泣)
こんな人間がまともに、すいすいと、社会で働けるわけもない。
アルバイトは本当に、ギリギリの挑戦なんだと思います。
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