ママの格闘と改善のダイアリー

自分の子が発達障害?
それって何? から始まった。

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発達障害、体感覚の欠落、敏感すぎるか鈍感すぎる。

極寒の福岡、げんちゃんはカッター1枚で飛び出していた。

げんちゃん、ここんとこ日曜たんびに、ホテルの給仕の仕事に行っています。(学校は、けっこう昼までの日とかあって、心置きなく仕事を入れられます。)

先週の失敗をブログに載せたのですが、実は、その日、もっと、どでかいことをやらかしていました。

先週は、電車で午前中はデッサン教室に行き、終わったら、そのままバスで仕事に向かう、というミッションでした。

随分寒い日でした。
9時に家を出るはずのげんちゃんは、9時半になって、ばたばたと家を出た模様でした。私は、前々日、仕事のプレゼンで、徹夜みたいな生活だったので、日曜日は、布団の中から、朝の支度をするげんちゃんをチラ見するのみ。・・

やれやれ、こりゃ遅刻だわな・・・
「早く行きなさいよ。遅刻じゃない。ちゃんと、仕事の用意もしてるの? バスは昨日教えたからわかるでしょ。何かあったら絶対、すぐにこっちに電話。そうしないと、大失敗してしまうよ!」

あ~。げんちゃんがいない日曜日なんて、なんて天国なのかしら・・・

まあその日の帰りが前回のブログなんですが・・・・

結局、帰り、駅までげんちゃんを迎えに行くと、よたよたと、駅の階段を異様ないでたちで降りてくる青年一人!

なななんと! げんちゃん、セーターもオーバーも着ずに、上は白のカッターシャツのみで降りてくるではありませんか。しかもですよ!裾をズボンから出しまくって、酔っ払いみたいないでたちです!!

ぎゃ~!何あれ。今日は、福岡でも、屈指の寒さ! 周りの人たちは、みな、寒そうに、着こんでいます!
私はあきれて、固まりました!

車に乗るなり、
「げんちゃん上着は? セーターは?」
とたたみかけます。
「あ、ちょっと暑かったから、カバンの中。」
平然と言います。
「え?」
カバンは、そんなに大きくはない!
「ちょっと、嘘でしょ! 何やってんの? その格好で行ったの? 何で? 」

もう怒り心頭!!!

げんちゃんは平気でうそをつく。
「あの、家から出て、寒いと思ったけど、(上着来てないことに)気づいたけど、電車に遅れるから、どうしようかな、と思ったんだけど・・・」

あたふたと言い訳。

いくら、遅刻するったって、この寒空にその格好で行くのは、気違いじみてる。狂ってる!!

普通の人が普通に気になるところが、全く気にならない

そういえば、支援クラスでいっしょだったゆうすけ君も、年中半袖で平気でいたことを思い出しました。普通の人なら、そもそも忘れてそんな恰好で、玄関を飛び出すはずもない。
他に気を取られると、魂が入っていないみたいになって、自分の体ということを、うっかり忘れるんじゃないでしょうか。体感覚が標準値から限りなく外れるのです。げんちゃんは、鈍感な方にはずれ、ある人は、極敏感の方にはずれる。どちらにしても、理解できにくい。

取りに戻らなかったことも異常だけど、家から出る瞬間、薄いカッター1枚で、何も感じないこと自体、もう理解の外です。
まるで、得体のしれない生物に思えます!

まあ、こっちの心配をよそに、頑丈なげんちゃんは、その後風邪もひかない。それはすごいけど、警察官がいたら、職務質問ものだよ!

発達障害の、ある人たちの異様さは、こういうところなのかもしれない!
普通の人が、普通に気にするところが、全く気にならないのですよ。

ただ、げんちゃん、多少救いがあったのは、家を出てすぐ、寒くて、おかしいことに気づいた。結局、上着を取りに帰らなかったけれど、失敗だったと思っていることです。私に叱られる、と判断し、駅の階段で、芝居を打とうと思ったわけです。
昔のげんちゃんなら
「は~?」
ときょとんとしていたかもしれません。

こういうのも成長と言っていいのでしょうか。壮絶すぎてわかりません。

発達障害をただのIQだけで語ることは難しいです。人として、言うには及ばず、といったベースのところが欠落しているように感じます。

一回のバイトで、何回シリーズが書けるのだろう!! ネタつきません。涙

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  1. 夏みかん より:

    これってあるあるですよね!
    外遊びするのに帽子、手袋つけたがらない子とかいました(真冬の北海道、氷点下15度とかでも)若者は変な見栄?があって、女子高生は生足、みんな帽子手袋無しで氷点下20度を闊歩しています。着込むのが格好悪いという北海道の謎の若者文化。私も今、福岡に行ったら暑くて薄着してそうですし、息子にも福岡で暑くて上着要らないと言われたら同意すると思うので、地域差出ますね〜。地元の方にはきっと有り得ない光景ですよね。話が逸れました(^_^;)

    息子もそのへんあやふやなことに加えて、なかなか習慣を切り替えられない特性から寒くなってもジャンパーを着たがらない、いよいよ寒くて着始めたら今度は春になっても脱げない、変えることが不安なんです。毎年そのような様子が見られます。
    シャツが出ていても、その感覚は鈍くてわかってないのに、髪の毛一本でも背中に落ちてきたら敏感に気付いて気持ち悪いと大騒ぎするという、まさに鈍感と敏感に大きくブレます〜!
    衛生観念など身につきにくさがあって、手強いですよね。ほんと、シャツは何故か出ますよね。

  2. げんちゃんママ げんちゃんママ より:

    夏みかんさん
    貴重な北海道の情報ありがとうございました。~(笑)
    げんちゃんが、意識抜けているとき、(ほどんど)、まるでミスタービーンです。
    ミスタービーンの映画って、日本の感覚だと、面白い、というより、なんか、気味の悪さがあります。それは、役者さんの風貌とかもあると思います。
    ころんとして、笑顔、天然、と言う感じより、なんか薄気味悪さというか・・・

    げんちゃんの失敗は、私にとって、そんな薄気味悪さがあります。
    普通の失敗の延長にないのです。
    しかも、ぼ~っとしているから、表情もなんかしまりがなくて・・・

    私は、魂が、しっかり体にフィットしていないから、体のサインがしっかり受け取れない、と認識するにいたっています。

    ある男の子は、側弯がひどく大手術をしました。私はそのオペの術後がかなり痛いので、心配していたのに、ほとんど痛みを訴えなかった、と言っていました。もちろん、標準的な痛み止めは使ったようですが、普通は、そんなものではなかなか効かないのです。

    幸いなことでしたが、やはり、彼らの体の認知機能の狂いを感じました。

    お子さんは、一度やりだすと変化ができないんですね。ルーティンに落としてしまうと、なかなか変えられないのでしょうかね。
    髪の毛の話も、自分がこだわったセンサーと、まったく放置するセンサーがあるのだと思います。
    悲しいかな、げんちゃんは、こだわらないセンサーしかないように思いますが・・・

    それでも、え? それはちゃんと気になったんだ・・・ということもあります。

    つまりほんとに気まぐれです。スイッチを入れないと、すべて感じない、という性質があるので、こだわったところだけしか正しいことができないわけです。
    それではいけないんだ、ということを自分でしっかりにぎらないといけません。しかし、めんどうなので、ほんとに気まぐれ。

    それで社会は通用しない、ということを、あらゆる方面で教える・・・その繰り返しになっています。なかなか逃げるので、うまくいかないですね~・・・

    衛生観念もないに等しい。手を洗うにしても、ルーティンな行為だからやるにすぎません。ただやればいい。

    それが生活を支配しています。やっかいすぎるげんちゃんです!

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