ママの格闘と改善のダイアリー

自分の子が発達障害?
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自立支援の事業所、二か月の感想


絵の中だとくつろげます~。ちょっとこんな絵を描いてみました。

週二回、午前中だけ通う、自立支援の事業所は、スタートして2か月がたちました。

ただやってる感しかない感じのカリキュラム

カリキュラムは、SSTと呼ばれるソーシャルの授業があったり、まるで小学校の支援クラスみたいな、簡単な制作物があったり、みんなでゲームをしたり・・・
ゆる~い、大きな子の幼稚園みたいだな~・・・
というのが私の感触です。

ただなんとなく息抜きに行ってるようなげんちゃんだったので、とにかく、今日やったことを、一日の日誌帳みたいなものに書くように言い、友達と必ず交流し話すように、と指示しました。

げんちゃんは、それらをこなす力があると思うのに、まったくやりません。最近やっとちょこっとやります。ほんとに息抜きそのもの・・・

どうかすると、どかんと意識低下して帰ってくるので、S先生といらいらしています。

ああいうとこって、内容にかかわらず、やれば、国から報酬が出るので、どうしてもそんな感じになるのかな~、と思いました。

まあ、考えてみれば、学者にだって、発達障害や知的障害、精神障害などなど、きっちり原因も究明できてないし、有効な手立てもしっかり確立できていないんだから、期待はできないのかもしれません。

まあ、ここは、行き場のない子の居場所で、家族からしたら、あずかってもらってる保育園・・・そんなところなんかな、と思います。
月謝はいらないし・・・

ここも、ある程度目的をしっかり定めて、どう活用するか、本人、または親の明確な考えがなければ、活用できない場所になると感じます。

げんちゃんの場合の目的は、

1,友達とのからみを学ぶ
2,家庭ではない、少し社会につながる場所に所属する。他の大人と接する。
3,無料なので、教育費を浮かす・・・・((´;ω;`))

こんな感じでしょうか・・・

そのため、目的がしっかり達成できず、むしろ、げんちゃんプロジェクトを侵害すると感じた時は、休ませています。(3の目的は常に果たしてますが・・・笑)

たとえば、S先生が彼を追い込んで、成長するかな~って時に、逃げ場になって、一気に落ちるときは、行かせません。
その後、またげんちゃんから、ずるを追い出し、少しは前向きな気持ちを生まれさせるために、相当なリカバリーがいるからです。S先生も私も疲弊します。

本人はどっぷり逃げ場にしているので、行けないと、ちぇっ! て感じでしょうか。やれやれ。

事業所の仲間は、たまたまか、コミュ力が低い様子

友人とのからみを体験し学ぶ、という目的に関しては、どうも、一緒に通っている子たちは、コミュ力が低く、話してもあんまりリアクションもないらしく、げんちゃんは、物足りないようです。
いや、気の利いた子は、げんちゃんを相手にしないのかもしれません。

「げんちゃん、自立支援の子たちと、トモキ君、どっちが楽しい?」と聞くと、即答
「トモキ君」

ソーシャル、会話はやはり、ある程度胸を借りる相手のレベルが重要なんだと思いました。
普通の子たちでは、げんちゃんの方が、相手にされないけれど、げんちゃんの成長レベルより、下になってしまっても、なかなか刺激は与えられないようです。

唯一、トモキ君はほんとにありがたい友達だな~、と思います。

小学校レベルの学習の継続の方が、ずっと役に立つ

まだまだ続けていかないといけない、小学校レベルの国語算数社会理科・・・そういうものを課題に入れる方がましだよな・・・思います。よほどIQの高いお子さんならいざしらず、げんちゃんたちのような子は、わかってるようでも、ぜんぜんわかっていないことだらけです。何度も何度も継続して学習をやり続ける必要があります。

げんちゃんのような子供の場合、心の成長が遅い分、やってきたとはいえど、吸収できた量も少なく、何度も何度も角度を変えて、学習をさせ続けないといけないと思います。

高校を卒業してもやる価値のある、小学校の学習、そのあとには中学レベルの学習のいくつか・・・

これらは、物を考えたり、つなげたり、知的常識を持つうえで必要になってきますし、脳の訓練になり、取り組み方や、積み上げ方の訓練にもなるのです。

高校卒業すると、小学校レベルの学習を継続する場所がない

案外高校を出ると、学ぶ場所はほとんどないのが現実です。大学の予備校じゃ、はるかかなただし、くもんでは、算数は計算だけだし・・・。あらゆる角度で、できるように見えたとしても、うす塗りにすぎない小学校レベルの学習。IQが高い子でも、もしかしたら、基礎能力は、すかすかのところはあるのかもしれないと思います。ですから、もっと、そういう学習を継続できるカリキュラムを作っていく方が、有効な子はたくさんいると思います。

福祉サービスは、本人の成長にどこまで役立ってるか、しっかり目を光らせたい

そういう意味で、自立支援のこの事業所は、げんちゃんにとって、ほんとに、目を光らせながら(事業所に対してというより、行ってるげんちゃんに) 利用する場所だな、と思います。望んでも、事業所自体が、すぐにかわっていけるわけではないので、どういう効果影響があるか、真剣にフィードバックしないと、成長を侵害することだってあると思っています。

ここより、目的にかなったところが見つからないので、今のところとりあえず、週二日8時間程度、時間をしぼって、行かせているといったところが、現在の立ち位置じゃないか、と思います。

週4日、1時間半行っている学習塾の方が、ここより、よっぽど有益かもしれない、と感じています。そこでの学習は、3年生から始まって、今やっと、6年生に入りました。

公開コメント 承認後公開

  1. 夏みかん より:

    事業所の感想の記事をありがとうございます。実際通われてる方や子どもを通わせている保護者の話を聞く機会がないので、参考になります。

    最近では精神科デイケアで、発達障害プログラムとして、統合失調症や鬱などとは別に場所や支援など分けて発達障害にフォーカスした支援を始める病院も増えているそうです。まだどこも手探りでやってますが、選択肢が増えることはいいことだなと思います。

    福祉サービスはどっちに転ぶか紙一重な印象をずっと持っていました。綱渡りというか、どこの場所でもそうではありますが任せきりには決してできない場所だな、と。

    トモキ君との交流を重ねて、対話するって楽しい、人と繋がり親しくするのは面白いと気付いて、広げていきたいですね。

    • げんちゃんママ げんちゃんママ より:

      夏みかんさん
      コメントありがとうございます。
      福祉サービスは、未就学の時、月2回療育センターを利用していました。それだけですね~。今まで。
      その時も、目的をしぼっていました。家でやっているプロジェクトの結果判定です。
      1時間、担当の先生と体遊びと学習的なことをするので、その様子を観察して、次の課題を見つけていました。
      それ以外は、小学校の情報とか、公的な情報を得るため。またそこで、たまに来る小児科医に診断名もつけてもらいました。(結局病院へは行きませんでした。意味ないと思って・・・)

      うまく目的をしっかりしぼって使えば、使える時もありますよね。

      今回は、微妙です。でも、定点として使えるので、今は落ちまくる感じですが、やがて変化すると彼の変化を確認することができるかもですね。

      まあ、でもその福祉サービスが表にかかげてる目的を果たせるところは、ほとんどないような気もします。

      保育園のような行き場、という感じで考えれば、役に立つのは間違いないと思います。確かに家から出ていくところがあると、親はほんとにその時間ほっとすることができます。

      精神科も、発達障害無視してはもうやっていけないくらい、今までの病名の底にも発達は隠れていることが多いですね。

      トモキ君ですが、S先生やたけこ先生に、まだ実践をがんがんやって伸びていく時期じゃない、と言われました。なるほど、と思いました。慣れてくれば、心が全く動かないのがげんちゃん。時々忘れたころにカードを使わないと、ウルトラCがなくなります。こつこつ心の学びをして、たまに、実践・・・基礎編がまだまだまったくなんですよね~。

      うまくできるか、不安だった、なんてセリフは、しょっちゅうやっていては生まれません・・・
      ほんとに難しい息子です。

  2. ゆうママ より:

    やはり、福祉サービスの利用は難しいのですね。
    事業所のスタンス、カリキュラム、そこにきてる人たち…いろんな要素がうまくそろったらとてもいいと思うのですが、それはなかなか難しいことなのでしょうね。

    >普通の子たちでは、げんちゃんの方が、相>手にされないけれど、げんちゃんの成長レ>ベルより、下になってしまっても、なかな>か刺激は与えられないようです。

    なるほどなぁと思いました。息子は今、かなり無理して専門学校に行ってると思います。ただ普通の子たちも大人になってきているので、こういうやつだと思ってそれなりに相手してくれてる感じがします。けれども息子は自分のできなさ加減を感じて、ちょっとしんどそうでもあります。
    本人がやめたいと言わなければ、このまま通わせるつもりですが…単位が取れなくて卒業できなかったらと思うとため息がでます。学費もバカにならないですしね(涙)それでも好きなことをしてるのだからと納得するしかないです。

    刺激がなくとも、就労移行支援などの福祉事業所に行ったほうが仕事にもつながりやすく、のびのび成長するのかもしれないと思ったりもします。もっとも卒業できなかったり就職できなかったらお世話になることになるのだろうなと思っています。
    本当にいくつになっても道なき道をいくしかないですね。

    • げんちゃんママ げんちゃんママ より:

      ゆうママさん
      数か月自立支援に通わせてみて、はっきり言って、だめだめとしか言いようがありません。
      国から適当にやっていてもお金をもらえるので、どこを見てるのかわかりません。
      まあ一度見学に行って、多少の苦言も言った方がいいかもしれませんね。そういう人がいないと、まったく駄目のままだと思います。

      今日は、ゲームの時間があって、大きな画面を写してスマホゲームみたいなのをみんなでしたらしいです。なんてあほらしい!
      どうせやるなら、もっとアナログのゲームで、五感を刺激すべきだし、会話も誘導すべきです。まったく目的が見えず、しょうもない、としか言いようがありません。

      たぶん、どこに行っても五十歩百歩なのかなと思いますがどうなのでしょう。もう少しましなところはあるのかもしれません。げんちゃんも、さすがに、今日は、そんなゲームなんてしてもしょうがないから参加しなかった、と言ってました。参加しない時は、自分だけのメニューをするらしいのですが、それも聞くとしょうもなかったので、今度からカリキュラムを事前にチェックして対策を立てようと思います。

      ですが、げんちゃん自身が、ほんとにそんなことされても文句言えないくらい、ぼけっとしているので、やれやれですが。

      お子さんは、専門学校になんとかくいこんでいってるのはすごいです。ただ、実際の実力とのギャップを埋める場所がもう一つあるといいですよね。

      げんちゃんも今、感謝とか・・・とか、三歳児みたいなすかすかの場所を一つ一つ埋めて行ってます。
      驚くほど、ない能力が、そこそこできるところに交じってたくさん存在するので、ほんとにあぜんとします。

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