ママの格闘と改善のダイアリー

自分の子が発達障害?
それって何? から始まった。

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文章の幹をつかむ訓練 

発達障害の人は、程度の差はあるけれど、つむがれていく言葉の真意が取れない、という特徴があります。

社会で出会ってきた、発達傾向のある人たちも、そういう観点で振り返ってみれば、納得することばかりです。

そこのポイントをわかっていると、彼らと接する時におこる、ストレスフルなずれに、少しは対応できます。

ふと、IQの高い発達の人たちの国語力ってどうなのだろう・・と思いました。ある程度文章の中から、軸となる部分を取り出すことができないと、国語のテストは良い点が取れません。
東大生の中には、けっこう発達障害の人が紛れていると聞きますが、彼らが、高度な国語の文章に格闘できることは、ちょっと不思議でもあります。
もしかしたら、できると言っても、言葉面だけの理解の可能性があるのかもしれません。


げんちゃんなどは、短い随筆程度の文章でも、その幹となることを3行ぐらいで言うことは困難を極めます。

げんちゃんは、文章の枝葉の部分で、自分がふと気になったことだけを、平気で骨格だと言ってきたりします。
そもそも、わからん! と投げ出すことも多いです。

物事の軸となる部分をとらえる。そして、その真意をつかむ。さらにはその骨子から、自分の経験などをリンクさせていって、さらに深堀したり、広げて行ったりする。
そこに深い人間愛や、高邁な思想があれば、理想の人間像ということになるのかもしれません。一般人にもなかなか高度な到達点です。

ましてや、物事の真意、コアなるところを、とらえる気持ちを出そうとしない発達君です。
げんちゃんのように、文章の深堀や、真意をとらえるという初歩の段階で、つまづくことも多いことが想像されます。

あらゆる能力をつけていく中で、文章に特化した訓練も必要だと思って、細々とですが、文章の軸をとらえる訓練を始めました。

雑誌PHPの投稿文が、量としてちょうどいいし、ちょっと道徳みたいなことを意識した文章が多いので、常識感や、向上心などを刺激するのにちょうどいいかな~と思って、使っています。

私が帰りが遅いので、毎日はできませんが、中の一文を音読させて、この話を人に伝えるとした、どう話したらいい?
などなど、耕す感じで考えさせています。
まあ、それにしてもできない・・・

たくさんやらせるより、一つを丹念に掘り下げたり、焦点合わせさせたり、手を変え品を変え、質問していく感じです。
ある時は、2日かけたりすることもあるし、再度やったりします。

今のげんちゃんは、量も大事ですが、量よりも、つかむということを優先してすすめています。

普通の子でも、ボキャ貧で、ぼんやりした子は難しいのかもしれません。

この練習も、初めは、ただ毎日読ませるだけ、というところから始まったのですが。
好きなところを読んで、と言ったら、前に読んだところを平気で読みだす始末。

あ、まったく気持ち入れず、ただ音出しているだけなんだ、とわかり、こういうやりかたになったのです。

勉強の仕方も、げんちゃんたちの特性をしっかりつかみ、的をつかむということを意識したやり方にしないと、タイムロスだけおこるようです。
的をつかむ要領を教えるわけではなく、的をつかもうとする気持ちを出させる訓練。

世の中でやっていることと同じようで、微妙に見つめているところが違うような気もします。



やがて、気持ちを入れて、文章の真意を、しっかりとらえる癖がつけばいいな~と思います。

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  1. natumikan_123 より:

    真意をとらえて掴むこと、していってほしいですよね。うちも行間を読むことが苦手です。
    思いを汲むというのが、ゆっくりゆっくり成長している感じです。想像力も同様です。

    うちは文章からだと自己中心的な視点となり、読み取るのが難しかったので、漫画を活用しました。
    第三者視点で物語を見ていきやすく、また、登場人物の感情の変化も追いやすくて、沈黙とか表情だけで語るシーンもあるので、文字だけでは読み取れないところを絵で補って、思いを汲む練習にぴったりでした。
    漫画も小説化されてるものもあるので、漫画を読んでから小説で読んだりすると、文字だけで表現されても行間を読むというフォローになってたみたいで、それで掴んでいってます。
    流行りの漫画だと友達と共有できて、感想を話し合えるので色んな視点の気付きにもなりました。

    それぞれのお子さんの特性にあった方法で伸ばしていけたら良いですよね。

    言語IQと人に寄り添う、歩み寄るなどとは全く別物なのでしょうね。息子も知識としてたくさん記憶しているだけで、自分の中に本当の意味で落とし込めていることは少ないと思います。テストとしての解答は心を使わなくても機械的に導き出せるところなんでしょうね。
    本当に頭を抱えて試行錯誤の連続ですね。 1

  2. glow-gen より:

    Mさん
    国語力があっても、字面しかわからない発達の人はたくさんいると思います。
    高学歴なのに、まったく的ずれをしまくるスタッフがいました。
    臨床は危ないです。そういう人は・・・
    国語の問題なら、要領で回答できるかもしれませんが、考え方をレポートしたりすると、ずれが少しあらわになるのかな、と思います。
    げんちゃんも、一つの文章を深くしっかり読み取らせるようにしないといけないと思います。げんちゃんは、おじょうさんのように、お話があまり上手ではないです。ちょっとしたことでさえ、伝えるのに四苦八苦しています。
    天然でピュア・・・良い印象だとするとこれでしょうね~。でも、たとえば、主婦や夫になったとしたら、家庭を任せるのには、なかなか危なっかしいものがありますよね~。
    そういう人は、よくよく観察すると、家庭の中に、色んな負の産物が生まれていることがあります。お子さんに影響出ていたり、部屋がかたづけられなかったり・・・
    わが子が、まともになって、家庭を持って、仕事もできる・・・そんな日が来てほしいです。
    準1級英検なんてすごいな~。げんちゃん3級でもやばいです。あれだけ習っていたのに。どれだけ、ぼんやり生きているんだろう・・・

  3. glow-gen より:

    夏みかんさん
    漫画いいかもですね。げんちゃんも、時々、おねえちゃんの漫画読んだりしています。
    働く細胞とか、わさんぼんとかいう、4コマ漫画がお気に入りです。
    私はその4コマ漫画、あまり面白いとは思えないのですが、げんちゃんはなぜか気に入っている様子。そもそもげんちゃん,
    4コマぐらいからちょうどいいのかもしれません。
    それにしても、自閉症スペクトラムとはよく言ったものです。げんちゃんも、算数よりましな言語も、ほんとにかわいそうなものです。
    黙って、雰囲気を読んで、適当に立ち回る。それによって、しゃべることを避けてきた結果、やれやれの国語力。まだまだ先は遠いです。 1

  4. robo_223 より:

    文章の幹をつかむのって、かなり抽象的な思考を必要とするので、本当に難しいですよね。でも、一番大事なような気がします。

    私は1年以内ぐらいで、学びpjのチームでSEMを中心としたフリースクールを立ち上げる計画を立てていますが、やはり、基礎的な力として学力、とりわけ読解力については、しっかりカリキュラムに取り入れた方がいいなと改めて感じています。

    しかし、私の反省によるメンタル・ダメージはまだ続いていて、本調子ではないんです。早く教育に全振りしたいです。 1

  5. glow-gen より:

    ロボママさん
    そうでしたか~。いろいろ進化して、ノウハウが生かされますね。
    国語力は、自閉症といわれるだけあって、なかなか大変ですね。真意をつかむ、というのは、脳だけではダメなような感じですね。字面ではつかめると思います。
    しかし、自分の体幹でわかる感じというか、そういうコアなつかみかたをするためには、どうしたらいいのでしょう。ただ問題集だけやってもなかなかなんだろうな~と思っています。
    やはり心なんでしょう。
    ロボ君は、メンタルダメージがあると、本来の力がはっきできませんね。ほんとにもったいないと思います。でも、ママが、しっかり、ゆっくり進める場所を用意されていてすごいと思います。
    1

  6. とんまま より:

    こんにちは。
    連休前半が終わりますね。

    文章の真意をつかむこと、私もこれは重要視しています。
    簡単な文章題すら困難を極めるとんちゃん、まさにこの力が足りません。
    国語だけでなく算数(あ、数学ですね…)からもアプローチしています。

    学校での数学は最初に100マス計算、次に文章題をやっています。
    文章題の文章は小2~小3レベルの素直な文章です。
    (ちびむすドリルやったりしていますよ…うーーん)
    正直、もっとひっかけたり考えさせるものにしてもらいたいです。
    情緒級の子たちは全員同じ問題をやっています。
    そう、中3の子までも…
    とんちゃんも中3になってまでもこの繰り返し??と思うと、恐ろしいです。
    3年間こんなことが繰り返されるのか…
    このレベルがしっかり解けるようにならないと、私も学校に強く言えませんので。
    レベルアップするには、子供の現状もアップさせることが必須です。

    学校の宿題でいいところは、毎日日記を書くところです。
    作文は手薄になってしまっていたので、幼稚園児レベルの作文からのスタートです。

    仰るように、文章や物事の真意を捉えようとしないですよね。
    どんなに簡単な文章でも。
    あーー、ここですよね。
    しかし、好きなものの取説なんかは、一生懸命に読んでいる。
    もろに意識のオンオフがわかります。
    やっぱり地道な訓練ですかね。
    生きていくのに必要な力を身につける、これが中学校3年間でのテーマとなりそうです。

  7. glow-gen より:

    とんままさん
    発達障害が誤解されているのは、単なる知的障害だと思われている点です。
    知的障害だけ、つまりIQが低いという問題だけなら、その子にあったところのレベルを、積み上げていけばいいのでしょうが、そうではありません。
    IQをしっかりつかさどっていくのは気持ちです。気持ちの焦点を合わせられない、またとても気まぐれというのが、本質です。
    ですから、同じことの繰り返しこそ、彼らの訓練に一番弊害となることなのです。

    個々の本質のレクチャーをしていくしかない、と私は考えていて、学校で個々のとこを幾度となく説明してきました。
    今の高校は、発達の子が多いので、私の話を少し興味深く聞いてくださる先生が多いです
    一般的なお母さんは、IQが低いのが問題と思っていらっしゃるようで、お母さん方が、低いIQに合わせて、のんびりやってほしい、と思っている人が多い気がします。
    でも、先生は、あれ?と思うことも多いようです。しっかり観察してくださる人は、やがて、なるほど~と思ってくださる方もいます。
    とんままさんも、コツコツレクチャーするしかないのかもしれませんね。
    意識低下させる、ルーティンこそ、敵ですものね~・・・
    げんちゃんも、時々、え?なんでそんなにすらすらわかってるの?ということがあります。(レアですが・・・)一番低い、嫌いなことに合わせて、見られてしまうと、落とされますね・・・
    環境をふりまわしてほしい・・・そんな感じです。

  8. ゆうママ より:

    文章を読んでも人の話を聞いても、伝えたいことつまり真意をとらえないですね。そのかわり自分のアンテナに引っかかったことは細かく記憶に残ってる。一度そのアンテナが起動したら他のことは入らなくなるようです。言いたいことはそこじゃないんだけど…ということがよく起こります。
    自分でも文章を理解することが苦手ということがわかってるようで、今なんて言ったかわかる?と質問すると、私が言った言葉をまるまる繰り返そうとします。メモを取るときも、あまり意味のないことを書き取ったりしています。

    「2分で読解力ドリル」ご存知ですか?なかなかいいですよ。気が向いた時にやらせています。

  9. glow-gen より:

    Mさん
    高校の実力テスト、国語が悪かったんですね。やはり、できないと言うより、読んで理解するのに時間がかかるのでしょうか。
    げんちゃんもほんとに遅いです。
    小学校6年の影山の5分ドリルをやってます。それくらいなら、できますよね・・
    ただ、長い文章になると、気持ちを入れていないと、最初の方を忘れますよね。読んでいくうちに。
    真意をとろうと思う思いの足りなさは、常に彼の暮らしを縁取っています。
    ぼんやりなんですよ。レンズがね・・何をするにもレンズぼんやり。テーブルを拭くといった時でも、焦点がぼんやりだから、なんか拭き残ししたり、うまく拭けているときでも、台ふきを放り捨てていたり、焦点を合わせ続けようとしないのが問題です。

    お嬢さんのできる英語も、文章が複雑になってくると、気持ちがついていかなかったりするかもしれませんね。
    げんちゃんの場合、できないというより、それを深追いしていこうとする気持ちの足りなさを感じます。
    お嬢さんは、自分ができない、ということでふさぎ込んだりするんですね。カードの裏表と思います。
    げんちゃんは、まったくそういうことはなく、常に、あつかましく、できるくらいの感覚でいます。
    そのことが、成長を阻みます。自分を顧みることができるお子さんは、そのうらはらに、現実を見て、落ち込むことがありますよね。
    なかなかうまくいかないです。
    IQって、気持ちより前に出ることはないと感じます。
    IQが高くても、気持ちが引いている子は、なかなか活用できず、低くても、気持ちの焦点をしっかり合わせることができて、意欲の高い子は、IQも伸びていきます。
    IQは外側に過ぎないと思っています

  10. glow-gen より:

    ゆうママさん
    国語力、単なる文章ではなく、真意を取るということは、発達障害の子の永遠のテーマなんでしょうかね。
    社会に出ている人たちを見ると、国語力が比較的高いのかもしれませんね。
    自閉症スペクトラムとはよく命名したものだと思います。
    言語とは、すなわち魂・・・ことたま。彼らは、魂の異常だと思っています。
    心が動くというのは、言葉が発動するということなのかもしれません。
    ゴールデンウィーク、時間がゆったりしているので、色々体験させようとしていますが、げんちゃんの心が動かないと、すべて捨てられます。げんちゃんの異常の本質がいろいろあらわになるようです。
    メモの話よくわかります。どこが焦点かそこからですよね~。
    ぐっと魂を肉体に合わせてくれればいいだけなのに、そんな気がしてしまいます。

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