ママの格闘と改善のダイアリー

自分の子が発達障害?
それって何? から始まった。

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知的障害、福祉の中で生きることだけ考えていたら、目標が低くなる。


たまには喫茶店でスイーツ。こういう時間が、ほんとに幸せに感じる発達育児~。

知的障害は、IQが低いから、何を教えてもだめなのか?

先日のブログで、本題、と書いていたことを書きます。

知的障害の子を持って、初めから、その子が福祉の枠の中で生きて行くことを想定すると、自然と、目標は低くなります。
IQが低いのだから、何を教えても無理。
こういう考え方は、療育の現場ではよくされています。

無理にさせるとかわいそう。普通じゃないんだから、とにかくサポートしてあげることが、周りの人たちの仕事。

実は、私も、げんちゃんの親になる前は、漠然とそんな感覚を持っていました。

普通に生まれた子には、あれこれ努力を強いるのに、知的障害だと、とたんに、圧をかけない。

福祉施設で働き始めた発達障害のお子さんのママ

こんなことがありました。

知り合いの発達ママが、成人したわが子のために、福祉施設を開設したい、と考えました。彼女は、高給の仕事を捨てて、まずは、放課後デーでアルバイトを始めました。

久しぶりに彼女に会いました。

「仕事はどう?」

「う~ん、なんか大変!」
ちょっと彼女の顔が曇りました。

よく聞いてみると、そこへ来るお子さんは、厳しく育ててきた彼女の発達君とは違って、かなりわがままなんだそうです。
ちょっと嫌なことがあると切れる。何かをやらせようとすると、すぐに逃げる。

そして、利用者の親の中には、”福祉サービスというんだから、もっとあれやってこれやって!”・・」、
と、自分はたいしてやらないのに、高い要求だけしてくる人もいるそうです。

また、その施設にアルバイトに来ている、年配の方の方が、職員より、子供たちに厳しいそうで、

「もっとがんばりなさい。ここは逃げたらだめ・・・」
なんて言って、子供たちに圧をかけようとすると、福祉の専門家と言う職員の人の方が、

「障害があるんだからしかたないでしょう。・・・」

という感じで、はねのけていくんだそうです。

彼女は、理想に燃えて、転職してたのですが、職場に集まる知的障害の子供たちや、職員たちの姿勢に、なんかがっかりしている様子でした。
(もちろん、彼女の行っているところの話で、普遍的な話ではないかもしれません。)

就労支援A型を見学した発達障害のお子さんのママの話

就労支援A型という障害者就労の事業所に面接に行った、もう一人の友達も、このようなことを言っていました。

「結局、当の利用者たちは、きつかったら、すぐに気軽に休んだりして、作業効率が悪い。結局、アルバイトに来ているお母さんたちが働いている。

つまるところ、小さなころから、障害児として、圧をかけられていないお子さんたちは、けっこうわがままで仕事にならないことも多い。」

私は、それを聞いて、支援学校の高等部で働く知り合いから聞いた話を思い出しました。
彼女が言うには、
「子供のころから障害児ということで、親が圧をかけて教育していないお子さんは、どこか就労させると言っても、なかなか難しい。」

と言うようなことでした。
現実には、なかなか能力アップや、社会化もむつかしいお子さんもいるので、親ががんばったからとて、みんなある程度伸ばせるというものでもないですが、親に、教育していこう、という覚悟がそもそもなければ、何も始まらない、と言うことなのだと思います。

最近関東のマックで働く、ダウン症のお子さんが話題になっていましたが、彼の母親は、障害児だからといって、区別して教育せず、普通のお子さんのように、厳しく育ててきたようでした。

障害者だろうが、普通だろうが、なかなかそれが難しいタイプだろうが、簡単なタイプだろうが、人としてしっかり努力させようとする育児は、絶対に必要だと思っていました。こういうエピソードを聞くと、納得します。

日本政府は何をやりたいのだろう・・・

最近、日本の為政者は、国民から搾り取ることばかりしています。乾いたぞうきんを絞って絞って、そのしずくを、外国に売り飛ばすようなことばかりやっています。
ここで減税しないでいつするの?と言う場面でも、まったく無視し、
年金の財源は全然赤字でもないのに、赤字と吹聴し、年金カットを行ったり。

そんな国の、福祉があてになるのでしょうか。ほんとに心配です。

弱者切り捨ての危うい国家になれば、真っ先に切られるのは弱者。

仕事をやめて、放課後デーに勤め始めた彼女は、

「こんな時代、せめて自分の子だけは、しっかり育てていないと、やばいね~。」

と最後に言っていたのが印象的でした。

公開コメント 承認後公開

  1. ルーミア より:

    世間には「知的障害があって進学も就職も満足のいくように行かないからどうでもいい」というような考えがあるのだと思われます

    • げんちゃんママ げんちゃんママ より:

      ルーミアさん
      コメントありがとうございます。
      確かに、普通の子の進路しかイメージできていないところへ、発達の子を授かると、うろたえてしまいますね。
      そこで、治らないものだから、という情報しかないと、打つ手がない、という結論に至る人が多いかもしれません。どうでもいい・・・という極端な人もいるのもわかる気がします。
      残念なことですが。

  2. とんまま より:

    こんにちは。

    喫茶店でスイーツタイムいかがでしたか?
    たまにはいいですよね。
    本当に疲れる毎日ですもの、これぐらい許されると思います…

    私自身があまりにいっぱいいっぱいで、とんちゃんに手をかけられない日々が続きました(2,3週間程でしょうか)
    やっと今週から落ち着きました。
    落ちた時のとんちゃんは酷かったですね…
    紙いっぱいに数字の羅列を書いていました…
    障害児に慣れている私でも「怖い」って思いましたよ。
    ホント精神異常ですね、これは…

    私の知人も数週間前からグループホームでバイトすることになりました。
    現職が辞められず、掛け持ち状態。
    年末にはやっと辞められるとのことでした。
    その後ようやく正社員で働けるようです。
    息子がお世話になってきた福祉の現場、成人したので今度は私が恩返しにとのことだそうです。
    そのママさんは圧をかけるタイプではないので、げんママさんのご友人のようなギャップはなく、楽しいと言っています。

    圧をかけていないと、社会に出てから大変ですよね。
    わがまま放題で通ってきたものを大人になったら急にダメと言われてもね。
    急に変えられないのがこの子たちですからね。

    とんちゃんも朝の支度ですったもんだありました。
    昨日怖い方の担任に(笑)お灸を据えられた模様。
    今朝はしっかり意識を入れて支度していました。
    これが毎日ならいいのですがね。
    今週いっぱいしか持たないかな…と。

    ご友人の
    >「こんな時代、せめて自分の子だけは、しっかり育てていないと、やばいね~。」
    刺さりますね、本当に。
    肝に銘じておきます…

    発達の子たちも安心して生活が出来る世の中にしてもらいたいのですがね。
    今の政府では、普通の暮らしも脅かされていますからね。
    期待できないのは当然です。

    発達ママ歴12年ですか。
    確かに今はYouTubeで情報も入手でき、当時と今では全く環境が違いますよね。

    私が発達ママとなった10年前、既にネット時代でした。
    ネットがなかったら、こうやって前向きに取り組んでいるママさんたちの話は聞けませんでした。
    私はここまでやれなかったと思います。
    それだけは確かです。
    げんママさんがパイオニアというのは、本当にそうだと思いますよ。
    私もどれだけ助けられたか。
    感謝しております。

    • げんちゃんママ げんちゃんママ より:

      とんままさん
      忙しかったので、つい放置・・・みたいなの、ありますよね。
      私も、ここんとこ忙しくて目が回っていました。
      お返事も遅くなってすみませんでした。

      放置すると意識低下がはなはだしい、というのはよくわかります。
      発達障害について、まだ今ほどわかっていない小学生のころ、私は、高校からは、寮制のある高校にやろうなんて、おもっていたけれど、絶対にダメと思いました。

      相当的確に意識低下をふせいでいかないと、どんどん落ちる。
      だれからも、的確な圧をかけられない状況に放り込むのは、恐ろしい、と思いました。

      意識低下がはなはだしい時は、おっしゃるように、まさに精神疾患の何物でもありません。

      変な言い方ですが、魂が抜けたふぬけになります。
      この頃では、あからさまにそういう状態はありません。でも、上手に浮遊したようになって、楽をしようという意思が明確になっています。

      なんとなく、ふわ~っと抜けていたのが、楽だからある程度意思を持って、そっちに行く、と言う感じになっているようです。
      ずるいな~と思うことがしばしばありますね。

      げんちゃんの高校は、見事なくらい、圧をかけませんね。
      このたびも、校長が突然決めたリフレックス休暇、とやらで、4日休校です。

      教育になっていません。ただのサンクチュアリですね~。
      あきれました。

      とんちゃん、担任の先生に圧かけられたら、ちゃんと気持ちを入れたんですね。
      やはり、やればできるんですよね。

      発達障害を、きちんと把握できている指導者はほとんどいません。
      魂の障害、という表現が、私はしっくりきますが、やはり脳の障害と捉えてしまっているような気がします。

      魂なんて、医学ではまったく理解されていないから、発達障害も治せないんじゃないかな~と思います。

      先日、お友達のお子さんを病院に診断してもらいにつれて言ったら、いきなり、薬のことしか言われなかった、と愕然としていました。

      こんなに発達障害がふえているのに、なんと医療現場はおそまつなことか・・・

      器質的な異常ではないということですよね。

      私のブログが役に立ったと言われると、ほんとにうれしいです。
      人生なんらかの形で、人の役に立てるのが喜びです。ありがたいです。

      ユーチューブもたくさん発信がありますね。
      圧をかけない派、と言う方も多いような気がします。

      精神科のお医者さんも、びしっと、軸のある人は少数です。
      やはり、わが子を改善するには、パイオニア精神がいりますよ。
      まだまだ旅の途中です。ゴールまでいって、死にたいものですが・・・(´;ω;`)

  3. げんちゃんママ げんちゃんママ より:

    非公開Mさん
    >レールを敷いて、動かない列車を後ろから押したり先頭で引いたりしながらなんとかやってきました。

    まさにその通りですね~。
    それにしても、お嬢さん、かなりのところに達していますね。ママが、手をそろそろ引いてもいいかな~、と感じているなんて、ほんとにすごいことです。

    あるところから、お嬢さんの気持ちがどんどん外に出てきて、周りのものに、きっちり焦点をあわせられるようになってきましたね。
    そう、脳じゃないんですよ。

    その子の魂そのもの、ぐいっと、目の前の事象に意識をしっかり合わせて、情報をインプットする。そのあとは、自分の中で、そのことをしっかり気持ちをあわせて、消化する。
    そういう一連の心の作用が、しっかりできてきたということだと思います。

    そうなると、脳だってぐんぐん回り始めると思います。

    それゆえに、たとえ、IQが低かろうな、あきらめることはないのです。
    IQなんて、魂が回復したら、どんどん改善していくと思います。
    脳の機動力は、意識だと思います。

    残念ながら、心の部分が、相当奥まったところに、閉鎖されていたげんちゃんは、まだまだトライが続いていますが、それでは、少しずつ溶けてきてはいます。

    お嬢さんんは、心を溶かすきっかけが、ママが選んだ学校だったり、英語だったりしたんですね。やはりこれは、ママの試行錯誤の勝ちといえます。

    ほんとにうれしいことですね。

    また、褒められても、これは、ボランティアの相手だから、ジャッジが緩いんだ、と捉えたりできるようになって、これは、しっかり物事を深堀しようとする心の働きができていると思いました。

    少しずつしか進歩しないように見えていても、いつどこで、大きくかわってくるか、私たちにはわからないことです。
    だから、とにかくコツコツ働きかけていくことが大事なのだと思います。

    ここまできたら、最終的には、普通の人より、ずっと輝ける存在になれるんじゃないでしょうか。お母さんの苦しかったことも、楽しみに大逆転するのではないでしょうか。

    うれしいですね~。

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