ママの格闘と改善のダイアリー

自分の子が発達障害?
それって何? から始まった。

トップページ

げんちゃん、とうとうT高校を卒業しました!

これが入学式だったらいいのにな~。

卒業式が終わりました~。
ふえ~・・・・涙とため息の卒業式。いつも、私は、げんちゃんの卒業式のたびに、
”これが入学式だったらどんなにいいかな~”
と思うのでありますよ・・・・

成長すると、ドカンと一度落ちるの繰り返し

げんちゃんは、10日ほど前から、ほんとに落ちまくって、今のステージだったら、これはないよね、という失敗を繰り返していました。前回の朝ご飯もそうですし、できていた計算問題なども、一気にできなくなっていました。

一見、前よりよくなっているのに、時々差し込んでくる失敗が、度肝を抜くものばかりで、疲弊の一言でした。

「今7時半だよ。9時に行くならあと何時間あるの?」

というある日の会話は、
「二時間。」
と、しばらく考えたあげく、平然とで答え、私があぜんとすると、

「7時半、8時半、・・・9時半、9ひく7だから2時間でしょ。」
と意味不明なことを自信たっぷりに言う。

日々のできごとも、他とつなげようとしない

またある日は、私が琴の先生に何度も連絡すれども、連絡がとれなかったことがありました。
原因は、先生の登録が、げんちゃんと私、同じ人の所に登録していて、先生は、毎回、げんちゃんの携帯に折り返していた模様でした。
げんちゃんときたら、私が電話していることも、先生からの折り返しがない、と不満たらたらなのも知っているのに、
先生のおりかえし電話を、
「え?僕は電話していませんけど。」
とバッサリ切っていたのです。

たまたま私の目の前で、先生からのおりかえしが、げんちゃんの携帯にかかってきたので、発覚したのですが、その時だって、
「いや、かけてません。」

と切ろうとしていました。

普通なら、先生に私のことを話すか、私に先生からの電話のことを話すでしょう!
げんちゃんは、そんなシンプルなつながりさえ、まったく考えなかったのです。

今電話しましたか?と言われたので、”電話してないけど”、とだけ思う。

お前は、人間なのか?
と、私は、問いかけたくなります。

普通に行動する、何の変哲もない行動さえ、できないげんちゃん

同じようなことは繰り返されていて、卒業式の当日もありました。
私は、顔見知りのお子さんに挨拶がしたい、と げんちゃんに言いました。どうも、その子は、もう教室を後にした模様です。

私は、とりあえず、げんちゃんにラインを入れさせました。まだ近くにいたら、会いたかったからです。
すぐに返事はなく、しかたなく、私たちは帰ろうとしました。

すると、途中にその子がいました。でも、私は気づかず、そのままスルーして前を通り過ぎようとしました。げんちゃんは、何も言いません。なんか、少し立ち止まったようにしています。
私は、振り返ります。すると、一緒に行った娘が、
「○○君だよ。」
と私に教えてくれました。お姉ちゃんによると、げんちゃんは、小声で私に伝えたと言います。

しかし、友達なんだし、普通なら、その子に向かって、
○○君 と呼びかけるでしょう。ラインも打ったし、今まで探していたのですから。

もう一時が万事、自閉的というかなんというか。人間の反応とは思えません。
これでは友達もできるはずもない。

あいかわらず、TPOをわきまえた身支度ができない

また、卒業式当日の朝、遅刻気味で、しかも、めちゃくちゃ寒かったのに、コートを着ずに出て行こうとしたり。
授業がない日なのに、カバンや荷物の選択がハチャメチャだったりしました。
ずいぶん、できるようになった、なんて思っていたけど、まだまだ完了形でもなんでもないことがわかります。

はあ、こいつ、最後まで悲惨やな! とあきれました。

卒業式効果、げんちゃんきりっ

しかし、学校でのげんちゃんは、いいとこもありました。

式のあと、教室に移動したげんちゃんを追って、娘と教室に着くと、最後のクラスルームをしていました。

げんちゃんは、廊下に私たちを見つけると、もらった記念品を大きく上にあげ、大きく左右に振って、私たちに合図しました。昔のげんちゃんなら、そんなことはしません。私が手を振ると、ちらっと見るのが精いっぱい。やはり、卒業式に何らかの気持ちの動きはあるようです。

卒業式の発達ママの涙の意味は?

それにしても、この卒業式。やはり、うるっと涙が出てきました。
この涙の正体は、普通のお子さんの卒業式のそれとは、微妙に違うものかもしれません。

それはおいおい、わかってくるのでしょう。戦い終えて日が暮れて?そして、また戦いが始まる・・・
あまりの多くの複雑な気持ちに、簡単に分析できるものでもありませんね~・・
どちらにしても、とうとう卒業してしまいましたわ! は~・・・どうしたもんでしょ!

公開コメント 承認後公開

  1. Takeko より:

    げんちゃん、卒業式を迎えたのですね。こちらの高校に合格して感動したのが、つい昨日のことのようです。あっという間の3年間でしたね。

    しかし、その間もげんちゃんはずいぶん成長し続けていたと思います。授業内容にそって自分で試験勉強が出来るようになったり、バイトが出来るようになったり、料理の腕も上がったしりました。

    しかし、これからは、色々なことに対してしっかり魂をこめて臨むという意識が必要ですね!

    1年間、浪人する人もいるのですし、ギャップイヤーのような期間として自分を充実させる時間に出来るといいなと思います。

    • げんちゃんママ げんちゃんママ より:

      Takekoさん
      ありがとうございます。
      入学したての頃は、気持ちが入る時間がレアで、入試の時に抜けたらアウト、という感じでした。
      今は、入っているときは、結構入っている・・・そんな感じです。
      もともと1か月に1時間くらいしか気持ちがしっかり入ることはなくて、一度入ると次は1か月後という感じだったんですから、やはり、どんどんよくはなっていますね~。

      去年のバイトも、結局雇った方は、あ、この子、やばいよね~。と気づいたのではないかと思います。
      とくに、給仕人のバイトは、6日間くらいぽつぽつ行きましたが、結局やんわり、配置換えになってしまったので、ダメだったと思います。

      ただ、げんちゃんは、やれ、と言うと、何も考えず、ただやる、ということだけはする子。
      そこはいいとこです。余分なことがないですから。

      ただ、やればいいでしょ。という大ざるで、ただやったというだけ、と言うのが困りものです。

      学校という逃げ場をはく奪したので、これからが勝負です!12月あたりまで、なんとかならなければ、進学の計画も、就職の計画も立てられないでしょう。1年はありませんよね~。

  2. ゆうママ より:

    げんちゃん、ご卒業おめでとうございます。
    卒業式は本当に複雑な気持ちになりますよね。
    うちの息子も先週末卒業式でした。一緒に写真を撮ったり、アルバムに寄せ書きをしてもらったり、形だけは高校生らしいことをしてましたね。けれども、成長を実感するとともに、それを上回る心配や不安があるというのが実際のところです。先送りするのもそろそろ限界かなって思っています。まったく掴みどころがないですが、就職の形態についても調べていかなくては、と思っています。
    戦いは終わらないし、より重苦しくなってる気がします。

    • げんちゃんママ げんちゃんママ より:

      ゆうママ
      とうとう卒業してしまいましたね~。
      げんちゃんは、やっつけ仕事で、とりあえず、でっちあげてきた、そんな感じです。
      ですから、一度全部それらを引きはがして、徹底的に、ごまかしてきたところを成長させたいな、と思っています。
      そのためには、学校、バイトさえ、げんちゃんには、ていのいい、逃げ場になりますから、今年ははく奪です。S先生がいるのでできるのだと思います。
      早速、私も、げんちゃんに、ちょくちょくラインのテレビ電話入れて、声掛けして、一日をつないでいます。

      私の負担はとても大きいです。

      仕事のことも見据えないといけませんよね。
      しかし、まだまだ伸ばす基礎能力がぼろぼろ落ちまくっています。

      今年1年、今までより、げんちゃんをしごきたいです。なんたって、伸びた一方、体よく、化粧板みたいなのを適当に張り付けまくっていますから、引きはがさなくては・・・

      おんぼろ屋敷なのに、ちょっと色紙貼ったら、普通の新築になるくらいに考えているげんちゃんなのです。おそろしいです!

  3. ひつじ より:

    げんちゃん、ご卒業おめでとうございます✨✨
    卒業式、いろいろな思いが去来しますよね。でも私達発達君の親は感傷に浸るのは一瞬のみ、後はもう卒業後の戦略が頭の中を占めますから、おちおち泣いてもいられませんね笑。 なんたってこっちが主導していかないとならないので。一度でもただただ感動の涙の卒業式を迎えてみたいものです。
    残すは後一回のみになってしまいました!!

    それを励みにこれからもコツコツやっていきましょう!!げんちゃんのこれからを応援しています‼️ママさんも頑張れ‼️

    • げんちゃんママ げんちゃんママ より:

      ひつじさん
      ありがとうございます。
      げんちゃんの発達がわかって、私の生活は一変しましたね~。
      ほんと、重症の意識障害、しかもずるいし図太い。こういうのが一家にやってくると、ほんとに迷惑ですね~。
      でも、逃げるわけにはいかないので、とにかく日々格闘。
      そうこうしながら、すっかり年月が経ち、日本も世界も、まったく別世界になり、げんちゃんも、あのころとはぜんぜん違う状況になり、気づけば高校をすり抜けてしまいました。

      旅の途中の、一里塚、的な感じですよね。
      むしろ本番は、今からです。
      卒業してみれば、もう1年おいてもらったらな、と思っていたころとは、ちがって、この学校の役割は終えていると考えられなくもないです。
      そろそろ、げんちゃんには、逃げ場を作るだけになってくるような気がします。
      とにかく、次のステージです。
      卒業と同時に、前しか見てない自分がいるのも事実です。

      とにかく、すべてのエネルギーをかけて前進しましょう!
      これからもがんばるしかないですものね~。死にぎわに、未練さっぱり天国明るく死にたいですから。

      その時は、ほっぽっても大丈夫なげんちゃんになってほしいです。

  4. ゼンツァーノ より:

    卒業おめでとうございます。ひとまずの区切りですね。通信制でハラハラ過ごしている我が家からみれば全日制の高校でしっかり高校卒業の資格を得たこと、素晴らしいなと思います。
    本当にお疲れ様でした。新生活は、ママが思う成長できる環境をカスタムしていくのですね。まだまだ親の負担が大きいかと思いますが…一緒にがんばりましょう~!

  5. げんちゃんママ げんちゃんママ より:

    ゼンツァーノさん
    コメントありがとうございます。
    げんちゃんは、まれにみる図太い性格なので、学校だけは行けますよね・・・・
    校長先生の挨拶は、相変わらず、がんばりすぎて壊れてしまう、前向きだけど繊細な子、というペルソナ設定でした。
    げんちゃんみたいな子がたくさんいる学校なのに、いつもそのスタンス。
    いい加減に目をさませ。と言う気がしてしまいます。
    がんばったんだから、自分をほめて
    とかいうメッセージ、彼は大好き。
    ま、だけど、頑張ってない子たくさんいますよ。と言いたいです。
    まずはがんばらせよう。と言う子には、とんでもないメッセージだなと思います。

    まあ、でも、環境をあたえてくださったことに感謝ですね。
    ほんと私お疲れ様! 
    私がそのメッセージいただいときましょう!
    これからは、まるでホームスクールしていたころのようなエネルギーで臨みます。
    12月までどこまでげんちゃんがかわれるか。彼次第ですが、何が何でもやるっきゃないです。
    よろしくお願いします!

非公開コメントはこちら

コメントを非公開にしたい方はフォームで直接メッセージください。お返事はコメント欄にいたします。

    タイトルとURLをコピーしました