> げんちゃん育児をしてきて、たくさんの苦労はありますが、思春期の苦労というのは、けっこう大変だな、と思います。
昔は、ほとほと何もできないげんちゃんを見て、発達障害とは、知的な遅れ・・・つまり、俗に言う、頭が悪いくらいに思っていたのですが、そうではなくて、精神の障害なんだな~と認識させられています。
子供の性格にもよるのでしょうが、げんちゃんのように、自分の好き勝手な世界観でまわりを見て、感謝の気持ちもよくわからない、自分の立ち位置もあまりよくわかっていない、そのくせ、自分の都合の良い解釈で横柄な態度になる。ほんとやれやれです。
普通のお子さんでも、思春期は大変なのに、まわりが見えない、感じることができない。感じても、捨て去る。こういうマイナスがくっついているげんちゃんは、時々、モンスターみたいです。
てなことを、年上の発達にかかわるお仕事をされている友達にぼやくと、ちょっと衝撃的なことを言われました。
「そうですよね~。発達障害のお子さんは、思春期あばれたり、とんでもない言動に困ることが多くて、ほとんどのお子さんが、どんどん薬が増えてくるんですよ。」
え?薬・・・彼女は、佐賀県でお仕事をされている方で、佐賀県は、早期に発達障害のお子さんに薬を使うらしく、彼女はそれに、疑問を感じているそうです。
薬なんて、考えたこともなかったので、ほんとにびっくりしました。でも、確かに、一般的になされるように、基準を落としまくる教育・・・
社会的モラルさえ、基準を落として育てる教育をほどこしていくと、発達障害のお子さんは、自我の爆発する思春期になって、薬をがんがん飲ませないといけないくらい、大荒れする子もたくさんいる、ってことなんでしょうか。
わたしの周りの発達障害のママ友には、薬の使用を育児の中心に据えているようなタイプはいないので、そういうスタンダードがあることに、ちょっとびっくりしてしまいました。
いや、もしかしたら、私がやってきたことの方が少数派なのでしょうか・・・・
でも、もう一人の友人の発達ママも、ある親の会に参加したら、グループラインは、いつも薬の話題で、どの薬がどう効いた・・・・そのようなことばっかりで、ついていけなかった、と言っていました。
この話は、私にとって衝撃的だったのですが、考えてみれば、発達障害が精神障害なのであれば、薬も当然なのかもしれませんよね。
だって、日本では、精神疾患の主な治療法は、薬物療法ですからね。精神科や心療内科にかかる人の多くは、ほとんどが薬にたよっています。病気によって薬で緩解する方もいるとは思いますが、私が医療現場で見る限りでは、薬漬けで、精神疾患からさっさと抜け出てくる人を見たことがありません。真の原因療法でないかぎり、薬は、せいぜい対症療法で、なかなか完治には結びつかないと感じます。
今までの日本の精神医療が、精神疾患に大きな成果をあげていないことを、私は見てきました。
それゆえに、医療に過剰な期待はないのです。私は、薬で発達障害が治るとは思わなかったし、それによる、弊害の方が気になったので、薬を飲ませようと考えたことがありませんでしたが、世の中は、いかに、薬で発達障害を改善させよう、もしくは、まわりにかける迷惑を減らそうとしているのだな、ということを知りました。
逆に、げんちゃんの発達障害がわかった時に、一番縁のないのは病院だな、とさえ思った私でしたから、私の常識は、一般からすれば、ずいぶんずれていたのかもしれませんね~。
多くの、薬を増やしている発達のお子さんのことを思うと、げんちゃんは、これでもましな思春期を乗り越えようとしているのかもしれませんね。
上がったり下がったりと振り回されて、私一人では、なかなか対処できていませんから、私は、偉そうなことはまったく言えません。
S先生は、発達のお子さんだけではなく、独自の方法で、パニック障害など、多くのクライアントさんを治した経験を持つようです。薬の話をすると、そもそも、医学界は、精神疾患の本当の原因をわかっちゃいないからな~・・・薬を使うくらいしかできないんだよね。と、ため息交じりにつぶやきます。
医療現場にいる私もついうなづいてしまいます。げんちゃんを病院に連れて行くのなんて、時間の無駄とさえ、平気で思っているふしがあります。・・・就学時診断名をもらうときだけ、とりあえず、お医者様の力を借りましたけど。
もちろん、独自にいろいろ取り組んで成果をあげている医療機関もあると思いますから、すべてではありません。また、改善を中心にすえて、薬も上手に使うママも知っていますから、それは上手にやってるな~と思います。薬を徹底非難するわけではなく、薬こそ、発達の改善法だ、という考え方には違和感を覚えます。
でもとにかく、発達障害の思春期、大変な思いをしている発達ママたちにエールを送りたい気持ちになりました。
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皆さん、発達障害のお子さんの思春期がいかに大変なものかはなかなか想像できないので、思春期を迎える前は、いかに我が子を普通にするか、いかに他の子に追い付かせるか、という普通に同化させることにほとんどの労力を注ぐことが多いです。
しかし、げんちゃんママさんがおっしゃる通り、そういった外側の部分にばかり目を向けていると、思春期に大変な思いをすることになる場合があります。
能力の問題というより精神面の問題が大きいのが発達障害の特徴だからです。
逆に精神面が整って来れば、おのずと力を発揮する状態になって来るとも言えると思います。
ですから、私も思春期前は思春期を想定して、精神面に働きかける育て方をして来ましたし、他のママさん達にも、その必要性をお伝えして来ました。
以前もお伝えした通り、子供が暴れて母親が骨折したりというようなことも、私は目の当たりにして来ました。ご家庭で過ごすことは出来なくなり、施設のお世話になることとなりました。
そんな場合、薬の服用によって、状況が本人にとっても周囲の方々にとっても、楽になる場合があり、親御さんとしては、薬なくして、この難しい時期を乗り越えることが出来ない場合も多いので、薬を否定することは決して出来ないと思います。
また、大人の方も自分に合った薬に出会い、薬を飲めば、出勤できるため、ご自分の判断で服用し前向きに暮らしている方もいらっしゃいます。
roboなども、今は薬なしでやって行けてますが、大人になって本人が精神面で苦しくなった時に、合う薬があると感じるなら、服用も必要だと思っています。
やはり、療育だけで、全てまかなえるわけではないからです。
しかし、おっしゃる通り、薬が根本治療ではないことは、誰もが感じていることで、出来れば皆さん根本治療を望んでいるわけです。
私なども、とかく激しく荒れがちななアスペルガーの子を持つ親として、思春期を出来るだけ穏やかに、また実りのある時期として過ごせるアイデアを少しでも皆さんにお伝え出来ればなと思っています。
げんちゃんもママからしてみれば、大変だとは思うのですが、なかなか、ないくらい良好な思春期を過ごしていると思いますよ。勉強して野球して絵を描いてピアノを弾いている子なんて、聞いたことないですよね。ママさんの頑張りが実を結んでいるのだと思います。
ロボママさんは、たくさんの発達障害のお子さんにかかわってこられたんですね。思春期、普通の子でもほんとに大変。そこに精神的な障害が加われば、なおさらですね。
げんちゃんは、普通の知的障害の子と同様、何もかもできなくて、学習能力もはなはだしく低く、やることだらけで、日々一刻濃縮したような日々でした。気が付いてみれば、いろんなことができています。でも、心はまさに今からがおいこみ、そんな感じです。げんちゃんは、心がぜんぜん外に開いていなくて、やっとひらいてきたので、今からは、中身。ここを充実させなくてはなりません。
おっしゃるように、小学校までは、結構素直な発達障害児、と見えても、思春期から暴走し始めていく子も多いですよね。小学校の支援の先輩後輩、見てると危なっかしい子もけっこういます。将来福祉のお世話になるからいい、と、学校や療育に丸投げのママもいましたが、強く外側に出てきて暴走するタイプだと、ほんと薬に頼らざるをえないかもしれませんね。
発達障害のそれぞれのステージを駆け上ってきてますが、S先生が、18歳まで、それまでに、心をなんとか良いところにもっていかねば・・・・それをこえると、改善するのに、はなはだ時間がかかる。(もちろん、どのステージでも改善はできるということでしょうけど)よく言われます。げんちゃんが思春期を迎えて、なるほどな~と思います。
ロボ君は、地道に確かな道を進んでいますよね。げんちゃんも、まだまだましなんですね~。ちょっとほっとします。 1
この時期、本当に大変です。息子の成長や扱いに加えて、2年に進級するにあたっての方針等々。
息子は息子なりに自分の立ち位置を理解しつつあるように思うのですが、それがやる気を削いで、逃げてしまってる感じがします。どうせやってもいい結果がでない。だから頑張りたくない。そんな逃げもあるようです。ちょっと投げやりな感じです。
私がちょっとしたことを注意しただけで「家出したい」と担任に言ってるそうです。ほんと自分勝手な世界観ですよね。人のせいにするのが上手くなってきて、このまま行くと本当に嫌なやつになってしまいそうです。
薬に頼るのは抵抗あります。特に成長期の子どもには。薬は何に働きかけてるのでしょう?本人が楽になるのか、周りが扱いやすくするのか?いずれにしても、本人の成長を促すわけではないのですよね。できるなら使わずにいたいです。
ゆうママさん
げんちゃんも、逃げて、卑怯な方法を使います。
だから、逃げを許す人は、極力排除・・・といきたいですが、担任の先生がそれを助長していますね~。
うちも、ある先生が
「お母さん、ほめてやってくださいよ。げんちゃんすごくがんばっているんですよ。」
と言って、私が追い詰めてるみたいな感じで対応されました。幸い、ふだん、げんちゃんにかかわる先生ではなくて、よかったのですが、担任がそうならとても困りますね。
げんちゃんの担任はすごく甘いですが、何度もお話させていただいたので、少しはわかってくださったのか、あまり、口出ししないです。というか、手が回りませんよね。
担任に、こんな風に言ってください、というレパートリーを作ってわたすとか
「家出したい?だって、家出して、君はどこ行くんだよ。ホームレスにでもなるの?今ちゃんとがんばらなくちゃ、将来普通の人にはなれないし、どっこも行くとこないよ。ホームレスになっちゃうよ。」
ぴしゃっと言ってもらえればいいですよね~。ミーティングして、演出を細かくお願いできないのでしょうかね。この子の自立をさまたげる気ですか! なんて・・・
ママがいくらがんばっていても、まわりの大人があままで逃げ場を用意するのでは、いつまでたっても、逃げる方にばかりエネルギーを使いますよね。ママはほんとに大変です。
薬は、たぶん精神薬の一種ですよね。あばれたり、不安だったり、そういうときには、少しは役立つこともあると思います。本人も、自分の心をコントロールするのに、一つのアイテムとして持つのは悪いことではないのかもしれませんが、逃げていておこっているいやいやには、ききませんよね~。
げんちゃんも、ほんとに逃げて逃げて逃げまくるので、かえって自分がきつくなる、といった具合です。
ぼか~んと押し上げているのですが、すぐ落ちてくる。笑
ゆうママさん
思い出しました。
ある時、すごく、逃げを許すような対応をされた時がありました。その時は、げんちゃんは、してやったりというかんじだったので、すかさず、
「あ~、そうね~。あの先生は、げんちゃんが障害児と思っているから、赤ちゃん扱いしてるの。いいよ、いいよ、げんちゃんそれでいいんだよ~。げんちゃんにはできるはずはない。だから、それでいいんだよ。大丈夫だよ~。」
すっごく、でれ~っと言ったら、いきなり、げんちゃんは、
「ひどい!」
と怒って、逃げ場から出てきたこともありました。
「そういう扱いされるのいやなんだったら、ちゃんとがんばったら。だって、障害児でしょ。今は!
何へんなプライドかざしてんの。みんなにお手伝いしてもらってなんぼげんちゃんでしょ。」
これは障害児を下に見ているから出てくる言葉ではありません。ただ事実をつきつけているのです。