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げんちゃんは、奥に入り込んでいた意識が、かなり外に出てきたらしく、(心が、奥に隠れていたのが、出てきた・・・そういう表現が、一番平易かもしれません。)
ほんと、普通の反抗期のような心の状態になっているのでしょうか。幼児の反抗期に近いかも・・ですが。しっかり指導していると、強い口調などは減りましたが、なかなか、したたかな感じになっています。
そして、一人で勉強する、なんてことも、そこに、逃げ場を作って、自分勝手にしようとする、新たな手法さえ生まれてきました。
先週は、毎日毎日、K先生を中心にお話ばかり。もう、学習なんて、やる暇ない・・・・そんな一週間でした。K先生は、げんちゃんの行動のどこがなぜ、おかしいのか、どうするべきなのか・・・・細かく細かく段階に分けてお話して、げんちゃんの矛盾をこんこんと説明していったようです。
逃げ場を作らない。正攻法でがんばるところにもっていく。追い込むけれど、逃げ場も作る。でも、逃げ場は、少し前の ”休ませる”、””逃げても、少し大目に見る。”とかではなく、”ほめる、認める”ということを中心としました。
あるときは、細やかに指導されたあとのピアノさえ、やめさせたこともありました。げんちゃんは、(ある意味すごいことなんだけど)、ピアノの練習が逃げ場になっているときがあって、そういうときは、ただ、ぼ~っと逃げるために弾いているようでした。それで、私は、すかさず、横に行って、
「ピアノやる前に、することあるんじゃないの?」
と言って、明日の用意をさせました。そのあと、ピアノの前に座らせて、今度は、意味のある練習をするように指示しました。
久々に横についていたら、ぐんと力がついているのがわかりました。げんちゃんは、とうとうモーッツアルトのトルコ行進曲を、あらかた弾けるようになったようです。
一人で勉強する、一人でピアノを弾く・・・・それさえも、今のげんちゃんは、逃げ場として上手に使うようになっているようです。
「ピアノすごいね。お母さんもトルコ行進曲は、げんちゃんみたいに弾けないよ。」
素直に、ほめます。この曲を、一点豪華主義的に弾けるようになっていますが、簡単な曲が、初見で弾けないげんちゃんで、音符のあらゆる簡単な宿題が、ぜんぜんわかっていない恐ろしいようなげんちゃんです。
普通の子なら、トルコ行進曲を弾けるようになるころには、あらゆることができるようになっているのに・・・
けっこう、成長しているようで、げんちゃんは、あいかわらず、連絡帳(支援の先生とやりとりのノート)をぜんぜん持って帰らない、という進歩の見えない失敗をしてくれました。
なんの問題意識ももってないようで、問い詰めたら、先生にも
「連絡帳はどうしたの?」
と言われていたようです。彼にとって、それはどうでもいいことなのか、先生と私の間に入って状況を説明することもせず、あろうことか、もう一冊私が渡したノートさえ、翌日持ち帰らない、という暴挙に出ました。(もちろん、わざととかではないですが。)
げんちゃんは、いつものように、自分の捉えたいところだけ、好き勝手に捉えて、捉えたくないところは、まるで亡きがごとく・・・、
絵画教室の連絡事項も、いまだに、先生からメールでお知らせ、というていたらく。ほとほと困ってしまいました。
昔のステージなら仕方もないけれど・・・げんちゃんは、捉えようとすれば、ずいぶん捉えられるようになってきているのに・・・
これはげんちゃんの、”逃げ”だと感じます。 自分で逃げていると思っていないところが、なかなか厄介です。
支援の先生と電話でやり取りして、家でも、学校でも、げんちゃんは、事細かく指導されました。
なぜ、連絡帳がだいじなのか、なぜ、今回の一件がこれほど、周りに迷惑をかけているのか・・・・などなど、細かく説明して、働きかけてくださったようです。(なんせ、当たり前のことでも、逐一、心に落とさねば、軽く流してしまいます。)
げんちゃんは、捉えようとすれば捉えられるのに、捉えようとしない、という自己中世界から、ほんの少し、捉えなくちゃいけないことに、心を働かせるようにならなくてはなりません。これは、発達障害の本質的な改善にかかわっています。・・・
S先生は、これからどんどん良いところが出てくるはずだよ。と言ってくれるのですが、まだまだ、心がふっとんでしまった時の行動がひどすぎて、進化を感じることが、なかなかむつかしいです。
でも、わずかな希望を絵画に見ました。げんちゃんは、春に入門した時からすると、絵が、とても緻密になり、シクラメンの鉢さえ、スケッチしたがるようになりました。細かいスケッチは、、げんちゃんの捉える力のアップそのものなのでは、と感じています。
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げんちゃんの絵は、ますます上達していますね。ママさんがファンだというお気持ちがわかります。おまけに、空間認知能力アップにもいいですよね。
こんなに素敵な絵を描けるなんて、これからますます楽しみですね。
また、ピアノもトルコ行進曲を自力で練習して弾けるようになったなんてすごいですよねー!げんちゃんの峰がいよいよはっきりして来ましたね。
やはり、以前も書かせていただいた通り、子供の成長のタイミングや方向性は意外なものがありますよね。親の期待をいい意味で裏切ってくれる時も多いと思います。
ピアノや1人で勉強することが逃げになることもあるって、とても良くわかります。ですから、げんちゃんをほっておく週間にそういう方向に行ってしまったら、引き戻すのに倍の労力がいるから困るなぁ、と思っていました。
でも、たぶんS先生のチェックが入って引き戻してくれて、げんちゃんママさんに的確なアドバイスをされているかもしれないとも考えていましたら、研修でいい方に向かわせて下さっていたのですね。
おっしゃる通り、頑張ってらっしゃるげんちゃんママさんとげんちゃんのためには、ちゃんと救って下さる方が現れるのでしょうね。
私など自分の勘だけが頼りなので、うらやましいです。げんちゃんママさんとげんちゃんの純粋さが引き寄せているのだと思います。
ところで、今日の私のブログを誤って削除してしまって、せっかく、げんちゃんママさんが書いて下さったコメントが消えてしまいました。申し訳ありませんでした🙏💦
げんちゃんは、インフルエンザにならず元気で助かりますね。
roboも早く元気になってもらって、連休の後半はプログラミングや期末試験勉強が出来るといいなぁと思っています。
青チャートは、「これができたら、凄いんだよー❗️」などと盛り上げまくって取り組ませています。そうでもしないと、やっぱり難し過ぎて頑張れないので。
ロボママさん
ほんとに、この時期の発達育児は、混迷を極めやすいと思います。
ここにくるまで、障害児なんだから、圧をかけないで、というような、あまあまの、放任発達育児をしてきたら、自己中凶暴になっちゃう子も多いと思います。げんちゃんだって決して例外ではないと思います。
これまで、定型否定形、正しい人間の道に違いはない、と思って育児をしてきても、ほんとに、とんでもない自分勝手な方向に行こうとうすげんちゃんですから、これが、好きにさせてきたら、もう、今頃ブレーキのない車のようになっていたんじゃないかな~と思います。
そうなれば、社会に出さない、という方法しかありません。将来は。
今を、正しいプラスの方向に向かわせれば、たぶん、かなり、どかんといろんなことが上がるんじゃないか、とがんばっています。
S先生のような方が、たくさんの指導者を育てられるといいな、と思います。
先生のもとには、学校の先生なども来ているようです。
先日、生徒のやらせで、先生が暴力をふるって、マスコミにたたかれた事件がありました。あとで、生徒の悪質なやらせが発覚しました。そのことを聞いてみました。
「そういうときはね、近くの机とかを蹴ったりして威嚇するんだよ。そして、圧をかけていく・・・ etc」
なんて即答されました。なるほど~と、うなるようなことを言われてました。ほんとすごいかたやな~~と、付き合うほどに関心します。
私の役目は、そのノウハウや考え方を、できるだけ、アップして、苦労されてるママにシェアできたらな~と思います。
ロボママさんの解説は、私の足りないところをおぎなってくれているように思いますよ。
ありがとうございます。
Oさん
絵をほめてくださってありがとうございます。
この子が、まったく絵というものを描けなかった子だと考えれば、神様はおもしろいことをなさるな~と思います。
何事もあきらめるな、と人間に訴えたいのでしょうね~。笑
私も、構図にびっくり。はじめは、模写ときめてかかってました。そしたら、先生が、オリジナルです。って言われたのでびっくりでした。パパも、私も、この構図は、自分には描けんな~と、素直に、げんちゃんをほめましたよ~。
デザイン・・・でも、夏休みの宿題のポスターは凡庸でしたよ~。ひらめきがすごい、と絵画の先生が言ってくださったことがあって、それを聞いて、きっとほめられて、のせられて、今後、もっと良い絵が生まれてきたらいいな~と感じました~。
絵、どんどん上達してますね^_^
美術科のある高校もあいそう。
大学は美大で、げんちゃんの才能がいかせるような職にって勝手に妄想してしまいます。
音楽も、自ら楽しんで弾くなんて、げんちゃんは芸術系なんですね。
げんちゃんの才能、これからも楽しみです!
みかんママさん
ありおがとうございます。サッカーを突破口にいろんな力がついているみかんママさんのお子さんのように、絵が突破口になったりしたらいいのですが、げんちゃんは、普段絵を描いたりしないし、そこまで熱意がないので、あまり期待できないですよ~。
アスペの子のような鋭い峰、になってくれればうれしいですよね~。でも、まあ、絵を描くことさえ不可能だった子が、こんなに描けるようになったことは、ほんとにうれしいことですよ~。高校・・・そういう方面、なるほど~。考えつきもしませんでした。
とても素敵な絵ですね。この色使い…なんだか絵本でみたことがあるな〜って思っていたら、「はじめてのおつかい」でした。娘にも息子にも読んだ絵本です。
げんちゃんママさんの人徳なんでしょうね〜。親と同じ熱意で子どもに向き合ってくれる先生がいらっしゃるのがうらやましいです。
私は幼児〜小学校低中学年寄り添いすぎたのかな〜??
第三者的には、甘やかすことと、尊重して寄り添うことはちがう、ということなのでしょうが、その時はそうすることしかできなかったです。自己中息子を前にして、親としての自己肯定感もズタボロです。
自己中世界から私一人で抜け出させることができるのでしょうか?
体裁整える勉強はあきらめて、もっと本質に迫るべきなのでしょうかね?
ネガティブコメントすみません。
ゆうママさん
自己中息子・・・まさに発達障害の思春期は、そこにふりまわされますよね~。げんちゃんも例外なく、やはり、そうなってしまってます。
私は、甘やかしていない、という自信があるのですが、それでも、これです。ゆうママさんも、別に甘やかしていたわけではありませんよ~。ポイントおさえてやってこられていると思います。それでも、彼らの認知が、穴ぼこだらけなので、どいうしても、自分の感情優位、好きなとこだけかいつまんでつないで理解する。という欠点が出てしまうのだと思います。
げんちゃんは、幼児か低学年レベルの精神状態なのに、反抗期だけかぶっているわけで、ほんとうにすさまじいですよ。
まわりの先生や、かかわってくださる他人が、障害があるのだから、とか言って、よりそう、ということだけに、過剰にふってしまっていたら、この子たちは完全にだめになります。
ゆうママさんは、しっかり、努力させてきて、教えることは教え込んでいるので、お子さんは普通クラスで頑張られていると思いまうす。
この子たちの特性としての、自己中になりやすい、というところは、この思春期、自分で感じ取れるような状況を作るしかないのかな、と思います。
うちは、なかなかしぶといので、ほんとに大変です。
ゆうママさん、具体的なこと書いて下さったら、Sさんに聞いてみますよ~。