ママの格闘と改善のダイアリー

自分の子が発達障害?
それって何? から始まった。

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発達障害は、改善するのだ!

  >ここ1年くらいのブログだけを読んだら、まるで、げんちゃんが、もともとグレーゾーンの発達障害児だったような気になります。年長さんの発達障害児を持つHさんに言われました。
「げんちゃんはね~。うちの子より程度がいいからね~。」
と・・・

 私は、それを聞いて、なんだか、デジャブーを見てるように錯覚しました。そうです。発達育児を始めてて何年もの間、発達ママたちの手記などを、私は、くらくらする思いで見ていました。
字を書いてる、絵を描いてる、いや、そこまでいかなくても、くつがちゃんとはける、相手の話にちゃんと答えられる、アイコンタクトする・・・・
そういう当たり前のことをこなしている小学生の発達障害児の話は、げんちゃんには、あこがれのまなざしだったのです。

 はたして、げんちゃんが、そういうところに到達するのだろうか・・・もちろん、信じているから取り組んだのだけど、イメージがまったくわきません。

 感情さえも、げんちゃんはまともではなく、ある日のブログに、叱ったら、ちゃんと普通に泣いた!、と感激してる私がいました。

 1年生に上がるとき、鉛筆が持てませんでした。ピアノを習わせましたが、先生を無視して、ぐるぐる一人で好き勝手に部屋中回っているだけでした。
幼稚園の子が、
「兄弟何人?」と聞て、「二人」
と答えたのを見て、私はため息をつきました。なんて、すごいんだろう・・・と。

ちゃんと答えるかわりに、げんちゃんは、意味不明な、自分勝手な会話をはじめてたでしょう。

それでも、母親だから、周りの人より、げんちゃんをましに見てたようで、ある友達に、
「うちのは、発達障害でね~・・」
とうちあけると、
「あ~、そうかな、って思ったけど・・」

と言われたことがあって、「え?そんなにわかるの?」
と、感じた記憶がありました。
 今考えると、ブログを書く目線は、客観的と思っていたけど、どこかげんちゃんを過大評価していたに違いありません。それを差し引けば、私が考えるより、もっと、げんちゃんのはひどかったのだと思います。

 小学校にあがって、なんとか、ホームスクールをはじめたけれど、電話にも出られません。少しでも、私の視線が、他に注意を向ければ、げんちゃんは、すぐに、逃げだし、何か、気が散る何かがあると、トレーニングはだいなしです。

 ある時、実家で、学習させているときに、母が私に話しかけたので、私は、思わず強い口調で、
「ちょっとあとにして!げんちゃんの気が散るから。」

と、申し訳ないリアクションをしたのを覚えています。たぶん、すごい形相で、げんちゃんに向かっていたのでしょう。
2年生の2学期でも、やっとできた支援クラスに持たせた、年長さん向きの教材は無理でした。

 
 やれやれ、思い出してみると、驚きです。なんと、Hさんとの会話で、自分でさえ、げんちゃんが、グレーゾーンの子どもだったと思ってしまっていることに気付きます。
毎回、あんなに、(今でも、たびたびそうだけど)苦しいところをとおっているのに、おどろくことに、過ぎてしまえば、忘れ去っています。

 げんちゃんは、そうだった。・・・がっつり知的な障害を持ってる、身体機能もあやうい子どもだったんだ。
 決して、Hさんのお子さんより、”ずっと程度の良い子”ではなかったに違いないのです。

 同じ事を支援の先生に言う機会がありました。

 「げんちゃんが1年生の頃、字もなかなか書けないし、与えられたカリキュラムを机で一人でするなんてことありえないし、サッカーボール上手に蹴ったりできるわけもないし・・・靴も、まともにはけないし。・・・そういう子だったんですよ。」
先生は答えます
「へ~、~でも、きっとそうなんでしょうね。職員室でも、げんちゃんの昔を知っている先生が、ほんと、しっかりなったね~って、口をそろえて言ってます。」
「今のげんちゃんは、研究と、努力の結果なんですよ!」

思わず力が入ります。先生は、しみじみと、
「でも、わかりますよ。4月担任した時のげんちゃんと、今はまったく違いますもんね~。これを積み重ねてきたんでしょうね~・・・僕は、昔のげんちゃんを知らないけれど、1年の変化を考えたら、それが、1年2年と積み重なって・・・、なんとなく、想像できます。」

「そうです、今支援にいる○○君、(かなり落ちつきなく、先生方がけっこう困っている子どもさん。)彼に一番近かったのではないか、と思います。小学校入って、2年間くらいは、・・・」
「へ~~・・・」(信じられない、という顔をする先生。)

「だから、先生も、4月は、初めから、げんちゃんはこういう子なんだ、って思って、いつも、ここができないな~・・・という目線になっていたでしょ。私にしたら、は~、やっと、ここまでできるようになった、だったんです。」
「う~ん。わかるわかる。」

「また、先生が、普通クラスか支援クラスで担任してくださるといいんだけれど。可能性が低いでしょ・・・そうすると、また、5年生は、新しい先生に、どうしてこれができないの?ここできませんね~。・・・みたいな視線でもって、対応されるんですよね。わかるでしょ~。」

「うんうん」
「今は、げんちゃんのモチベーションを最大限に引き出してもらいたいから、”すごいね、すごいね、ここもできたの?”・・・っていう視線がいるんですけど、また一から、になっちゃう。」
「そうだよね~。わかるわかる・・・」
「先生しっかり引き継ぎおねがいしますね。それから、他のクラスになっても、げんちゃんの援護射撃お願いしま~す。」
「僕も、この先のげんちゃんを見たいです。」

 2・3年の時の支援の先生も彼も、学年を終わってみると、お互いに、げんちゃんのことを理解しあえる間柄になっています。げんちゃんが、決して、もともとここの時点にある子ではなく、すさまじい努力のもとに、常に進化してきた子なのだということを理解する生き証人になっておられます。。

 Hさん同様、いや、親の私さえも、どうかすると、もともとげんちゃんがある程度色んなことができる子だ、と錯覚してしまうのだから、新しく出会う5年生の担任が、そうだったからと言って、決してせめられることではありません。
 とはいえ、5年生の担任が決まって、体勢ができるまでは、ほんとに難儀な事だと思います。

 ふりかえれば、5年間の進歩は大きいです。まだ、同級生からは、ずいぶん水をあけられているけれど、げんママは、変化率なら自信が持てます。(笑)
最後に、支援の先生に、
「この変化率なら、中高一貫の受験もいけるかもしれませんよ~。がはは・・・」
とジョークを一発。
「いやあ、ほんとに。」
とマジにリアクションしてくれました。泣けますね・・また、一年、良い出会いと別れがありました。ありがと、先生。

日々小銭貯金の積み重ねは、少なくとも、げんちゃんの先生には、感動を与えたようです。発達障害、取り組まねばもったいない。がんばりましょ!皆様!

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  1. glow-gen より:

    Nさん
    そうですか~。支援クラスから、普通クラス。しかも、下の下ではなく、下の中・・・
    お~~。ほんとに素晴らしいです。
    げんちゃんは、下の下、というより、一番ビリですよ、間違いなく。もし、げんちゃんより、下の子がいたら、たぶん、その子は、グレーゾ~ンでしょ!

    でも、このコメントも、将来、、私こんなこと書いてる~。げんちゃん、普通の競争の中にちゃんと入ってる。しかも、ぜんぜんどべじゃない。真ん中?

    みたいなことになることを期待しましょう。
    その時、私は、げんちゃんおかしいな~。上位じゃないじゃん。とか言ってる。
    わっはっは・・・私は、ほんとに楽観主義ですね~。
     4月からの新学期。ほんと、5年生は、ぐんと大人びてますね。みんな。
     がんばりましょう。

  2. ふーみん より:

    以前、コメントしたことがあります、広島のふーみんです。うちの息子、頭のマッサージで耳を触るとひどく痛がって泣いて拒否してましたが、ゆうゆうさんのアドバイス通りに温めたりしてるうちに、2年生の時から耳を触っても痛がらなくなったんです。すると同じ時期になわとびが初めて3回飛べて、鉄棒前周りが出来た、と一気に変化がありました。
     3年生は緩やか〜な成長でしたが、普通クラスでわりと話が漏らす事なく聞く事が出来るようになり、4月から4年生は算数も普通クラスで受ける事になりました。(3年生まで支援クラスで算国以外を普通クラスで受けてました)。普通クラスに移籍、という話も出たのですが、困った事があっても訴えられないので、次も支援クラスです。は〜。げんちゃんはコミュニケーションが上手なのでうらやましいです。SSTの訓練ってどうしたもんかと検討中です。げんママさんはどうされてましたか?

  3. glow-gen より:

    Nさん
    のびる時期に普通級に入れて、正解だったんですね。
    その見極めは、やはり、日々子どもをしっかり見ているからわかるんだと思います。
    それにしても、普通クラスの子どもたちと、ただ、給食いっしょに食べているだけでも。・・・というのが、1年経ったら、ちゃんと勉強も集団の下位とはいえど、そこに入っちゃってるなんてすごいですよ。

     私、昔書いたの覚えてますが、
    まずは、がっつり障害児。次は、グレーゾーン。次は、立派な落ちこぼれ・・・
    それから、下の方・・・次は、普通・・・それから上位・・・
    いやあ~。下克上ですね~。めざすは。
    そういうの、おもしろいですよね~。秀才が秀才のコースいくのはあたりまえだけど、ここまで、欄外の子が、どんどん下克上していったら、豊臣秀吉みたいです~。

    だから、やめられないですね。それをしかけるのは、ママ・・・親ばかでも、ノー天気でも、楽しい方がいいですね~。
    またレポート待ってますね。
    春休みげんちゃん、受験生のようにがりがりやってます。
    やっと、分数ができるようになりました。
    文章題元年。低学年用のを、ひたすら、絵におこす特訓も並行してやってます。こうやって、じみちに、ひとつひとつ入力が必要です。

     なんか、地道なので、下克上のイメージがないですが、そのうちに、きっと、やってくれるでしょう。笑

  4. glow-gen より:

    ふ~みんさん
    伸びてますね。子どもさん。ほんとがんばっているんだろうな~。
    低学年で必死でやっていれば、上学年で、それぞれに、収穫もあるんですね。欲をいえば、きりないけど、げんちゃんも、これは、収穫だと思います。

    体へのアプローチ地道にやられてこられたんですね。あれは、ほんといいですよ。私もふりかえれば、そういう体のアプローチなしに、今のげんちゃんはなかったと感じてます。

     げんちゃんは、普通クラスにさらしていきますが、(笑)私も、支援においとくのが良いと判断してます。まだまだ下駄をはなしてあげないと、無理だと思います。

     それに、支援クラスにいると、関わる先生も、二人になるし、支援員さんとかの、応援もいざとなったらもらえるし、手厚いです。税金かけてもらってるわけだから、ありがたいです。

     たぶん、グレーの子で、おかあさんが、支援に抵抗があるお子さんは、普通クラスで、何もサポートがうけられないのでかわいそうだな、と思います。普通の子だって、支援クラスで、もう一人先生がつくと、もっと豊かに学校生活送れるでしょう。

     げんちゃんは、ソーシャルについては、普通の子より、やっぱり、能力低いですが、昔に比べれば、ほんとに改善してます。げんちゃんは、人が好きなので、それがこうじて、友達にちょっかいをかけるという悪癖が出ます。
     先生の報告では、それも前よりましだそうで、一応は成長しているんでしょうね。
     げんちゃんに、ソーシャルのトレーニングは何もしてません。全体的に頭が良くなったら、ソーシャルのスキルもアップしてきました。
     普通の子の2~3年生くらいのレベルだと思います。
    いつも仲良くなるのは、年下です。精神年齢が会うんでしょうね。
    普通クラスには仲良しはいません。きっとうっとおしがられてるんじゃないか、と思います。まだまだ、ソーシャルも課題山積です。
     サッカーや野球は、規律を学べたようです。今回も、合宿に行ってきました。なんか、ちょっとひとりぼっちぽいですが、まあ、普通になんとかこなして帰ってきたようです。
     よしとするべきなんでしょうね。どの項目も、ひとつひとつ、一足一足、いっきにいかないですね。止まってなければよいとしなきゃいけないのかもしれません。

  5. ふーみん より:

     ソーシャルのトレーニングを研究したいのですが、学校の勉強や運動の応援で手一杯で、うちも何もしていないです。。。
     でも、げんママさんのコメントで思い出しましたが、勉強面にしろ運動面にしろ何かぐっと伸びると、急に言葉遣いが丁寧になったり、人に気を使って好きでもないものを好きと言ったりしたかも。全体的に頭が良くなったらソーシャルスキルもアップ、なるほどです。

     少しはソーシャルのトレーニング、集中力アップになるか、と、最近、息子は英会話教室に通い始めました。とにかく誰かのまねしてでもいいから喋らないといけないようで、集中して英語を聞いてまねして言ってるようです。息子はメロディを聞いたらすぐ覚える方だから、英語も意味はわかってないけど聞き取っているようです。集中しすぎて帰宅したらグッタリ疲れてますけど(^^)
     発達障害の方って、英語が得意あるいは好きっていう方が多いような….。大人の発達障害の方の知り合いが5人いるのですが、5人とも英語を使うお仕事をされてました。
    息子にとって英会話が自信やコミュニケーションの楽しさにつながればいいな〜。

  6. glow-gen より:

    ふーみんさん
    ソーシャルは、ほんとに悩みました。今も、決してハッピーハッピーとはいきませんけど、かなりましです。
    2年までは、しょっちゅうお友達に謝りの電話ばかり入れていました。
    3年は、忘れたころに、ぽつんと、またやらかした~。
    今は、電話がかかることはまずないようです。
     でも、同級生のお友達がなかなかできません。仲良くするのは、年下ばかりです。
     今年は、普通クラスがベースの生活になったので、お友達を作ってくれないかな~とおもいます。
    自分のテリトリーに(たとえば家に遊びに来てもらう、とか)入ってもらうと、げんちゃんも、普通に遊べます。でも、クラスの中で、違和感なく、相手の気持ちをひきつけるような魅力はないようですね。
     英語は、げんちゃんも、相当お金をつぎこんでます。泣
    でも、ヒアリングは、やはり、やってないお子さんにくらべるとできるようです。
    簡単な会話なら、何のことを話しているか、選択問題ぐらいなら、けっこうあてます。知ってる単語から推測するのでしょうか。
     中学からいきなり英語が増えたら、たぶん、げんちゃんにはパニックだと思うので、少しずつやっていこうと思っています。
    メロディー聞いたら覚えるなんて、すごいです。げんちゃんオンチで音楽はまったく能力なしです。
    ピアノならってるのに、リコーダーぜんぜんだめだし、歌もだめ・・・やれやれ。

  7. glow-gen より:

    コメありがとうございます。
    エジソンですが、幼稚園児の発達育児初心者の時のノウハウはあるのですが、そこから先は、自分でやっていくしかありません。4か月コースというのはうまくしていて、親を、教育して、自分でやっていくように教育してくださるのがエジソンは得意です。だから、今はやっていません。
     でも、すでに、発達ばりばりとりくんでいるママなら、エジソンは入らなくてもできるのではないかと思います。
     でも、最近は入っていないので、またかわっているかもしれないです。どんどん進化しているとは思います。何からやったらいいかわからず、どう受け止めていいかわからない親ごさんには、ほんとによい団体だとおもいます。

     年齢的に、まだどこからやっていいのか、となやんでいらっしゃるなら、良い団体ではありますよ。

  8. green より:

    ご丁寧にありがとございます。
    参考にさせていただきます。

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