琴のプリンス、コトメン君のコンサートに連れて行ったけど、ミーハーに興奮して、勘違いしただけのげんちゃん。素敵なコトメン君も、げんちゃんを変えることはなかなか難しいのかな~。
18歳でもあえてやる
高校を卒業するくらいの年齢になると、今更内部の教育をするは難しいという声もあります。
私もほんとにそう思います。
しかし、他の能力がそれなりに上がってないと、内部教育は難しいことも事実です。
もともと、IQも低く、すべてが底辺スタートのげんちゃんは、今やっと、人としての基礎部分を、もう一度1からしこみなおしているような感じです。そういうところの欠落は、発達障害の最も厄介なところだと考えているげんままです。
何事も前向きに取り組むべきだ、とか、人に迷惑をかけてはいけない、とか、表面的に言葉で表せることだけではなく、なんというか、人として普通は子供の時に勝手についていくような常識、感覚の欠落、そういうものを付けて行こうとしているのです。
言うは易しですが、ほぼ不可能に挑戦していると言っても過言ではないと思っています。
しかしやらないと、今後のげんちゃんは、永久に我が家のパラサイトであり続けるので、やるっきゃないという感じです。
げんちゃんタイプは、自己放棄で気にならない
とにかく、過去その年齢で、やれることのすべてをやってきた、と豪語していいくらい、私は、目いっぱい色んなことをげんちゃんにやってきました。もちろんS先生やK先生、強力なサポーターを味方に、ですが・・・
もし今、その時代に立ち戻っても、それ以上のことはやれないと言い切れます。
同じことを他のお子さんにすれば、もっと成果は出ていたに違いない。と思います。げんちゃんが他の子と根本的に違う、厄介な点は、”自己放棄症候群”とでも診断したいくらい、自分を捨てているところでしょう。
どんなに厳しくされようと、色々示されようと、今の状態で別にいいんじゃない、と、頑として動かない点です。
たまに、公の場所でとんでもなく恥をかくようなことがあったとしても、これじゃだめだ、やばい、なんて思うのは、一瞬で、アドレナリンの発動は、すぐにおさまり、また平穏な自己放棄、あるいは自己満足の生活に戻れます。ある意味、すさまじいメンタルの安定です。
動かないヤドカリ
げんちゃんの歩みは、おとなしいヤドカリみたいで、
ガンガン後ろからつついてつついて、やっと殻から出てきて、とことこと数歩歩きます。刺激をやめれば、また、パタッと止まり、殻の中に入っていきます。
これはげんちゃんのそもそもの性格のようで、常に成長を妨げる厄介なものです。
今まで幾人かの発達のお子さんに接してきましたが、どの子も、つつけば、それなりに歩くし、止まったりはしますが、殻にぱっと入ることはない感じがします。たとえ殻に入っても、目くらいは開けてる感じなんですよ。彼らは、うまくいけば、与えた機動力を使い、慣性の法則で、手を放しても進み続けます。
すごい圧をかけ、このまま行くな、と思って手を離すと、物理法則を無視するようなあんばいで止まるんです。
だからまた、慌てて圧をかけ、叱り飛ばしたり、S先生にしぼられたり、あの手この手で機動力をかけるのです。能力的には、色々できるようになっているのは明らかで、圧をかけまくって、やっと気持ちを動かしたときは、すっとそれが表現されます。でも、残念ながら、なかなかそれを起動させないのです。
”できる”、だけどやろうとしない・・・このもどかしさ、わかるでしょうかね~・・・
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とても素晴らしい取り組みだと思います。仰る通り、人として土台になるような部分を養って行くわけですから、もっと小さい頃にそれをやるべきだったと思う場合もあるかもしれませんが、げんちゃんの場合は今がその時だと思います。
なぜなら、理解力、知識、経験値が不充分なうちは、こういった高度な内容の学習は難しいからです。げんちゃんママさんが必死にこれらの能力を我が子に授けて来たからこその結果だと思います。
しかし、通常は大学や専門学校への進学、就職という時期に重なっていて、今さら1から積み直すなどという発想も余裕もないというのが現実だと思います。このようなことをかつて決断した方も多くはないと思います。
ですから、げんちゃんのこの貴重なチャレンジにより成果が見出だせれば、1つのモデルケースとしての道筋を世の中に表すことが出来ると思います。
本当に頑張ってほしい!と思っています。
Takekoさん
ありがとうございます。
やる気のあまりない子相手に、教育をやることこそ大変なことはありませんね。
発達障害、知的障害、小さい頃から、障害児として扱われ、努力しなくてもいいんだよ、なんて雰囲気で育ちがちな子供たちですよね。
そんな中で、そういう扱いに憤慨する子もごくたまにいます。
そういう子は、どんどん伸びます。
げんちゃんはというと、見栄っ張りなので、あからさまにそういう扱いするといやがりますが、あからさまじゃなければオーケー。大歓迎です。
まあ、でも嫌がるのは一瞬。すぐに楽な方に順応します。
大学に進学する年齢になって、小学生低学年でさえつけている能力が危なっかしい。無理やり、どこかに所属させても、うわすべりに、なんとかその場しのぎをするだけだろうな、と思います。
だから今年1年こういうステップを踏んだのですが、まだまだ先は見えず、1年である程度、どこか普通の所に所属できるようになるのか不安です。
げんちゃんの思い次第なんですが、それがなかなかです。
普通のお子さんでも、大学でぐんと色々吸収して大人の社会人になっていく子もいますが、生活の基本的なところをおとしたまんま、心は幼いまんまの人もとても多くなりましたよね。
げんちゃんにかぎらず、もっと心を育てる教育をどこかでやらないと、日本はおかしくなっちゃうんじゃないか、と思ってしまいます。
普通の子でもそうなんですから、げんちゃんなんて、ほんとどうなることやらです。
そう言いながら、4月も終わりに近づいて、ほんとにあせってしまいますね~。
モデルケースになればほんとに、いいですけどね~・・・
>公の場所でとんでもなく恥をかくようなこ>とがあったとしても、これじゃだめだ、や>ばい、
息子は今、この洗礼を受けてますね。
とんでもなく恥をかくというわけではないけど、サポートがなければ皆と同じようにはできないということを実感してるようです。
専門学校は大学よりは自由度が低く、授業も選択するのではなく全部決められてます。
かと言ってホームルームがあるわけではないので、自分で意識して掲示板などを確認しないと何も指示してもらえません。
私が把握できる範囲でフォローしてるつもりですが、お便りがあるわけではないので、どこまでできているのか…
そして丁寧に救いあげてもらえるわけではありません。
先日は通学途中に電車が止まるというアクシデントがあって、違うルートで行き、遅延証明(今はwebでいいみたいです)を見せて遅刻にならなかったそうです。正直授業についていくのは厳しそうですが、そうした経験で成長していけるといいなと思っています。
ゆうママさん
新学期、お子さん四苦八苦してるんですね~。でも、その経験は、とても良いことですね。第一、なんとか努力すれば、ぎりぎりひっかかる、と言うレベルに、ママが上げたからこそできていることだと思います。
そもそも、気持ちを入れるか入れないか、の差で能力が出たりでなかったりするわけで、そもそもの能力があがっていないと、オンしてもできません。
ルーティンではやっていけない状況の時に、どれだけ自分で考えられるか、この子たちは、そこが難しいですからね。
能力はある程度あがった、あとは、気持ちだけ、そこに来ている息子さんは、うまくいくと、専門学校で大切な部分をのばしてくれるかもしれませんよね。そう願います。
げんちゃんは、専門学校、そもそもの能力が足りません。今多少上がってきていますが、今年で、そこに到達するかどうか、げんちゃん次第。
げんちゃんは、恥をかいても、その場限りですぐに復活する、という性格上、ほんとに伸びにくいな~と思います。
社会に出れば、落ち込むこともないから、そこからはいいかもしれませんが、そこに到達できるかどうか、長い道のりです。