ママの格闘と改善のダイアリー

自分の子が発達障害?
それって何? から始まった。

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発達障害、頭だけ発動し、心の深い所は静止させたまんま

げんちゃんの発達障害アルバイト
外食時、げんちゃんに、ホテルの給仕のアルバイトの再現をさせてみた。やはり、ほんとにできているのか半信半疑!

試験どころではない、発達障害げんちゃんの人としての破たん

げんちゃんの定期試験が終わりました。
今回も、何もかかわりませんでした。
げんちゃんは、勉強どころではないです。生活のこまごました、あらゆることが、破たんしているので、人として、しっかり立たせるために、指導することだらけ。

ときおりS先生が指導してくれたり、週1日行っている、学習塾(先生1人に多の生徒、集団家庭教師みたいな塾です。)で、見てもらったりしました。

それが終わり、今日は、昼からホテルのアルバイトでした。

しかし、げんちゃん、すさまじく抜けていて、ホテルまでの所要時間など、行き当たりばったりの状況でした。
「何時に出れば間に合うの?」
「〇:〇〇・・・」
「え?」
げんちゃんが言った時間は、歩いて駅に行く時間も、駅で待つ時間も考慮に入れられていませんでした。その計画なら完全遅刻!何度行けば、考えるの!

なるほと、ただ、なんとなくホテルにつけば、仕事が始まって、そこでむっくり起き出して、がんばろうか・・・・げんちゃんは、そういう感覚なんだとわかります。

げんちゃんは、考えてわからない、というより、難しそう、めんどくさそう、からすぐに逃げる。昔から逃げ続けてきた。

あきれて、午前中は、シュミレーションをさせました。

しかも、あれだけ忘れ物したり、やりまくっているのに、前日に、アルバイトの衣服さえそろえていない。

ただその時を、行き当たりばったりで生きる、げんちゃんお得意の生き方、すさまいじい!

ホテルの仕事は、それなりに気持ちが入るのか、首にならず、次の仕事が入ります。給仕も出来ていると言う(本人申告・・・)。

ズボンのポケットに入れておく、仕事用の小さなメモ帳を、前回なくしました。
しかたなく、今日また用意してやって、ズボンに入れさせます。

すると、メモ帳に、今日の会の主催者がどんな団体なのかメモしていました。何度も指導したので、やっと、仕事したイベントくらい記憶しておこうと思ったのでしょう。
げんちゃんは、書くことで、やっと意識が動きます。

子供のサッカークラブのイベントで、刺身もステーキも出た、と言いました。

鏡を見ないでもへっちゃらの身づくろい。

さて、出がけにこんなことがありました。

「髪をといて、ムースをつけないと。ホテルの仕事なんでしょ!」
バサバサの髪を見て私が言いました。

すると、げんちゃんは、鏡の前に立ちましたが、目はぜんぜん違うところ見て、形だけ、櫛で頭をなでます。当然、髪はきれいにならない。

結局、彼は、髪をとかす、という文字をただ追っただけで、髪をきれいにしよう、という思いはまったくない模様です。だめなロボットみたい!、

あまりの抜き方に、ほんとに腹がたって、
私は、お尻をばちんとやりました。
残念ながら、げんちゃんが、落ちまくっているときは、動物の調教のように、体に刺激をいれるしかない。
言葉をなげつけても、無機質な戦車に、雪玉を投げるようなもので、全く入って行かない!

げんちゃんは、刺激に少し、いやな顔をして、目を鏡の中にやりました。

それからしばらくして、
「髪をとくって、きれいにしよう、と思ってやることなんだね 。

とすごいことが開眼したかのように、口走りました。
げんちゃんは、めんどくさいと感じると、デジタルロボットになって、頭だけを発動し、心は停止させたまんまになる。ということだと思いました。
たまたま、髪をどうしたいか、きれいにしようと思ってやってみたら、すごいことがおこった。本人にしてみたら、そんな感触だったんでしょうね。

逆に言えば、この朝も、全くやる気がなかったということです。現地で働く時だけ、スイッチを入れた。

これは、なかなか普通の人には理解できない感覚なんだと思います。どんなにIQが高くても、気持ちが動かないところは、デジタルロボットどまりになりやすい。発達障害の人の行動が、目的から的外れになる現象は、こういうことでおきるのだと思っています。

思いを伴わない字面だけの行動は、髪をとくときにさえ発動します。鏡の方を向いて、目は鏡を見ない。同じ所だけ数回とく・・・めんどくさいは、心の働きを止めまくる。

げんちゃんと格闘し、家から送り出すと、私の休日の朝はすべて失われていました。

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  1. ゆうママ より:

    首にならずに次の仕事が入るというのが、すごいと思います。
    息子がアルバイトしたらどうなのかな?と想像してみました。時間は守ると思いますが、違う部分で(しつこい、こだわる)こいつウザい、変なやつと思われて首になりそうです。
    とにかく、なんか変というのが息子です。
    げんちゃんは言われたことをきちんとこなすことができるというのは強みだなぁと思います。息子はそれができなさそうなんです。

    • Takeko より:

      おおー!やはり、S先生も作文指導を重視されているのですね。私も21日に公開する紹介資料には作文により「内省する力」がつくことを記載しています。

      短い文でも書くことによって頭の中が整理されるのですが、roboの場合は1つ出来ないと全部出来ないと思ってしまうので、ノートに出来ることを書き出させたりして内省させています。

      逆にげんちゃんは、1つできると全部できた気になるので、反省文が中心になるのだと思います。

      さすが、げんちゃんママさんであり、S先生ですね。大変参考になる情報をシェアしていただき本当にありがたいです。

      • げんちゃんママ げんちゃんママ より:

        Takekoさん
        中学のころ、S先生は、とにかくメモを取るように指導していました。結局、そういうことができるようになったのは、高校になってからです。
        でも、とにかくそっちに向けて、何度も何度も指導してきましたよね。、、
        書く、という行為は、そこに自分の気持ちを向けないとできないから、言われたことを書けるというのは、ちゃんと聞いているということですよね。
        聞くということが、ただ、音が流れる、と言うに等しいこの子たち。文字に起こしたときにはじめて、普通の人の聞けた、になるのでしょう。
        げんちゃんほどの、抜けがひどい子は、なんでも書きとめる、ということしか、そこに焦点を合わせる手立てがない、そんな感じです。

        そして反省文、確かに、げんちゃんは、すべてができてる、と勘違いするタイプなので、反省文となる、なるほどです。
        気持ちが抜けていて、作文を書くときは、ほんとに表面だけの内容になります。
        もともと言語能力が低いのに、さらに表面だけの文になると、見るも無残です。

        気持ちがほんとに入って状況をつかめているときは、作文もそれなりになりますね。
        まあ、ごまかしても、読めばわかるって感じです。

        言葉の使い方も覚えられるし、最高の勉強法ですよね~。しかし、ほんとにできないときは、まずは、文章を写す・・・そんな時代もありましたね。

        ほんと、振り返れば、ここまで来るのにも、何段階にも指導を重ねてきたことを思い出します。我ながら、すごいと思いましたよ~。回想しつつ・・・忍耐に忍耐を重ねながら、と言う感じです。泣

        作文の指導も、焦点が違いますよね。普通の作文指導と・・・そこがわかっているTakekoさんの教室はありがたいと思いますよ~。

  2. げんちゃんママ げんちゃんママ より:

    ゆうママさん
    そうなんですね~。ほんとお子さんによって、子供の数ほどタイプが分かれますね。げんちゃんは、ほんと、意味不明なくらい常識もないし、へっちゃらで、今回も英語30点なんていう点をとってきます。ただプリントやってたらとれるような簡単な問題なのに・・・
    頭悪すぎでしょ・・・って感じです。

    なぜホテルで首にならないのか、不思議なくらいです。
    単純に言われたことをやる。電信柱みたいにじゃまにならない。余計なこともあまり言わない。
    メンタル鈍感。表面的な挨拶の延長ぐらいの会話なら、適当に相槌をうったりして、好感度悪くない。ぼくとつで、ばかだな、と思われても、一見誠実そうに思ってもらえる。(ほんとは、かなり無責任。)
    私は、ぎりぎり目こぼしされているんじゃないか、と思っています。
    お子さんによっては、頭もいい、行動もそれなりにとれる。だけど、つい、余計なことを言ってしまう。なんてお子さんもいたり、過敏すぎて、人の先まで読んで疲れてしまう、といった子もいますね。
    仕事をする、となると、げんちゃんの持つ特徴が、社会に適応しやすいのでしょうかね~。
    いやあ、それにしても、ほんと頭使えよ!と、いう場面多すぎで、ほんとに疲れます。

    お子さんは、時間の感覚しっかりついているんですね~。げんちゃんの場合、時制があいまいです。時間の感覚は、ほんとに危ういんだと思います。
    過去形でしゃべるところを現在形で言って見たり・・・そもそもそこにターゲットを当てる気がないような気がします。信じられませんが。ほんと日々指導です・・・

    お子さんのしつこい、こだわる・・・というのは、他人の中に入れるとどう出てくるんでしょうね。
    仕事体験のお話を前されていた時、けっこうがんばっていたような・・・
    相手が、立ち位置が上で、距離があるとなると、またかわってくるのかもしれませんよ~。こればっかりは、仕事させてみないと、未知なとこがあります。げんちゃんも、給仕が好きなんて、意外な方向が見えました。この子たちは、いろんな仕事体験の機会が、たくさんあるといいと思います。

    • Takeko より:

      次の仕事をお願いされるって、スゴいですよね!げんちゃんみたいになることを皆さん目標に頑張ってらっしゃるので、希望がわく方も多いと思います。

      しかし、これで安心すると、鳥が羽ばたきを止めて飛べなくなるような状態になってしまうので、まだまだ、しばらくはママさんのサポートが続きますね。髪型1つ、靴1つ、細部まで気が抜けませんね。

      げんちゃんには、このまま頑張って大空を、飛び続けてほしいですし、そのうち、もっとダイナミックな飛翔が見られるような気がしています✨

      私の方は探究コースに続き、第2段として、おうち作文教室をマンツーマンで4月からスタートさせることにしました。SNSが盛んな時代、ますます文章力が必要になって来ていますが、短文での表現力も求められていますよね。様々なスタイルの文章表現にトライしてもらいたいです。

      お片付け合宿も、いつかやれたらいいなぁと思っています。とりあえず、3月には作文教室の体験会とリアルで集うイベントもやって行く予定です。

      おうちオフィスで1日中ワクワクしたり、バタバタしたりしています。笑

      • げんちゃんママ げんちゃんママ より:

        Takekoさん
        コメントありがとうございます。
        げんちゃんは、たぶん、ホテルのアルバイトが好きなんだと思います。
        なんとか、スイッチを入れているのでしょうかね。
        きつい、とか言いながら、慣れた・・・と言っていました。
        しかし、彼らの問題は、気が乗ることだけにスイッチを入れることです。
        仕事でも、たまたまスイッチを入れているのでなんとか最低限はやれているのかな~と思います。やりたくない、気が乗らないことは、まったく表面をなでるようなことしかしませんから、それが、そのうち仕事に出てくるんだろうな~と思います。

        でも、確かに、高校1年の4月では、想像もできなかったことではありますよね・・・

        それから、げんちゃんの、欠点克服のため、とにかく高校になって、作文を書かせています。反省文のようなものが多いです。作文が、自分を見つめるためには一番いいと、S先生も言っていました。先生のもとで、ひたすら作文・・・という時もあります。
        作文教室は、ただ言語能力を上げるだけではなく、この子たちの本質を改善させるためには、すぐれた処方箋だと思います。
        それからかたづけも・・・

        良い講座ですね。

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