> げんちゃんは、1歳半から、近くの小さな無認可保育園に預けました。その頃、げんちゃんは、おとなしく、いまひとつ反応にかける赤ちゃんでしたが、異常というほどではなく、そう心配することもありませんでした。
保育園の先生方は、とても、細やかにげんちゃんを育ててくれました。5歳になったばかりの時に、発達の問題があるかもしれません、専門家の意見も聞いてみてはどうですか?とアドバイスしてくださったのも、彼をずっと赤ちゃんの頃から見ていてくれたので気づいたのかもしれません。
今年、げんちゃんは、同級生も一人しかいない園を離れて、大きな幼稚園に行くことになりました。今までのげんちゃんは、先生の言葉を借りれば、大きな園だと、どうしても管理からこぼれちゃう子だったようです。だから、5歳まで細やかに、ホームスクールのように育ったのはげんちゃんにとって良かったと思いますが、そろそろ、同級生の中に入れて、たくさん刺激を与える必要があると家族は考えました。
げんちゃんも、新しく行く幼稚園をすっかり気に入って、あさってから入園です。
お姉ちゃんのように、ほっといても、さっさと発達して、どんどん早い成長を遂げる”できる子” にとっては、幼稚園だろうが、保育園だろうが、どんな教育方針だろうが、たくましく、しぶとく育ちあがるかもしれません。
でも、ちょっと発達が遅れた、障害のある子、もしくは、きわめてグレーゾーンの子にとっては、どこで、誰によって、どう教育していただくか、どんな友達に囲まれるか、どんな運動施設があるか、ということは、とても重要なことになっていきます。
園の先生方もとても良くしてくださっていたのですが、今からは、大きい幼稚園で、しかも、遊具が充実して、リトミック体操を取り入れたり、裸足で泥遊びをする施設があったりするM幼稚園は、げんちゃんにはとても良い環境になるのではないかと思っています。
お姉ちゃんが通って、雰囲気もとても良く、先生方も親切だったので、げんちゃんだけでなく、ママもパパも、新しい幼稚園にとても期待しています。
入園のときに、げんちゃんの事情を話すと、園長先生が、「よくあることだし、男の子はとっても発達が遅い子が多いですよ。発達ルームとも連携をとりながらやっていきましょう。でも心配しないでくださいね」
と声をかけてくれたので、とてもはげみになりました。
自分が、発達について最近勉強を始めたのでわかるのですが、やはり、子供の発達について、科学的に知識をもって対応してくれる人がいるのと、まったくわからずに、やみくもに一生懸命やっている人だけなのとは、やはり、かなり違いが出てくるようです。
やり方しだいでは、マイナスがぐんとプラスに転じることもあり、まだまだ未発達な脳で、可能性をもった微妙な子供たちにとっては、成長期の教育環境は、死活問題なのです。
私も医療現場で働いているので、今まで知らないですごしていたことが、かなり仕事にもマイナスだったなー、と思います。ま、そういう子を専門に診ている場所にはいませんけど、時々そういう子に出会うことはあったわけです。
げんちゃんで培ったノウハウは、私の仕事を通して色んなところで役立ちそうです。
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