ママの格闘と改善のダイアリー

自分の子が発達障害?
それって何? から始まった。

トップページ

卵から出ようとしないげんちゃん

 

本文に関係ないですが、9月ごろに作りました。
ベルトが切れていたり、靴が後ろ塗ってなかったり、へんてこな作品です。
動物づくりから、やっと人を作りました。

ブログの横に、自分の昔のブログが出てきたので、クリックして読んでみて、思わず、見入ってしまいました。


今、私が、ほんとに苦労している部分、2年前のブログでも同じでした。


とはいえ、悩んでいるところは同じと言っても、できることはずいぶん増えています。

めったにないけど、、意識が入った時、彼は素直でおだやか。かわいい息子になります。
言葉もたどたたどしいけど出てきて、
「とてもいいね。」「あ~そういうこと~。わかった。」「楽しかった。」「~と思う・・・」

そういう、彼の一生では、めったに出てこないワードもラインナップします。(~と思う、なんて言葉は、彼の一生で、10回も出てきてないのではないか。)

しかし、げんちゃんのそんな素敵な時間は、シンデレラのお城タイムくらい少なくて、ばたばたと、かぼちゃの馬車で、心を使わない世界に帰っていきます。

前のブログから抜粋すれば、


Sさんの言

「げんちゃんは、たとえは悪いけれど、卵から出てくるひよこみたいなところがあるね。
 卵が、少し割れて、普通なら、そこをつついて、さらに、卵を割って、ひよこが出てくるけれど、げんちゃんの場合は、外から相当見えているのに、つつこうとしない。

 とうとう最後は、体が大きくなってしまって、自然と割れるしまつ。今までそれを繰り返してきてなんとか、今のところにきている。
 もう、できるときだよ。出ておいで、というのに、まだ、意識を入れない自分に逃げようとするんだよ。」

ここを読んで、思わず、うなづいてしまいました。げんちゃん育児を表現するもっともわかりやすい言葉かもしれません。

私たちがほんとに苦労しているのは、ここ。すさまじいレベルの意識障害です。

げんちゃんは、卵の中から、ちょいっとつつけば、こっちの世界に出てこれるというのに、彼のふてぶてしい性分が、楽でいごこちのいい(と勝手に決めている)卵の中に、居座ろうとするのです。


そして、それは、最近では、自分というのが少し出てきているので、意志も加わって、その場限りの嘘を言って卵の中にいようとしたり、出ようとしているふりだけとりつくろって、まわりをだましたり。能力のすべてを使って、卵の中に引きこもろうとする。

これは、彼の特性というより、彼のもともとのずるさ、おおちゃくさが原因でしょう。

最近のげんちゃんは、卵の中にひきこもるために、外側だけを、一生懸命に作ることにきゅうきゅうとしています。

そして、

朝起きて、朝食を作れば、ただそこだけやってるだけなのに、
「ぼくは、できるんだ。」
と決め込んだりする。

まるで、卵の中にいて、中から紙飛行機を飛ばしたから、出てるのと同じだ、と言い張るのと同じようなもので、彼お得意の自己都合解釈!!

一つ前のステージなら、意識を抜いて、外側だけ作るのだって、かなりの進歩だったので、私はよくだまされていましたが、そのステージが当たり前になると、もはや、簡単にげんちゃんにだまされなくなります。

あと少し、気持ちを入れて、自分から殻を突き破れば、また次の高みが待っているというのに、なんておろかなんだろう・・・

先日、K先生の塾に同席しました。朝の状態を見て、その日の塾はさんざんなんじゃないか、と思われたので、寄ってみました。

案の上、げんちゃんは、爬虫類のように(S先生は”うしがえる”と言ってたけど。)たたずんでいて、レスポンスもほとんどなく、形だけ勉強していました。

げんちゃんは激しく抜いてしまうと、何を言っても、のらりくらりのレスポンスしかしませんし、こっちの必死の働きかけにも、どんより、だまりこむだけなので、すぐに彼が抜いていることがわかります。ここんとこ一番の抜き方でした。・・・(外側を作ろうともしませんでしたから。)

そういえば、ある時期までは、私は、幽体離脱と表現していたように思います。最近そう表現しなくなったのは、げんちゃんが抜いている向こうに、彼の人格が、昔よりは、少しだけ見えるからなのかもしれません。しかし、抜いていることには違いありません。二人がかりでも、こっちの方がすっかり疲れ果ててしまうくらい、げんちゃんのウシガエルぶりはすごかったです。

 どんより図太く、そこに横たわり、何の心の動きも感じられず、その場に黒くたたずむ・・・・

Sさんはなんとみごとに表現するのか・・・

 げんちゃんの心が動くように、色んな言葉をかけていきましたが、終わったら、K先生も私も、何日分も疲れてしまいました。

脱力のまま、翌日を迎えます。

そういえば、げんちゃんが、次のステージに上がった、なんて、ちょっといい感じのブログを書いたあとは、必ず今度は、少し伸びたからもういいだろう。と落ちてしまうステージに悩まされます。ほんと、卵です。やっと殻にひびが~、と喜ぶと、ひょいと中にもぐる。

ここんとこのブログは、このパターンなのか~と、理解します。納得。


そして、こっちがどん底に来ると、また、体が大きくなって、ぱちんと殻が割れる・・・・

なるほど、とうとう最悪の日が終わると、次の日卵が割れたみたいでした。

げんちゃんは、翌日、微妙に気持ちが入っている様子でした。朝ご飯のメニューに、なんとアレンジが入っていました。
私が昔何度か作った、簡単なパンのメニューを、記憶の中から引っ張り出して作っていました。

そして、夜、K先生のところで、過去一番の新たな峰が出たようです
。理科のオームの法則のプリントを、理解しようとしながら、たった一人で解いたらしいです。

ほんと、どれほど、こいつはエネルギーがいる人間なのかね~・・・・

 

公開コメント 承認後公開

  1. robo_223 より:

    自閉の状態と卵の殻を割って出て来ない状態は同じように思います。自力で殻を割って出て来れば自開の状態になるのに、それがなかなか出来ないのだと思います。

    roboなどは殻を割って出て来たようではありますが、結局まだ殻に半分入っているか、よくて殻を頭にかぶったヒヨコの状態で、完全には殻から抜け出していないように思います。

    殻から出て来ればと思いますが、殻から出られないのがほとんどの場合で、逆に出られて殻がどこにも残っていない子がすごいのだと思います。そのような場合はめったにないと思います。出たように見えて、頭にかぶってる子がほとんどだと思います。

    どれくらい殻から逃れられるかどうかは、特性というよりも性格によるところが確かに大きいように思います。わりと心配性の子は、こんなところに閉じ込もっていては大変!と出て来やすいと思いますが、出て来たはいいけれど、その後メンタルがやられやすいですよね。

    げんちゃんは出て来にくいけれど、出て来たら強いので崩れにくいのだと思います。つまり、トータルで見ると、どっちもリスクは同じくらいなのでしょうね。

    殻の薄いグレーの子は割りやすいし、始めから殻のない健常の子は、いきなりロケットスタートですから、全然違いますよね。

    S先生の殻のお話しは分かりやすくていいですね。

  2. glow-gen より:

    ロボママさん
    コメントありがとうございます。なるほど~。さらによくわかりました。
    げんちゃんは、出にくいけど、出たら強い。比較的出やすいけど、出たら弱い。
    確かによくわかります。ロボ君は、自分で出ようとするから、すごいな、と思うけど、それでも殻をかぶっているんですか~。
    げんちゃんからすると、はるか上なのに、それでも、そうなら、げんちゃんなどは、ほんと、どこまで沼の底なんでしょう・・・・( ´艸`)

     しかし、卵から何度も何度も出されて、やっとたどりついた今のステージ。高校という新たな環境もやってきています。
    中学も卒業が近くなってきたら、ずいぶん、成長している部分もありますが、まだまだ自立とは程遠い。なかなか、楽になれませんね~。

    高校は専願でも、落ちる子がいるようなので、卒業後はどうなるんでしょうね~。
    もし、希望のT高校に入れても、今の自分でいいですよ~、っていうスタンスの学校だから、放置するわけにもいきません。来年4月、どんな生活が始まるのか、福引きの結果でも見るような気持ちです。

    出たとこ勝負、おもしろいくらいに思っていないと、こういう子の親は身が持ちません。

    ロボ君の素敵な高校生活がうらやましいです~。

  3. ゆうママ より:

    息子の場合は、できないから逃げてしまうし、意識をいれようとしないようです。
    できるけど逃げるのなら意識を入れるように働きかけるのですけど、そうではなくて、できないから逃げてしまうのです。なので、できるギリギリのことをさせていくしないようです。
    息子の場合できないから意識がはいらないようです。なので、できないのはキャパオーバー。課題を調整していく必要があるようです。 1

  4. glow-gen より:

    ゆうママさん
    ほんとにそうです。げんちゃんは、昨日しちだの算数の距離の文章題をやらせました。
    まじめにやってるように見えましたが、なんでか、びっくりするくらい、変なことをしました。
    あきれ果てて、切れてしまったのですが、
    翌日理由を言わせると、
    「しちだは難しいから・・」
    と言いました。つまり、最初から、これはむつかしい、とレッテルを貼る。そうすると、逃げのスタイルでやり始める、という塩梅のようです。

    小三の問題といっても、レッテルを貼ったら終わりです。あきれます。
    逃げる、という行動は、げんちゃん特有でもなさそうですよね。今度書こうと思っている、知り合いの発達の男性は、逃げる、というわざだけを自分の手段としている人がいます。さんざんな人生を送っています。

    その人のことを考えると、げんちゃんと重なります。
    逃げずにふんばる、という姿勢、どうやったらつくのか、途方にくれますよ~。

非公開コメントはこちら

コメントを非公開にしたい方はフォームで直接メッセージください。お返事はコメント欄にいたします。

    タイトルとURLをコピーしました