ママの格闘と改善のダイアリー

自分の子が発達障害?
それって何? から始まった。

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自分の心が把握できてきたげんちゃんの甘えとずる 甘えその1

 >げんちゃんの表面が、相当いい感じに見えるので、彼の本音、心の奥底にある思いが、真逆の負のものであるということは、私には、あまり伝わってきませんでした。

勉強を教えていくと、すぐに馬脚を現すのかもしれませんが、それだって、一生懸命しているけれど、わからないのね、と思わされてしまいがちです。

S先生は、
「もうやりたくない、楽したいと、げんちゃんはいつも思っている。・・・ほとんどげんちゃんには、これしかない。
ここまでずるい人間見たことないよ!」
こう言うので、そうなんだ~と、半信半疑です。

でも、休日一日過ごして、げんちゃんとからんでみると、なるほどな、と思うようになりました。

車でコンビニに行って、げんちゃんだけに買い物をさせてみました。

レギュラーコーヒーを2杯と、げんちゃんの好きな飲み物。支払いは、財布に1万円札と小銭しかなかったので、そのまま渡して、
「 100円以下は、小銭で支払うように、1万円札をぽいと出すことはしないように。」
と言い渡しました。

あきれることに、延々帰ってきません。やっと帰ってきたかと思うと、手には、アイスコーヒーが2杯ありました。しかも、聞いてみたら、355円という支払いは、小銭入れからすべて出されていました。学びのために、1万と小銭で出すように、と言ったにもかかわらず、また、いつもの、まあいいだろう・・・という自己都合に書き換えられました。

ホットコーヒーを頼んだのに、なぜアイスコーヒーになるのか、ほんとこの程度の使いもできないのか!!

車で検証すれども、げんちゃんにとっては、どうも他人事。なぜアイスコーヒーになったのか、私の質問を、なんとなくはぐらかしていきます。あ、いけなかった、などと、しおらしい言葉でその場を装いはするけれど、自分から、ミスを検証するようなそぶりは見られません。

やがて格闘しているうちに、やったからいいでしょ、という奥底の気持ちが透けて見えます。

実際、本気でやろう思えばできたはず! もしそれを検証して次につなげようとする気持ちがあるのなら、

「店員さんに聞くのがめんどくさかったら、ボックスに入っている氷のカップを持ってきてしまった。」
とか、
「暖かいコーヒーとは思わなかった。聞いていたのに勘違いしていた。」

とか、自分を検証する言葉も出てくるものです。しかし、げんちゃんはしおらしく、こっちに丸投げしてそこをやりすごそうとしています。たぶん、Sさんのアドバイスを聞いていなかったら、私さえ、スルーしていたに違いありません。

私は、げんちゃんの奥底の気持ちを、ある方法で聞き出しました。

「言いなさい。いつも、今のお買い物さえ、心の奥でどうでもいい、やってればいいだろう、というずるい気持ちがあるんでしょ。」

スマホの録音をオンにして、S先生に聞いてもらうから、嘘はつけない、という状況にして、聞き出しました。

S先生は、絶対にごまかせないのを知っているので、、げんちゃんは観念して、口を開きます。

「・・・う~ん。僕は、いつも、ここで~(と言っておなかの真ん中を指す。)楽が大事と思っている。いつも心の奥に、楽がしたい、楽が大事があるんだよ。・・・」

どもりながらたどたどしく言うげんちゃんの目は、本音を言うきりっとした目にかわっていました。

ほらS先生が言う通りだ。外側だけ作っておけばそれでいいだろう。めんどくさい。演技だ! 楽をする工夫にのみ、自分の成長分を使っている。なんて愚かなのか!

げんちゃんの生活すべては、それに彩られ、たまに好きなことだけ、少し本気モードになる。でも、特に学習などは、逃げる手立てだけ、ずば抜けて巧みになっていて、今では、それを、自分が明確に自覚するところまでいっている!

(中身のない長時間勉強 ただ、やればいいでしょ。というあれ!

そこまで自己認知能力が出ているのに、外側は、いつも通り、ただごまかすだけのげんちゃんなのです。

一見あいかわらず、学習など、あほじゃないか、と思うくらい、今だできないげんちゃんです。しかし、それが昔と違う点は、できないのが本来の能力ではなく、さけているとうことを、確実に自覚しているということです。狡猾な確信犯になっているということなのです。
「あ~。これではいけない、がんばらないと・・・」

しっかり説教してる傍でさえ、お飾り言葉がどんどん飛び出します。

昔は、逃げている自分を、明確に自分が自覚するところには行っていませんでした。やりたくない→抜ける→叱られる→たまにほんの少し入れる→でもまた抜ける→逃げる。
自然の活動のようにおこっていた意識変遷。

それが、今や、、ステージがかわっているということです。本気モードで努力することが可能なのに、自分の意志で、きついからいやだ、という気持ちを察知し、上手に演技していくのです。

そして、自分が、自分の心を察知し感じ取っている。しかし、そうなってくると、その感じ取れることを、自分は意識を入れている、と勘違いしている。

Sさんは、おもしろい解説をしてくれました。なんせ、自分の思いなど、今まで把握したことなどなかったのが、感じ取れるようになったのですから、本人は新鮮なのでしょう。

「ばっかじゃないの? いやだという思いを察知して、抜くのではなく、がんばる、っていう方向に持っていくことが正しいのに。」

とある時つぶやいていたのは、そういうことだったのでしょう。

今のこの恐ろしい状態を、学校でもどこでも、
「げんちゃんは、がんばっているけど、できないのはしかたない。」

という扱いになってしまうことは、今まで以上に恐ろしいことだとわかります。確信犯を、わかっていないのだからしかたないね、と扱うようなものです。

ほんと、一時も気が抜けないステージに来ました。

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  1. robo_223 より:

    確かにroboは、そこまで楽をしよう!という確信犯的なところはないと思います。しかし、中学3年生の時は今よりもっと手抜き精神が強かったと思います。おっしゃる通り、そうじゃないかと薄々は気づいていたのですが、そこまでではないと思っていました。外側からじゃ全ては見えないですからね。

    でも、最近の様子を見ると全体的に取り組む姿勢が違うので、それで改めてハッキリ気づいた感じです。ずいぶん手を抜いていたんだな、と。でも、親だと余計分からないのかもしれません。学校の先生や友達の方が良く見抜いています。

    友達などは、「roboに本気を出させる言葉を掛けるのは止めよう!こいつはこんなにヤル気がないのに、色々出来ているから、本気を出されたら俺達は絶対に太刀打ち出来ないぞ。roboが本気を出し始めた時、その時が俺達の終わりの時だ!」なんて冗談まじりに言っているくらいなんだそうです。先生にもroboが本気を出したら、どれくらいになるのか見てみたい!などともいわれいます。

    それでも、多少最近エンジンが掛かって来ましたが、本気モードがずっと高いレベル(一般の子レベル)で持続しているわけではありません。しかも、ここぞという時にメンタルがつぶれて力を発揮出来ないことも増えて来ました。

    やはり、この子達が力を発揮するということは本当に難しいことなのだと痛感する毎日です。少しでも発揮出来るように働きかけて行くしかないですね。私達が同じ立場になっても、きっと出来ないのだろうと思います。

  2. glow-gen より:

    ロボママさん
    ロボ君は、無理に逃げているのではないのかもしれませんね。
    ほんとにできない、というのも嘘ではないのでしょうかね。

    げんちゃんの場合は、本質がなんか違います。狡猾に本能的に計算して、上手にするりとずるい行動をしています。
    ロボ君は、なんか、ずるさ、という感じではないような気がします。このあたりの意識の深い部分は、私にもよくわかりません。
    S先生がげんちゃんのことを逃げまくり、実力の10分の1くらいしか出さない。と言っても、私は、雲をもつかむ思いです。
    しかし、最近は、げんちゃんをおいつめて、薄情させると、驚くほど、明確に自分の気持ちを言ってくるので、え~、なんて成長しているんだ、と思う反面、狡猾さにへきえきしてくるのです。
     自分の心をとらえている、ということにおいては、げんちゃんは、核心の部分が改善してきているといってもいいかもしれません。
     普通のお子さんなら、ここからがスパートかけて伸びるところなのかもしれません。しかし、げんちゃんは、その不毛な価値観ゆえに、外側の部分は、ダウンさえしているように見えます。
    それを、学校の先生は、私たちが圧をかけているので、げんちゃんが伸びてない、と判断しているようです。内面が読めない先生方にはしかたのないことかもしれませんが、その間違った判断が、げんちゃんをつけあがらせています。

    学校というところは、外側をつくることしか、教育の能力がないな~と、残念です。
     久々にくたくたになるほど、げんちゃんと向き合っています。一歩も引かず、って感じです。しばらく、楽してましたが、またまた波乱万丈な時期になってしまいました。
    ここを抜けると、たぶん、また新しいステージがやってくるのでしょうかね。

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