ママの格闘と改善のダイアリー

自分の子が発達障害?
それって何? から始まった。

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上がれば、ルーティンに落として、また意識を抜いてしまう。

先々週あたり、げんちゃんは、ばっちりでした。

 

彼は、気持ちを入れようとがんばっていました。

その前の週、3歳児のような、いやいやメンタルで、できることも全くやる気なく、気持ちをしっかり入れてやることよりも、表面ルーティンをやってごまかす方に走っていました。


しかし、げんちゃんは、とうとう起きだしたぞ~、という感触に包まれていて、、私はちょっとうれしくなりました。

なにしろ、朝はしっかり7時前に起きて、朝ご飯を作って、その日のスケジュールを私に尋ねる。今日は、亀の水が汚いから、帰ってから洗おう、とか、朝でも時間があるから、今しよう、とか、つながりをとらえだした動きをしていました。

たとえば、目玉焼きに失敗した日がありました。黄身をつぶしてしまって、目玉焼きは、クレープのようにぺったんこ。
私はどうするかな~、と思って見守りましたが、すっと、失敗した方を、自分の前に置きました。

げんちゃんの気持ちが、少しでも入っていると、げんちゃんの言葉が多くなります。

「このパン、グリンコープのパンよりおいしいね。」

「今日学校で字をきれいに書こうと思ってがんばったんだよ。でも、まあまあだった。」

「今日は、あまりがんばれなかった。これじゃだめだと思う。集中が足りなかった。」

ただ、がんばった~とか、ざっくりの言葉ではなく、具体的な説明がたくさん入ってくるのです。


なんせ、げんちゃんは、自分の心の言葉なんて、まったく出なかった子ですから、こういう気持ちを乗せた会話は、ほんと進歩を感じます。

そして、勉強もまあまあ、気持ち入れたかな・・・という感触もあったようです。


その前の週がひどかったので、先週は、みんな期待しました。誰もが、このまま上がっていくのかな~と思いました。

でも、今までのげんちゃんは、絶対そんなに甘くない。だから、週末疲れさせて、ドカンと落ちることがないように、圧を落とし、休憩をとらせ、落ちないように、願うような気持ちですごしました。

月曜の朝になっても、げんちゃんは、早朝に起き、自分でご飯の用意をしました。たまたま、私は、体調不良で、まだ布団の中。

「げんちゃん、朝何食べてるの?」
「ん?ごはん。」
「おかずは?」
「ない。ご飯だけ・・・」

え?なんで。白米だけ食べる???・・・・

なんかおかしい・・・いつもなら、何かしら作ろうとするのに・・・
嫌な予感です。

するとどうでしょう。夜K先生から電話です。すっかり疲弊したK先生の声。何もできなかった様子がわかります。

やはり、げんちゃんは、その日、墜落したようでした。~

早起きは、早起きするためにやっただけ。朝ごはんも、作るのがめんどくさいから、ごはんだけでいいや。
学校でも、支援の先生に連絡ノートを渡し忘れ、しかも、その状況すら覚えていない・・・
勉強も、できるはずのものがまったくできない。教える方のエネルギーの消耗がすさまじく激しくなります。

でも、表面だけしか見ない人は、よくわからないかもしれません。

「朝ご飯を作ってるの、すごい。」
「ちゃんと学校に行って、普通クラスですごしているの。がんばってるね。」

そう。勉強もさぼっているわけではなく、形はやっている。

今では、私さえ騙されます。
げんちゃんが、目的をとらえようとしているかどうか、に着目すれば、少し見えてきます。
げんちゃんは、少し成長するたびに、できるようになったことをルーティンに落とします。

そうすると考えなくていいからです。
 何のためにしているのか、というコアなところは捉えられていないので、できているように見えても、とんちんかんだらけです。何のために、なぜどのように・・・・そういうことが、まったくスルーされています。

外側づくりが上手になってきたげんちゃんは、上手な言い訳もできるようになってます。しかも、こっちが同情しそうになるポーズもうまくなりました。(がんばっているけど、失敗したのね~・・・なんて)


ある程度上がると、げんちゃんはいつもそれに慣れる。そうすると、まあいいか~、このくらいで、という大着が出てくる。(なんせ意識を入れ続けるのは、とてもきついらしいので。)

前のレベルまでは落ちないけれど、上がっても、いつも、その勢いで突き抜けていくことがない。

また、げんちゃんに、このままではいけない、ということを、色んな演出や声掛けでわからせていく必要があります。

ふ~・・・・って感じです。

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  1. まーま より:

    前回の記事のコメントのお返事にありました、

    >お子さんは、繊細さがどうかすると、大変なこともあるけれど、心が動かしやすいのでは?と思います。
    >すべて、コインの裏表のように、プラスとマイナスが共存しますね。げんちゃんは、改善したら、メンタル強い、となるかもしれませんが、なかなか改善しにくいですよ~。

    その通りです。
    娘は自己評価が低く、障害の程度も病名はつかないけれど定型発達とは到底言えないレベルなので、同級生には公表せずに小学校に通っていました。
    何をやってもトロく自己評価が低いものですから、いじめに遭うこともしばしばありました。本人も些細なことまで気にするので、「死にたい」と毎日のように言っていました。
    公立小学校のような狭い世界では日本人特有の「こうであるべき」という同調圧力が強すぎて、娘には合わなかったのだと思います。
    今は、上手に出来なくても一生懸命やればいい。という風潮の学校なので生き生きと過ごせています。(当然できなければそれなりの成績ですが・・・)
    英語も科目に入ったので、「すごいね!」と言われることもあり、少しは自信を持てるようになりました。

    息子さんは、改善すれば鋼のメンタルの持ち主になりそうですね!
    泣いたり、気持ちを少しずつ表現出来るようになってきているようですので、意識を入れた状態が通常の状態になればスムーズに行けるように思います。
    もうすぐ高校受験ですね。
    環境は本当に大切なので、息子さんに合ったところが見つかるといいですね!

  2. robo_223 より:

    roboも出来ることはルーティン化したことの場合が多いです。ルーティン化したことはしっかり実行出来るので、これは強みでもあります。

    しかし、出来るようになったのかと思っていたら、単にルーティン化しただけで、新しい場面では、からっきし出来ないところからスタートするので、ビックリします。初めての場面にこそ差が出ると思います。

    それでも様々な経験を積んで、だんだん初めての場所でも、自己判断出来る力はついて行っていると思います。少しずつですが。

    しかも、その成長度合いもジグザグしながらの右肩上がりですよね。少し上がったと思ったら、また下がる、です。でも、一度出来たことは、もう出来る力がついているので、また出来て、しかも更に少し上のことも出来るようになっていたりします。そして、また下がったかと思うと以前より上のところまで到達している、という流れだと思います。

    げんちゃんもジグザグしながらも、確実に階段を上がって行っていますよね。一気に突き抜けてほしいけれど、自然の摂理が、そうさせないのだと思います。

    どんな場合も、一気に数値が上がったように見えても、よくデータを見てみると、小刻みにアップダウンを繰り返しているものですから、大きな流れで成長を捉える必要があると思います。

    一気に行くと一気に急降下する危険性もありますので、逆に気を付けたいくらいです。

  3. glow-gen より:

    Mさん
    コメントありがとうございます。
    死にたいなんて、小学校の時におっしゃっていたんですか~。心配でしたね。今の日本の学校は、私たちの若いころの社会にてきおうできるためのシステムでしたよね。
    今や、社会は全く作り替えられていて、今の学校のシステムでは、それに適応できる子供たちを育てて行けるのか、不安なところがたくさんあります。
    発達の子を持ってみて、規格外れもいいところなので、無理に合わせる気もなくなって、そうと開き直れば、なんだか楽しいところもありますね。
    げんちゃんの高校は決まりました。入れてくれるのかどうかわかりませんが、明日は面談に行きます。
    まあ、規格外れの学校だから、おもしろそうですよ~。ただし、偏差値は底です。ははは・・・
     でも、ちょっとわくわくしています。なんか、人と違う道も、おもしろそうです。
    ただ、げんちゃんが今のままでは困りますが・・・
     げんちゃんの場合、死にたい、と言うとき、(昔ちょこっとありました。)ま、演技ですわな~。私をおどしているだけで、じゃあどうぞ、なんて、言ったら、だめか~みたいになりますよ。

    でも、お嬢さんの場合は、ほんとに、ナーバスに思い詰めていたんでしょうね。同じ言葉を発しても、その子の心の状態は全く違うのですよ。そこをしっかり見極めて育てることが大事ですよね。
    ママさんは、そこを上手に持っていかれたので、中学での成功があったのでしょうね~。

  4. glow-gen より:

    ロボママさん
    さすが~。言葉にきっちりしていただけましたね。
    ロボ君は、げんちゃにょり、ジグザグないのかな~と思っていました。でもやっぱり、似た成長パターンをたどっているのですね。
    確かに、一気に伸びたら、あとで、ぼきっと折れたりするかもしれませんね。それにしても、げんちゃんは、その良い時が短すぎますよ。
    落ちてる時間が長い・・・長い長いトンネルを抜けた~と喜ぶと、またすぐトンネルですよ。
    なんじゃこりゃって、言いたくもなりますね。
    でもたしかに、昔とすれば、遠いところにいますね。

    高校は最小でも3年ありますから、もっともっと成長してくれないと、まずいです。ほんと・・・

    しかし、いまいるところで、多くの人は足ふみしているのかもしれません。最初からここにいる人も多いかも・・・

    げんちゃんは、ある意味、やっとスタートなんじゃないでしょうか。そんな気がします。

    今までも大変だったけど、今からもそうそう簡単じゃないことを覚悟しておくべきなのかもですね~。
    中学卒業式は、泣いちゃうだろうな~・・・うるっとします。今から。

  5. ゆうママ より:

    げんちゃんは入学時からとても伸びましたよね。上手に導いてこれたからでしょうね。
    息子は起きだしたという感覚はないですね〜。ずっと低空飛行していてそれをキープするのが精一杯という感じです。中学で伸びたことがあるとすれば、人との関係を少しずつ築けるようになってることでしょうか?まだまだですが。高校での目標は自分で考えて行動できるようになること。なんとか自立につなげたいですよね。

  6. glow-gen より:

    ゆうままさん
    そうですねー。あまりにも、レベルが低いとこから始まってるので、やーっと、スタートまで来たと言う感じです。
    ハンドルもなく、動きもしてない車が、とりあえず、動くようになったというとこです。
    みんな、ハンドルをどう切るかって学ばせているのに、げんちゃんは、とりあえず、動かせるようになったー、というとこじゃないでしょうか。

    お子さんは、友達との絡みも、学べてきたんですね。げんちゃんは、高校から期待したいです。

    まあ、ほんと、ここから一気に、もう少し高いとこに行ってほしいです。

    もしかしたら、げんちゃんが、やっとかろうじてやってきたステージからが、本番なのかもしれないです。
    自立とは、ほんとに、なかなか大変なレベルですねー。

  7. glow-gen より:

    Kさん
    初コメントありがとうございます。何年も読んでくださっているんですか~。うれしいな~。
    ほんと、ここで交流させていただいているみなさん、同志というの間違いないです。
    発達のわが子を授かって、大変なのですが、人生が深くなるようなところがあります。さらに、子供が改善したら言うことありませんよね~。
    お子さんは、17才なんですね。どんな様子なんだろう・・・げんちゃんにそっくりなんて、そりゃ大変ですよ。

    ところで、発達障害は肥満に似ている、という説、本人の体質のような傾向と、意識・・・確かにそうかもしれませんね。
    肥満体質の人は、普通の人より、より気を付けないと太ってしまいます。やせ体質の人なら、意識しなくても、普通。つまり、肥満体質の人がダイエットに成功するためには、相当な意識レベルが必要と言うことです。

    ほんとにそうですね。
    普通じゃダメなんですよ・・・・相当意識して努力して、初めて普通。ということは、普通になれた、ってことは、すごい精神力と、やせるための知識やノウハウ、普通の人より、上だってことですね。
    つまり、発達の子が、それを克服した時は、ふつうの人より、自動的に上になっている、ということなのです。

    高校生のお子さんの日常、ぜひ教えてください。これからげんちゃんが突き進むところなので、とても参考になりそうです。よろしくお願いします。

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