ママの格闘と改善のダイアリー

自分の子が発達障害?
それって何? から始まった。

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外側はトライ、内側はランナウェイ!

やっと定期試験が終わりました。

テストに関して、今回は、他人ごとのように、私はすごしていました。ま、他人ごとだけどね~。

げんちゃんは、簡潔に言うと、自分はがんばらなければならない、がんばるべきだ、自分の障害を克服したい、トライすべきだ、勉強もやるべきだし、試験も良い点をとりたい。

まあ、こういうプラスの思いは、しっかり握ってきたようです。

がしかし、いざやろう、となると、

う~ん、きついな~。どうしよう・・・・やっぱり、適当に力抜いておこう・・・・と逃げてしまうようです。

でも、やらねばならない。ということはつかんできたので、以前のように、私がいないと、すぐに勉強をやめたり、逃げだしたり、大着な態度をとる、ということはなくなっています。

つまり、表面的には逃げなくなって、前向きに取り組むようになったわけです。

がしかし、内面的には、自分の思いをしっかり定めて、的を絞って捉えていく努力からは、逃げます。

この外側逃げない、中側逃げる、という微妙なステージは、けっこう見る人を勘違いさせてしまいます。私も、最近は、勉強に付き合わないので、真摯に机に向かっているように見えるげんちゃんは、ものすごくがんばっているように見えてだまされます。

何度か、勉強を担当しているK先生が、げんちゃんの中身空っぽ状態にあきれて、疲れ果ててしまっていました。

げんちゃんが、的を絞って捉える努力を放棄すると、あきれるようなとんちんかんを繰り広げます。

私の場合も、げんちゃんにたのみごとをして、すばらしい返答をもらったあと、びっくりするような行動に走るげんちゃんを何度も経験します。小1の子でもできるでしょう、ということさえ、めちゃくちゃだったりしますよ。

「はは~ん、こいつ、表面だけで、中はまったく抜いてやがる!」

K先生の疲弊する理由が腑に落ちます。

今回テストが9教科に及んでくると、支援の先生がコメントをこのように書いていました。

「やはり、9教科になると、5教科の時とは事情がかわりますね。最後の日(3日目)になると、かなり、疲れ果てていました。数学も3日目だったので、ありえないことをしていました。
課題ですね。」

なるほどね。さすが3年見てきてる先生だわ!

ですが、中1の時のげんちゃんは、すべて学習など、おんぶにだっこ・・・・私たちが、とにかく口移しで食べさせるごとく、やってあげていたわけですから、ほんとに成長したことは確かです。

範囲を見て、自分でドリルをやる。提出物を、そろえる。(7割がたです・・)私は、相当楽になっていることは確かですし、げんちゃんのことを、要所要所しか考えないようになっています。

げんちゃんを、少しずつ自立させるべく、距離を自然とおいてきているこの頃です。たしかに・・・・

さらに、最近すごく成長したことがあります。それは、なんと、”言いわけです。”巧妙な嘘をつく、というような技はありませんが、それっぽい言い訳を連発します。

「ぼくも、がんばろうとしたんだよ・・・でも、ぼくわからないんだ~。どうしたらいいのかって・・・数学は、どうやって克服したらいいのか、ぼくは考えているんだけど・・・・うんぬんかんぬん・・・・」

ちょっとどもる、たどたどしい言い方で、こういうお涙頂戴劇も、差し込んでくるようになってびっくりです。
しかし、そういうときは、私は顔色一つかえず、

「あんた、そんなこと思ってないよね・・・逃げてるだけだよね。私はごまかせないからね!やりたくないのを言い訳しないの!」

と、びしっと蹴散らします。すると、げんちゃんは、ばつの悪い顔になる。図星だということはしょっちゅうです。

つまり、彼は、興味のあることは意識をいれてもいいけれど、いやなことは、上手に回避する、ということを模索しているようです。最近賢くなってきた頭で、そういう知恵だけをおっかけようとしているみたいです。
そういうときの言い訳を真に受ければ、わがまま放題の、狡猾なげんちゃんができかねません。

「人はね、いやなことでも、ちゃんとやらなきゃいけないよ。いやなことからは、上手に逃げる、ずるしちゃだめだよね! 的をしぼって、要点は何か、考えなさい!」

私は、最近は、こういう言葉で、げんちゃんを叱咤激励して、圧をかけ続けています。それが必要なステージで、一山超えるまでは、手を抜くわけにはいきません。

もういいかげんに、お母さんは、だませない。と腹をくくってほしいものだと思います。

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  1. とんまま より:

    新しい記事を拝見しました。
    あまりに同じでびっくりしましたよ。
    本当にタイムリーでした。

    人はね、いやなことでも、ちゃんとやらなきゃいけないよ。いやなことからは、上手に逃げる、ずるしちゃだめだよね!
    →私も同じことをとんちゃんに言いました。
    皆、嫌なことはあるけれど、折り合いをつけてやっている。
    そうやってみんな生活しているのだと。
    担任にも言いました。
    (戻ってきたことに対しての表面的な指導しかされていなかったので、根本はここですと)

     的をしぼって、要点は何か、考えなさい!
    →ここまではまだとんちゃんには難しいですね。

    とんちゃんも昔は、言われたことは何でもやる子でした。
    当然、心も入っていません。
    最近ですよ、反抗するのは。

    しかしまあ、お互いに課題ですね。
    興味がある時のあの状態をやりたくないことに対しても向けるには。
    勉強に関しては、どうせやってもよくわからないから、やらない、適当にしようと思っています。
    げんちゃんのように、やらなければならないという事が本当にわかっていません(表面上はやらなきゃいけないと言いますが、絶対そう思っていません)

    あと、高学年になってくると、特に算数では手順を踏む問題ばかりです。
    一回計算してハイ答えとはいかないのです。
    それもとんちゃんが嫌がる要因です。
    要するに複雑な思考はダメだという事ですね。

    とんちゃんは私が離れると完全に課題をやりません。
    今、ダイソーのナノブロック(わかりますか?新幹線シリーズがあるのです)にハマっておりまして、今日も「宿題が全部終わったら、作ってもいいよ」と言いました。
    するといつもあんなに進まない宿題がサクサク進むではないですか‼︎
    ただ、答えが違っているところがありましたが、適当ではなかったです。
    ちゃんと考えていましたし、方法は間違えていませんでした。
    漢字もじゃんじゃん書いていました。
    今までの苦労は何だったのか⁇と思わされるのです。
    私が離れていても、粗方進んでいるのです。

    最近、いよいよ手に負えなくなってきたのかと落ち込んでいましたが、この記事で少し元気をもらえました。
    げんままさんも頑張っておられますものね。

  2. robo_223 より:

    興味のないことに意識を向けることが出来ない!ということが、自閉症スペクトラム障害の根幹だと思います。

    人に興味がないから、共感性が低い。勉強に興味がないから勉強が出来ない。スポーツに興味がないからスポーツが出来ない。お片付けに興味がないから片付けらるない…。

    その気がなければ、そりゃあ何も始まらないはずです。本当に難儀なことです。roboも全く同じです💧

  3. ゆうママ より:

    うちの息子はいまだに私がいないと勉強さぼりまくります。逆に私がずっと側にいて声をかけたり、こまめにチェックするとはかどるようです。私の忍耐力次第というところです。私の忍耐力と息子の調子が噛み合った時、とてもいい結果になります。夏休み明けテストの数学がまさにそれで、式の展開〜因数分解、平方根が範囲だったのですが、ほぼ平均点がとれました。一方放ったらかしだった国語の漢字テストは目も当てられない点数でした。おそらくつきっきりで一緒に勉強したらもう少しはとれるはずです。つまりいまだに一人で学習はできてないということです。やってるふりだけですね。
    私の体力と気力があればもっとつきあってあげたいのですが、もう無理なので仕方ないです。頼りになる先生もいないですし。もう少し本人が自覚して頑張ってほしいところですが…いまだにダメですね。
    テスト結果をみての言い訳や「次頑張る!」といったことは言いますが、その時だけで次につながることはないんです。
    けれどもこんな不確実な世の中、必要な力は何か?を自問自答してる日々です。うまく表現できませんが、がりがり勉強させる意味がわからなくなったりしています。私も逃げてるのかしら?何を身につけるのがいいのでしょうね?

  4. glow-gen より:

    とんままさん
    さあ、来ましたね~。ここからですよ。とんちゃん。
    げんちゃんも、小学校5年の終わりくらいから、自我が強くなって、好き勝手に、自我を暴走させ始めました。とにかく、人として、努力して正しい方向へ行かなきゃだめだ、ということを教え込んで、わがままをしっかりシャットダウンするまで、足掛け5年かかったことになります。

    とにかく、げんちゃんの場合、自分をすぐに高くするので、叩き落して、それではだめだ、ということを認識させるのに、相当なエネルギーを使いました。
    ほんと、ここで負けたら、わがままをゆるされて、好き勝手に自分の世界にいる身勝手な大人が一人できてしまいます。

     ほんとにきつかったです。
    あなたは、それではだめだ。自分に向き合って、向上していくために努力しないといけない。いやなことから逃げてはいけない・・・
     それをつかませるための長い旅・・・げんちゃんの思春期です。

    今はつかめてきたようです。しかし、いざ実行となると、また相当な長い旅になるのかな~。
     最短で行ってほしいものです。
    外からの圧力も必要だし、現実の冷たさも必要です。

    自分で乗り越えるしかないようですね~。

    とんままさん、ほんとしんどいです。でもめけずに、周りの応援、特にご主人や家族、を巻き込んで、チームを作ってください。
    応援します。とんちゃんもげんちゃんと似たタイプみたいだけど、きっとげんちゃんより、良いと思います。エピソードを拝見したら、げんちゃんにはない要領の良さがあるようですから。
    ファイトです~。

  5. glow-gen より:

    ロボママさん
    >興味のないことに意識を向けることが出来ない!ということが、自閉症スペクトラム障害の根幹だと思います。

    そうですよね。
    それが根源ですよね~。
    知的障害と同じくくりにされてしまいますが、ある意味、それよりもっとたちが悪いですね。

    お友達のひさしくんは、IQは、げんちゃんより低く、できることも少ないですが、気持ちはちゃんと、いっぱしの人間味があります。
    嫌いなことでも、こちらが誘導すれば、ちゃんと理解して、自分のためにトライします。
    まわりで、できないとされて、誘導されていないのが気の毒なくらいです。

    心の障害と言ってもいい発達のげんちゃんは、ほんと、一筋縄ではいかないです。
    今一つ峠を越えたと思いますが、これからも、まだまだ圧が必要で、油断ができませんね~。

  6. glow-gen より:

    ゆうママさん
    そうなんですね~。それにしても、数学、ママががんばった~と言う方がいいのでしょうね~。
    けっこうむつかしい単元ですから、お子さんの能力がちゃんとあることがわかります。

    本人の心次第なんですよね。
    まだまだ甘えがあるんでしょうね~。その甘えというのは、普通の子でも、なかなかにやっかいです。

    社会に出て、だめだこりゃ~となるしかない部分もあるけれど、そもそも、あるレベルに達してないと、社会にもスムーズに出れません。
    そういうところで、母親は悩みますよね。

    どうにかして、復活できる程度の手痛い、失敗などの圧が加わるとちょうどいいのですが、なんせ、学校は、甘やかすか、的外れの指導か、なかなか、この子たちの性質にすぱっと切りこむ指導ができていませんから、ほんとにじれったいですよね。

    げんちゃんは、IQも元が低く出ているし、意識障害も重症だったので、私一人ではここまで来るのは無理でした。
    S先生に、罵倒されたりすることもしょっちゅう・・・そうやって、他人からの圧があることで、なんとか、ここまでっていうところです。

    甘え、依存・・・そのくせ、大着・・・
    親子ではなかなか、そういうサイクルが抜け出せないことが多いですよね~。
    うちも、まだまだ甘えています。ここまで突き放しているのに、と思いますが、それが親子の良いところでもあるし。

    高校では、ほんと、学習一辺倒ではない、独自のメニューをやりたいですよね。
    げんちゃんは5年かけて定時制の学校を出たらいいな、と思っています。カリキュラムは、習字とか、音楽とか、美術とか、そういう芸術科目をたくさんふやして、アルバイト的なこともできたらいいな~と思います。

     日本の大学なんて、もはや終わってるな~と思うところも多くて、そういう路線を目指すのはあほらしいと思っています。

    こつこつ、やれるだけがんばってみたいと思います。ファイト~って感じですね~。

  7. ゆうママ より:

    お返事ありがとうございます。
    おっしゃる通り、私が頑張った結果です(笑)
    これが私を苦しめる?のです。私の頑張り次第で息子の結果が変わってしまう。本当にプレッシャーです。
    でもここまでしてとれた点数になんの意味があるのだろう?って思いもあります。ずっと一緒にいられるわけではないのですから。
    高校は無理なく行けるところ。4年かけても5年かけてもいいから、自分の人生を自分で生きるということを自覚してほしいです。ママさんのおっしゃる通り、芸術科目やアルバイト的なことはいいですよね!豊かな人生を歩んでいってほしいです。

  8. glow-gen より:

    ゆうママさん
    そうなんですよね~。最近は、私はげんちゃんから勉強は手を引いているので、半分はげんちゃんの力もあるかな、と思いますが、以前は100パーセント私の力。

    それなのに、まわりの先生に、げんちゃんがんばっていますよ~。お母さん認めてあげて、みたいなことを言われると、あほか~、と思っていました。

    罠仕掛けた人に対して、外野がほら~。ちゃんと害獣の駆除できてるでしょ。みたいに偉そうなこと言われてる感じです。

    あたしが仕掛け人だよ・・・わかってんのか~。といらいらしちゃいました。

    げんちゃん、上からふりかけて、いい点とらせても、もう意味ないかな~なんて思って、今回送りだしたら、案の定、数学は逃げまくって、支援のテストというのに、30点くらいだったようです。

    しかし、今回、自分の点数覚えていました。すごいレベル低い話ですが、進歩しています。

    ここからですよね~。本番・・・そんな気がします。

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