げんちゃんの成長を最近振り返って、色んなことに、納得いくことが多くなっている私です。
年中さんの時に、発達障害が発覚した時は、げんちゃんのできないことは、ほぼ全部。
げんちゃんの障害は、知能の問題だと思っていました。
だから、とにかく、人の何倍も時間をかけて、遅れている項目を一つずつつぶしていけば、なんとか自立する息子になるだろうと思っていました。つまり、障害が脳にあるなら、鍛えれば改善できると・・・
運動もだめ、会話らしい会話もない。(言葉は発しているけれど、一人の世界です。)積み木も折り紙もまったくよりつかない。クレヨンさえ持とうとしない。まともに持てない・・・単純な遊びを繰り返すのみ・・・
何も理解しない・・・
あげればきりがない・・・
あのころから、ただひたすらぼ~っとしているような子に、忍耐をもって、働きかけ、訓練をし続ける。そういうことを繰り返していた日々でした。
げんちゃんは、5歳になっても、絵どころか、丸さえまともに描けず、上手なママの似顔絵を持ち帰る、他の園児を横目に、悲しい気分になっていました。
そういうげんちゃんでも、ひたすら訓練していると、まったくできなかったことが、少し訓練できるほどになりました。(”できなかったことが、できるようになった”ではなく、訓練自体できないのが、訓練できるようになった・・・がミソ!)
というのも、訓練しようにも、まったく食いつかないことが多く、とりあえず、訓練そのものもが可能なところを、なんとか見つけ出すのが大変、という状態です。
たとえるなら、なんとか、つまめる”つまみ”を探しては、引っ張ってみる、ということをくりかえしていたのです。
そうすると、やがて、今まで、まったくつまめなかった”つまみ”が、かろうじて、少しつまめるようになりました。
そうなると、そこをなんとかつまんで引っ張り出す。そういうことの繰り返しです。
なんか、やっている私は、禅の修行でもしているような感じがしていました。それでも、多少むくわれたのは、げんちゃんに、少しずつできることが増えて行ったからでしょうか。
もし、げんちゃんが、まったく伸びてなかったら、私は、賽の河原で石を積むのと何らかわらない母親生活を送っていたのかもしれません。
まあ、多くの人は、そこで心折れて、やめるのかもしれません。
たまに、げんちゃんは、障害児だから無理です、っていうようなメッセージをいただきますが、一般的には、そう考える人が多くても、ぜんぜんおかしくないと思います。
多くの人は、私と同じことはしないのが普通なのかもしません。
でも、自分の子をなんとか成長させたいという気持ちと、私に与えられた、”げんちゃん”というテーマに取り組むのが、苦しくも楽しかったので、心折れても、また立ち上がり、ひたすらやってきました。
げんちゃんの伸びは、私のかけた労力の10分の1よりはるかに少ない感じがしていました。それほど、私はやれることのすべてをやったという気持ちがあります。やり方はまずかったこともあったかもしれないけれど、私の全エネルギーをかけて、取り組んだので、また同じところにもどっても、あれ以上のことはできない、と言い切れる自分がいます。
げんちゃんは、伸び率は、私の労力に比べれば、期待通りいいかないまでも、一応、止まっていることは一度もなく、一応確実に伸びていきました。
しかし、ある程度、色んなことが、とりあえずできるようになっても、なんか、げんちゃんの障害の本質がまったくかわらないことに焦りました。
6年生くらいでしょうか・・・・
何かが違う・・・と思いました。
それに気づけたのは、必死で、できることのすべてをやってきたからだと思います。
できないことが多すぎたげんちゃんに関して、その本質の異常に気付くまで、私は相当かかってしまったのかもしれません。・・・・・
げんちゃんの障害の本質。
本質の話は長くなるので、オミットしますが、・・・・
げんちゃんが、その本質的なことを治していかない限り、まだまだ自立というのは遠いでしょう。
でも、今げんちゃんは、その本質にやっとたどりついた、と思っています。そこに挑めるようになったと思っています。
ほんとに、長くかかったと思います。
このステージに来るまで、げんちゃん自身、ほんとに変わらなければいけなかったし、あまりにも変わることを拒んでいたとも思っています。
げんちゃん自信が、もっとも変えることを拒み続けていた本質に、やっと向き合えるステージになってきた、と表現すべきでしょうか。
赤が赤紫になって、やがて、気づけば青になっている・・・
そう、あ、青になってる・・・・ここからは、次のステージだろうな・・・と思っています。
私自身も、次のステージなのかもしれません。
抽象的な文章になってしまってすみません・・・
また、具体的なことを、少しずつ記録していったみようと思います。
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