ママの格闘と改善のダイアリー

自分の子が発達障害?
それって何? から始まった。

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コロナで就職がないらしい

 幼稚園の頃から知っている、ある発達障害の男の子は、来年高校を卒業します。
彼は、高校卒業資格はもらえないけれど、寮生活で職業訓練をして、大きな企業に採用される道があるという高校に行っています。

彼は、高校に入るまでは、いかにも障害があるとわかる男の子でした。支援クラスにいましたが、障害があるから、という前提で、あまり圧もかけられず、高校に進学しました。
小学生の4~5年生の学力だといいます。

昔から彼は、ゲームに熱中すると、私が話しかけても、知らん顔になります。まるで幼児のようなレスポンスです。

自分の世界観に入り込んでしまいやすい発達のお子さんが、ゲームにはまってしまうと、さらに、一本調子になってしまいます。

彼を見ていると、自分のわがままがある程度通る、と学習しているのか、好きなことはするけれど、嫌いなことは上手にスルーするように見えました。

スルーする時は、障害があるという自分の環境を、本能的にうまく活用しているように思います。 もちろん、勉強はなかなか身が入りません。

彼は、まわりの人たち、自分を取り巻く環境、それらの情報を、自分のインプットからはずしているようにも見えます。そうしても、誰かがサポートしてくれるので、なんら困らないのかもしれません。

いつも、家族が彼をサポートしていますが、それを感謝するわけでもなく、けっこう弟や妹に対して横柄な態度です。

3年前そんな彼を、今の学校にやると聞いた時は、良いか悪いかよくわかりませんでした。

何も矯められていない彼が、突然寮生活に耐えられるのか、厳しく職業を訓練されていくことを受け入れられるのか、未知数でした。

もっと一般的な学習や体験を学べる、普通の学校の方がいいんでは? と思ったこともありました。


さて、それから3年経ちました。久しぶりに会う彼は、ずいぶん変わっていました。
私が話しかける内容をちゃんと聞いてくれます。

「学校はどうなの? 週末はどうしているの?」

「寮です。土曜は(家に)帰ります。」

え? 彼こんなに丁寧にレスポンスできるんだ!

 親元から離されて、訓練されて、彼の甘えの部分がしっかり矯められたのかもしれません。
 体もしっかりして、ほんとに見違えるようになっています。もともと、繊細なタイプではなかったから、高校での特訓が、吉と出たのかもしれません。

しかし、お母さんが言いました。

「コロナで卒業後の就職先がないんです!」

なるほど、コロナは、こういうところにも影響をおよぼしているみたいです。

確かに、普通の人でも、今は、
「あなたは何ができますか? 」

と問われる時代になっています。

ニッチな特技でもなんでもいいから、自分にできる何かを問われます。何もなければ、たとえ、良い大学を出ていても、なかなか仕事がない。そういう厳しい時代です。

障害を持つ人にとってはなおさら大変な時代なんでしょう・・・困ったものです。

「〇くん。高校でしっかりがんばれたのだから、これからも、おこたらず、努力しないとだめだよ。お母さんやお父さんは、あなたより早く死ぬんだから、自分で生きていく力を持たないといけないよ。ゲームばっかりしていたらだめだよ。しっかりこつこつ学ぶんですよ!」

私は、彼のことを、障害者という枠の中で区別するのではなく、自分の今より少し前へ前へと、努力する同じ仲間と思って、声をかけました。

私に良い考えがあるわけではありませんが、とにかく目の前にある努力をコツコツしていくしかない。何かに対してではなく、応援してくれる神様に対して、自分ができる努力を続けていけば、天はきっと開けていく。

天の法則は、彼にも私にも、平等なんじゃないかな、と思っています。


今は、時が悪いのかもしれないけれど、どんな時でも、出来る努力をこつこつと続けていきましょう・・・

公開コメント 承認後公開

  1. nikon_leica より:

    SNSで日本の障がいのある人たちの情報を発信しているページがあって、多くの障がいのある方がクビになったり、会社が倒産したりなどの記事をここ数ヶ月間見ていました。
    せっかく、高校での特訓によって成長されても、コロナの性でとなりますと、ご本人もそうですが、ご両親も辛いですよね。。。
    コロナの影響は本当に深刻で、来年以降も続くのかと、今回の記事を拝読して胸が苦しくなります。
    ただ、げんちゃんママさんが掛けられた言葉通り、続けて努力すれば、コロナ終息後のチャンスに繋がると思います。
    「どんな時でも、出来る努力をこつこつと続ける」心に響きます。

  2. glow-gen より:

    Naoさん
    そうなんですね。普通の人でも、コロナで解雇されたりしているので、社会に余裕がなくなってきているのでしょうね。

    補助金がいろいろ出たのはいいけれど、結局、次は増税、福祉切り捨て・・・なんてことがおこってきます。今までもそうでした。ほんとに不安です。

    でも、人の思いを超えた神様の存在を信じます。プラスの思いを失わず、とにかく、前向きに前向きに、こつこつこつこつ・・・自分のできることなんて、たかが知れてますが、思いのエネルギーは、意外と大きいと思います。

    マイナスの思いがときによぎったりしますが、絶対シャットアウト。神様は、プラスエネルギーの中でしか働けません。
     落ち込んでも、止まってもいい。ただ、プラスになりたいんだ、という思いだけは持ち続ける。そうすれば、天が開きます。
     私の信条です。

     ブログに書いた男の子のママも、とても前向きな方で、私とやり方は違うけれど、がんばっています。
    きっと開けてくると信じます。就職できなければ、なんとか、教育を続けて、良い出会いを待ってほしいです。やはり、少しずつ少しずつ、たんたんと積み重ねていくしかないです。

     努力を続けることができる環境は、できるだけ作ってやれたら、思います。 1

  3. ゆうママ より:

    未来に希望を持てない世の中になってきてますよね。本当に不安です。地道に努力していろんなスキルや能力をつけてやるのももちろん大切ですが、やはり生きることを楽しんでほしいです。夢中になれるものを見つけて生き生きと生きていってほしいです。
    そう思いつつ日々やるべきことは、げんちゃんママさんがおっしゃる通り、前向きにこつこつこつこつだと思います。

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