ママの格闘と改善のダイアリー

自分の子が発達障害?
それって何? から始まった。

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S先生との合宿から帰りました。

 合宿で作ったという食玩とコップ。コップは、型紙をあて、カットして、サンドブラスト処理をする。時間内にできなくて、四苦八苦して、手伝ってもらったらしい。こういうことをする間、S先生が絶妙な言葉かけをして、心の中の隠された自己を引っ張り出してくるんだとか・・・まあ、私にはそんな手法はないから、詳細はよくわからない・・・

げんちゃんは、日曜の夜遅く、S先生との合宿から帰ってきました。一人で乗り物に乗せられたり、切符を買ったり、途中からは、他のクライアントさんの高校生と合流したり、いろんな体験をしたようです。しかし、なんとか終わって、先生に送られて家に入ったとたん、そのことがおこりました。そう、げんちゃんの目が死にました。つまり、一瞬のすきに、げんちゃんは意識を抜いた!

え? 私もS先生もあんぐり。合宿中、あんなに意識を入れ続けるという特訓をしたはずなのに、玄関をくぐったとたん、抜いてきたのであぜんとしました。

「やれやれ、もういいだろう・・・」
げんちゃんの心の声が聞こえてきそうでした。げんちゃんが意識を抜いてしまうと、目が死にます。今では、私やS先生、K先生、一部の人しかわからないと思いますが、
ちょっとした幽体離脱現象が起こります。

私はびっくりして、
「げんちゃん、今日は、どこからどうやって帰ってきたの?」
と強い口調で聞きました。するとげんちゃんは、
「え~っと、電車で、○○駅についた。・・・」

と言うではありませんか。げんちゃんは、行ってきたところなどは無視して、ただ家の近くの駅のことだけを言うのです。S先生が大きな声で怒鳴りました。
「お前は何を考えているんだ! あれだけ、しっかりとらえることをやめるな、と教えてきたのに、玄関を入るなり、もういいか、ってずるい考えをおこす! 今日までの合宿はなんのためにやったんだ!」

げんちゃんは、あまりに大きなその声にびくっとした様子でした。S先生は、げんちゃんの心を読むことができるので、彼の中に巣くっている、ずるい考えを見抜いて、激しい言葉で叱ります。(げんちゃんは、そうしても、ぜんぜん意識が入らない時も多く、圧を強くかけないと、心が動かないのでどうしても、激しくなっちゃいます。)

その様子を見て、翌日学校に行っても仕方ないな~と思いました。私は、まだもう少し合宿の検証をして、もっと学んだことを、心に落とすべきだと思いました。疲れてぼ~として、学校に行って、適当に自分の世界に逃げ込んだら、合宿のこともうやむやにしてしてしまいそうです。

それで、月曜日は学校を休ませました。翌日になっても、S先生のカツのおかげで、なんとか意識が入っている模様。

朝起きると、げんちゃんは、なんか切羽詰まったような顔をして、自ら布団をあげたり、朝ごはんを作ったりしています。私は、仕事に出ます。通勤中の車の中から、手ぶらホンでげんちゃんに指示します。

「朝は、S先生に指示されたでしょう。合宿の反省を書きなさい。そして、それが終わったら、社会の予習プリントをやってちょうだい。社会の教科書を見ながら書き込めば一人でもできるでしょう! それが終わったら、漢字のプリントをやって!」

げんちゃんは、一人家の中、メモをとります。メモを取ると言っても、取るだけで、まだ活用するところまではいきません。でも、とれるようにはなりました。

この日、昼からは、もう一度S先生と合宿の総括です。眼鏡もこわして帰ったので、先生に付き添ってもらって昼からは作りに行きます。

 私が夜遅く帰ってみると、作文もへたくそながら書き終わっていたし、社会のプリントもできていました。午前中、一人で過ごしたにもかかわらず、気持ちを抜いていないのがわかりました。

 そう、この日は、なんとか持ちこたえたようでした。
 S先生に聞くと、眼鏡も自分で店員さんに要件を言うことはできたようです。しかし、メガネは、つるだけを買い、レンズを使うのか、それとも全部新しいのにするのか、そういう交渉はできませんし、店員さんに提案されても、検討することは無理ですよね~。

それでもやはり、しっかり目の前のことをとらえようとする動きは、少しずつ出てきているように感じました。

発達障害のコアなところの克服、多くの人は、なんのこっちゃ?と思うのかもしれませんね~。

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  1. robo_223 より:

    一瞬のすきに意識を抜くって分かります!roboもやります。roboもオンオフで全くパフォーマンスが違いますので、親は本当にガクッと来ますよね。

    しかし、げんちゃんの場合は本当に抜けやすいのですね。

    この意識については、一般の人には意味が分からないかもしれませんね。自然にオンになっているからです。当事者の方でオンオフのコントロール能力を獲得し、ある程度ハイレベルな生活スタイルを身に付けた方が1番理解できるのではないかと思います。

    あとは、私達のように極端に意識の抜けやすい子供を持った場合です💦

  2. ゆうママ より:

    今日はどこからどうやって帰ってきたの?のくだり、息子にも言えることです。目的がずれるというか…旅行に行っても、どこに行ったの?と聞かれてメインのも目的を答えることはなく、◯◯電車に乗って…という話になってしまいます。

    学校は上手く休むといいですよね。今は半日登校なので無理なく通えてますが、2週間後からフル授業です。キャパオーバーになると思います。少し間引く必要があるかもしれません。課題も息子に必要とは思えないものはオミットする方がいいですよね。
    高校は留年がありますからね、私のフォローがなくても学べるような高校があるといいのですが。

  3. glow-gen より:

    ロボママさん
    なんか、この確信のところを攻め始めてくると、なかなか人には理解されないだろうな、と思うようになりました。
    過去の私も、よくロボママさんに、ロボ君は、何でもできるからいいな~的なことを発現してましたよね~。
    外側の何ができるできない・・・と言うところに着目している間は、底の部分は見えないですよね。
    なんせ、げんちゃんは、外側もぼろぼろだったから・・・外側ができているお子さんは、何が問題なの?と思っていましたからね~。

    ま、それを考えると、げんちゃん、ほんと、本丸攻め視点だな~と思います。
    そして、その核心のところが、こんなに重症の子だったなんて、驚きです。もっと軽いと思っていました。笑

    意識については、普通の人でも、抜け気味の人いますよ。本質をなかなかつかめない人は、げんちゃんたちほどではなくても、意識障害の傾向があるような気がします。
    働いていると、多くの人を見ますが、意識高いな~と思う人は、ピンポイントで、目的や戦略をすぐさまつかんできますよね。

     発達育児は、多くの示唆に富みますね~。

  4. glow-gen より:

    ゆうママさん
    電車の話そうなんですか~。げんちゃんのとんちんかんにあきれましたが、彼だけではないのですか~。この会話の目的をつかめないのは、驚きですね。相手が何を聞きたくて質問しているのか、なかなか捉えられませんよね。

    一見外見は、普通の中学生、でも中身は、認知症の男の子って感じです。認知がやはり、ずれてるんですよね。

    学校のプログラムは、まだ6時間ですが、そのうち7時間とかになるのでしょうかね~、。土曜授業も毎回になったりするのかな~?
     午前中で帰ってくるようなペースがちょうどいいです。
    高校になったら、週3回くらいは、そういうカリキュラムがいいですよね~。
     夏休みは、2週間しかないらしいので、休みますね。と、面談で先生に言いました。内申には、家庭学習のため、と一言入れてくれるらしいです。コロナも、小康状態と思ったら、北九州でまた勃発しているし、日本経済は、悲惨なことになっているし・・・・まあ、自分の生き方を貫き通した方が賢いな、と思います。
     げんちゃんたちって、ほんと、この時代の何か役割を担ってでてきているのかもしれませんね~。

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