ママの格闘と改善のダイアリー

自分の子が発達障害?
それって何? から始まった。

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発達障害の原因を治したい

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文化祭でクラスに貼られていたお習字でしたが、支援クラスの方に貼られていました。
同じ作品が普通クラス全員分貼られていたので、そっちに貼ってもらってもいいんじゃないかな~と思いました。けっこううまく書けてたからね~。
でも、Sさんは、味があるけど、芯がない。今のげんちゃんだね~と言いました。なるほどね~・・・確かに言える。まだまだ、人としての真ん中がさっぱりないんだよね。

 げんちゃんは、最近少しかわったね~、とパパと話しました。
ぜんぜん反抗しなくなったし、勉強も多少はましな時もある・・・なんか、かわいいよね~。

そんな話をした翌日。K先生から電話がかかってきました。

「げんちゃんひどいです! 横柄さが半端ないです。勉強もまったくやる気ないし、意識を完全抜いています!」

私は出張していて、ここんとこぜんぜんげんちゃんの勉強を見てなかったので、普通の生活だけを見る限り、なんか、しっとりいい感じのことも多く、K先生の言葉は意外です。

「単語も何回書いても覚えないし。時間遅れて来て、注意したら、”ごめんなさいって言ったやん!” と平然と言って、悪びれる風もない。」

例ののれんに腕押し。ふてぶてしいげんちゃんの出現。のらりくらりのお化けみたいだそうです。

電話かわってもらって、げんちゃんに話しかけてみました。

「あんた何やっとんの。意識抜きまくったらだめやろう!」

すると、げんちゃんは、殊勝な声で、

「あ~。わかった。ちゃんとやる。」
声が、けっこうしゃきっとしてたので、よかった~と思ったら、なんと、スマホを斜めにかまえて、声だけ適当に受けがいいように答えていたみたいです。

「ママが、出張していた間も、まったくやる気なくって。表面上は、けっこうやってるふりするんですが、まったく意識とばして、適当にやってるので、こっちが何回も説明したことが、まったくスルーなんですよ。なんか、もう、勉強やる感じではないんですよ~! 毎回説教ばかりです。」

やれやれ。けっこういい感じと思ったんだけど・・・・

ところが、日曜日、朝、漢字だけ、いい感じで取り組んだ後、家族で久しぶりにドライブに出かけました。(最近は、パパがちょっとかわってきたので、こういう家族でのお出かけが出現している我が家です。)

近場の温泉に入って帰りました。ところがですよ!

げんちゃんときたら、家に帰ってきて、いつも通り風呂をわかして入っているではありませんか~!

「何やってんの~! 温泉入ったやろ!」
たぶん、私のカンでは、後からぼけっと家の風呂に入ったのではなく、まったく何の感慨もなく、ただ温泉に形だけ入って、何の印象もとどめなかったのではないか、と思います。表面では、相槌打ったり、それなりにしていたげんちゃんの、中身はさっぱりすかすかと言うわけですよ。

それから翌日、げんちゃんに、ドリルをコピーさせてみました。うちのコピー機は、B5の場合、コピー機の読み取りスペースがちょっとむつかしく、ずれてしまいました。普通の子なら、コピーされた用紙のずれたところから逆算して、原本を、うまくずらすと思いますが、げんちゃんは、まったく考えず、あてずっぽうにドリルをおいて、何枚も失敗し続けています。
その時、私は、ほんとになるほど~と、夢からさめた気分でした。

げんのやつ、上っ面だけ上手にやって、意識入れずに作業する方法をつかんだんだ!
やばいやばい! うっかり私までだまされてしまっていた!
もちろん、確信犯というわけではないけれど、感覚的につかんじゃったのだろう。


頭混乱して、S先生に聞いてみて、やっと了解できました。


げんちゃんは、どうも、小学校にお仕事体験に行った時、感覚的に、うわべだけ作ることを覚えちゃったみたいなんだよね~。ほめられたし、けっこう自分でも表面的にはがんばった気になっているみたいで。上手に抜いて、形だけ作れば、それなりに認められる。これならそこそこできそうだし、周りの受けもいい。そこを、ここ数日ママまでが、よしよししてやってしまったから、すっかりのぼせてしまっている。

上手にだまされてくれる人には、すごく良い顔を見せるけど、内面まで、見抜いているK先生には、なんで、やってるのにほめないんだよ~、っていう不満不平で大着になってる。
相手によって、態度を変えているんですよ。」

は~。さすが、S先生。解説がすと~んと胸に落ちます。なんせ、学校の先生までもが、げんちゃんかわったね~の大合唱だったここんとこ・・・。


危ない危ない。すっかりげんちゃんに騙されるとこでした。げんちゃんは、やっと外側を少し作れてきたけれど、意識は、秒単位でぬけたりちょっと入ったり。ぜんぜん治っていない!

さあ、だるまに目を入れて、入魂するみたいに、いよいよ、中身をしっかり作っていくところに来たのかもですね。意識をいっときも抜かず、完全にスイッチ切ることなく、発達障害のコアな部分に迫っていかねばなりません。

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  1. ゆうママ より:

    良い字ですね。
    K先生のお気持ちとてもよくわかります。私ももう限界と思う時があります。ちょっと悲しくなります。
    勉強できないなら、それは仕方ないと思ってますが、ものすごく私の神経を逆撫でする態度をとったり、言ったりします。それを矯めることは私には無理なのではないかと思います。
    説教なんて聞きはしません。耳を塞いだり、私の言った言葉をリピートしたり(これ、めちゃくちゃ腹が立ちます)…もうね、情けなくて説教する気も失せてしまいます。

    勉強するフリはします。でもワークを開けたまま、何もしない。一緒にやろうとすると、私のことがうざいし、ズルをごまかせないから「一人でやる」と言う。
    漢字のワークは意識を働かせないで単純作業として仕上げます。だからなにも覚えていない。私がそばについたら、あれこれ口出すのが嫌なんですね。形だけで中身はスカスカ。ズルして形だけで、できた気になってることが無駄なことだということに気づいてほしいです。どうやって伝えたらいいのでしょうね。
    1

  2. robo_223 より:

    げんちゃんの習字、カッコいいですね!行書でちゃんと書けるなんて、げんちゃん、じわじわ来ていますね。

    でも、今回の記事の内容、すっごく良く分かります~。私もしょっちゅうだまされそうになるので。

    あまりに課題が進んでいないので、驚いて「どうしたの?」と聞くと、もっともらしく「いやぁ、この問題、難しくって。」なんて言うので、いよいよroboの限界が来たか!と一瞬思った後、「いやいやいやいや、これは、そんなに難しくないぞ。」と思い直して、試しに「そんなのウソだよ。本気出してないでしょ!」と言ってみると、スラスラ解き出したりするっていう現象はしょっちゅうです。

    外側の様子だけ見ていると、本当にちゃんと取り組んでいるように見えるんですよ。これがっ💦

    でも、全然意識が入ってなくて、目を開けて寝てるっていう状態なんですよねぇ。roboもげんちゃんと同じで確信犯ではないけれど、表面だけ取り繕う技を身に付けているようですから、油断は全く出来ないです。

    だから、5日間も心配なく、ママさんが出張できた、というのには、私は驚いたわけなんです。私は1日だって目を離せないのになぁと思って不思議にさえ思っていました。

    roboは、1日の初めに注意事項を確認し、1日の終わりには必ずチェックを入れなければならない状態です。日中働けるようになっただけでも進歩なのに、5日間はすごすぎる!と思いました。

    おっしゃる通り、高校から遠くの全寮制の学校に入学させるより、近くで見て上げた方が伸びそうですよね。S先生のチェックをすぐに入れていただける場所にいた方がいいと思います。

    お仕事体験についてのコメントに深く納得しました。さすがS先生ですね。私も勉強になります。いつも貴重な内容を記事にしていただきありがとうございます。私も自分の日頃感じていることや、roboへのアプローチの可否を確認出来るのでありがたいです。 1

  3. robo_223 より:

    そう言えば、発達障害を治すということですが、私は「治す」というよりは「直す」の方が私のやりたいことのイメージに近い気がしています。

    発達障害の脳は、その働き自体に特徴があり、そのままだと日常生活を送る上で様々な支障が出てくる場合があると思います。ただし、病気のような類いのものではないので、完全にその特徴の部分を消すという性質のアプローチはなかなか難しいと思います。

    それよりも、意識の使い方を習得して、その根本的な脳の働かせ方を変えて、思考力をスムーズに働かせ、能力を適宜発揮したり、必要な配慮が出来るようにするというイメージです。つまり、脳の使い方を直す、ということです。

    脳の特徴自体を治すことの出来る場合もあると思いますが、それは主に食事療法が有効なお子さんの場合だと思います。それに、今も様々な研究が行われていて医学的に根治する方法も将来的には生まれて来る可能性はあると思います。

    でも、私が個人的に考えている方法は、根治というよりも、脳の使い方を直す(ただす)という方法です。

    それに脳の使い方を直せば、むしろ発達障害の人の脳は一般の人以上に豊かな働きをする場合もあると思っています。意識をコントロールすることが出来れば、発達の人の脳は漫然と意識を働かせている場合より大きなエネルギーを生み出す可能性を持っていると思います。

    でも、もしかしたら、げんちゃんママさんの「治す」の意味と私の「直す」の意味は同義のような気もしています。ただ普通の人にする、というような意味の「治す」ではなくて、その子がその子の持っている力を充分に発揮し、より良く生きる形を築きたい!という意味合いなのかなと解釈しています。 1

  4. glow-gen より:

    ゆうママさん
    ほんと、つらくなりますね。よくわかりますよ。私は、結局、この3年間、げんちゃんに、自分は人と100パーセントずれているから、努力していかねば、未来はない。ということをわからせるために動いてきた、といっても言い過ぎではないかもしれません。
     自分の常識感がずれて、世間で通用するはずもなく、それをしっかり認識しなければね・・・
    ひたすらそこに収束していたように思います。
    それが、最大風速になってきたのは、もちろん中学。そうなってくると、勉強どころではない。そんなモードでした。
    療育手帳をとらせてみたり、ありとあらゆることを演出しました。他人が逃げ場になっちゃんですよ。学校の先生とか、くもんとか、絵の先生とか。おばあちゃんとか・・・パパとか・・
    そこを一つ一つつぶす。どっこも逃げ場がないよ・・・・やっと、気づいてきたようなないような・・・

    ここのステージは、私一人では無理かな~、と思いました。パパ、おばあちゃん・・・家族みんなで、げんちゃんを追い込まないと、ママの負担はほんとにひどいものですよ。

    ゆうママさんの努力、すごいと思います。逃げ場になっているところを、次なるは、一つ一つつぶしていったらいいのかな~って思います。

    げんちゃんは、や~っと、素直になってきています。精神病院のロビーまで連れて行きました・・・笑 1

  5. glow-gen より:

    ロボママさん
    そうですか。コメントにちょっとびっくりしました。
    少し荒唐無稽なことを書いたかな~なんて思っていたので。
    しかも、ロボ君も、まったく同じようなことがいまだにあるんだな、と知りました。
    げんちゃんは、普通の人が普通にしていること、たとえば学習の仕方とか・・・そういうものが、当たり前のことなんて、想像したこともないようです。問題を熱心に解いている時でも、答え合わせをして、間違っても、そこをなぜかな?と考えることさえしません。
     それって、ほんとに不思議すぎますよね。でも、彼にとっては、それが常識なのですよ。おそろしいことです。
     朝、起きて、雨だった・・・じゃあ、どういう思考の展開をするのか・・・今頃、やっとそういうトレーニングしていますよ。びっくりでしょ~。このあたりは幼稚園児と比べても、劣るかもしれませんよね。

    5日間の出張は、パパと娘とS先生、K先生の協力のもと実現しました。お金もかかります。ほんと・・・それでも、S先生も、なかば、ボランティアみたいにしてくださることも多くて、申し訳ないこともあります。

     遠くの全寮制なんて、とんでもない、今はそんな感じです。きっと数年前は、私自身もよくわかっていなかったのでしょうね~。彼らのおそろしさ。(笑)

      1

  6. robo_223 より:

    お忙しいところ、返信をありがとうございます。

    確かに脳の使い方にアプローチすることは、「直す」に当てはまるけれど、それと同時に行っていく「人格面へのアプローチ」は意識を使いつつも、それだけではない強力な働きかけが必要ですよね。

    物の見方・考え方に根本的なズレがあり、だからこそ通常とちがった発想力があるとも言えますが、人間として当然理解していないといけない最低限の常識の部分は徹底して18才くらいまでに身に付けさせて上げなければ、後で困るのは本人だと思います。

    とにかく、自分よがりな発想から、周囲の様子を観察したり比較したりする客観的な見方に転換していかなければならないと思います。

    私もよく「他の中学3年生は、これを1人でやるんだよ。でも、まだroboには無理だから、お母さんが手伝って上げる。そのうち、きっとroboも1人で出来るようになるよ。」と恩着せがましく言ってから手伝ったりしています。

    それに、逃げ場をふさぐ、ということは、私が努力しなくても、すでに出来ている面は、私達の楽なところだと思います。1番厳しくしている人に対しては、反発心が生まれやすいのですが、私以外の人が誰も彼も私より厳しくて、roboに逃げ場はどこにもないと思います。

    小学校の時も支援級を追い出されましたし、中学でも先生方の厳しいこと、厳しいこと。友達だってライバル視して、張り合ってくるし、roboの話をじっくり聞いたり、慰めてくれたりする人は外にはほとんどいません。出来ないことがあると、すぐに突っ込まれるし、先生方はもっとやれるだろ!とプレッシャーをかけて来ますしね。

    でも、きっと今の時期、それも成長につながる条件なのでしょうね。いじめに合うとか、バカにされるとかは、自己肯定感を下げて意欲を失うことになるので逆効果ですが、適度なプレッシャーというか、「君はやれば出来るんだから、もっと頑張れ!泣き言なんて言ってる暇はないぞ!本気を出せ!」と周囲から圧力をかけてもらわなければ、この子達は自分で自分を高めていく力が弱いだけにダメなんだと思います。

    この状況を作り出すのって実は難しいことだと思います。だいたいが、障害があるから出来ないよねぇ、と出来ることもさせてもらえないか、または不当ないじめに合うかのどちらかが多いからです。 1

  7. glow-gen より:

    ロボママさん
    周りが厳しくていいですね~。それは、ロボ君の能力が高いからというのもありますよね。
    げんちゃんなどは、障害児なのに、よくもここまでやれてるね・・・というのが多いです。
     今は、昔より能力が高くなっているものの、支援クラスに所属しているので、同級生も、やさしくしてくれたりするようです。
     まあ、基本、あまり相手にされていないので、±0という感じです。

     「がんばっていますよ~」・・・PTAで学校で先生に会うと、口々に言われます。いや、がんばってないよ。と私は言いたいのだけれど。
     しかたないので、
    「はい、わたしが!」
    と落ちをつけてやります。笑

    げんちゃんは、けっこう人当たりがいいんですよ。ありがたいことですが・・・
    でも、けっこう人を見下したりします。

    げんちゃんの深いところまで見抜くには、人間力もいります。そして、のぼせさせてしまうと、かなりいろいろやってくれるので、いつもいつも、げんちゃんに厳しくしてもらわないと困る。そういう話をしています。
     このねまわしは大変です。
    まわりからは、きびしい教育ママと思われているかもですね。
    でも、げんちゃんの場合、どうしてもそれをしないと伸びないので仕方ないと思っています。
     障害児は、多くの場合親からさえ、甘やかされていることが多いです。
     しかたないね。これが個性だよね・・・・これは間違いです。この子たちも、しっかりチャレンジを使命として生まれてきているのですから。 1

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