> げんちゃんの1年生生活は終わりました。通知表ももらってきました。2がほとんどで、美術となんかが、3だったような・・・・
通知表の点数もあまり興味がなくて、あまり覚えていないですが。まあ、1はつけないんだな~というのが、感想です。
とにかく、げんちゃんの心の成長をテーマに後半はやってきたけれど、彼の心が、まだまだ人になりきっていないような部分が多くて、勉強どころではない・・・そういう感じが続いています。
春休みになると、Sさんと1年生最後の合宿にいきました。大分から佐賀と、今回は電車やバスを使って行ったようです。電車やバスをアレンジする、まあ、そういうことをやらせてもなんとかなるというところに、やっとなってきたのでしょうね。
げんちゃんに言わせると、
「楽しいことをS先生が横から消してくる感じ。」
らしいので、一見楽しい父子旅行に見える合宿も、的確に、言葉かけしながら、げんちゃんの心をゆさぶっているSさんなんでしょう。
合宿の効果は、すぐ現れることもあるけれど、1か月くらいしてじわじわっと、ということもあります。でもとにかく、次のステージには上がります。
帰ってきて気合が入っている部分もあって、朝真っ先に起きて、合宿の下着を洗濯機で洗っていました。がしかし、洗濯機に入れてあるほかの洗濯物は、取り出して床に放り投げていて、自分の少量の下着2~3枚と靴下のみ、洗濯機のボタンを押して洗っていました。普通はいっしょに洗うだろうし、入っていたものが洗い終わったものと勘違いしたのなら、他のがたまって、いっしょに洗う、というのが、世の中の常識でしょうに・・・
洗濯機のイロハ・・・一言聞いてくれれば、と思いましたが、「おれはできるんだ。」なのか、自分の下着以外には、まったく興味がなく広がらないのか、お母さんを驚かせよう、なのか、お母さんなんか無視、なのか、私には理解不能です。
私は、寝坊してげんちゃんより遅く起きてしまいました。完全遅刻!
「どうして起こしてくれないの?」
げんちゃんは、私の立ち位置にはたてません。
「はあ?」
仕事やばい! とばたばたしている横で、
「ねえねえ、これは何?」
と言って、ひきっぱなしのふとんをさします。いつも、そう注意されているものだから、鬼の首をとったがのごとく、私を非難している模様。
「あのね~。あなたが声かけてくれないから、お母さんは寝坊しちゃったの! お母さん仕事あることがわかっているんだから、普通は、声かけてくれるものだよ。自分が、目覚ましとめちゃってるんでしょ! 私は、ぜんぜん時間がなくて困っているんだから、今日は、あなたが布団を上げてちょうだい! 」
いらいらします。こっちの立ち位置に立てないげんちゃんは、「合宿行って、俺ちゃんとできるよ。」となっているみたいです。朝は、洗濯だけ、意識が入っていたのでしょうか。ほかは、旅行バックも居間の真ん中に広げまくり、ほったらかし。上着も、チェアの足元にほ
ったり投げています。
なんか、ちぐはぐちぐはぐ。仕事に遅れるとばたばたしている私のことも、そんなことは知ったこっちゃない。自分のことだけ。こっちが、余裕がなくばたばたしているときは、げんちゃんって、何にも役に立たない、どころか、ほんとにうっとおしい。
こういう状況になると、げんちゃんの自己中が、クローズアップされます。パートナーが発達障害という方の一部は、こういうタイプのストレスって、かなりあるんだろうな、と、思いをはせました。
もう身長も私を追い越しているげんちゃん。期待してもだめよね、とわかっていても、ほんとにいらいらする。日々、たくさんやることがある私が、どれだけ、気持ちをさいて、あなたにかかわっているか。時には、わかってほしい、そういう気持ちがあると、ほんとに、つらいものがありますね~。小さな子供だったらあきらめもつくけど、こんなにでかくなってるのに、なんなのこれは!
そういう気持ちになるのは、ほんと自然なことだと思います。
だから、なんとしてでも、この自己中につながるげんちゃんの障害を、しっかりなおしていきたい、と思います。
昨日K先生と話しました。K先生曰く
げんちゃんは、まるで、幼稚園児みたいな感覚のところが多いですよね~。いや、幼稚園児は、ある感覚があるけど未熟なだけで、それがだんだん年数とともに育つけれど、げんちゃんは、そもそもない。そんな部分も多いですよね。」
ほんと、勉強どころじゃないし、たとえ、なんとか、外側は作ってみても、これじゃあ、社会に出て何にも使えない。まずは、人間にしなくっちゃね。そんな感じです。
げんちゃんは、まだまだ、自分の気持ちを表面的なところでしかとらえられていなくて、コアなところは、自分でもわからない。なんとなくとらえて、これはやならくちゃいけないことだから・・・と表面だけつくろってみる。どうもそういうところにいるように思います。
心のしんの部分で、腑におちていない。いろんなことが腑に落ちてくるとこまでもっていくのが、今からのステージなのかな~と思います。
腑に落ちていないところで、とりあえず、表面だけをつくろったり、おりこうさんにしてみたりしているところで、褒められたりすると、直行でずるい人間になってしまう・・・・そういえば、Sさんは、そんなことを言っていました。今は、無責任にほめるのは、タブーというのは、そういうことなんだ、となんか、ちょっと腑に落ちました。
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確かに発達障害の人は、周囲の状況がわからなかったり、人の気持ちや立場が分からなかったりすることから、自分の発想のみに基づいた言動を取りやすいですよね。
roboもほおっておけば、そのような言動を起こしやすいです。ですから、適宜、自分の言動を振り返らせるようにしています。
しかし、roboの場合は、わからないなりに理解しようとする気持ちも持っているので、とんちんかんだったりズレていたりしても、なんかこう、受けとる側に温かい気持ちが残るようなところがあるので、私は特にムカムカもしないのかもしれません。
げんちゃんの場合は、どうですか?わからないなりに分かろうとする感じもありませんか?そういった部分があれば、周囲に好感を持ってもらえるかもしれませんよね。
ただし、洗濯のような普段やらない、しかも家のものを使うような時は、必ず親に「使ってもいい?」と聞いてから使うという態度がまず必要だと思います。そういった、おうかがいを立てるという態度を取ることを習慣化させることで、謙虚な気持ちや態度も身に付いて来る部分があると思います。
また、確かに勉強は精神面が整っていないと取り組めませんよね。勉強が好きで、それが、こだわりのようになっているお子さん以外は、一般のお子さんのように将来のことを考えたり、自分を高めたりするために取り組むことは難しいですよね。
ですから、おっしゃる通り、まずは精神面の成長を促しながら、同時に勉強も最低限のところで進めて行くということが必要なのかもしれませんね。
能力的には十分、学習で成果を出せるはずの発達障害のお子さんでも、精神面が整わないために、力の10分の1も発揮出来ないまま学校時代を終わることも多いです。というか、そういうケースの方が多いかもしれません。
roboも今のところ、その1人なのかもしれません。10分の10とは言いませんので、7割くらい力が出せるようになればなと思っています。
ロボママさん
なるほど~と思って読ませていただきました。
わからなくても、わかろうとする・・・ここなんですよね。残念ながらないです。ロボ君は、そういうところがあってうらやましいな、とかねがね思うことろです。
げんちゃんは、K先生のところで、ほんとに、細やかに検証しても、「え?そうなの?」となんかずいぶんふてぶてしいことも多いです。
とてつもなくずれたことを言い訳にしたり。げんちゃんは、我関せずで、人におせっかいやいてこないので、人畜無害っぽく感じて、周りの人に、おりこうさんあつかい、されたりしますが、気づかいができず、なんでも知らん顔です。特に私には、甘えもあるのか、ほんと、我関せず、なんじゃ、という感じです。ロボ君は、いろんな場面で、お母さんを思いやるでしょ。すごいな、と思います。
先日、発達障害の兄弟を持つ知り合いの方の親がなくなりましたが、発達の弟さんは、葬式にさえ出席しませんでした。げんちゃんも、ほっとけば、そういうタイプになると思っています。
洗濯機のアドバイス、ありがとうございます。なるほど、そういう教え方をしたらいいですね。げんちゃんは、合宿でトランクのかける必要もないカギを勝手にかけて、なくして、ホテルで、工具であけてもらったそうです。目新しくて、やりたい、と思うと後先ないのだ思います。今後のために、とにかく、初めてのものは、ちゃんと聞いてから使う。これを徹底指導しないといけないといけないと思います。
アドバイスありがとうございました。
それにしても、S先生に聞くと、思考回路をあれこれいじられているのも、勉強に匹敵するほどエネルギーをつかうんだそうです。だから、勉強は疲れて無理になるそうです。
やれやれ、って感じです。中学卒業したら、しばらく高校なんて行かないで、独自にいろいろやんなきゃならないような気がしてます。