ママの格闘と改善のダイアリー

自分の子が発達障害?
それって何? から始まった。

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発達障害の中学生生活、どうすればいいか悩みます

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方眼紙を使って、形を作るなんてことも、もっともっとやってあげたいカリキュラム・・・でも、時間は有限・・

 先日、S先生が一日研修をしてくださいました。彼の研修は、父と子が、普通に連れ立っているように見えますが、すべて計算し尽くして色々やられるようです。普通の人には、真似できないような理論とパワーで、げんちゃんの心を変えていくようです。不思議な方です。
まだ詳細を聞いていませんが、げんちゃんは、
「いっぱいいっぱい、パンク寸前だった。」そうです。
げんちゃんは、一つ階段を上って、大きな踊り場に出た、と感じたけれど、今度は、その踊り場で、いきなり、布団をひいて寝てしまったような感触があったのは、そういうことだったのか、と思いました。

いつものことながら、Sさんの言葉を聞くと、自分のつかみきれない思いが、どこからくるのか、言葉にできるようになります。

余談ですが、こういうことは、げんちゃんがかかえている、”自分の思いを捉えられない、”という課題に通じると思います。
自分の思いに違和感があるけれど、それがどこからくるのか、言葉にできない。そういうときは、もやもやしていて、行動に整合性がなくなってしまいます。
そうか~・・げんちゃんは、そういう世界にいるのね。

Sさんは、いつも、そこを整理してあげて、次のステージに押し上げているんでしょうね。

私自身も、よく、違和感の正体をこうして、白昼にさらしていただくことが多いです。


 これだけ色々伸びているのだから、他のことももっと上がっていいはずだ、とか、一気に駆け上がってもいいんじゃない、とかいう気持ちがわいてきますが、げんちゃんにとっては、消耗しつくした後、という感じだったのでしょう。

 目の前にいるげんちゃんは、すこしぐらい何かが伸びても、すこぶる頭が悪く、処理スピードが遅い現実はなかなかかわらず、私はいつも、危機感の中です。


 さて、普通の学習以外に、一つ気がかりなことをかかえています。それは、技術の授業です。今、彼は、木工を習っています。夏休みに、作りたい棚を、書いて持っていったのですが、(もちろん、サポートしてます。)今、それを、見取り図におこしたり、展開図にして、板に実際に書き込んでいく準備をしています。授業は、毎回立体的に進んでいます。しかし、げんちゃんは、毎回、もらったプリントは白紙、聞いても、
「ぜんぜんわからない!」
と言うばかり。どう考えても、げんちゃんが、サポートなしに、木工の授業についていけているとは思えません。それどころか、2時間とか続く技術の時間をただぼ~っとして過ごしているにちがいありません。

 小学校の時は、こういうときは、いつも、支援員さんがついて下さったり、支援クラスで、抜き出して個別にやっていたりしたようですが、中学になると単独になってしまっています。
さっそく、お友達になった支援クラスのママにお聞きしたら、彼女のお子さんは、支援クラスで個別に受けているとか・・・早速、げんちゃんも、個別にできないか、頼んでみなくてはなりません。
 ほんと、学校のカリキュラムが、時間ロスになると、それでなくても、時間が足りないげんちゃんにとって他にしわ寄せがきます。

とりあえず、日曜日、図をおこさせて、それを、まず、方眼紙で切って、セロテープを使って縮小した模型を作らせてみたのですが、図を書くところから、切るところから、話にならない不器用さであきれました。しかも、10センチを2センチとする・・・なんていう縮小モデルの簡単な計算さえ、体にはいっていないのがわかります。は~・・・空間認知、算数の機能障害・・・どこまでも、げんちゃんについてまわります。しかも、図おこしから、紙でモデルを作るまで、なんと、3時間強!

普通なら、1時間もかからない課題です。

実際木で作るときは、それに、さらに、木の厚みが加わり、のこぎりの切りしろまで考慮しないといけないのです。
やれやれ・・・・げんちゃんが、もっとも苦手とする、空間認知、数の感覚、大きさの感覚、・・・個別にトライさせたい課題ではあります。
サポートがないために、時間が無駄になってしまう。ほんとに惜しいことです。

本当に、げんちゃんは、押し上げないといけない能力だらけ、やることだらけ!私は、、雨漏りだらけの家の中で、お皿を数枚持って、うろたえているような気持ちになります。

このまま、中学のスケジュールの中で、なんとか、必死についていく、そんなことだけしていていいのだろうか・・・・、またまた答えのない、疑問が私の中にうずまきます。

だからといって、中学のスケジュールがげんちゃんの糧になっていないわけでもなく、悩みつつ、時間だけが、どんどん過ぎ去っていっています。

公開コメント 承認後公開

  1. とんまま より:

    技術科…
    そんな教科がありましたね。
    完全に忘れていました。
    お話を聞くと、算数の能力、微細運動とこれまたとんちゃんも大の苦手としている要素が盛り込まれています。
    やっぱり小学校で下地を作って、中学校で活かすという感じがします。
    物を作らなくても、生活に必要な要素が入っていますね。
    同じく、あーーもう時間もないし、どうしたらいいんだ?という状態です。

    処理スピード改善は永遠のテーマですね。
    動きが悪すぎです。
    ぼーっとしているのは、これも関係していますよね。
    こんなんだから、他人に付け込まれる(バカにされる)のです。
    とんちゃんは下級生にバカにされるのです。(年上のくせに何も出来ないと)
    こういう子は標的にされますね。
    げんちゃんはあまりこういう事はなかったですよね。

    確かに自分の思いを掴みきれないですよね。
    表現出来ないのは掴んでいないからですね。
    その通りです。

    とんちゃんは最近、勝手な行動をします。
    土曜日はお父さんと公園に行く事になっていました。
    どこの公園と決めていなかったのに、1人先に出かけてしまったのです。(自転車で…)
    何とか見つけ出し、何がいけなかったのか?どうしたらよかったのか?と問いただすと、真っ当な答えが返ってきました
    (正直、そんなまともな答えが出てくるとは思っていなかったです。成長したなと思った瞬間でした)
    衝動性が勝ってしまうのですよね。
    げんままさんも危惧しておられる、自分の気分のまま行動して、犯罪を犯すのではないか?という事とすぐに結びつきました。

    いなくなって見つかるかなという不安より、この衝動性を今のうちからコントロールしないと将来恐ろしいという気持ちでいっぱいでした。

  2. robo_223 より:

    階段を大きく駆け上がった後は、長い踊り場があるようです。踊り場にいる時は、何も向上していないように見えて、実は次のステップに向かって、一歩一歩前進しているものだと私は考えています。

    この踊り場にいる時は、その前のステップをのぼる時にエネルギーを使い果たして疲れきっている時なのかもしれませんね。S先生の解説でよく分かりますね。

    技術の課題については、支援級で丁寧に指導していただけば、今後は、時間が無駄にならずに済むからいいと思います。確かに、二時間、何もしないのは、時間がもったいないし、意識レベルも下がってしまうので良くないと思います。そこに気づいて、すぐに手を打つげんちゃんママさんはさすがだと思います。

    しかも、そこで遅れた分は、すぐに家で指導して取り戻す努力は並大抵なことではないと思います。3時間は、すごいです😨

    私なども、このように学校での活動にサポートが必要なうちは、roboを支援級に所属させていました。時間を無駄にしたり、自分はやらなくていいと思うようになっては困ると思ったからです。

    しかし、ママさんには、ジレンマがあるんですね。学校のカリキュラムに合わせていくことも、楽なことではあるんですがね。一通り、この時期に必要なことが網羅されているわけですから。

    義務教育までの内容は、もし理解できるのなら、おさえておきたいことが多いので。

    あと、苦手なことに時間を割きすぎないことも大切だと思います。そこは、すぐには改善出来ないので、ある程度は手を掛けて、得意なことの方を伸ばす時間も取って行った方が、実りも大きく、気分もいいと思います。

  3. ゆうママ より:

    この子たちに必要なのは、机に向かってする勉強だけではないですもんね。S先生はこんな研修もしてくれるなんて、すごいですね。

    技術の時間、普通クラスでは2時間何もしてなくてもフォローが入らないのですか?普通クラスにも配慮の必要な子は必ずいると思いますが、そういう子たちはどうしているのでしょうね?

    息子の学校は複数クラス担当している支援員さんがいらっしゃって、その時々で必要なクラスに入っているようです。いつ入っているのかはわからないのですが、聞いてみると、やはり美術や技術家庭など、副科目の時に入っていることが多いようです。
    そして、時間内にできなかった時は、居残りして仕上げているようです。

    中学生活…学力を伸ばしたいのはもちろんなのですが、「自分はここまではできるけど、ここは無理」を表現していくことも必要かなと思っています。
    「将来仕事をする時に、なんでも引き受けるのがいいのではなく、自分にできることをわかって、交渉していくことが大切なこと」と定期的にみてもらってるドクターに言われました。そんなわけで、数学の提出課題の負担を少し減らしてもらおうと思っています。

    そしてわからない時やできない時に誰かに聞く、教えてもらうことも大切かなと。

    最近ちょっと嬉しかったのが、授業中に書ききれなかったワークシートを友達に借りてきて、家で埋めていたことなんです。
    中学校に入ってから、学習面以外はじりじりと成長している気がします。

    学力だけをあげるなら、ホームスクールなのでしょうが(うちは、母の言うことは聞かないのでダメですが)一方で中学のカリキュラムや生活も糧になってるのも確かですよね。

  4. glow-gen より:

    とんままさん
    ほんとにほんとにそうですよ~。
    げんちゃんは、まさに、何一つできないような子だったので、勉強なんてできるはずもなく・・・しかも生活のほとんどが、何一つまともじゃない。低学年の時は、靴だってまともにしっかり履けなかったのでは?
    少なくとも、1ねんせいくらいでも、げんちゃんが、自分でちゃっちゃか、お洋服を着るのさえ、なかなかイメージしずらかったです。
     なのに、工作なんて・・・という感じ。2年の時に工作で、もっとも簡単な作品を、ほとんど先生の力で作ったような気がします。
     いろんな方の話を聞くと、一つ二つげんちゃんより、必ずできることがあるんですよね~。
     まわりにバカにされる・・・もちろんありました。げんちゃんの態度は大きかったので、バカにされるより、うっとおしがられました。
    今は、バカにしてるかもしれませんが、面と向かって言ってきたりする人はいませんよね~。

    気持ちをつかめない、というのは、ほんとに、もやもやするものですよね。げんちゃんは、すかめないから、言葉にもできない。
    そういう感情が、時々、爆発する・・・おっかないですよね。

    S先生に指導していただくようになってから、げんちゃんは、気持ちをつかめるようになってきてます。もやもやして、変な行動が目立つと、S先生が整理してやる・・・なかなか、普通の人にはあんなことはできない。私もできません。なんせ、こっちもわからないのですからね~。なんで、S先生にはぱっとわかるのか。げんちゃんも、見透かされているので、素直になるしかないみたいです。
    処理スピードは、悲惨です。早くなったものの、やはり亀ですよ~。
    まだまだ、思いっきりい問題だらけのげんちゃんです。
    お互い、雨漏りですね~。笑

  5. glow-gen より:

    ロボママさん
    踊り場で、休んでいるんですよね~。次のエネルギー補給もあるのかもしれません。でも、はたからは、あきれるばかり・・・
    技術は、帰ってきたら、ちゃんと見取り図が書いてあって、聞くと、支援の先生が見に来てくださっていて、さらに、技術の先生も手伝ってくださったらしいです。
    また、日曜に、3時間かけて、やったので、本人も、少しわかっていつもより楽しかったらしいです。
    まあ、良かったと思いますが、日曜技術をやったので、他はちょっとしかできませんでした。
    いつも、ロボ君が、復習は1時間とか、書いてあるのを見て、ほんとにうらやましいですよ~。
    げんちゃんは、数学に時間をまったくさけていません。なんせ、数学どころか、英語も漢字も、とてつもなく時間がかかるので、そこでお終わってしまいます。
    この作業スピードの異常は、生活をほんとに深刻なものにしています。
     美術館も連れて行きたいのですが、もう、すべて、最低限の勉強で時間がなくなります。
     数学も、やっと少しは、入るようになったので、もっとやりたいのですが、どんどんどんどん、たまるばかり・・・いつやればいいのか、途方にくれますね~・・・苦手な科目に時間をさきすぎない・・というのは、絶対そうなのですが、なんと、割けないのですよね~・・・
    まだすぐ逃げるげんちゃんは、ちょっとでも難しいと判定したら、意識もとばしますしね。
    僕は、数学を克服した、と思っているんです。つまり、きらいじゃない、と思えた、というだけですね。嫌いな問題は、しない。それでも、克服したと思っているところは、ほんとにずれずれです。
     数学をほんとに克服しないと、げんちゃんは、絶対、自分から逃げる、というずるさを克服できない、と私はふんでいます。あれは、心の問題だと、S先生も言いますが、私も、それがこの頃はよくわかります。
     
     私がやめたら、まあそこまでで終わり・・・そんな感じです。まだまだ、ずるくて逃げるげんちゃんに手をやいています。

  6. glow-gen より:

    ゆうママさん
    技術は、この度は、支援の先生が入ってくださったり、技術の先生が手伝ったり、日曜の予習が功を奏したり、なんとかなったようです。
    今後も、私が言っていかないと、どうなるか、わかりませんから、気をつけて先生方の応援を頼もうと思います。
     お子さんは、伸びてますね。友達に借りて、答えを書き込むなんて、すごいです。げんちゃんは、理科の実験も白紙で帰ってきて、翌日友達に実験結果聞いて書きなさい、と言って出したら、なんと書いてました・・・ほんとに友達に聞いたのか、私は、あまり信じていないのですが…先生が声掛けしてくれたのかな、と思っています。
    こういうことが、自力でさらっとできるようになれば、相当進歩ですね。

     自分の状態を周りに言える・・・げんちゃんも言えません。ほんと、まだまだ遠いゴールです。
    でも、家では、「もう無理、きつ~い。」
    と言うようになりました。
    なんで、これくらいで無理なの?と頭にきますが、彼らは、すぐに限界がくるようですね。

    作業スピードは遅い、すぐに疲れる。理解は遅い・・・
    よくこんな子を、普通クラスについていかせてるよね~、と思います。
    げんちゃんも偉いかもしれないけれど、私も、時々限界を超えてしまいます。
     なんせ、夜中に、明日のS先生のカリキュラムを細かく作ったり、いつもぎりぎりの生活しています。
    たまに、お風呂に3日入れないこともあります。泣
    もっと、ゆっくり生活したいな~・・・

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