ママの格闘と改善のダイアリー

自分の子が発達障害?
それって何? から始まった。

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2学期の中間テストの結果。クラッシックにはまった。

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1学期の期末は、半分やるのがやっとだった。 社会23点
今回のテストは、58点、なんとか、埋めた。やり直しの時間、マーカーで線をひいている・・・社会は大きく躍進。 
 げんちゃんのテストが全部帰ってきました。二日目は、幽体離脱したようだったし、色々こっちに反抗してきてたし、まったく期待していませんでした。

でも、英語58点、社会58点、理科47点、国語27点、数学5点・・・・・ と3教科は、人並みの点を取って帰ってきたので、ちょっとびっくりしました。英語は、最終日の最後で、できるはずのところをたくさん落としていましたが、最後まで、ざっくり仕上げていたのにはびっくり。どの教科も、最後まで仕上げる、ということに意識をおいていたようで、そこそこ終わっていました。8月最初の夏休み明けテストと、今回では、ステージが一つかわっているようです。

 今回、こっちの勉強のさせ方は、そうかわっていないので、げんちゃんの意識レベルが上がったのだと思います。数学の5点にはびっくりですが、英作文に、自分紹介で
I like math.
なんて、ちゃんちゃらおかしくなることを、真顔で書いているので、今後に期待しましょう。

日々取り組まれている支援の先生も、テスト用紙に、けっこうびっちり最後まで書いている様子を見て、感激していたようです。まさに、これが、意識障害と言えるゆえんなのでしょうね。意識さえ入ってくれば、ドミノたおしみたいに、すべて好転することも夢じゃないのでしょうか・・・・・・・・


 さて、なかなか書く暇がなかったのですが、げんちゃんは、ここんとこずっと、クラッシック音楽にはまっています。クラシカロイド、という音楽アニメをきっかけにして、少し興味がわいたところに、電子ピアノにしこんである、60曲の自動演奏を聴きまくって、次に、その楽譜に譜読みを延々と書き入れるという行為が始まりました。(6年の終わりかな?)

 しばらく、彼の余暇は、ひたすら、楽譜に譜読みの書き込みでした。

 そのうち、その中の曲を弾きたいと思ったようです。さすがにげんちゃんの一番弾きたいという曲は無理で、モーッツアルトの「トルコ行進曲」で妥協しました。それでも、ソナタの曲ですから、能力の3段上くらいです。4ヶ月かかって、まだまだ1ページ目がやっと・・・・それでも、さすが発達君、好きなことは、投げ出さずやっています。(練習のクオリティーは、低いです。)
 それから、最近は、楽譜をやたらコピーして、スケッチブックに貼りまくっていました。(電子ピアノのおまけの、60曲の楽譜集)やがて、それに絵を描くようになり、ベートーベンの「月光」の楽譜に月の夜空を描きました。

 絵画の先生に見せると、
「うん。月光は、このイメージだね。次からは、楽曲のイメージを、絵画で描いてみようか。」

なんて言われていました。なんでも、先生は、音大に行こうか、とさえ思ったほど、ピアノも上手らしく、げんちゃんのクラシック熱を、おもしろがっている様子です。

 さて、先日、げんちゃんは、あいかわらず、楽譜をコピーしていました。スケッチブックが足りなくなって、家にあったサイズの小さなスケッチブックに、楽譜を貼っています。そして、あろうことか、適当に貼って、はみ出したところをじゃきじゃきと切っています。目を覆う汚さ・・・

「げんちゃん、2冊目コピーしたって意味ないでしょ。あなたは何をやりたいの? 音楽? 工作?・・・工作なら、もっときれいに作るべきじゃない。」

なんか、焦点がぶれている。だって、最終的に弾きたいんだったら、2冊目なんてやる前に、練習の方にエネルギーがいくはずだし、素敵な楽曲集を編集したいんだったら、もっと、クオリティーの高い作業をするはずでしょ。コピーも端が切れていたり、とにかく、ぐちゃぐちゃです。練習は、いまいち身が入らず・・・・・・・

何がやりたいのか、さっぱり見えない・・

でも、1冊目の表紙を見たら、目次、と称して、中の楽曲のタイトルが書いてありました。そこだけは、進化ですね。弾きたい曲の楽曲集を作ろう・・・という目的が見える。


「げんちゃん、何のために、楽曲集を作ったの? 目的は何? ・・・自分の好きな楽曲集を作って、一つ一つ弾いていきたいんじゃないの?」
「あ・・・うん・・・」

「じゃあ、何冊も作るよりも、まずは、トルコ行進曲を必死で弾いて、しあげないとね。」

やれやれ、S先生流に言うと、げんちゃんは、目標はなんとなくつかめるようになったけど、やっていることの目的を定められない、とのこと。

確かに、音楽が好き、となった時、たとえば、さかな君が、一つ一つさかなのことを深めていったようには、焦点が定まっていません。
スケッチブックに貼っていった時も、練習するときも、自分が、何を目的にやるのか、ということが、どうもぼけていて、こっちの方で、少し、目的という点を、言い添えてあげる必要があるようです。

やれやれ・・・と思いつつ、アドバイスしていると、遅まきながら、コピー熱は終わったようで、帰ってくるなり、まず、ピアノ練習をするようになりました。

まだまだ、間違ったところはそのままスルーして、やみくもにやるので、そこも、修正です。

ほんと、発達障害ならではの、すぐれた集中力が出て、形になっていくには、まだまだ焦点はぼけぼけで、クオリティーもぜんぜん低い。でも、ほんの出力の兆しは出てきています。

この話をすると、まるで、さかな君がさかなに熱中しているようなありさまを思い描いて、ピアノの先生さえ、どんどんやらせてください! と言われますが、彼の中で、目的がぼやけて、堂々巡りしていることも多く、ほったらかさず、しっかり、方向修正してあげなくてはなりません。


まあ、でも、とてもおもしろいと思います。

こういうことが、ほんとに普通以上の突き抜けたクオリティーになっていけば、ここからは、発達育児の真骨頂でしょう。内申書も学歴も、どうでもいいんですよ~・・・とわくわくしてくる世界があるに違いない。
そこへ行くには、並大抵じゃない淵がありますが、うまく導いてやれたらな、と思います。


「作曲をしたいんだ!」

私の発達君、やっとユニークな形がほんの少し出てきた、そんな感じです。それもこれも、日々、低い項目すべて、一生懸命取り組んできたからなんでしょうね~。



  

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  1. みかんママ より:

    楽譜をコピーして、スケッチブックに貼りまくり、目次をつける、しかも言われたものではなく、自分でやるなんて最高じゃないですか‼️

    それってファイリングですよね。
    社会に出て必要な能力だし、学生時代でも、もし、何かについて調べたいとかでも、使える能力です。

    パソコンだってフォルダ分けなどしなくてはならず、子供時代に紙ベースのファイリングを経験できていれば、パソコンでもできると思います。

    さらにさらにすごいと思ったのが、曲のイメージを絵に書いたことです。
    文字や楽譜といったものからイメージを持てるということは、クリエイティブな能力も磨かれそうだし、記憶力にもつながりそうですね。
    すごい記憶力がいい人が、覚えるものと何かのイメージをくっつけて覚えるようなことも言ったりしますよね。

    目的も大事だと思うのですが、好きなようにファイリングさせてあげたほうがいいとも思うのですが…

    それと、娘の中学では、そういうものを夏休みの自由研究の宿題としても出せました。

    発達の子達は、本当不思議なものにはまったりしますよね。

  2. ゆうママ より:

    げんちゃんすごい!!
    社会なんてうちの息子はこの先取れるとは思えない点数です。
    1学期のテスト結果の後半ほとんど手をつけていないのは、同じような感じです。そして多分今回も同じような感じだと予想しています(涙)なんか、数学にこだわって、とにかく数学の提出課題を仕上げることに殆どの時間を費やしていることもダメなのでしょうね。おっしゃるように、内申も学歴も関係ないと、本当に思わないと、ブレイクしないのかもしれないです。まだまだ腹をくくれないわたしです。

    そして、ピアノも頑張ってるんですね〜。月光をイメージした絵、すごくいいですね🌙ここからが、げんちゃんのブレない個性が光って行くのかもしれないですね。

    げんちゃんママさんのやり方、発達育児ではNGと言われることもされてるかと思うんです。正直、厳しいなぁ〜と思うこともありました。
    でも!その子にあったやり方がやはり一番なんですね。そしてそれは母親が一番わかってることなんだと思います。

    発達育児の一般論に振り回されることなくされてきたことが結果に結びついているのだと思います。

  3. robo_223 より:

    やはり、意識の問題でしたね😌

    今回、げんちゃんは、とても上手な意識レベルの保ち方を編み出したと思います。「とにかく最後まで解答する」と思って、テストに臨んだために、意識レベルをテスト時間中ずっとキープすることにつながったのだと思います。

    私も以前、コメントに書かせていただきましたが、前回のテストで取り組んだ問題のところまでは、半分くらい正解していたのですから、最後まで取り組めは、平均点くらい取れるのではないかということが、分かったのかもしれませんね。そういう計算が働いていたとしたら、接点を見出だしたことになると思います。

    「いい点を取りたい→テスト中最後まで意識を高く保つ」ということがつながったのだと思います。こんな当たり前の接点も持てないのが発達障害の子には多いので、げんちゃんは進化していると思います。

    今後は、接点を増やしていき、「普通級に行きたい→テストでいい点数を取る→普段の勉強も頑張る→テスト中も頑張る」や、「普通級に行きたい→自己管理能力を高める→忘れ物や聞き逃しをしない→注意深く先々のことを考えて暮らす」という風につながりを増やしていけるのではないでしょうか。

    ただし、一つ階段をのぼったからと言って、どんどんのぼって行くというよりも、一段のぼって踊り場があり、また一段のぼって踊り場があり、の繰り返しが、げんちゃんの成長スタイルだと思います。だからこそ、成長が着実に力となるのが、げんちゃんだと思います。S先生がおっしゃる通り、1度のぼった階段は簡単におりることはない、というところが特徴だと思います。

    ダーッとのぼって、ガラガラガラッと転がり落ちている人はたくさんいますよね。roboなどは、ダーッとものぼらない上に、落ちやすいタイプなので、あえて、一段一段着実にのぼって行くようにしています。

    月の光の絵、幻想的で曲のイメージにピッタリですね~。やはり、げんちゃんは、芸術方面の感性に秀でていますね。

    好きなこと、没頭できることがあると、生活の質は格段に上がりますから、とてもいいと思います。精神面で崩れにくくなると思います。

    今回、期待していなかったら、結果が良かったことも印象的でしたね。思っている程ひどくはなく、思っている程良くもない、と私は思っています。なんとも、夢のない私です。笑

  4. glow-gen より:

    みかんママさん
    ありがとうございます。
    ファイリング・・・そうですね~。しばらくやりたいようにさせていました。近くで見ると、すごく汚いです。自分で何をしているのか、ちゃんと把握しているのかしら?
    微妙に目的がいつもあいまいなもので・・・
    そしたら、最後に目次・・と書いてきたので、成長だな~と思いました。
    しかし、2冊目をやみくもに続け始めたので、目的を聞くと、なんか、ぼやけていましたね。やはり、
    直感的に、これは違うな、と思って、そろそろ練習に行けば?と提案したら、なんか、はっとしたようになって、そっちに移りました。
     S先生に尋ねてみたら、それが正解だよ。と言われました。目的意識なく、好きなようにただやっているのは、どうどうめぐりらしいです。そろそろ次に行くところにきているのに、どうどうめぐり・・・2冊目はそうなんじゃないかな、と思いました。
    でも、こえかけしたら、今度は、練習に意識が向かいました。
     発達君の、好きなことをどんどんさせる、というのにも、微妙な違いがあるな~と思いました。
    どうどうめぐりになったら、次のステップに上がらなきゃいけないのかな、と、今回のことで、少し納得がいきました。
    でも、次に、ファイリングに進んだときは、今度は、内容がかわっているだろうな、と思います。
     みかんママさんのお子さんは、自分で、そのあたりを昇華させる能力がありますよね。げんちゃんは、いまいちなんで、そこがちょっと一手間いるのかな?と思いました。

  5. glow-gen より:

    ゆうママさん
    ありがとうございます。
    私も、げんちゃんは、また、半分くらいで終わるんだろうな、と思ってました。社会も前日にしっかり復習させましたが、たぶん、ぱっとしないな、と。30点越えが目標だったので。
    でも、これは、能力というより、意識なんでしょうね。
    夏休み明けテストの結果を、気にしていたようです。1学期は、テスト?はあ、それ何?という感じでした。

    意識を治すって、なかなかできません。意識が出ていないのを出すなんて、ほんとなかなかですよ。でも、少しできてきたんでしょうね。原因療法なら、改善は大きいでしょうからね。
    ゆうママさんも私も、外側は必死でやってきているので、意識がそこで入れば、ある時から、数段上がることは当然なのかもしれません。
    今まで、できるはずなのに、本人の焦点があわなくて、ぜんぜんできない、という部分のギャップが少し埋まる。

    発達障害の子、しかも、げんちゃんみたいに、知的もしっかり、というタイプは、知的なところだけアプローチしてもなかなかなんですよね。意識は、本人が、やはり自覚しなくてはだめで、私は、自覚させるために、そうとう、手厳しく現実をつきつけてきたんですが、少しは、本人感じたのでしょうか。

     ほったらかしたら、そのまま、手をかければ自覚しない・・・やっかいなことも達です。メンタル指導ばかりやって、勉強はほんのちょっと、という徒労感の多い日も多かったのですが。
     親の指導はなかなか入らず、まわりに協力してもらって、「そんなことでは、福祉の世界で生きていくよ!」
    そういうスタンスを厳しくつきつけていましたが、やっと、ほんの少し、本人に自覚が生まれたのだったらうれしいですが・・・
     ぬか喜びはできません。一足飛びにいくことはないので。でも、自覚が生まれたら、少し加速がつくのでは、とまた、捕らぬ狸になっています。笑

  6. glow-gen より:

    ロボママさん
    ありがとうございます。なるほど~と、納得しながら読みました。
    私は、まず直感で動いていて、あとから自分で理論づけするようなところがあって、自分でやっておきながら、ロボママさんの解説で、腑に落ちてます。笑

    >思っている程ひどくはなく、思っている程良くもない

    これは名言! まさに、いつも肝に銘じないといけないほどですよ。
    私は、すぐに、あ、治ったんだ~。みたいな早合点をしてしまいますから・・・いつも下方修正ばかり・・・でも、そう思っていると、あれできてる・・・みたいな感じです。

    確か、同じようなことをS先生が言われていたように思います。
    げんちゃんは、一歩一歩しか上らないけど、落ちにくい・・・そうでしたね。忘れてました。げんちゃんが好きなことをきわめていくようになったら、もう怖くはないのですよ。だって、周りの雑音なんて”へ”ともないのですもの。笑 少し目が出ただけで、まだまだ、ぼ~っと電車を動かして何日も遊んでいるレベルに毛が生えたもの、と思います。彼が電車が好き、と言っても、そう言うレベルで、決して極めるとかではなかったことを思い出します。

     そこから、やっと、ちょっと踏み出したかな、と思っています。

     テスト中、そこそこ意識が続いたのがほんと不思議で、前の日は、幽体離脱してました。
    宿泊研修を境に、新しいげんちゃんのステージになったのでしょうね。S先生いわく、夏の研修の成果が、そろそろ現れたのだとか・・・・成果が出れば、発達育児も悪くありませんが、また、ぬか喜びしていると、落とされるんでしょうね。

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