ママの格闘と改善のダイアリー

自分の子が発達障害?
それって何? から始まった。

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一泊二日で、温泉に行ってきました。プールやゲームセンターや、おいしいバイキングありで、げんちゃん、とっても楽しみました。こうやって、げんちゃんに負荷をかけずに、家族生活しているぶんにおいては、げんちゃんは、ほんとになんてこともなく、普通の子に見えます。
 男湯から出て来たら、ここで待ち合わせるよ、とか、その程度の言いつけなら、特にトラブルもありません。バイキングも、自分でとって、周りに迷惑をかけることもありません。

 難しいことをさせず、こういう感じだと、親子関係も良好なんでしょうね~・・・

しかし、こと、げんちゃんに、算数をさせたとたん、私とげんちゃんの関係は最悪になります。彼に、もう一度、算数の初歩の初歩を洗いなおして教えていってみて、すかすかのところを、もう一度整理して入力してやる、と、やるべきことをわかっている私です。しかし、実際に取り組むと、

「こんなところさえ、お前はわかってないんか~い! 」
と目の前で、うちのめされます。母親の心臓は、ずたぼろになってしまいます。

今日も、修羅場です。たぶん、このあたりは苦手だろうな、と思ってことにあたったけれど、結果は、私の想像をこえていました。
10進法の手作り問題をさせてみて、まさか、ここまでできないとは・・・

10×10=100
これはかろうじてできましたが、
5÷10=2
と書かれた時には、なぐりたくなりました。好き勝手に割りたい方から割っている・・・10を5で割ってどうするつもり。あほか
50÷10=

ずっと考えている(ふりをして)、フリーズしているげんちゃん。少数のひっ算もするし、割り算なら、0を最初に消して、なんてことも、そこそこするげんちゃんなのに、何をいまさら、・・って感じです。

おまえは、何もわかってなかったんかい!結局、位取り、というか、桁の意味がまだ、超不完全なのでしょう。

今日また、仮分数と帯分数に置き換えるところを、復習しましたが、似たようなものでした。

でも、彼の視線の動きを見てみると、彼は、本当に理解できないのではなく、脳をフリーズさせて、考えることを放棄しているのです。上手に、カモフラージュしてますが、算数に関しては、理解しようとする意識を放棄してます。

それは、分数の問題を、図におこさせて理解をさせるべく作業させていって、理解したと判断したのに、問題を出したとたん、でたらめを書くげんちゃんを見てはっきりわかりました。

今までの作業はまったく無意味といった感じで、まったく別の意識レベルで、適当に答えました。

もう、頭にきて、怒鳴ったら、

「え~、だって、ぼく算数苦手だから・・・無理だもん。」

と、たんたんと言うではありませんか、分数が苦手だから、なら、まだしも、算数が苦手だから、なんて、ここまで、何時間もかけて、一生懸命、やりかたを工夫して教えてきた私に失礼でしょ!わからないところを質問するエネルギーさえ出し惜しみします。

色んなことがアップしている今、げんちゃんは、まったく理解できないステージは終わってると感じてます。それでも、彼の意識は、まったくできないときと同じ。常に、ぽかんと口をあけて、食べさせてもらうのを待つ感じです。算数の回路を決して自ら動かそうとしない感じです。

げんママの目が座ります。いろいろげんちゃんに言った後、

「あんたねえ。自分をかえないと、発達障害だから、と言って、いつも支援してもらってすごしてたら、そういう世界から出れないからね。算数は苦手、と言ってれば、だれかがなんとかしてくれるわけ?買い物さえ四苦八苦して、わからないことをひたすら隠すことに必死な暮らし。そういう未来でいいの?(最近は隠すことにエネルギーを使いだしてるげんちゃんです。)
自分の手で、自分の人生つくっていくんだよ。あんたのまわりの人たちは、全力であんたを応援してるの。最高のチャンスを与えられて、自分がやる気をおこさないんだったら、あたしは手をひくよ。チャレンジしなくても、それなりに、サポートしてもらって生きていく道はあるからね。自分で選択しなさい。
もう、やめよ!」 

ほんと、最後通牒のような気持ちです。すると、私の迫力にびびったのか、

「いやだ!」
と叫びます。

「あのね。きびしいようだけど、あんたが挑戦してるのは、ほんとに大変な道なんだよ。一人の障害児が、それを克服して、自分の人生を、自分で作っていこう、ってことでしょ。甘ったれて、やれることじゃないわけ。あたしもK先生もみんな本気なの。
さしでやってんだよ。あんたも、本気にならなきゃ、絶対到達できない道なんだよ!
わかる!!  もう、あんたは、昔のがっつりのげんちゃんじゃないの。ちゃんと考えることができるようになってるんだよ!」

子供とはいえ、必死で臨むことを、私は彼に要求します。

でも、げんちゃんは、なんか、その瞬間、目がぱっとかわりました。そして、分数の問題にもう一度トライ。
やっぱり思った通り、前とはぜんぜん違いました。すらすらとかじゃないけど、意味を一生懸命考えて答えを出しました。そして、なんか、ちょっと満足した顔になって終わりました。

「あ、なんか、ちょっとわかってきたような~・・・」
とか言って。
やっぱり、そうです。げんちゃんは、算数さえも、かわってきてるのです。げんちゃんプロジェクトチームの本人そのものの意識が、これからの道を左右する、そういうステージにきています。

メンタルをささえる体もできてきたし、色んな基礎能力もできてきた。学校の先生方を含めて、プロジェクトチームメンバーもこれ以上ないほどそろっています。
あんたがやる気出さないのは、甘えというものでしょ。

勇気を出して、チャレンジしてほしいです。

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  1. robo223 より:

    げんちゃん、いよいよ正体を現しましたね(笑)こういうパターンは発達障害のお子さんに多いんですよね。

    できるのにやらない。できないふりをする。

    原因は様々です。苦手意識があって不安。苦手意識があってできないと決めつけている。面倒くさい。などなど。

    げんちゃんの算数の場合は全部混じっているかもしれませんね。

    ただでさえ、まだ出来ないことが多いのに、さらにこういうフェイントをかけて、親を混乱させてくるので、大変ですよね。本当にできないんだと、だまされないように気をつけなければなりませんね。

    もちろん、本当にまだできないこともあるので、そことの見極めが難しいのですが、できることはしっかりやらせて苦手意識を取り払っていきたいですよね。

    知り合いのお子さんのAちゃんも、交流の国語のテストでひどい点数を採ったらしく、ママが「やっぱりA子は勉強が全然できないかも。」と言っていたので、「Aちゃんの能力からして出来ないはずない。たぶん彼女の性格からして、面倒くさくて問題文が長いから読まなかったんじゃない?普段の勉強からしっかりチェックして、ちゃんと読んでなかったら、絶対読ませるようにするといいよ。最初は文を短く切って、そけだけでも読めばいいから。」と言いました。

    すると、案の定、Aちゃんが「わかんな~い!」と言っていたのは、ただ文章を読んでいなかっただけだということが判明したそうです。

    Aちゃんは知能的にも言語能力的にも標準域にあり、やれば出来るのですが、こういうフェイントをかけてくるので、親はもちろん、先生なんかコロッとだまされてしまいます。(だから、発達障害児は生活訓練だけしかできないと判断される)

    しかし、こういう態度を見逃していると、力を出し切るという感覚をつかめないまま成長してしまうので、自力である程度力をコンスタントに発揮できる一般のお子さんとはおのずと身につけられるスキルや能力に差が出てきてしまうと思います。

    ですから、私は発達障害のお子さんは、能力がないのではなく、能力をあらゆる理由で発揮しにくいお子さんなのだと思うのです。もちろん、生まれつき持っている能力の質はそれぞれ違いますが、ほおっておけば、10分の1くらいしか発揮しませんよね。

  2. robo223 より:

    続きです。

    げんちゃんなどはママさんが色々なアプローチで能力の底上げをしてきているので、あとは、その能力をしっかり発揮できる状況を作り出すだけな気がしています。

    就労については、まだ、どうなるかはわかりませんが、学校生活の中で、ある程度困らずに過ごしていくのに必要な能力は発揮させることができると思います。

    roboの場合、学校時代はこのまま何とかしのげるかもしれませんが、その先はかなり未知数です💦福祉的な支援があってもちゃんと働けるのかなぁという感じですよ。根本治療が必要です。うちも頭蓋仙骨治療に行ってみようかなぁ、と思っています。

  3. ここあ より:

    今回の事もよく分かります。娘が掛け算のひっ算をやりたがるので、宿題とは別に自分で『やる!!』と言ってやっていたのですが、掛け算を間違ったり、足し算を間違ったり。不注意というかちゃんとやってないからの間違いなので『なんでちゃんとやらないの!!自分でやりたくてやってるのにこんな間違いをするならもうしなくていいよ!!』とキツく言うと我に戻ったというか。。やし直しをしたらできたりします。これは知り合いの方からも聞いたのですが、その子供さんたちは娘よりもはるかに知的が高くどちらかというと情緒が強かったのですが、中学に入って試験自体に興味がないからなのか寝てしまったらしく点が取れなかったり、うちではできているのにテストではやれないことが本当に多かったそうです。普通に育っている子供さんでも成績の良い悪いはそれぞれですが、なんというのでしょうかできるのにやれないというのが親御さんには分かりますよね。それがやる気なのか自信なのか発達障害の特性なのか。。。話を聞いた時には娘は学習のレベルが低すぎたので『できるのにもったいないな。。』くらいに思っていましたが、今その話がよく分かります。試験の時に私が隣にいて『何やってるの!!』って喝を入れるわけにはいかないですしねえ〜今やってる事は自分自身の評価を上げる為に。。ではないですけど『やってやるぜ!!』って気持ちのスイッチが自分で入らないとダメなんですよね。きっと。数の概念については本当にもっともっと掘りさげないとというか、どうしても計算方法の訓練になってしまって(そんなつもりは親にはなくても)やってきた具体物との操作が繋がらないので、頭がいたいです。

  4. ここあ より:

    続きです
    娘にも『もう勉強はやめてもいいんだよ!!』といいますが泣いて『いやだ!!』って言います。本当に勉強をしなくなることが嫌なのか、私から見放されると思っているのか分かりません。無理をさせず娘にとって楽しい事だけをさせていればもっと娘に優しい気持ちで入られると分かっていますが、させないでいる事が本当なのかそれも分からないです。親のエゴで学習をさせていると先生がたは思っていると思いますが、やらせない差別もあるのではないかと思うのです。きっとどれが答えか分からないのですが、親としてやれる事はやってみるという気持ちを信じてなるべく感情的にならないようにやっていきたいと思います。でも道を決める時は娘らしく生きられる道を進めたらいいな〜と思っているので、普通の子供と同じ様に少しでも選択の幅が広がるには学習も必要だと思っています。だって悔しいですよね。いいところも沢山持っているのに『どうせできないだろう。』って思われてしまうのは。何もやらないで道が決まってしまうのは悲しいです。決めてしまうのではなくて、やれせてみてダメならやり方を変えて学習も教えてくれたらいいのですが、そこまでは学校に期待するのは厳しいので、やっぱり親になってしまうのですよね。

  5. glow-gen より:

    roboママさん
    は~・・・すごいですね。いつもながら、しっかり分析されておられますね。

    げんちゃんは、今頃そうなったわけではなく、ずいぶん昔から、なんというか、焦点をそこにあわせられないところは同じなんですよね。でも、そろそろ、そこに焦点をあてていってもいいかな、というステージになってきたのかな、と思います。かつ入れたって、昔ならそれも、ママの自己満足にしかならないようなところがありましたが、今なら、普通の子みたいに、やる気出しなさい・・・みたいな激励が、意味をなしてきてるかな、というか、そんな感じです。

    でも、彼らは、たんにさぼってるとか、やる気ないとか、単純にいえないところが複雑なところですよね。脳の何かがおかしい・・・やる気とかいう言葉でくくられている部分でさえ、何か、途方もない不随意運動に左右されてるような、うまく言えないですが。
    得体のしれない生き物が、げんちゃんの中にいるようです。彼に何かを出力させようとがんばるほど、ほんと、ぐったりします。
     これは、発達障害の方をパートナーに持つ大人の方のブログなどを拝見するときに感じる同じ徒労感です。

     げんちゃんが、少しグレーになってきて、うまくごまかす知恵だけついてきて、それも、悪気があってのものではない。そうわかっていても、普通の世界からは、ちょっと意味不明な感じで、つらくなってきますね。

     この子のこういうところを、本気でなおしておかなければ、大人になって、まわりの人から受け入れられにくい、と感じます。

    色んなことが理解できはじめている今だから、そこをあぶりださねばと、次なるステージを感じてます。

  6. glow-gen より:

    ここあさん
     やる気・・・そういう言葉で言っていいのか迷いますよね~。なんか、やっぱり普通と違う彼らの焦点の合わせ方ですよね。
    今日は、朝、K先生にお願いしたら、先生から電話があって、げんちゃんが、まったくだめで、どうしましょう・・・というものでした。このブログ書いた翌日なのに、まったくかわってない・・・

     「こっちの話聞こうとしない。」
    と先生は言ってました。私に言わせると、聞くふりはするけど、聞いてない・・・というものだと思います。

    集中して取り組めば、遊ぶ時間だってとれるのに、自分が結果、勉強ばかりの一日してしまってるわけで、そのことに気がつかないようです。

    何かの能力は伸ばしてきた・・・でも、何かを落としてきてる・・そのちぐはぐさが、私たちん理解をこえたわけわからない行動に出るような、そんな感触があります。

    げんちゃんなら、秒にソーシャルはのばしてきて、おだやかにまわりに接しているのですが、それが、一面で、わかったふりをするとか、適当に相槌をうつとか、そういう行動につながって、そういう行動が、周りへのストレスを作っていく、そんなことなのですが。
     考えるに、能力のでこぼこがなせるわざなのかも・・とふと思いました。

     やっぱり、何かが足りないのでしょう。
    そこを、徹底的に洗い出して、やっぱりあげていかないとだめなんじゃないか・・・そんなことを今日の終りに感じました。

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