ママの格闘と改善のダイアリー

自分の子が発達障害?
それって何? から始まった。

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テストの教材を、学校に忘れてきた

 > テスト本番。時間の限り、たんたんとできるかぎりのことはやってみました。

げんちゃんは、かわったな~と思います。やはり、真剣に取り組んでいる感じがします。以前やって、できなかった問題が、その時よりも、理解できたり、ということもありました。

テストの前日は、どうも、意識レベルが高くなっています。

初日は、国語と英語です。 前日、当日の朝見れるように、直前プリントを作ってやりました。家の近くを通る中学生が、ノートを見ながら歩いているのをさして、

「テスト期間中は、あんなふうに、一分さえおしんで、詰め込むんだよ。この瞬発力が大事!」

げんちゃんは、うなづいて、自分も、私が作った直前プリントを手に持って、見ながら学校にでかけていきました。どうも、試験直前まで、そのプリントを見ていたようです。

家に帰ってきたげんちゃんは、テストの感想を

「ずっと、下向いていたから、首が疲れた。」

と言いました。
 英語は、持ち帰った問題を見たら、量も少なく、どれもとれる問題ばかり。でも、たぶん、これを、たくさん落としてくるのでしょう。どのように落としてくるのか、ある意味、ちょっと興味深いです。普通の子だったら、前日の仕上がり感を持ってすれば、90点は行けると思います。この数字のギャップこそが、げんちゃんの課題であり、今の状況のバロメーターになるでしょう。

 国語は、全部埋めることができなかったそうです。たぶん、そうだろうな、と思います。でも、半分以上埋めた、と言ったので、まあまあかな~。2時間目の国語で、意識をとばさなかったのなら、4月から、随分進歩したことになります。(入学後テストは、2時間目から、壊滅的でした。)

さて、次の日は、実技科目4教科に理科です。まるで私のテストであるかのように、実技科目の、直前シリーズを作ってやることにしました。ある程度事前にめどはつけていたのですが、いよいよ前日。すっきりした形にして、頭に入れてやる必要があります。

チャレンジタッチは、ほんとにすぐれていて、実技科目のまとめブックもついてきて、ほんとに助かりました。

さて、美術を準備しようとしたら、なんと、げんちゃんは、学校に美術一式置き忘れてきてます。は~・・・・美術でやらかしたか~・・・必ずやるんじゃないかな、とはおもっていたけど、やっぱり・・・・

「げんちゃん、どうするの?」
「学校に取りに行く。」

「時間なくなるけど。」
「いい、取りに行く。」

昼過ぎ、車で学校に取りに行きました。さて、ここで、事件がおこりました。

 学校の教室は、鍵がかかっていているので、職員室に鍵を借りに行ってから、教室に向かいます。私は、車で待っていましたが、20分過ぎてもげんちゃんはもどりません。しかたなく、教室に行ってみると、鍵と格闘しているげんちゃんがいました。

どうも、鍵が、開きにくく、20分間ず~っと、開け続けていたようです。は~・・・・

「鍵が開かないんだよ。」
「(ため息)あのさ~。げんちゃんは、今どういう状況なんだっけ。」
「え? だから~。鍵があかないんだからしかたないでしょ。」

「今日は何しなきゃ行けない日?」
「(しばらく間)・・・テストの準備だよ。・・・・あ~あ~・・・わかってるって。」
「じゃあ、鍵が開かなくて、ずっと、20分もそこでねばるより、先生を呼びに行くべきなんじゃない?」

確かに、壊れかけているのか、鍵が開きません。

それから、げんちゃんは、先生を呼びに行きました。しかし、その先生も、コツがわからず、開けられず、とうとう他の先生が来て、開けてくれるまで、かれこれ1時間近くごたごたやっていました。

すべてが終わって、帰ってきたら、すっかり予定が狂ってしまいました。
でも、この事件は、テストと同じくらい大事かもです。げんちゃんと検証しようと思いました。すると、

「あ~もう、わかったわかった。先生を呼べばよかったんでしょ。」

げんちゃんのいつものもみ消しが始まります。げんちゃんは、鍵を開けていたときは、テストのことも、何もかも飛んで、ただ目の前の鍵を開けることしか、意識が働かなかったようです。まさに、そこです。げんちゃんの障害の本質です。

「げんちゃん、そこなのよ。あなたのトラブルの本質は。普通は、鍵のことと、テストのことがいっしょに意識されるはずなんだよね。
今日は、テストの準備を早くしなければならないから、こんなことに時間をとっている暇はない。そう意識するわけ。だから、先生を呼んで、鍵を開けてもらおう、という結論にいたるの。・・・テストと鍵は、関係があるの。」

「あ~、はいはい、もういいから!」

ばつが悪そうに、でも、その場を早く終わらせたい。げんちゃんのいつもの態度です。

「いやいやいや。いつもそこで、何もなかったことにするから、ぜんぜん改善しないの。これは、テストより、大事なことだから、しっかり反省して、心に刻みなさい!

あなたが、普通ではない、という、大きなポイントだから。別にはずかしいことではないの。自分で気付いてしっかり治すとこなの。もみ消していたら、何もならないの。」

 それからは、もみ消したい一心のげんちゃんをつかまえて、しっかり検証し、どうするべきだったか、話し合いました。このテスト前の、彼にしては、ぎんぎんに意識がさえている状況で、美術の教材を平気でおいてきてしまったこと、目の前の鍵のことしか、焦点があわなかったこと、しっかり、心に刻む必要があります。
げんちゃんは、いつも、こういう本質的なことになると、ごまかそう、なかったことにしよう。そんな態度があらわになります。
でも、そこから顔をそむけていては、絶対に改善しない。恥ずかしい、とか思わないで、(いや、考えるのがめんどくさい、のかもしれませんね。)しっかり、そこと向き合って、意識してほしいです。

げんちゃんは、このテストを通じて、随分、成長するな~と、感じました。

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  1. robo_223 より:

    私も定期試験は学力面だけでなく、精神面も耐性面も大きく飛躍するチャンスを与えてくれるものだと思います。これだけの試験が一斉に行われ、皆が緊張感を抱いて挑む雰囲気を、共に体験することは、いい刺激になりますね。

    げんちゃんは、毎回定期試験ごとに、大きく飛躍することでしょうね!

    roboも試験3週間前を切ってしまいましたので、今日から試験勉強を始めることにしました。今、私のそばで数学をやっていますが、すさまじい量です💦でも、勉強の仕方もパターン化して、少しは楽になっては来ました。つかむまでは、親も子も大変ですよね。

    げんちゃんママさんは、これら全てを把握されて、勉強の準備を整えてらっしゃるのですね。仕事もされているのに、素晴らしいバイタリティだと思います。

    私はそこまでは出来なくて、特に技能教科は、手薄になり、テスト結果もふるいません。

    しかも、げんちゃんは、早くもテスト前に暗記用のシートを見るようになったのですね。roboの1年生の前半は、テスト直前まで読書をしていて、友達に「余裕だなぁ。」と言われていましたから、大違いですね。

    げんちゃんの成長が早すぎて、驚いています!

  2. glow-gen より:

    ロボママさん
    ありがとうございます。
    しかし、今日は、事切れました。今日の試験で、終わりでした。明日のは、幽霊みたいになって受けるんでしょうね~。
    今日は、さすがに、げんちゃんにかかりっきりになっていることもできず、K先生にお願いして仕事に来たら、連絡があって、
    放心状態だそうです。笑
    明日は、数学なので、気持ちが入っても、大してできないでしょうから、まあ、いいか~という感じです。
    第一回目は、二日間の勝負ということで、いいでしょう。
     やはり、そうはうまくはいきませんよね。

    でも、技術教科、とくに、美術はおもしろかったです。色相環とか言う言葉も全く知らなくて、へ~~、と思いました。でも、さすがに、4教科は無理で、音楽は、捨てました。校歌を覚える、というのに、前日、ぜんぜん覚えて無くて、だめだこりゃ・・・って感じでした。
     レタリングは、これからトレーニングに取り入れられそうです。
    しかし、これからの数学、どんどんはなされていかないように、したいです。ロボ君でも大変な数学、げんちゃんは、どうなるのでしょう。ぞっとします。

  3. robo_223 より:

    本当にげんちゃんにも、げんちゃんママさんにもお疲れ様と言いたいです。

    2日間の激闘の末、放心状態になっているげんちゃんのことを思うと、うるっと来てしまいました。げんちゃんは、本当に立派な子です。結果がどうであれ、こんなに頑張れるげんちゃんは、ママさんの誇りだと思います。

    roboにも少しは見習わせたいです。げんちゃんの努力は、いつか何らかの形で実ると私は思いますよ。

    皆がげんちゃんを、応援していると思います!

  4. robo_223 より:

    数学は3年生の受験期まで、正負の数で困っているお子さんもいますよ。

    げんちゃんが遅れるといっても、3年生の受験期の頃はもっともっと出来ていると思いますよ。

    全教科、歯が立たないというわけではないのですから、進度がまちまちになっても、出来る教科や出来る単元はどんどん進めていけば良いと思います。

  5. みかんママ より:

    いつもブログありがとうございます😊
    息子の中学の想像が全くつかなかったため、助かります。
    正直、息子が中学生になったら、そろそろ働きに出ようかなと思っていましたが、厳しそうです💦
    げんちゃんママさんは、お仕事もしてすごいですね。
    私は、とてもじゃないけど、無理です⤵︎

  6. みかんママ より:

    勉強は、さっぱりですが、サッカーのほうでとうとうブレークがきました。
    今まで弱めの相手にはできていたのですが、相手が強めになってしまうと何もできなく、邪魔って感じでしたが、体幹トレーニングをきっかけか?ここ1ヶ月、相手が強くても6年でも消えず、中心となりゲームコントロールできるまでに急成長してきました。
    6年の監督からも、今まではくすぶってたけど、ここにきて急に伸びてきてきたと言ってもらえ、練習試合した際は、他のチームのコーチ達からも名指しで褒めていただけました。
    勉強もブレークしてくれるといいのですが、相変わらず、漢字テスト学校で残され、先生からは、サッカーを減らしたほうが…みたいなことも言われてしまい💦
    ただ、息子は、時間があっても勉強をしようとはしないので、変わらないと思うのですが⤵︎
    もー、5年生になり、勉強に対する拒絶反応がひどくなるばかりで…
    暴れるか、逃げるか、家出(お友達と遊びに行っちゃうか)ってな感じで、ほとほと手を焼いてます。

    担任が厳しいので、学校の宿題だけは、自らやるんですが、漢字テスト勉強は、相変わらず、やらず⤵︎

    中学、恐ろしい(ーー;)

  7. glow-gen より:

    ロボママさん
    うるっとなってしまわれたんですか~。ほんとにやさしいんですね。ロボママさんんて。
    私は、は~、なんじゃ、そりゃ! と思いました。
    なんか、ウルトラマンじゃあるまいし。わかりやすすぎ~!
    K先生とあんぐりしてました。
    げんちゃんは、K先生のところに行くまで、家でごろごろしていて、3時間はロスしているので、その時間に、調整できなかったのかな、と思います。
    でも、今回は、一段階は上がったのだからよしとすべきなんでしょうね。
    あとは、結果が楽しみです。どこまでぶっとんだ結果になるか・・・つっこみどころ満載だと思います。笑

    でも、試験を受けてみて、これからなんとかなりそうな気がしました。理科なんかも、計算問題も出てきて、数学のようになっていくので、果たしてどうなるか、わからないのですが、試験に気持ちを合わせる、という、初歩の初歩のところができなかったわけなので、(試験の意味さえ理解できなかったし)やっとスタートラインは踏めたのでしょうね。
     そうこうしているうちに、夏休み。今年の夏休みの計画をざっくり立て始めようかな・・・

  8. glow-gen より:

    みかんママさん
    そうですよ~・・・中学は、ほんと、ぜんぜん違います。
    お子さんは、外からの圧の方が動きやすいから、案外自分をアジャストしていくような気がします。
    かれは、ほんとに自らのモチベーションがないと、なかなか動けないようなので、小学校ののんびりした感じだとだめなのかもしれませんよ。中学で勉強もいけるのかも。
    とはいえ、小学校のところを落としていると、やはり、取り戻すのは大変なので、親としては、やっていてほしいですね。
    S先生ならどうするんだろう・・・とちょっと思ってしまいました。接点をふやす・・とよく言われるのですが、サッカー意外に、何か彼の興味をそそることを新しくはじめてみる・・・とか・・・接点が、たくさんあると、やはり、広がりやすいらしいです。あるときからつながり出すと、すごく柔軟になるとか。
     漢字、に接点のある、彼の興味をそそるもの・・・・
    でも、サッカーは、ナイスでしたね。なんか、わくわくしますね。このブログでつながったママたちの、お子さんが、その与えられた宝を見いだして、活躍していけたら楽しいですね。
    応援します!

  9. とんまま より:

    今日のげんちゃんは、どっぷり疲れて帰ってくるのでしょうかね。
    テストというものを身を持って体験したので、2学期末にはテスト前からどんな反応をするのか、楽しみです(←すみません)

    鍵の件、この子達の特性を思いっきり表していますね。
    もみ消す様子は、リアルに想像できます。

    げんちゃん、テスト前に纏めの紙を一生懸命見てインプットしていたのですね。
    何だかほほえましく感じました。
    中学生になって2ヶ月ちょっと。
    やっぱり、中学校という所は、げんちゃんにとっていい刺激になっていますね。

    テストに対しては、凄い成長ですよ。
    とんちゃんも問題を読んで何を聞かれているのかさっと理解できるようにならないと。
    (現在、小1の読解問題が簡単にできているレベル)
    やはり読解力は基本中の基本ですね。
    改めて思いました。
    このままでは、中学生になれない…

    くもんを英語以外カットしたのですね。
    げんちゃんは成長を続けているので、その時その時に必要なことをやっていくのが一番ですよ。
    くもんから得たことも多かったですね。

    S先生との合宿記事に「カッターを漕ぐ」とありましたが、どういうことなのですか?
    私の理解不足で、カッターを漕ぐという事が何なのか、全くわかりません。
    教えて下さい。

  10. ひつじ より:

    げんママさん、テストの伴走お疲れ様でした。今日は ホッと一息できますね😃 本当に誰のテストか分かりませんよね。

    それでも さすがげんママさん✨✨なのは、1回目のテストにして ここまでの境地に達しているところです。ワタシなぞ 回答用紙を見たなら 「これは90点くらい取れるかも」と期待してしまい、げんママさんのように「ここから どのように点を落としてくるのだろう、楽しみ」とは 思えなかったからです。流石に一年経った今は かなり冷静に(諦め😅💦) 対応できるようになりましたが。
    2回目、3回目と どんどんコツを掴めていくと思いますよ。

    それにしても、げんちゃんは確実に意識を合わせてきましたね。まだ時間的には短いのかもしれませんが、こちらも2回目、3回目と 徐々にコツを掴み、意識を長く保てるようになっていくのでしょう。
    本当に凄い成長ですよ。今後が楽しみです😃

  11. glow-gen より:

    とんままさん
    ありがとうございます。ほんと、実況中継しているみたいで、おもしろいですね。確かに、普通の子なら、この何をしでかすかわからない、何が出てくるかわからない・・・このどきどきわくわく感はないですよね~。笑
     やらかす内容が、昔は、他人に迷惑をかける・・・とか、そういうこともたくさんだったので、客観的にながめる気分になれないステージも多かったですが、今は、そうそう他人に迷惑をかけることが、少なくなってるので、やっと、そういう境地になれますね。

     そうそう、カッター漕ぎ、わからなかったですね。すみません。あれは、カッターボートという小さなボート漕ぎのことです。ちょっとカヌーみたいな感じかな。
     オールが、確か、一本で上下に漕ぐところがついていて、左右の漕ぎ方で、船を右に左にと動かします。
     げんちゃんは、5年生の時も、学校や、個人参加で2回漕ぎました。けっこうはまっていました。

     問題ですが、げんちゃんは、昔より、ずっと問題を読んで意味を理解するようになりました。ただ、ほんとに遅くて、人の倍は時間がかかります。これも、数をこなすこと、意識を入れること、両方いるんだろうな、と思いました。
     今日の数学はどうなっていることでしょう。計算は、勝率何パーセントでしょうね~。
     でも、意識が入れば、脳も起動しはじめるので、昔より、進歩が早いのかもしれませんよね。
     コンピューターで言えば、キーを押さないのですよね。ほんと、まっさらなマシーンでしょうね。

     それと、あの、”もみ消し”やはりお子さんもやりますか? 考えることがめんどくさいので、なかったことにして、リセットするんですよ。
     げんちゃんの根本原因だと思います。めんどくさい は、「僕は、なおらなくてもいいんだよ。ということね。はい、わかった。」
    最近はそう言ってます。

  12. glow-gen より:

    ひつじさん
    ありがとうございます。ほんと、”ここまでの境地”なんて、言っていただいてありがとうございます。
    ただ、これじゃ、こっちの身がもたんな・・・と、あきらめたんですよ。あの、追い込まれた気持ちを、ずっとがんばってこられたんだったら、ほんとに、すごいと思います。
    ほんとにきついですよ。中途半端にできる子は、ついそうなるのかもです。げんちゃんは、ほんとできませんからね~。あきらめやすいのかも・・・
     まさか、最後までつっきって、すごい高みにいくはずないよな~・・・と思っていたので、途中下車、になった時は、「ほ~ら、やっぱね~。」と、妙に喜んでました。あたった、あたった・・・って感じです。
     げんちゃんといっしょになってがんばっていると、きついので、冷めた目で、げんちゃんの勝率を家族で賭ける、くらいが、ちょうどいいのかもしれませんね。
    ま、我が家は、賭にはなりません。みんな、できない方に賭けるから・・・
     でも、今回は、あのS先生が、けっこう期待していて、私に、期待するな、と言いつつ、自分が、私より、期待していた瞬間があって、私に爆笑されたんですよ~。
     
    テスト帰ってきて、英語が一番、げんちゃんには御しやすい問題だったので、(こむつかし文章題とかないですから。)これで、どれだけ落とすか、ほんとに、これは、良い指標になりますよ。もっととれるはずのものを、どう落とすか。メンタルも読み解けるんじゃないか、と思っています。私の予想では、学科中最高65点です。賭けましょうか・・・もしこれより、もっともっと低かったら、頭の中から取り出す行為が、ほんとに不安定ということで、さらに、簡単な問題の指示も、とんでしまう、ってことでしょうね~。
    どうなることやら。

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