ママの格闘と改善のダイアリー

自分の子が発達障害?
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算数学習障害児(LD)割り算の理解のさせ方。 その1

   >発達障害の子どもさんの話を聞くと、学習能力の点で、大きく3つのパターンに分けられるような気がします。

国語系が苦手で、どちらかと言うと、算数系の方が良い。
算数系が苦手で、どちらかと言うと、国語系の方が良い。
お勉強は良いけれど(むしろすぐれていたりもする。)、ソーシャルがひたすら苦手。

 まあ、あまりにおおざっぱな分け方で、反論があったらすみません。

 そして、げんちゃんは、明らかに、算数系が苦手。5歳で発達に気付いてからというもの、ほんとに、算数算数算数・・・・と涙と汗をどれだけ流してきたことでしょう。(もちろん、他もですけど。)
 だから、たくさんの算数ができるようになるノウハウを集め、たくさん考察してきました。ぼろぼろになりながら、すさまじいエネルギーと時間を費やして、わずかな一歩を積み重ねてきました。ほんとに、だめだな~、と口癖のようにつぶやいてきたのに、よくよく見れば、目の前のげんちゃんは、今、割り算を理解するあたりにたどりついています!(いや、とりあえず、させるようになっている、というべきですね。割り算するベースが、すべてクリアできてる、という意味ではないのだから・・)

 すっきり、すべての算数の行程をちゃんと理解しているわけではないだろうけど、塗り絵で言えば、算数という絵柄を、薄いけど、けっこう全体的に塗っている。そんな感じです。(やれやれ、私が、算数を肯定的に書くなんて、すごいことだよね~。)

とくに、この夏休み以降、なんかげんちゃんは、質的に変わったと感じてました。なんというか、いつもかつも私は、本質的なとこがぜんぜんかわらない!、と嘆いていたのですが、まさに、その部分に変革がおこってきてる。その感触は、秋が深まるごとに、確信にかわってます。それにつれて、げんちゃんの、算数も、秋へ来て、週を追うごとに理解力が深まっているようです。
 
 いつもは、なかなか、細かいノウハウについて、書く暇がないので、思い切って今日は、とことん、算数のローカルな一点にしぼって書きたいと思います。

私が今まさに、取り組んでいる割り算の理解のさせかたについて書きます。

  計算も、どんより、わかっているんだか、わかっていないんだか・・・というげんちゃんに、割り算をさせるのは、ほんとに苦しいことでした。3年で割り算を習っても、彼は、まったく割り算の意味を感じれなかったようです。かけ算は暗記なので乗り切ったけど、割り算が、その反対の意味を持つなんてことは、理解できないでいました。それでも、
 
 15÷3= 、は、かけ算をすればいい、とわかったようで、”さんいちがさん”から初めて、15が出てきたら、5と書き入れることは覚えました。
でも、意味がぴんとこないらしく、
 6÷3=  、と、互いにかけ算が速答できる数同士だと、平気で18とかけ算で答えてしまいます。

 4年になって、割り算も、筆算になってくると、さらにそのちんぷんかんぷんぶりは、ため息ものになりました。でも、根気よく、なんとか、筆算のやりかただけは教えて、65÷5= 二桁割る一桁は、少しできるようになってきました。
 そして、最近のミラクルも手伝って、そろそろ、文章題が理解できるように、ちゃんと、割り算を理解させようということになりました。

 
筆算はできても、以下のようなていたらくです。

ミカンが10こありました。5人に分けたら2個ずつ分けられる。の方はかろうじて、わかったような気になれても、ミカンが10個ありました。2個ずつお皿に乗せたら、何枚のお皿が入りますか?は、さっぱり手応えがありません。
とりあえず、10と2があるから、2で割ってみる、と言う知恵はあり、答えは出したりするのだけど。

問題を作って、と言うと
「ミカンが10個ありました。2個ずつ何個ずつに分けられますか??」

と言ってしまいます。そう、彼は、まったくわかったいないのです。

そこで、何度も説明しました。目の前で随分消しゴムでやってみせました。ドーナツを動物に分ける。なんていうストーリーを作ってね。

だけどぱっとしません。とうとう万事休す・・・げんちゃんは、何でわかんないの~っていう、私のヒステリックな声の中で縮こまるばかり。私の考えつく方法をすべてためしてみましたが、結果はぱっとしません。
あ~、ほんとに、幾度となく、こういう場面を経験し、乗り越えてきたことか・・・・

続く(本題にいけず、すみません。)

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  1. glow-gen より:

    Rさん
    3歳のうちから、ほんとによく取り組まれてますね。すでに、取り組みの成果がでて、字をよめたり、100まで数えられたり、ほんとに、よくがんばってますね。
     げんちゃんなんか、小学校上がるころでも、まだできなかったと思うよ~。
    ところで、周囲が見れない、とかいうポイントですが。運動会で、おかあさんといっしょにいる~と言って、じっとしてられなかったこと。それは、普通の4歳の子でも、そういう傾向って、ややあります。おねえちゃんも、同じようなことが、年中さんでありました。先生にだっこされてました。
     だから、まだそんなにそこを集中して改善させようとする必要は無いと思います。
     なぜなら、周囲が見れる、とか、空気を読める。みたいなことって、最終的に、私たちが子どもに望んでいることで、難易度からすると、一番難しいことなのです。
     体の、成長でいうと、まずは、前後の統合、次に上下の統合、そして最後に左右の統合、というのがきます。Rさんが求めているところは、その最後のところにあたり、前頭葉のすぐれた働きに当たると思います。

  2. glow-gen より:

    Rさんその2
     だから、そこを今、取り組みでいきなりあげていくというのは、残念ながらそう簡単ではありません。
    それより、その前の部分。運動、本人がくいつきそうな取り組みをしっかり積み上げることが大事だと思います。つまり、三角を丸にすることを、地道にやるのです。バツを丸にするようにがんばるのではなく。
     その間、ソーシャルで問題をたくさんおこしたり、せつないことも多々出てくると思います。そう言うときは、まだそこをトレーニングする時期に来てないと、すっぱり切り替えて、ソーシャルスキルのいる環境は、あえてしつこく取り組まず、スルーする事も大事です。
     無駄なエネルギーと思って。そういう時期は、子どもさんに的確な指示をしてくれる指導者のもとで、友達とかにふれあわせる、のがいいですね。まあ、とりあえず、さらっとする、程度です。

     そうこうして、しっかり、今取り組めることを取り組ませていき、体の能力をあげていき、マッサージなどもしっかりおこなっていくうちに、やがて、一番希望するところが上がっていきますよ。

     そして、ソーシャルにおいて、指導が入るようになった時に、初めて、少しずつ、普通のお子さんがしてきたような、友達とのからみ、教室での学び、そういうことが益になってきます。
     最高の年齢から、最高の取り組みをされてますよ~。大丈夫です。あせらないで・・・
     なんて、げんちゃんは、やっと今頃、それが学べるところに来たかんじだよ~。
     でも、そういうものなんだと思います。Rさんは、げんちゃんより、ハイスピードで来ておられるので、もっと早くいけますよ。大丈夫です。

  3. glow-gen より:

    Rさん
    そうでしたか~。ソーシャルでは、ほんと、我が子に泣かされますよね。げんちゃんは4年になって、ほんとになくなってます。と言いたいけど、こっちまであがってこないレベルでは、まだまだありますよ。
    3年の前半までは、ほんとに、しょっちゅうでした。3年の後半からは、忘れた頃にぽちって感じ。

     今振り返れば、隔離しててもぜんぜん大丈夫なんですよ。ソーシャル全開でまわりに迷惑がばんばんかかる頃って。
    だから、よく、普通クラスに入れて、悩みまくるより、支援で、基礎能力にターゲットしぼって教育した方が、低学年はいいと思ってます。もちろん、最初からグレーの子は別だけどね。

     お子さんはげんちゃんとでこぼこ逆なのかな?言葉の問題は悩みますね。でも、げんちゃんの算数も、やっぱり、なんとかなってきてますから、絶対大丈夫だと思いますよ。1つ、最近うれしいことがあって、絵が、まったく描けなかったげんちゃんが、先生方を感動させる絵を描きました。賞をとらないかしら、って今願って待ってるところなのです。これも、ゼロから”enough"充分が出てきたということです。つまり、言葉がだめなお子さんが、言葉の人になることができる、という可能性を示してます。

    幼稚園児代は、ほんと、クレームがきたりすることがたくさんあると思いますが、できるだけ、それを、回避するようにまわりで手を打って、余分なエネルギーを使わなくてすむように手配して乗り切って下さいね。

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