ママの格闘と改善のダイアリー

自分の子が発達障害?
それって何? から始まった。

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支援クラスの担任の先生へ書いた手紙

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夏休み明けてからのげんちゃんは、やっぱり、一歩進んでいる。1年生から3年生までの夏休み明けを考えれば、いつも、何かしら伸びはありました。
でも、4年の夏の違うところは、げんちゃんの脳が、初めて、理論的に考える脳に進化しはじめていると感じられるところです。一気に伸びた~なんて感触はありません。いつも、少しずつ少しずつ、止まらず進んでいる・・・そんな感じですけどね。
 この子たちをやってて、いつも思う進化のしかた。たくさんの丸を少しずつ塗っていく感覚です。うすく、少し塗って、先に行って、また塗る。しばらく行くと、またもどってうすいところを塗り重ねる。行ったり来たりの絵柄は、なかなかはっきりしてこないのだけど、やがてはぼんやりと浮き出てくる。そんな感じです。

 夏休み、やるだけのことはやった。今回は、手ごたえを感じてる。そんなげんママの気持ちとはうらはらに、支援クラスの担任は、あいかわらずの連絡帳のコメントです。

「割り算に四苦八苦してます。がんばっているんですが・・・」

げんママは、連絡帳を見るのがうんざりしてきます。これ以上のことはもうできないし、げんちゃんの算数がいっきにいかないこともわかります。でも、私の中では、1学期よりぐんと進んでいます。連絡帳は、プラスマイナスゼロではなく、完全にマイナス。私のモチベーションを引っ張り下げるので、私もとうとう業を煮やして書きました。

以下私のコメント

○○先生

 「算数の学習障害がある子にとっては、計算はつらいし、頭の疲れはふつうの人の比ではありません。そこを投げずに取り組もうとしている所こそ成長です。先生すみませんがもっと視点を変えてください。本当に、げんちゃんも私も、夏休みどれほど努力していることか・・・がんばっているんですが、だめです。的なレポートって、しょっぱなから、真っ暗な気持ちになります。
 それより、2学期の初登校の様子や、友達とのからみ、小さなエピソードや気づきを書いてくださるとうれしいです。
 学習ができたかできないかだけだと、学校で様子や、家とは違う様子がわかりません。
 すみません。きついことを書いてしまって。 でも、げんちゃんにとって、むつかしい夏休み帳をすべて仕上げたことや、ほかの提出物など、もっと評価して書いてくださると、親の方も励まされます。
 この子たちにとって、ふつうの子と同じことをすることは、相当な努力を要しているのです。H先生(去年の担任)のレポートは、落ち込みそうなところを助けられていましたが、先生のレポートは落ち込みます。ごめんなさい。何気に書かれていると思いますが、立ち上がるのにしばらくエネルギーを要します。

 ”割り算は、苦戦してます。でもがんばっています。ねばり強さが出ましたね。”
とかなんとか・・・同じことでも、こういう風に書いてくださると、頑張ろう、という気になります。
先生の書き方ひとつで、親はその子をしかりたくなるか、ほめたくなるか決まります。(笑)

先生は良くしてくださっているので、安心しておまかせしてますので、気安くこのようなことを書いている次第です。どうもすみません。

やれやれ、先生に苦言なんて、なんて言いにくいことでしょうね。まあ、春の段階だったら、絶対言えないのですが、おりにつけて、先生とコミュニケーションをとってきた上で、まあ、こういうこと言っても、あと、復旧できるな・・と踏んでのことです。

ちょっとどきどきで、その日のノートを見たら、驚くことに、私のコメントに対するレスポンスはまったくなし~。普通なら、「そうですか、すみませんでしたね。」
なんていう冒頭の文章を期待しますよね。彼は、たぶん、そういう流儀のコミュニケーションスキルなんでしょうね。

が、しかし、文面は、明らかに改善してます。
面白いことに、がらりとかわっておりました。私は、ちょっと微笑ましくて、笑ってしまいました。彼なりに、ちゃんと把握してくださったのでしょう。

その日以来、彼の連絡帳はまったくかわりました。思うに、かつて、私が、発達障害をはじめ、知的障害を持つ子、そしてその母にたいしての理解がまったくゼロだったのと同じで、彼も、精いっぱいやってはいるものの、よくわかっていなかったのかもしれません。

 理解してもらう、努力は大事なんでしょうね。

そういうわけで、連絡帳ストレスはなくなりました。

ついでに言うと、担任が休んだ日に、たまたま去年の先生が見てくださって、その日にコメントした内容は、やっぱり、すごいな~と思いました。

「夏休み、今年もがんばったんですね。机の上においてあった提出物を見たらわかりますもの!」

 もううるっとなりますね。まあ、しかし、担任の先生が逆風ではなく、2学期からは追い風となったような気がするこの頃です。

なんか、先生にどう伝えるのか考えてみると、上から言うのではなくて、私つらいんです~。先生助けてね。みたいなニュアンスがいいかな、と思いました。

今回は、私落ち込みます・・・と書いて訴えてみました。ほんとのことなので・・たぶん、同じような思いしてるママ、いますよね~。

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  1. との より:

    こんばんは。いつも読ませて頂きありがとうございます。勉強になります。
    先生に書いた手紙、思いをわかってもらうことってすごく大事ですよね。先生も書きながら自分の考えや担任する子のことを頭の中でまとめてるようなところがあると思います。前向きな見方、努力や成長を見つめる姿勢を、書きながら自分に定着していく。もちろん先生には「いいことばかり書いたら…」っていう恐れはあると思います。あと、「前の担任と比べられるんだ」という痛みも。それでもどんな言葉が子どもの成長に、家庭とのつながりによりふさわしいのか、探して変わり続けることが必要なんだと思います。
    乱文失礼いたしました。

  2. Rママ より:

    お久しぶりです^^
    先生や指導者によって、子供は本当に変わります。
    同じことやってて、同じ子供なのに、こんなに生き生きするの?とびっくりするくらいです。
    ということは、多分それは親の対応にも言えるんだろうなあ、と自分を反省する次第なんですけど。。

    連絡帳の先生からのコメント、そんな調子じゃへこむのすごく分かります!うちは一年生の時がそんな感じでした。
    今の担任の先生はすごくよくて、いい所ばかりを教えてくださるので、家でも叱ることが減ってきました^^
    まあ普通級なので、何か書かれること自体がほとんどありませんが。

    最近は「できた結果」ではなくて、「がんばっていること」を褒めるようにしています。
    「すごいね!頭いいね!天才!」とか、前はそんな風に褒めたりもしてたんですけど、頑張っている過程を褒めることはいつでもできる!と思って^^
    すると不思議と、もっと頑張ろうとしてくれるんですよね。発達障害の子って素直な子がすごく多いな〜という感じもします。

    またちょくちょく拝見させてください^^

  3. glow-gen より:

    みかんママさん
    サッカーの次は折り紙ですか?それを、ちゃんとさせてあげているのが素晴らしいなと思います。
    私は、もしかしたら、そういうとこが足りないかも、と思います。色々させたいがため、好きなことを、好きなだけ、という時間が足りてませんものね~。
     やっと、工作のレッスンの続きがしたいと言ってるのに、ちょっと待って、先に計算やろうよ・・・なんてことも多いです。どれもこれもやらせるには時間がなさすぎですよね。でも、折り紙にサッカー・・たぶん、算数数学、得意なんだろうな~。

     げんちゃんのお休みは、従兄弟と遊びましたよ。彼らとのからみは、げんちゃんにすごい影響をもたらす感じです。ママが与えてやれない部分です。
     
     ところで、げんちゃんのサッカー、いっしょに公園でやってみたら、それなりにはなってました。私の方が上手というステージは、こえてますね。ははは・・・継続は力ですね。げんちゃんのはまりものは、科学漫画とか、名探偵コナンとか、漫画かな。げんちゃんは文系です。

  4. glow-gen より:

    fukanさん
    やっぱりありますよね~。私でさえ、げんちゃんが伸びたら、そこをほめるより、できないとこ捜して、次いこか・・・みたいなところありますから、先生にあってもしょうがないのかな、と思います。

     とにかく、こういう子どもって、与えられないかぎり、本質はなかなか理解できないですよね~。それ考えると、ちゃんとできる教育者って、すごく、イマジネーション豊かなんでしょうね。げんちゃんの男の先生も、普通クラスにんもどったら、たぶん、けっこうかわっているかもしれないですね。

  5. glow-gen より:

    Kさん
    う~ん、わかります。ここができません!って報告なら、なんの意味もなさないですよね。
    だって、プロと称している以上はそこに対して、今後どのようなアプローチをして、どういう見込みを立てます。くらいのことがなければ、書くな、って感じですよね。

     まあ、気づけないだけなんでしょうけどね。ママは、よくやってますよ。ほんと。
     ところで、肩のストレッチ、少し痛いほどに、続けてみて下さい。字がきれいになります。

  6. 私も発達障害です。
    両親からの理解はほとんどありません。
    うちの親があなたのような人だったら、
    私は今とは違う人生を歩んでいるかもしれません。

  7. glow-gen より:

    とのさん
    なるほど、先生はいいことばっかり書いたら、伝わらない・・・と心配するのかもしれないですね。げんちゃんの先生も、書き方はかわりましたが、しっかりマイナスもがんがん報告してきます。
     じゃあ、どういう風にマイナスを書くか。それを書いたあとに、分析できると、親にとっては役立ちますよね。

     たとえば、うちだったら、下の学年の支援の子に厳しい。という点。
    家でのママの対応が厳しいですか?とか・・・だって、思い当たるもんね。(笑)もしそうだったら、ちょっとゆるめてみてください。
    とか・・・いやいや、それも、きずつくかな~。

     前の先生との比較って、どうかな~と思ったのですが、まあ、これくらい強烈に言ったら、むっとするけど、がんばってくださるだろうな~・・・と思ったのですが。こういうのも、今までのおつきあいの中で、この先生は、ストレートの方が伝わりやすい、と判断したんですよね。

  8. glow-gen より:

    Rママさん
    努力してるとこをほめる。だいじですよね。私も、頭ではわかっているのだけど、結果出してよ!と叫んじゃうときあります。

    親も、本音でぶつかってるし、なかなか、他人に対するようにはいかないですよね。私も、もし、将来、よその子の指導をする機会があったら、すごく良い先生になれると自信もっているんですが、我が子には、けっこう最低だな・・・と思われる日も多いです。

     そのうち、げんちゃん、ひきこもりとか、うつとかなっちゃうかな~と思いますが、まあ、それも、受け止めるしかないよな~。こんだけがんばってんだから、反動が来る日も覚悟してます。その日がきても、で~んと受け止めようと思います。
     あんたみたいな子、ここまでしたんだから、不満言われたって、うるせ~ぞ。母は、いつも、岩のように、動かず、がモットーです。

  9. glow-gen より:

    発達障害を生かすさん
    コメありがとうございます。ブログ拝見しました。うるっとなりました。まるで、げんちゃんが、私に向かって言ってるみたいです。

    我が家でも、おねえちゃんは、げんちゃんに、ばかやね!とすぐ言うし、私も言っちゃう。軽蔑してたりはしないんだけど、やっぱり、ついいらっとくると言っちゃう。
     
    途方もなく、数がわからない日とか、友達にしつこくするのが治らない時とか、もうわめいちゃうし。

     でも、げんちゃんのコンプレックスも半端ないんだろうな~と思います。だけど、そういういびつな日もあるけど、やっぱり、げんちゃん教育は才能教育と信じてます。ミラクルおこると信じてるんですよね。

     でも、彼には、伝わってない日もあるでしょうね。それでも、私は、時々言うの
    「ママが、たとえ、あなたにひどいことを言って、いじけてしまっても、あなたを創った方は、げんちゃんを、すばらしいと言って愛しているから大丈夫。人間の言うことより、神様が言うことの方が正しいんだからね。」

    なんてね。聖書の読み聞かせしてるんですけど・・伝わってくれてるかな~。
     
    発達障害を生かすさんは、素敵な会社に働くことができてよかったですね。げんちゃんもそうですが、善意の中にいると、良い面をたくさん出せます。今から、色んな能力が発揮されてくるといいですね。

     そのうち、お兄さんが、人生に挫折したりして、あなたをたよってきたりするかもですよ。実際、50代の発達障害の教会のお友達は、冷たくされた弟さんが、離婚してひとりぼっちになって、今は、精神的に頼られてる見たいです。
     
     げんちゃんも、努力努力でここまできてますから、そのうち、姉に教訓を垂れる日が来ると思います。姉は、要領で来れてますからね。人生は意外と、どんでん返しがありますよ。

  10. fukan より:

    今回のブログはぜひ教育関係者に見て欲しいと思います。保育園の時ですが、息子は目立つタイプで集団行動ができなく、否定されても仕方無いと受け入れてましたが、園からの報告が毎日できない事のリストでした。運動会行事などで皆と同じ事ができて、ホッと安心しても、練習は出来なかったのに本番は強いんですね〜とチクっと言われたり。
    多分私にできない事リストを書き続けて担任も否定的な気持ちが強まったんだと思います。私は息子の事を恥ずかしいとも思っていました。
    ところが、小学校に入学したら担任に恵まれずっと息子の良い所を教えて下さったんです。不思議と息子を叱るときの気持ちにも余裕がでてきて。入学して半年たった頃に、多分本当は言ってはいけないのでしょうけど、担任が思わず言ってしまったんですよね。保育園からの引き継ぎ聞いたらどんなお子さん来るのかとドキドキしたけど、とても頑張り屋で真面目な息子さんですね、と。見る人の視点で随分違うんだな、と思いました。まだまだ課題点はあるものの保育園から比べたらかなり成長した息子。去年一緒に下の子のお迎え行った時に、当時の担任から息子の成長ぶりにかなり驚かれました。
    言霊てあると思います。
    今回げんちゃんママが気持ちを伝えた事によって、今の担任の先生にプラスになると思います。

  11. りゅうママ より:

    お久しぶりです。しばらくバタバタしていた間にげんちゃん物凄く成長しましたね!げんちゃんは独歩の目標と勝手に目指させていただいてますが距離は遠退くばかりです。
    担任によって子供の成長が変わるのはわかります。長女の小学校時代の担任がそうでした。
    子供のモチベーションを下げるような人間に教師なんてしてほしくないのですがね。なんか毒舌になってしまいすみません。げんちゃんの成長これからも学ばせて下さい。

  12. glow-gen より:

    fukanさん
    ほんと、何気に言われる先生からの言葉、書かれる言葉、先生方は、それがどれほどのことか、というのをまったくわかってなくておっしゃってるんでしょうね。
     だって、普通の人にとってはできるのがあたりまえなのだから、しかたないと言えばしかたないですよね。

     やはり、初期の幼児教育の専門課程の中で、しっかり知識をいれていてもらったらいいですよね。認知の違い、1つ1つができるということが、何の発達に由来するのか。そういうことは、定形発達のお子さんにも、ずいぶん役立つ知識だと思うんです。

     そして、その領域は、脳の疾患とか、老化とか、そういうのにも知識が役立ちます。人生、発達障害に生まれなくても、老化をはじめ、自分の能力が、行き詰まったときに、色々知識が役立つと感じます。
    発達育児の知識は、宝に満ちてますよ。ほんと。・・・

     まずは、教育学部の教授あたりの頭からかえられるといいかもですね~。私は、おせっかいなことをよくしてますが、レスのよい先生は、やっぱりとても評判が良い先生ですね。柔軟なんでしょうね。そういう先生に今後もあたりたいですね。お互い

  13. glow-gen より:

    りゅうママさん
    書き込みありがとうございます。独歩くんも、がんばってますね。
    げんちゃんが目標なんて、うれしいことをおっしゃってくださいます。
     独歩君のような、天才性はあんまりないですが、地道にやってます。
    書字のこと、いつかアップしたいです。なんか、やっとわかってきたような気がします。独歩君の今のトレーニングにやくだつといいな~。

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