ママの格闘と改善のダイアリー

自分の子が発達障害?
それって何? から始まった。

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矢ヶ崎響先生の「発達障害児の算数の教え方セミナー」開催します 

> げんちゃんの3年生生活も、そろそろ終わりです。げんママ的には、やれやれ、げんちゃんの頭って、なかなか良くならないな~・・・というのが感想です。(げんちゃんゴメン!)


 まあ、しかし、あれだけ、一桁の足し算さえ、困難を極めたげんちゃんも、なんと、3年生の通分のない分数をやり、小数点のある筆算をやり、今や、繰り上がりのあるかけ算を学校で学び、宿題を、とりあえず、こなしているのだから、やっぱり、頭良くなってます。相対的に見れば・・・・。 
 あ、とにかく、支援の先生にさらっと、流してもらってる感じです・・・。サポートしながら、とりあえず、超基本的な簡単なのだけ、やるだけはやる。少ない宿題も出していただき、とりあえず、なんとか、やる。・・まだ、3年生は、ひねったものがあまりないですから、基本だけなら、なんとかやってるということなのですけどね。
 
 さて、ひょんなことから、5月に、京都で知的障害児のための算数塾をひらいておられる、矢ヶ崎響(やがさきひびき)先生を、福岡にお迎えし、数、算数の教え方セミナーを開くことになりました。そもそも、発達障害児の福岡のコミュニティーで交流しているココア(ハンドルネーム)さんの、強烈な推薦により、お願いした次第です。
 矢ヶ崎先生は、リンクしてるホームページで見ていただくとわかりますが、安曇野プランという独特のやり方を使って、多くの知的障害児に算数を教えて来られた経歴があります。

 どう教える?数と算数

日時 5月10日 (日)10:30~3:00 
場所 福岡市内のセミナールームです。
会費  10000円 お弁当あり(参加人数により決定)

 げんママも、算数の入力には、ほとほと手を焼いてます。(まあ、算数だけじゃないけど・・・)
 もし興味のある方は、ご連絡いたしますので、非公開で書き込みください。(お電話番号をお書き下さい。)発達障害に限らず、あらゆる知的障害児のママ達、および、教育関係者が対象です。

 げんちゃんの、算数の経緯を簡単に書くと、
幼稚園時代、数の概念があるのかないのか、5くらいの数の理解も厳しかったです。1年生になっても、一桁足し算さえ危ぶまれ、暗記で入れようとしても、さっぱり入らない計算でした。とにかく、あらゆることを試みました。フラッシュ足し算、ドッツフラッシュ、音楽に乗せた足し算九九CD、ブロックやおはじき・・・10玉そろばん・・・・

 1年生の夏に、指のカウントと数える声が、ずれないようになった頃、やっと、一桁できるのかな~という段階に入りましたが、できると言い切るには、まだまだの状態でした。引き算は、まったくだったし・・・
 2年の夏休み頃から、なんとか、一桁足し算はできるのかな?という状態になりました。
それで、20までに入ったけど、まったくだめです。3年の夏になってやっと、20までが、まあまあという状態でした。教えてて、吐き気をもよおすほどのつっかかりよう。やりたがらない、集中しない。もう、算数をやるたびに修羅場が来るという日々です。

 それでも、2年の終わりになって、なんとか20までの加減が、できるかできないか・・・の段階になったので、2年の終わりから、七田の算数プリントの1年生用を、バックナンバーの最初から取り組みました。全プリントは10冊です。とにかく、地道に、1枚づつ、一枚づつ、とにかく、日々積み重ねる。ひたすら積み重ねる・・・ということをやりました。

 でも、算数の学習障害は、算数をやっても出来てこない。体をつくり、図形を学び、指先を鍛え・・・・あらゆる取り組みをしながら、全体をアップしていく、ということをやっていきました。
 3年の秋頃1年生のプリント10冊が終わりました。そして、それから、2年生のプリントにとりかかりました。今は、約半年ですが、ナンバー5~6あたりをやっています。すらすらと言うわけにはいきません。なんせ、ちょっと七田は難しめです。でも、2年生のプリントなんて、2年生の時は、取り組むことさえ、無意味に感じられたので、教えれば、少しずつ理解していく、かすかな手応えがある今は、やっぱり進歩していると言えます。

 今年になって、3年生のプリントも、たまに入れてみたりしてます。
 学校では、先生にお願いして、3年生の単元をやっていただいてます。なんせ、計算は、20までの加減がわかれば、筆算に持ち込めば、大きな数の加減も、かけ算も、なんとか、できます。げんちゃんは、たどたどしい、20までの加減を使って、筆算にもちこみ、なんとか、3年の単元もがんばってます。

  学研の先生のところでは、彼の本来の能力である、2年生のところを、七田プリントを使って、進んでいます。2年の後半から、支援クラスになって、そこでは、算数は、学年の単元を少しづつやってます。
 だから、あとから能力がついてきたら、うわすべりにやった、その学年の単元を、地道に、一つづつ、あとから追っかけて丁寧にやっていきます。・・・・今は、2年の中盤です。

 そして、私のホームスクールでは、小学校お受験の問題を使って、数の感覚をつける、ということをやっています。さらに、さかのぼって、普通の子なら、当然理解できてるはずだ、というとこにもどって、もう一度、入力していく。
 今更、こんなこと・・・と思うようなことでも、げんちゃんは、できないことがあります。それを見ると、彼の数の理解が、いかに、表面的なものかがわかります。

 また最近は、初歩にもどって、100玉で20までの計算を、暗算ではなく、ビジュアル算にして作業させます。同様に、100の積み木を使うこともあります。30ー16=なんて計算が、筆算ではなく、30個の整然とした玉をイメージして、量的ボリュームを感じながら答えられるように訓練してます。

 つまり、3パターンの入力をやってるというわけです。学校では3年算数、学研では、丁寧に2年算数。ママは算数の基礎能力アップ。

 それから、思うに、げんちゃんのできない、は数を、ビジュアルにイメージできないことにある、とふんでいるのです。
筆算は、二つの数のことだけ考えれば良いので、数の映像化が難しいこの子たちでも、取っつきよいようです。
 数の扱いに慣れてないこの子に、筆算を教えるのは、上滑りになるだけだ、と思っていたのですが、それは間違いで、とにかく、先に筆算を教える方がどうも、良いようです。

 私のイメージする暗算のゴールは、ビジュアルに、100玉が目の前に現れることだ、と思っているのですが、げんちゃんに、言わせると、
「イメージ筆算」
が彼の到達したい所のようです。玉や丸の映像は出てこないらしい・・・・・

 暗算も四苦八苦してますが、文章題もなかなか、手強いです。かけ算を習っているときは、すべてかけ算に持ち込めばよい、と思っているのか、けっこう間違えませんが、加減乗除すべてごちゃ混ぜの問題は、どの式を使ったら良いか、混乱してます。

 すべての単元は、薄く塗って、また塗って、色塗りにたとえれば、そういう色塗りです。他の子が、1カ所をしっかり塗ったので、次に行くとすると、げんちゃんは、どれもこれも、ぼんやりです。
 それでも、とにかく、地道に地道に薄く薄く、日々塗り重ねていく。げんちゃんの算数勉強法は、そんな感じです。

 今度、矢ヶ崎先生が来られたら、ぶつけてみたい質問がたくさんです。

 算数を教えて算数ができてこない・・・というげんママの持論もぶつけてみましょうか・・・時間があったら、げんママの算数道中膝栗毛・・・も皆さんにお話できたら、と思います。一家言もつほどに、苦しみ試行錯誤繰り返し・・・今発展途上にあるげんママと、げんちゃんです。
絵が描けなかったげんちゃんが描けるようになったのだし、げんママは、ぜんぜんあきらめていません。やっと最近、うっすら手応えのようなものを感じてます。完成型に行けるという信仰だけで、もってるのかもしれないけれど・・・

興味のある方がおられたら、いっしょに5月勉強いたしましょう。

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  1. みかんママ より:

    こんにちは(^^)

    塾の算数プリントで、問題を読み、答えを3択から選び、選んだ答えをすすんでいくと、あっていれば次の問題へ、間違っていれば怪獣やらヘビやらのいるところに辿り着き、最後は、ゴールがある教材をやっていました。

    間違えを指摘すると嫌がる子なのに、これは、間違えてもなんだか楽しそうにしていて、自らもう一度きちんと読み直して、やり直すようになり、国語はいまだに駄目ですが、あんなに算数の文章題が苦手だったのが、文章をちゃんと読めるようになり、最近は100点取れるようになってきました。
    塾は移転で辞めなきゃいけず、どちらにしても、迷路の教材は1年生までしかないと言われていました。

    市販で算数の迷路を探しているんですが、見つけられず、もしご存知だったら教えてもらえませんか?

  2. みかんママ より:

    すみません、ちょっと気になったんですが、

    〉私のイメージする暗算のゴールは、ビジュアルに、100玉が目の前に現れることだ、と思っているのですが、げんちゃんに、言わせると、
    「イメージ筆算」
    が彼の到達したい所のようです。玉や丸の映像は出てこないらしい・・・・・

    通ってた塾は、必ず概念から入る事を言われました。
    うちの子は、加減は、すごろくで概念が入り、今は計算は、単純暗記です。
    2年生は、かけ算がはじまりますが、塾では、まず、例えばくしに2個団子があり、それが何本あるか?といったような教材(ペーパーではなく、玉のようなもの)から入るといわれました。
    発達障害関係なく、概念(具体物?)からいれないと、高学年でも2✖︎3にすべきところも、3✖︎2としてしまう子達がたくさんいるといわれました。
    玉とかの映像化は、概念部分であって、そこをクリアすれば、単純に暗記でいいのではないか?と思っています。
    概念なく、暗算から入ってしまうとだめだと思うのですが、概念がクリアしたら、具体物はもう必要ないと思います。
    げんちゃんはすでに数の概念部分はクリアしてるから、暗算でいい気がしますよ^ ^

  3. glow-gen より:

    みかんママさん
    アドバイスありがとうございます。すごく楽しい教材をされてたんですね。げんちゃんは、今そういうのほしいですね。
    でも、そういう問題って、大きくなると、あんまりありませんね。それにしても、100点とれるようになったなんて、すごいな~。げんちゃんは、なぜか、そういうとこに行きません。やってもやっても・・・・とほほ。彼が頭が良くなると、学習内容も、難しくなってる。いたちごっこみたいです。笑
     概念部分が、わかってる、と思っていたけど、なんというか、数をボリュームでとらえられないというか・・・・なんか変なんですよね。100玉が出るというより、文章題などで、絵が描けない、というか・・・・う~ん、うまく言えないけど、なんか変です。
    問題ができても、なんか、ぜんぜんわかってないというか。うまく言えませんが。

    そのあたりがしっかりついていったら、算数って、けっこう暗記だったりしますもんね~。

    げんちゃんは、最後は暗記だ~と思って暗記させても、実計算に使えなかったりします。
    8と2で10と暗記してるのに、10ひく8が出てこないですよ。意味わから~ん、と泣きたくなります。

    今度算数のセミナーで、頭が整理されないかな~と思います。

  4. joger より:

    初めまして。自閉症の5歳男児の母をしております。
    自閉症の診断を受けて以来、あらゆる情報や取り組みを調べ上げ、げんママさんのブログも大変参考にさせていただきながら、日々取り組みをしております。
    さて、げんちゃんの算数が大変で、数の概念がアヤフヤで…とおっしゃってますが、げんママさんご自身がブログに書いておられた「ピグマリオン」はなさってないのですか?
    私はげんママさんのブログからピグマリオンと伊藤先生のことを知り、息子にはピグマリオン家庭学習をさせています。
    指定年齢から1年遅いスタートでしたが、今は繰り上がりのある足し算や10までの引き算は問題なくできています。カリキュラムはこれからですが、恐らく二桁を超える計算も問題ない様子です。計算を始めるまでの数の概念はカリキュラムに沿って1年かけてじっくり取り組みました。
    計算においては「暗記させない」ことを念頭に置きながら、本人が迷ったときは必ず具体物(玉や積木)を使って計算させています。具体物の存在そのものが「数」というものの本質だからです。
    また、計算だけでなく、図形遊びでもタングラムなどじっくり取り組めており、図形のセンスが随分と育ってきています。

    これらの取り組みの中で、「自分の力で解けること」を喜びとともに感じているようで、もともと自己肯定感の弱い子ですが少しずつ自信を付けているようです。

    もしピグマリオンをなさってないのなら、今からでも、げんちゃんにさせてみてはいかがでしょうか?

    お節介な書き込みで申し訳ありません。

  5. glow-gen より:

    Mさん
    ありがとうございます。早速、詳細な案内を送らせていただきますね。指導者の方同士、色々ノウハウの情報交換できたらいいですね。お会いするのを楽しみにしてます。

  6. glow-gen より:

    jogerさん
    コメントありがとうございます。ピグマリオン効果があってよかったですね~。
    げんちゃんも、ピグマリオンの点つなぎを始め、たくさんのピグの問題集をかつようさせていただきました。
     ただ、げんちゃんの深刻なところは、あの数の問題集ですら、いまいち、ひびかず、とにかく、何をやっても、数がわかってこないことでした。
    たぶん、普通に、ピグの数の問題をやって出来てくる子は、げんちゃんほど、数の学習障害が、ひどくないんだと思います。

     げんちゃんは、小学校にあがって、かなりして、やっと、ピグの数の問題が、すらすらできるようになりました。
     今は、ある程度、数はできます。問題を読み解いて、ピグのような基本をやるのに、もう、ピグのは物足りなくなっているので、小学校のお受験の問題をやってます。
    これは、ほぼ、ピグマリオンとかぶります。
    でも、もっと、本人の、問題を読む力とか、それにプラスした能力がいるので、げんちゃんは、今そこに来てるようで、そっちがあってると判断しました。

     たぶん、多くの人は、これをやったら良いよ・・・とあらゆる算数のアドバイスをして下さるのですが、げんちゃんの異常なところは、算数をやってできるようになる感じがまったくなかったことなのです。
     それで、他の回路から、ひきあげていって、今のとこまで持っていった、という感触です。
     ある程度、わかってきたら、今度は、誰より多く、10マスとかの反復もやってます。
     
     彼が、なんとか、3年の単元に多少なりとも、ついていってるのは、もう、私に言わせれば、すごいことなのですよね~。あ~ほんと、溝になってることのおそろしく普通と違った感触は、たぶん、それぞれの子どもさんの溝に共通する、不可思議なところですよね。

     ピグマリオンクリアしてきたら、総合ピグマリオンともいうべき、小学校入試問題も、いいですよ~。

  7. glow-gen より:

    Sさん
    お電話させていただいたら、なんと、すっごくお近くなのでびっくりでした。これからもよろしくお願いします。

  8. glow-gen より:

    Hさん
    書き込みありがとうございました。このセミナーの企画者のココアさんと、たぶん、同じ市にお住まいです。
    ブログを通じて不思議なご縁です。
    連絡させていただきますね。

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