早く帰った日は、琴の先生に期日以外でも、見てもらえるか、たずねたりしているげんちゃん。通った日にちを下に記入しています。しかし、そろばんは、記入もれ。好きなことしかやろうとしない発達君の特徴があらわになってます。
スケジュール管理の簡単な表が書けるようになった
そろそろ1月が終わろうとしています。
げんちゃんは、少しずつ進化しています。たとえば、毎月のお稽古事の月謝を、忘れてばかりいたのに、けっこう管理できるようになっています。
払ったらチェックする表を作らせたら、まあまあ、それなりの表を作りました。そんなこと誰でもできるよ、と思うかもしれませんが、自分一人で、目的にかなった表を考えるなんて、今までのげんちゃんなら、できる気がしませんでした。
月謝を持って行くと、その表に書き込む、そんな単純なものですが、四苦八苦して作りました。これがスラスラできるようになれば、自分で色んなことを組み立てられる人間に近づけるのかなー。
毎日のように、S先生のところに行って、心を動かしながら、”勉強する、とか、常識や会話力とか、常識的に行動する”とか、まなんでいます。
私だけなら、やはり、なかなか改善は難しかったのかもしれません。
ゆるい最後の高校生活
しかし、げんちゃんのT高校は、やはり最後まで、かなりゆるいです。
突然、昼までで帰ってきたり、(本人が把握できていない様子。)ちょっと雪が降っただけで休校になったりします。
絶対言えることは、普通の高校より、学校に行く日数は明らかに少ないと思います。過去振り返っても、希薄な学校生活だったかな~と思います。そもそもげんちゃん自身が、環境を生かし切れていないのが、半分の理由ですけどね!
自身が迷子になりそうな、げんちゃんの高校
この学校は、げんちゃんのような子供にとって、迷子になるリスクがあります。
まるで難民キャンプにいるように、先も見えない、今とて、しっかりとした基盤もない。そこを出ても、迷子のままさまよう。そんな子供たちがいるんじゃないかと思います。
つまり、どのように生きたらいいかわからない、人生の迷子です。
自己意識がない子が、ここに3年いることは、落ちていく可能性は高いです。
自分で目標を探せるお子さんはいいですが、げんちゃんたちのように、一つ一つを導いてやらねばならないような子供は、しっかり親御さんがサポートをしないといけないと感じます。
受け入れるだけで精一杯、と校長が言っていたように、この学校には、骨太な教育方針はないんだと思います。
なんとなく、空間を作って、どうぞ、そこにいていいよ、という感じです。空間はあれど、正しい価値のある空間を、作り切れていないのだと思います。
それでも、この学校は、けっこうマスコミに取り上げられます。だから、外からみるとどの子にも夢のような学校に感じるかもしれません。この学校の名は、私のブログの中でも、検索ワード順位は高いです。
しかし、この学校の長所欠点、お子さんの状況と親自身の状況を、しっかり吟味して入学させるのがいいと思います。
とはいえ、どこがしっかり導いてくれる学校なのか、なかなかないのも事実です。
勉強を教える、とか、高校資格を取らせる、とかいう外側の教育はできる学校はあっても、人としての大切なことを、しっかり教えていける学校は、日本中探しても、なかなかないのかもしれません。
福岡切っての進学校も、ある意味共通点があるのかもしれない
げんちゃんの週1行ってる塾の先生と話した時に、福岡のさまざまな高校の話をしました。
中でも、福岡市内屈指の某進学校は、みんなの羨望の的です。しかし、塾の先生も私も、まったくだめな学校だと思っている点で、意気投合しました。私もかねがね、同じ気持ちだったのです。・・・・
その学校は、とにかく東大に何人行ったとかいうことが目標で、偏差値が何よりも優先されます。
学校の先生は、勉強さえできれば、あとは放任。
教師の立場から言えば、人間教育しなくていいのだから、なんて楽なんだ、と、塾の先生は言っておられました。
私も、他県ではありますが、似たような進学校を出ています。そこで、私はしっかり落ちおこぼれていたので、その学校の雰囲気はよくわかります。
先生たちも、決して人間力が高いわけではなく、ただ、たんたんと勉強を教えるような雰囲気しかありませんでした。
東大や京大に行くようなクラスメートには、先生が気を使っていました。
落ちこぼれて苦しい生徒に(私)、そっと気を回してくれるような親切な先生もいたとは思いますが、とにかく、生徒の様子は、すべて成績でおもんぱかるといった感じです。
げんちゃんの高校は、そこからは全く真逆の立ち位置ですが、人間指導ができない、という点では、共通するのかもしれません。
対照的な学校ですが、人として、どこにその子を導くかという点で、大きな骨格がないところは、似ているのかもしれません。
違和感と感謝
もう終わりが見えてきた高校生活、最後まで、この学校に違和感を感じながら、私は別れを告げるようです。
とはいえ、げんちゃんに居場所を作ってくださり、高校資格も与えてくれたこの学校には、心から感謝もしています。この居場所を提供してくださったからこそ、私はげんちゃん教育を展開できたし、確かに、げんちゃんは成長したのですから・・・・
1月の木枯らしの中、複雑な思いの中に、ひときわ寂しさだけがきわだっている自分がいます。
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居場所としての高校。でもその先は?って思いますよね。
息子の高校も、そこから飛躍する子もいます。でも息子含め、そこでも泣かず飛ばすの子もいます。
それでも高校卒業資格は意味がないとは言えない社会です。私も高校卒業資格を得ることができたのはよかったと思ってます。
上の子はいわゆる進学校でした。学校の教育というよりも、家庭と予備校が東大京大に導いてたのかなとも思います。
そこでドロップアウトした子は本当に大変だろうなと思いました。学校は容赦なく切り捨てるので。
息子と娘、両極端な学校に通っていたので私も混乱しつつ、どちらにも疑問を感じています。
この先は息子のスキルアップを目指しつつ、息子ができることはなんだろう?という視点でみていきたいと思ってます。
ゆうママさん
コメントありがとうございます。
いよいよ、卒業がせまってくると、行き先の決まっていないげんちゃんの親としては、やはりあせります。
もう一度学校の面談があるようです。
ないない、と思っていたら、申込書を私に渡し忘れていたようです。
こんな風だから、自分のことなのに、まったくぼんやりしているげんちゃんです。
色んなとんちんかんが多くて、ただ勉強させるだけでもだめだし、働かせるだけでもだめ。
すべてにおける、真の教育がここからいるんだろうな~と思います。
しかし、そうなると、だれもやってくれないわけですよ。
普通の子は、経験させるだけで、常識感もついていくでしょうが、サポートしながら、的確な経験をさせないといけないですから、厄介です。
おねえちゃんのミッションの私立の進学校は、多少は普通の進学校よりましでした。
だけど、それだって、本人に自覚のある子ゆえに、自分の力にかえていけるわけで、げんちゃんのような子は、無理でしょう。そもそも入れんし。(笑)
我が家は、お姉ちゃんが、一緒に社会人です。お姉ちゃんの方も、放置するのではなく、やはり、最初は、色んな、人としてのアドバイス、社会人先輩からのアドバイス、色々いるんだろうと思っています。
普通の子だって、社会に適応していくのは大変ですよね。
げんちゃんなどは、大変を通り越して、途方にくれますよ。
立派な指導力のある親方の下で、一つ一つ社会人を覚えていくような環境があるといいな~~。そして、短時間で仕事を終えて、あとは、基礎力をまだまだこつこつ勉強によってあげていかなければ、と思います。一つのことだけやる、というのがだめですよね。総合力をつけていかなくては・・・
勉強は大嫌いですが、仕事を通して、必要と感じれば、少しは身に入ると思います。
なんて、小学校の内容ですからね~・・・スルーしてもやっていけるという態度は、あほすぎますよ。
息子さんは、専門学校と言う枠を借りてがんばっていくんですね。
うちも、来年は専門学校に、安心して送り出せた来意な~と思います。
お忙しい中お返事ありがとうございます。
卒業寂しいですよね。そしてあせりも不安も同じです。
専門学校に進学するとはいえ、全くの未知の場所です。通学時間も長くなるし、通い続けれるのか?そもそも授業についていけるのか?留年があるのか?…そんなことも何もわからないまま送り出してしまいます。
就職にはまだ早い。もう少し学ぶ時間がほしいという子の進路って難しいですね。このままスムーズに行くとは思っていなくて…卒業を前に心はざわついてます。
げんちゃんもうちの息子も成長したとはいえ、一般社会でやって行くには厳しいのですよね〜。
寂しさと不安。もうしばらく高校生でいさせてほしい。卒業前の素直な気持ちです。
ゆうママさん
そうなんですよ~。いつも、学校を卒業する時は、まったく似たような気持ちで下よね。
今から、小学校にあがるんだったらいいのに~とか、今からが中学だったらいいのに~とか、毎回思いました。
しかし、今回高校は、来年もここだったら、と思っていない自分がいます。やはり、ここは、難民キャンプみたいでしたね~。もうそろそろ出ないと。そんな感じです。
とはいっても、じゃあ、どこに?
と言うと、なかなかですね~・・・
今私は家庭菜園しているのですが、農業とか、DIY的な暮らしを軸として、色んなところで職業体験できたり、晴耕雨読的に学習もできたり・・・そんな環境がないかな~なんて思います。
ただし、先生がびしっと厳しく、的確に指導できなくてはだめですね。
就労施設のような感じではなく、普通の子が学んでもいいような、普遍的な人格教育と学習です。
ぼんやりそんなのを夢見てます。
何がおこってもしっかり、ある程度自給自足できたり、働けたり、自分の身の周りのことは自分でしっかりやれたり、勉強だけのエリートさえかなわないような、生活の自立です。
そういうところを作れはしませんが、自分で構築していくようにやっていかなきゃな~と思います。
げんちゃんは、農作業は興味ないみたいですけどね~・・・
家庭菜園でも、かなり知識と観察眼がいります。なかなか難しいです。これも、げんちゃんにやらせてみようと思っています。
どんな風になるんだろう・・・・まったくまだ、計画していないんですよ・・・あせります。
非公開Zさん
コメントありがとうございます。下のお子さんは、学校変わったのですね。
S高校は、公立で唯一の、通信制でしたっけ。
一度見学に行ったときは、設備なども素敵で、夢のような学校だな、とおもっていました。
でも、公立なので、先生はしょっちゅう変わる、学校に行かないので、友達はできにくい、そこで、こぼれてしまうお子さんもいるんじゃないでしょうか。
そこはそもそも、偏差値は結構高く、げんちゃんなどは、まったくいけませんけどね。
巫女さんのアルバイトしているんですね~。うちん娘は、正月前後、大学生の頃やっていました。
けっこう正月の書き入れ時は大変で、げんちゃんは無理だ、と娘は言っていました。お釣り計算とかありますし。
グレーゾーンくらいのお子さんは、たまたま学校がはまっていい風に進むということもあります。
発達の意識低下のひどい子は、どの学校も、なかなかうまくいかないです。
ほんと、親は困ってしまいます。
かき入れ時は、なかなかスピードのついていけなくても、やっていくと言うことが大事ですよね。