ママの格闘と改善のダイアリー

自分の子が発達障害?
それって何? から始まった。

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”好きなことを存分にさせなさい” は、発達障害には、危険な言葉


希望とは光かな~。光を描きたいと頑張って描いてみました~。

何にも食いつかない子供たち

げんちゃんは、昔から、何かに没頭する、ということが皆無の子供でした。

小さい頃は、寝っ転がってぼ~っと、トミカのおもちゃを行ったり来たりさせて、遊ぶだけでした。
トミカが好きなら、と、色々関連グッズを与えてみても、遊び方に深みは加わらず、同じことを繰り返すだけのことが多かったです。

はさみも上手に握れず、工作をさせてみても、くいつきませんでした。ある時、初めて工作を始めた、と思ったら、毎回、箱に同じ線を描いて、駐車場と言うだけでした。
極めて簡単な操作だけ繰り返したがり、それから深くなっていきません。

ピアノもさせたし、工作もマンツーでゼロからやらせていった。体操教室や、野球教室、サッカー教室、あらゆるところに行かせて、刺激を加え、げんちゃんに働きかけました。
不思議と、嫌がらずに行きはするけど、ただ行ってる、というだけのげんちゃんでした。

気持ちが動いていない単純遊びと、気持ちを乗せている遊び

全然気持ちが動いてない状態で、色々やらせても、とてつもなく効率が悪いのです。

何か一つくらい、食いつくものがあって、それなら、どんどん自分で開拓していける、というものがあるのは、発達障害のお子さんでも、レベルが高いです。
世の中の発達障害の分類などは、私はとんちゃくしていないのですが、何かにしっかり食いついてくれるのは、アスペルガーや、2Eと呼ばれるような子供たちじゃないでしょうか。

そういうお子さんは、その食いついていくテーマを利用して、どんどんいろんなものを開拓していけます。
それを通し、物事の掘り下げ方を学び、やり方次第では、やがて、そこから広がりさえ生まれてくるのです。

さて、世の中の教育で、よく言われる、
「子供には、好きなことをさせなさい。」

は、誰からも支持される良いアドバイスだと思いますが、げんちゃんのように、そもそも、何も食いつかない子供の場合は、例外です。
何をやらせても、まったく気持ちが動かないのですから・・・

そういう子の場合は、一見好きなことのように見えることでも、それが、単純なことの繰り返しであれば、それだけを漫然とさせてはいけません。
げんちゃんであれば、トミカのミニカーをぼ~っと右左に動かすだけ、という遊びを延々、小さい頃していました。
表情もおぼろげです。意識低下状態で、ただぼ~っとやっているのが楽だったのでしょう。
そんな時は、げんちゃんからそれを取り上げたり、せめて、その遊びを深めたり、広げたりしてやらなくてはなりません。食いつかなくても、必要な遊びを、こつこつとやらせなくてはならないのです。

一般的な情報に振り回される

実は昔、私は好きなことをやらせなさい、というアドバイスに、混乱していました。

そうアドバイスされても、私は、トミカを動かしていたら、げんちゃんに、次のステージが生まれてくるようには思えなかったのです。
結局、トミカを使って、違う遊び方に誘導したり、取り上げて、他のことを、必死でさせたりしました。

今考えれば、それでよかったのです。意識低下して遊ぶ、”単純な遊びの繰り返し”は、脳のシナプスをつないでいかないのです。

一つの遊びが深まっていく子たち

でも、トミカを使って、どんどん遊び方が変化していき、そこを拠点に、トミカ関係の広がりを持ってくるお子さんなら、取り上げて、他のことに気持ちを向けなくても、そのうち、遊び方は変わってくるのです。やがて、新しいことも広がって来るのです。

発達の二つのタイプ分け

この二つのタイプは、発達のお子さんを二分します。
改善がむつかしいのは、やはり、げんちゃんタイプ。放置していると、不毛。何も生まれてこない子供たちです。

こういう子の “0から1” は、壮絶です。

三角を丸に、バツは一気に丸にできない。

しかし、できない(ゼロ)には、二通りあります。

まったく、さざ波もたたないゼロ。どんな竿をさしても、波は立たないです。
しかし、ややさざ波が立つゼロもあります。必死で竿させば、波がなんとか立ちそうなゼロです。

その波が立ちそうなゼロを狙って、必死で働きかけるのです。
げんちゃんの小さい頃はそのような育児を繰り返していました。

私が最初お世話になった、エジソンアインシュタイン協会の鈴木先生は、
「三角はやるが、バツはやらない。」
と言われていました。まさにそれです。
そして、三角を丸にするために、全力をあげていくと、やがて、三角は丸になり、やがて、バツも三角になる。
これは、名言であり大原則です。

必死でやればできるかもしれない、と感じるもの。
それが三角です。

「好きなことをさせなさい」という言葉に惑わされて、意識低下して、気持ちが全く入っていない遊びを続けさせるのは、とても危険です。

ゲームは、意識低下を固定する最短コースだと思う

そして、その究極は、ゲームです。
ゲームを簡単に与えることは危険だと思っています。げんちゃんは、小学校の中上学年くらいの時、ゲームを与えないために戦いました。

そもそも、ゲームなど食いつかず、理解もできなかったのが、なんとか進化させてくると、ある時はまったのです。

妖怪ウォッチゲームから、やがてマインクラフト。一見、能力開発に繋がるようにも思いましたが、ゲームの世界は、情報を削りまくった世界です。慣れてしまえば、本来使うべき心、使うべき五感は、封印されていくように思います。延々と続く二次元の原野。

あの時、ゲームの沼の入り口で、引き戻したおかげで、ゲーム依存からは遠い存在です。
やはり、あの時、戦ってよかったと思います。

そんな時代を経て、今、琴は、心動いて自らトライしています。よくここまで来れたな、と思います。

公開コメント 承認後公開

  1. 夏みかん より:

    絵がとても綺麗で癒されました。以前は絵を描く余裕もないとお話されていたので、それだけげんちゃんの成長がある証拠ですね。げんママさんの絵が好きで、ひそかに楽しみにしています(*^^*)

    巷にはそのようなことが溢れていますね。「叱らないほめて伸ばす育児」とか「見守る育児」とか、どれも文字通り真に受けて忠実にやっていては危険なものばかりと感じます。

    好きなことをとことん追求させていくことで伸びていくお子さんもいれば、自閉がより強まるお子さんもいますね。

    認知力の弱さや歪みもあって、全体の把握が難しく単純作業に逃げたり、ある一部分に注目して意識を下げたまま反復したりして危険と思います。

    ゲームは普通の子でも大人でも意識低下し悪影響をもたらしますので、逆にこれに飲み込まれないようになったら、かなり高い意識を保てる力がついたと判断できるのかもしれません。

    うちはゲーム許可していますが、全面的に私が時間管理をしています。1人で遊ぶこともありますが、だいたい友達と通話しながら友達と遊んでいて、たまにゲーム機を持って友達の家に集まって遊んだりといまやコミュニケーションに欠かせないツールの1つです。友達と時間を合わせて約束して、作戦を立てたりお互い役割分担して協力することをゲームからも学び、ゲーム以外の学校や部活や勉強のことなど色んな話をしながら遊んでいます。

    うちは意識低下と社会性を天秤にかけて、社会性を取りましたが、社会性と引き換えに犠牲にしているものも確かにあります。

    学べることもあるけど、非常に扱いの難しいツールで導入には慎重になった方が良いものですね。

    • げんちゃんママ げんちゃんママ より:

      夏みかんさん
      絵を楽しみにしていると言ってくださり、ありがとうございます。なかなか、思うように描けないのですが、げんちゃんが昔のステージだと、やはり、描く時間はないです。やはり、それなりの成長を遂げていますよね~。
      そして、最近描きたい絵がなんとなくわかってきました。明るい希望を描きたいんだろうな~と思います。神様の愛を感じる絵というか・・・
      まあ、技術が未熟なので、表現できないですが・・・
      この心の部分は、げんちゃんの育児で、かなりバージョンアップしたものであると感じます。
      芸塾というほどのものではないですが、げんちゃんの琴にしても私の絵にしても、心の領域の成長がなければ、良いものはなかなかできないんじゃないか、と思うようになりました。

      げんちゃんの琴も、彼の心の成長とともに良くなっていくような気がしています。
      発達育児は、心の成長の旅でもあるな~と思います。

      教育方針みたいなものは、学校によってまちまちですが、そもそもそれ自身がない学校が多くなっていますね。軸がないから、どうしても、外側のノウハウだけになってしまうのだと思います。げんちゃんの学校も、軸はないです。ただ、どんな子でも受け入れて、居場所を与えてくれる、という感じです。

      ゲームは、ほんとに、悩ましいです。ゲームの内容も、だめなものばかりではないし、友達とやるのも、しかたないところはありますよね~。
      娘も、オンラインゲームとかやっているようです。
      上手につきあっていると言えるのか私もよくわかりませんが、それ以外のこともしっかりやっているので、今どきの子供のバランスなんだろうな、と思います。
      発達の子は、バランス感覚が致命的なので、やはり、親の介入は必須なのかな、と思います。
      普通のお子さんにつき合わせるのにも、しっかりコントロールしてやるのは、大変だと思います。げんちゃんは、そもそも友達いないので、コミュツールで与えることも必要なかったです。(泣)

  2. ひでママ より:

    先日は間違えて非公開コメントしてしまいましたが、丁寧に返信ありがとうございました。
    グレーのひでママです。
    (琴をやっています)
    前回の琴演奏も聴きました。
    げんちゃん素直ですからいい音です♪(調弦の音程は少し悪いですが^^;)
    指先で絃を弾く感覚と耳から入ってくる音。和音(オクターブ)を感じたり、とても脳と心にいいと思います。
    『六段の調』は少し楽器になれてきた頃に取り組む曲ですが
    演奏家もリサイタルに弾いたり、ほんとに奥深く、そしてずっと弾ける曲です。
    きっと、1年後、10年後、げんちゃんが弾く度に聞こえ方も変わってくると思います。楽しみですね。

    うちのグレーの息子(大1)もピアノを小1から中1まで細々やってましたが、鈍臭いので、ピアノ習ってますと言えないくらいでした。
    それでも指先の訓練だと割り切って。また近所のヤマハで親も手間なく続けてました。習得は時間かかるけど、発表会では音楽的にちゃんと弾いてましたね。
    本人的には右手と左手で違うこと弾くのムリ!
    と言ってました。
    そして今、アル弦楽器を続けているのですが、これはピアノの音楽基礎があってこそ。
    右手と左手で役割が違う方がいいようです。やはり不器用なので一曲の譜読みも、弾けるようになるのも時間が掛かるのですが、そして疲れるのでお昼寝を挟みながら。
    でも、明らかに楽器が弾けるようになったことが、彼の自尊心を高め、脳を動かし続け成長に繋がったように思います。
    琴がこれからも、げんちゃんの日々の楽しみに!心を癒し脳を活性化させる素敵な相棒になることを願っています。

  3. げんちゃんママ げんちゃんママ より:

    ひでママさん
    ありがとうございます。琴の指南うれしいです。調弦違うな~と私も感じるのですが、どこがどう違うかよくわかりません。わかったらぜひ教えて下さい!心強い!

    げんちゃんの琴、確かにピアノがあったゆえの二階建てなのかな、と思います。ピアノは横だから食いつかない、琴は縦で、初心者は単純に一つの音だけをひいていくので、げんちゃんには向いている。とS先生がセレクトしました。
    ギターも最初から、両手だから、だめでしょう。
    琴は徐々に両手使いになっていきます。まさにぴったり。それに、げんちゃんは、琴がほんとに好きみたいです。
    そして音色は、琴って素晴らしいと思います。指が痛いので、私はやろうと思わないですが、練習も聞いていたい感じです。

    ピアノは、両手を使う訓練になりますね。最初に入る楽器としては難しいかもしれませんが、これをこなしたら、ある程度どんな楽器にも入りやすいですよね。
    両手無理、というようなことをお子さんが言われたのは、ほんとにその通りですよ。
    シングルフォーカスのお子さんたちは、エネルギーを使うと思います。
    そこをスタートに、好きな楽器に出会えて、気持ちがぐっと入ればいいですね~。

  4. ゆうママ より:

    げんちゃんが通っていた高校がYahoo!ニュースになってましたよね?
    この学校の理念、げんちゃんママとは少し違うのかなと思いました。

    息子たちのような子は介入は不可欠ですよね。好きなことを存分にさせるのはアインシュタインやエジソンのような子。それを発達障害の子全部に当てはまることはできないと思います。
    綺麗事はうんざりです。

    息子に関しては、家庭を持つことは難しいと思ってます。自分が生きていくだけの稼ぎがあって、その上で好きなことができて、生きていくって楽しいなと思ってくれたら、と思います。

  5. ゆうママ より:

    先ほどのコメント、もしかして非公開になってました?
    使い方が慣れてなくて、意図せずに非公開になることがあります。

    ちなみに息子はゲームの制限はしていません。友達と時間を合わせてオンラインでやったりしてます。その中で、時間が合わなかったり、約束してたのにスルーされたり…。けれどもその後、どうして入ってこなかったのかの理由を聞いたり、謝ったり許したり、つたないけれどもコミュニケーションをとりながは違う日にやったりしています。

    もはや私が立ち入ることができない感じですし、学校の文化祭でもゲームでリーグ戦からトーナメント戦をして、順位をつけたりしています。学力の低い子たちが集って楽しめるツールとして活用してる感じです。危ういながらも、この子たちにとっては悪くないと思っています。

    そんな高校ももう今月いっぱいです。でも3年前の中学卒業の時とは違うなあと感じています。専門学校で躓いたら、また違う道を考えるしかないかなと思っています。

  6. げんちゃんママ げんちゃんママ より:

    ゆうママさん
    コメント欄、使いにくくてすみません。エキサイトの時のほうが使いやすかったです。
    ゲームを通して、子供同士コミュニケーションとってるんですね。
    げんちゃんは、話しかけた、とか、言って喜んでいるレベルです。

    友達と交流が多くなっていく段階で、ある程度介入してチェックしたほうがいいかな、と思います。そのステージで、ある程度手が離れていったら、要所要所でいいですが。
    まだ、げんちゃんは、入り口ですから、チェックも簡単です。笑

    でも、今日は自分から比較的親しい友達にライン電話かけたみたいです。
    たわいない質問をして、あまりかえってこなかったから、自分の話、琴の話をしたとかいってました。

    ゲームも、集まって、対戦しながら、コミュニケーションする。社交もあるかもしれませんね。
    でもバランスですよね~。やるべきこともやって、ゲームもやる。普通のバランスの取れた子はそんな感じです。
    げんちゃんたちは、バランスがとても悪いので、その取り入れ方は、なかなかむつかしいものがあるように思います。

    時々は、チェックしていくといいのかもですが、入れない年齢になっていくと、少し心配ではありますね~。

  7. げんちゃんママ げんちゃんママ より:

    ゆうママさん
    げんちゃんの学校は、よくテレビなどに出ているようです。視聴者の多くは、普通の人たちですから、こういう学校はいいな、と思いますよね。
    判断力がしっかりついている人たちにとっては、自由にやれて、親切な学校はいいですよね~。
    まあ、しかし、現実は、先生の質もそろってませんし、生徒に対してまったく無責任なさぼり先生もけっこういます。
    校長先生も、左傾向がとても強いな~と思います。
    また、発達障害の性質をまったく理解できていません。
    発達障害は学校が作る、
    なんていう講演をするどこかの先生を絶賛していました。
    そんな子は、ほとんど大丈夫な子なのにね。最後まで、まったく信念がずれてるな、と思いました。
    まあ、でも場所を提供し、高校資格をくださるのですから、やはり感謝ではありますね。
    げんちゃん個人は、学校が好きですよね~。甘いですから・・・友達も中学より、話しかけやすいと思っています。

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