げんちゃんの高校のラウンジ
不登校してた普通の子
げんちゃんの高校は、もと不登校児が7割くらい。残りは、げんちゃんのように、発達障害のお子さん。そんな感じの構成です。
先日、恒例の、卒業生講演会がありました。
ここの高校の卒業生で、現在、大学生や社会人として、しっかりがんばっている方が数人、自分の半生を語ってくれるイベントです。
げんちゃん、今年で卒業だし、一度くらい参加したいな~と思って、行きました。
その日に集まったのは、皆、中学校時代、不登校をしていたという方でした。
みなさん、いろんな事情を話されました。不登校だったのに、げんちゃんの高校では、あまり休むことなく、登校できて、その後大学生になった人、就職して、いくつかの仕事を体験し、今の仕事で活躍している人、様々です。
大学生の子は、もともと頭も良く、それなりの私立高校にいて、転入してげんちゃんの高校に入ったとお話されていました。
みなさん、とてもしっかり話し、的確に自分の歩んできた道を客観視していました。
まあ、げんちゃんみたいに、人としての、そもそも論が欠落している子からすると、もう激しくエリート!!
素晴らしいお話でした。
この学校をけん引するトップの方でしょう。よくがんばっていらして、素敵です。
げんちゃんの問題点は、そもそもから違う
しかし、残念ながら、げんちゃんの参考にはならんわな~・・・・笑 はあ・・・ため息
わが子の現実は、まったく問題点が違うので、そこは、校長先生、わかってんのかな~・・・
この学校は、発達障害の子が多いですが、発達障害そのものは、実はあんまり理解できていないな~、といつも感じます。(注意欠陥とか、多動とか、外側しか、多くは理解されていないので、しかたないですが。)
校長先生のコメントがさもありなん、でした。
「もう、受け入れるだけで精一杯なんです・・・・ですから、この場所を拠点に、自分でなんとかしないといけない。それって、実は、ある意味、残酷なことなんです。」
校長先生自ら、やはり、この学校は、一種の保護区・・・だと言いたいのでしょうね。
たぶん、色んな子がいるこの学校の裏側は、色んなハプニングも多いのでしょう。
集まっているのは、発達障害のお子さんの母親が多かった
その後、保護者の交流会がありました。参加者は、20人程度です。
少し驚いたのは、集まっていたお母さんのお子さんたちが、ほとんど、発達障害だったことです。しかも、兄弟そろって、特徴を持っている方もいました。私も含め、そういう保護者の方だからこそ、こういう会にも、熱心に参加しているのかな、と、感じました。
だとすれば、やはり、あの卒業生の講演は、ちょっと身の上に重ねられないのかもしれません。
参加しているお母さんたちの、お子さんの卒業後の進路をお聞きすると、やはり、就労支援という選択肢が多かったです。
そういえば、この学校は、こういう講演会のほかに、就労支援事業所の説明会、というのもよくやっています。
普通の子で、たまたま不登校児だったお子さんは、高校の環境を与え、見守って、自分の道を見つけていくサポートする。
そして、特性のある子は、必要なら福祉の支援につないであげる。
この学校は、結果的に、そういうコンセプトになっているのではないでしょうか。
発達障害のお子さんを、伸ばしたい、と思えば、親がしっカリプログラムを組んで、やっていく必要を感じます。
この学校が、特徴としている、考える時間を与える、自分を見つめる時間を与える、自分のペースでやる高校生活というのは、自分でやる力がもともとあってこそのものなので、そこがなくて困っているげんちゃんのような子には、学校任せは、とても危険だと思います。
教育の本質というのは、人づくりだと思います。ほめるとか、認めるとか、叱るとかそういうことは、あくまでも外側のことで、一人一人、人として、正しく立っていける人間作りをすることが教育だと思っています。
そのための外側のやりかたは、子供さん一人一人、違う。
厳しさとやさしさ、どちらもかけてはいけません。これだけ、さまざまな特性がある子供たちが集まれば、確かに、受け入れるのがせいいっぱい、という校長の本音もわからんじゃないです。
人としての部分を徹底的に指導してもらおうと思ったら、S先生みたいな人材が、たくさんいるでしょうからね~・・・どの業界も人手不足、そうそう集まるわけもなく・・・
しかし、なんやかんや言っても、この学校での生活も、あとわずかになってきました。
なんだか、とても寂しいです。
人生は”思い”が作る
最後に、げんちゃんの高校の良い点、悪い点、みたいなことを聞かれて話していた、演者の方コメントが印象に残りました。
「もっと、厳しくてもいいんじゃないか、と思いました。」
企業の、人を教育する部門にいらっしゃる卒業生の言葉です。
また、
「もっと勉強しておいたらよかった。」
この方は、接客の仕事をされていて、計算が苦手だったので、自信をつけるため、算数の検定を受けて級を取ったのだそうです。
彼らは、この高校を、目いっぱい利用して、人生にホップステップしていってます。
ほんと、普通の子って、すごいですね~。
人生は、”思い”が、最初にあって導いていかれるんでしょう!
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非公開Sさん
書き込みありがとうございます。
げんちゃんの学校繋がりなんて、素敵です~。
メルアドの方に、お返事送らせていただきました。
この学校が、特徴としている、考える時間を与える、自分を見つめる時間を与える、自分のペースでやる高校生活というのは、自分でやる力がもともとあってこそのものなので、そこがなくて困っているげんちゃんのような子には、学校任せは、とても危険だと思います。
とてもわかります。不登校になる子の中には繊細という課題があるものの、もともとの能力には問題はないという子が多いです。
そういう子と息子やげんちゃんのような発達障害児は同じ土俵では教えられませんよね。
私もなんだかんだ、卒業が寂しいし不安でいっぱいです。時間稼ぎの専門学校。その先は?
もうしばらく高校生でいたいです。
ゆうママさん
ほんとにそうなんですよ~。
不登校の子の中には、発達の子もいます。そういうお子さんは、この講演の演者のようなタイプは少なく、そのまま、社会不適応で、福祉の方に行くか、家にいるまま、という人も多いようです。
そもそも、発達をかか得ている人は、すっとそのまま社会に出て働くというのは、ちょっとハードルが高いので、みんな、卒業後の進路は悩んでいますね。
そういう子の受け皿が、就労支援のようなものしかないのかな、と思います。
専門学校に行ける子は、上の方のお子さんで、学力もなさすぎると、それもむつかしいかな、と思います。
子供は、どんどん生活圏はひろがり親の言うこともなかなか入らなくなると、ある程度のところで、固まってしまうようなこともありえます。
まだまだ、普通の子の歴齢のとこまで、全然行ってないから、もっともっと伸びてもらわないといけないのに、それでは困ります。
そういうジレンマばかりですよね~。ほんとに。
なかなか来年は、やばい年になりますよね~。お互い!
げんちゃんママさん、お忙しい中お返事ありがとうございます!
自分でやる力がもともとあってこそのものなので、そこがなくて困っているげんちゃんのような子には、学校任せは、とても危険だと思います。
って書いてるのを読み返して、なんて失礼なことを書いてるのかとびっくりしました。
そこがなくて困ってる息子やげんちゃんのような子(同じくくりにしてスミマセン)と書いたつもりが「息子」が抜けてました。
息子の高校にも、学校行事を引っ張っていくような子は本当にしっかりしています。どうしてこの高校に?と思ってしまいます。中学まではもともとの力を発揮できなかったのでしょうね。こういう子たちは本当に、ここに来て成功だったと思います。自信を身につけ、自分もやれるんだ!と思えるようになったので、これから先の人生も乗り越えて行けるのではないかと思います。
息子は低いなら低いなりに、そこの下の方にいるのが気楽でいいようです。残念ながら、ぬるま湯につかった高校生活でした。
先日球技大会があったのですが、チーム分けなどもあったにもかかわらず、当日までバスケだと思っていて、始まってはじめてバレーだと気付いたそうです。情けないことです。
ゆうママさん
レスありがとうございます。全然失礼じゃないです~。もうそこが困っている中心ですから・・
息子さんの学校での立ち位置や、球技大会のお話、主語をげんちゃんにしたら、そのままあてはまります。げんちゃんは、学校で水族館に行ったのですが、なんと、知らずに、学校に行ってしまったようです。現地集合なのに・・・
どれだけ、日々のホームルーム聞いてないんかい、日ごろのスケジュール無視してるんかい、とあきれました。
なんとなく、学校に行って、なんとなく帰ってくるだけなんだとわかります。
学校の雰囲気は好きなのでしょう。その一員でいる気分は悪くない・・・
その程度の感じに見えますね。
この頃は、気持ちを入れると、けっこう、あれちょっとできてるやん、ということもありますが、抜けばえ~?って感じになります。
その高低差がすごすぎて、お前はなんなんだ! って感じです。
持続がむつかしく、まだまだ怖いです。
あと1年モラトリアムさせても、本人の自覚が薄ければ、だらけるだけ。
あと少しの高校生活でもう少し底上げしなければと思います。どこにも所属していない、というのもかなりストレスですし。
来年になったら、まじにも少し動かなければなりません。
現実的に、生活パターンを作り上げないといけないです。
まあ、世の中には、予備校行かなくて浪人する人もいるので、それと思えば、そんなに焦らなくてもいいかな、とは思います。
しかし、時はあっという間に過ぎ去ります。のんびりはできませんね。