ママの格闘と改善のダイアリー

自分の子が発達障害?
それって何? から始まった。

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非日常に入れてみると、成長の度合いが良く見える その2


げんちゃんと旅先で喫茶

初めての一人病院受診

旅行前から、げんちゃんは、鼻がぐずぐずいっていました。体だけは強くて、病気もほとんどせず、アレルギー体質でもないげんちゃんが、ティッシュをしょっちゅう鼻に当ててる姿は、なんだか違和感があります。
まるで、普通の子になったみたいに、”繊細さ”さえ感じます。

「鈍感体質のげんちゃんが、まるで繊細な男の子になったみたいで奇妙・・・・ガラじゃないんだけど・・・」
私がそう言うと、S先生が
「うん、少し成長してきたから、体質も変わっているんだろうね。体はリンクしている。」
と言います。
そんなものかしら、と思いながら見ていたのですが、そうだとしたら、自分の体調管理なんかも、できるようにならなければやばいです。

自分の体調管理はまったく苦手な発達障害

なんたって、げんちゃんは、学校から帰って、お稽古事やS先生の所に行くのに、夜になった時の気温や天気、といったものに無頓着です。

家を出る時、暖かかったら、へっちゃらで薄着で出て行く。その結果、帰りは、寒空に凍えて帰るような始末。しかも、こりもせず、何度も同じ。
鼻水もそういうことがたたったのかもしれません。

「病院に行かせた方がいいね。」
S先生が何度も私に言うので、土曜日は体操教室を休ませて、自分一人で、初の病院体験をさせることにしました。

私が行きつけの、人気のある耳鼻科は、土曜の朝、にわかに行こうとしても、受け付けてくれない可能性があります。予約制なのです。
私は、職場に出る前に、げんちゃんに細かく指示をしました。

保険証がいることから教えないといけない。

まず、受診には保険証がいるということから教えないといけませんでした。
あまり病院には縁のないげんちゃんは、そこからでした。

「A耳鼻科に自分で電話しなさい。あそこは、患者さんが多いから、たぶん診てもらえないかもしれないよ。”鼻水がずっと出ていて治らないんですが、今日診てもらえますか?初診なんですけど。”
って、電話では言うのよ。練習して。」

げんちゃんはどもりながら、練習していました。げんちゃん、ググれるようになってるので、耳鼻科の場所と名前だけ言いました。
私は続けます。

「たぶん、診てもらえないんじゃないか、って思うから、その時はB耳鼻科に行きなさい。ちょっと遠いけど、あそこは予約制じゃなかったと思う。あそこの先生は、お母さんの知り合いだから、○○の息子です。母がお世話になっています。と言うのよ! 受付では初診なんですが、いいですか?って聞くのよ。」

私は仕事の時間があるので、お金を渡し、そそくさと家を出ました。

普通の言い回しさえ、一から

職場について、しばらくして、げんちゃんから電話がかかってきました。

「どうだった?耳鼻科に、かかれた?」
「ううん。A耳鼻科はだめだった。今日はいっぱいです、って言われたから、B耳鼻科に電話したら、11時に来て、って言われた。」

行ってから、受付で何て言ったの?
初診してください、ってお願いしたよ。」
「はあ? ”初診してください?” 何それ。そんな言葉はないよ。わかんないんだったら、初めて来たんですけど、って言えばいいじゃない。」

あきれます。
結局、B耳鼻科に行って診てもらって、私が言いつけたように、名前を名乗り、母がお世話になってます。と口上を言ったと言いました。(自己申告・・・笑)

薬も一通りもらってきてました。

「それで、なんて?」
「アレルギーみたいな炎症だね、って言われた。」
「で、次いつ来なさい、って言われた?」
「言われてないよ。」
「え~?」

とりあえず、初めての一人病院受診を体験したげんちゃんでした。

なんとかこなしはしたけど、次に来る日を聞くこともなく、ただ言われるがままという感じです。

変てこりんの言葉表現が続出。

数日前は、学校帰りに、近くの内科に行かせようとしました。結局、6時をまわっていて閉まっていたので、受診できなかったのですが、その時も、駅を降りて私に電話してきて、
「今から薬をもらいに行く。」
と報告しました。
私は、受診が終わって、処方薬局に行くのか、と思ったら、今から内科を受診しに行く、という電話でした。

普通は、今から病院に行く、というのが正しいと思います。

一事が万事で、普通の人が当たり前に使う、ありふれた言葉の使い方も、げんちゃんは、あまりできません。
一つ一つ、日常の当たり前の暮らしで使う言葉、行動、物、それらの使い方を、一から教える必要があります。

一言で言えば、超超常識がないです。
「てにをは」の使い方もおかしい。

でも、非日常の経験が、今までのげんちゃんより、ずっと糧になっていく感触はあります。
高校生活の中だけでは学べない、あらゆることを、折につけて経験させていくのが、ちょうどいい時期なのかもしれません。

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  1. 近畿 より:

    間違いなく読者は必要

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