ママの格闘と改善のダイアリー

自分の子が発達障害?
それって何? から始まった。

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非日常に入れてみると、成長の度合いが良く見える その1


福岡空港

旅行先で見せた成長

やるせないところがありながらも、げんちゃんは変わってないわけではなく、S先生やあらゆる指導のもと、やはり成長はしています。

先日、私たち夫婦は、知り合いの結婚式に参列するために、ある地方都市に行きました。ついでに旅行も兼ねようということで、げんちゃんもいっしょに連れて行きました。

こういう家族旅行になると、過去げんちゃんは、荷物のように運ばれ、意識低下をおこし、ただぼ~っと、私たちに同行するだけになっていました。
毎回、それを何とか食い止めるために、あらゆる知恵をしぼり、私一人でエネルギーを使う。

それが常でした。
今回は、私たち夫婦が、初日の夕方から夜間にかけて、げんちゃんから離れてしまうので、ホテルに一人げんちゃんをおいておくようになり、げんちゃんの意識低下は防げません。

それはやばい!

旅行先でミッションを与える

私は一計を案じて、げんちゃんにミッションを与えました。

「げんちゃん、私たちは、5時過ぎにホテルを出て、結婚式に行くから、その間、げんちゃんは映画館を探して見てきなさい。お母さんたちは多分帰りは遅くなるから、どこかのレストランで夕食を食べるか、コンビニでお弁当を買って、夕食を済ませてね。お金を預けるから、しっかり管理して、お小遣い帳に書きなさい。」

げんちゃんは一瞬、ちょっと顔をしかめましたが、私がそう言えば、絶対撤回はなし、というのがわかっているので、小さく返事をしました。
一度ホテルについて、フロントで、映画館がどこにあるかを尋ねました。
その町の映画館は、ホテルから離れたところにありました。タクシーだと1000円ちょっとで行けるようです。フロントに、場所をプリントアウトしてもらって、げんちゃんに渡しました。

「帰りは、もしタクシーがないような場所だったら、行きのタクシーを降りる時に、タクシー会社の電話聞いて、帰りに迎えにきてもらいなさい。自分が泊ってるホテルの名前もメモしないと、帰ってこれないよ!」

私の時間も押していたので、ばたばたと指示し、別れました。

ググるのは、それなりに慣れている様子

さて、夜10時すぎて、私たちの用事が一段落して、げんちゃんに電話しました。

「げんちゃん今どこ?」
「あ、ホテル。」
「映画見れたの?」
「うん。」
「タクシーあったの?帰りは。」
「いや、なかった。」
「行きのタクシーの会社に、迎えにきてもらったの?」
「いや、タクシー乗り場があるから、そこから乗って、って言われた。」
「じゃあどうしたの?」
「携帯で、映画館の名前を入れて、そのあとに、近くのタクシー会社って、打って検索したら、タクシー会社が出てきたので、電話して、来てもらった。」

ほう! ちょっと感心しました。私は、携帯さえあれば、私がアドバイスできるから、心配はしていませんでしたが、自分だけで対処するとは思ってなかったです。

好きなことは、しっかりチェックできている

さらに、ホテルにもどると、エレベーターに、貼り紙を見つけました。
「ウェルカムコーヒーとアイスクリームを提供しています。フロント横。」

あら、そういうのがあったのね。
部屋に戻ると、げんちゃんは、ほんとにぐったりと、ベッドで横になっていました。

「ウェルカムアイスがあったらしいよ。」
何気に言うとげんちゃん、
「うん、食べたよ。」

そう、げんちゃんは、私たちと別れた後、エレベータでその情報を見て、しっかり自分で探して食べたようでした。

今までとは違って、げんちゃん、結構アンテナ貼ってたんだ、と思いました。そして、今まで何度もs先生と合宿に行っているので、私が考えるより、旅の行動がスムーズなんだと思います。

s先生の合宿は、ブラックボックス。任せてしまえば、私はゆっくり休めるくらいの感覚でしたが、その中に、ずいぶん、色んな成長が詰め込まれていたのでしょう。

お母さん、出口あっちだよ、とか、帰りの観光の時、私のドジも、結構カバーしてくれたげんちゃん。
気持ちを入れたら、できることがずいぶん増えているんだな、と確認する旅行になりました。

がしかし、翌日のs先生の塾は最悪だったようです。もちろん、帰ったら思いっきり疲れて抜いたのでしょう。できるはずの問題もできず、とんちんかんだらけだったそうです。

人並の心の使い方を持続させるには、まだまだ課題がありますね。

 

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