げんちゃんの朝ご飯作り、小松菜ベーコンは、上手にはなったんだけれど、結局ルーティンなんだよね。
課題はいつも同じ
げんちゃんの課題は、限りなくありますが、一言で言えば、つながりや目的を、まったく考えようとしない、ということに尽きます。
少しでも、自分の心に圧をかけて、なぜ?とか、これはどういうことか?、と、一つ進めて考えれば、げんちゃんの世界は大きく広がっていくと思います。
しかし、彼は、生まれた時から、まるで私の胎の中にいて、ぷかぷか羊水に浮いているかのように、ぼ~っと、自分の世界だけ見つめて生きるのが大好きです。
外界に出てきても、ただ目の前にある、その時点、その空間だけを見てきました。しかもただぼんやりと。
だから、何事もげんちゃんの中には整頓されて入って行っていません。
普通のお子さんなら、すべての経験が、彼らの中に取り込まれ、そこで時間をかけて整理され、いろんなものと紐づけられながら、ネットワークを作ります。
それゆえに、何かを見れば、芋づる式に、いろんなことが自分の中から引き出され、また新たな情報として脳内に組み込まれて行く。
日々はその繰り返しでできていて、18歳ともなれば、レベルの高い判断力が構築されているのです。
しかし、それが構築されていないげんちゃんは、経験は点であり、発酵をお休みした冷蔵庫の中の麹菌みたいに、ぼそぼそした多くの体験が、役に立たない形で点在しているかのようです。
定期券の有効期限もまったく意識の外
そのいい例が、今日の失敗です。
げん「お母さん、定期(電車の定期券)のお金ちょうだい。」
母「はあ、定期切れたの?」
げん「うん、そう。」
母「で、いつ切れたの?」
げん「昨日・・・」
母「え?改札通れなくて、初めて定期切れていることに気づいたってこと?」
げん「いやあ・・・・ちょっと気づかなくて・・」
毎日定期を出し入れしているのに、そこに大きく書いてある日にちなんて、彼にはまったく、目に入らないのでしょう。目が物を見ても、気持ちが動かなければ、そこに書いてある情報なんて、ないのと同じです。
「毎日見てるのに、まったく気持ちの中に入れようとしない。そこなんだよ!げんちゃんの狂ってるとこは!
普通の子は、定期の日にちをしっかり見ているから、切れる前になんとかするよね。切れる日が近づいてきたら、次に、早めに定期を買うことを計画する。定期が切れるまで、まったく何も考えないというのは、つながりをしっかり考えてない、しっかり目の前のことをとらえようとしないっていう、いつものあんたのいい加減さ、ズルさだよ!!」
いつものことながら、腹立たしさがこみ上げます。
そのあとの会話も、最低でした。
ママ「で、定期はいくらなの?」
げん「う~ん(定期を覗く)・・・○○円」
ママ「は?それ何か月分?」
げん「6か月!」
ママ「あほか・・・6か月後、あんた、学校行ってるの?」
あきれ果てます。6か月経った時の自分の居場所なんて、思いをはせることもないようです。6か月後、少なくともげんちゃんは高校を卒業しています。もしこのあと、定期に書いてあるお金を渡したとしたら、大好きルーティンに従って、げんちゃんはへっちゃらで、6か月分の定期を買うに違いありません。
目の前で、自動改札が閉まった、→あ、定期切れてる→何も考えず、5月までの定期を買う。
何もつながらず、何も広がらず、ただ、目の前のことに、ルーティンという、バカげた武器で立ちむかうげんちゃん。
あほ、としか言いようがない。
どうしたものでしょう。
「そこんとこ、今コツコツ指導してるとこだよ。」
私がS先生に愚痴ると、先生もあきれて苦笑い。
ちょっと心を入れて、ズルせずに考えて行けば、つながってくるのに、その習慣をつけることからほんとに逃げ回るげんちゃんです。
まるでピノキオだ。
人間になってない!
ps
思い出したけれど、以前何度か、早めに定期が切れるのに気づいて言ってきたことがあります。
気持ちの入れ方だけなんだろうな~。
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はなさん
お久しぶりです!
中学1年生なんですね~。お嬢さん。
げんちゃんブログ書いていて、この、何にもひっかからない、何にも興味ない、何にも感じようとしない、げんちゃんのタイプは、少ないのかな~と思うことがよくあります。
お嬢さんもそうなんでしょうか・・・・
どのタイプも楽ということはないと思いますが、何にもひっかからないこの子たちのタイプは、ほんとにやってて萎えますよね。
中学になると、少し知恵もついてきて、何を働きかけても、ズルく逃げまくるようなとこが多くて、私はほんとに疲弊しました。
きつい時期です。
今も、ずるさはなかなか払拭できず、できるはずのものができないことがよくあります。しかし、中学時代より、できることが増えているので、少しはましです。
気持ちを入れないと、やっても意味がない、目的のないような行動は結果が出ない、ということを、自覚させていくのは、ほんとにほんとに大変です。
親だけでもだめで、周り一体になって、そういうことでは通用しないんだ、ということを体感させていくことが大事なんでしょうが、そこが難しい。
ほんとによくわかりますよ~。大変な時期だと思います。めげずにがんばってください!!応援します。
以下はなさんのコメントを載せます。
以下はなさんのコメント
うちの中1の娘も、意識の入れ方が省エネという感じで、なかなかいろんなことがつながりません。
生活の中でも「なんで?」と疑問に思うことがないようで、全てにおいて淡々としています。
境界知能で情緒級にいますが、定期テストがあっても、良い点を取りたいとか、それに向けて勉強しようとかいう気持ちがありません。そもそも何事にも興味がなく抜け殻のようです。
課題のワークも本人にやらせると、分からなくても全て書くのですが(全部うめるというこだわりはある様子)当てずっぽうで、しかもやりっぱなし。答え合わせも直しもせず、終わったと言っています。普通なら、書いた答えが合っているか気になると思いますが…。何度伝えてもやりっぱなし。本当に興味がないようです。
しかも、最近は反抗期もあり、注意すると「うるさい!」と叩いてきたりするので、本当に手に負えません。それをたしなめることに時間がかかり、本来やるべきことに入れず本当に困っています…。
以上
げんちゃんママさん、温かい励ましのメッセージをありがとうございます。✨非公開の方に間違えて送ってしまいました。公開してくださってかまいません。お手間でしたらそのままで大丈夫です。
まさにそんな感じです。何も興味がない、ひっかからない…。ただ違うのは、感じては、いるみたいです。思い込み?こだわり?過敏?というものがいくつもあります。
例えば、鉛筆の粉やペンのインクは毒だと思い込み、なるべく手につかないように左手で紙をおさえなかったり、文房具を握る手も変な握り方になったり…。それでますます字が汚く書きづらくなります。汚れても最後に手を洗えばいいと伝えてもなかなか思考が変えられません。
荒療治で紙をおさえさせても、この世の終わりのようなパニックで手を洗い続けたり「よくも手を汚したな!」と私を攻撃したりします。
最近、本人が言っていてびっくりしたのは、学校でつばを飲み込むタイミングが分からず、休み時間にトイレでまとめて吐き捨てているというものでした。ごくんという音が近くの席の子にきかれるのではと気になると言っていました。そんな状態ではやるべきことに向かえませんよね…。
表向きぼーっとしているけれど、脳内はそういういくつものこだわりに常に思考を支配されていて、他のことがうわの空というふしもあります。いったい何なんだろうと思います。
はなさん
お返事ありがとうございます。
最初のコメントも、前のコメントにコピペさせていただきますね~。
おじょうさんのお話で、げんちゃんと違うな~と思ったのは、けっこうこだわりがあるところですね。
げんちゃん、ほんとに何にもひっかからないような・・・
こだわれる、というところが、げんちゃんより、気持ちを使っているのでしょうか。
手が汚れるというお話、体の感覚過敏もあるのでしょうか。
げんちゃんはどうなんだろう・・・昔から、体の感覚過敏もなかったような・・・l
お子さんによって違いますが、こだわれる、ということは、なんだか、敏感で、げんちゃんより、気持ちを使えるのでは、なんて思ってしまいますよ。
それほど、げんちゃんは、何にもひっかからないような印象です。
それでも、琴の調弦がなんか変で気持ち悪い、なんて、人生初めて言いました。
少しずつ進歩しています。
ところで、飲み込むという話、嚥下というのは、かなり口腔周囲筋ができてこないとむつかしいものです。
もしかしたら、そういう機能がまだ未熟なのかな、と思って読みました。
げんちゃんをはじめ、発達のお子さんは、大きくなっても、口もとの力が弱い、舌の使い方が標準にない、など、問題を抱えていることが多いです。
嚥下、が正しくできているか、機会があったら、専門家に指導してもらえるといいのかな、と思いました。
げんちゃんも、普段は、口があいて、口呼吸・・
トレーニングをさせようとして、なかなか継続できなくて、いまだ問題をかかえています。
結局そういうことも、意識のずれから来るのだと思います。
体に魂がちょっとずれてフィットしているような感じです。
自分の体なのに、うまく気持ちとフィットしない・・・
多くのお子さんが、体のコントロール下手をかかえていますよね~。
ほんとに、やらなきゃいけないことだらけですよ~。泣
中学生頃までは、成績の低さに頭を抱えていましたが、学力の低い高校に行ったおかげで、成績に悩むということは少なくなりました。高校以降、さらにこれからは生活に直結する能力の低さが気になりますよね。
定期の期間については、うちも何も考えてないですね。例えば夏休みを挟むから3ヶ月にしておいて、数回行くときはICOCAを使えばいいとか。定期が切れる度にどう購入したら得か?と言う話をして来てますが、なかなかピンとこないですね。こういうところですよね。これでは他者との会話についていけないし、まともに働けないです。
朝食作り、ルーティンでも立派だと思いますよ。毎日欠かさず続けることが将来役に立つのだろうなって思います。
ゆうママさん
そうですか~。やっぱり、お子さんも、普通の子のように、定期をうまく購入するには、まだいまひとつなんですね。
これも、つながりをしっかりとらえようとしない、という日ごろの頭の使い方が影響するのでしょうかね。
普通の子は、日々そういうことを、自ら頭に課して生活しているから、シナプスはつながりまくっています。
げんちゃんは、自ら課さないので、まったく荒野のようなありさまなんでしょうね~。
むつかしい勉強はできなくても生活できますが、おっしゃるように、当たり前の常識がわかってないというのは、致命的ですよね。
普通の子だって、ばりばりで、社会に出るわけではないでしょうが、周りの人に、思考の道筋がわかります。しかし、突拍子もないですからね、この子たち。
もう、半年を切ってしまいました。卒業まで。
おそろしや~、って感じです。
げんちゃん、進路は、なしかな~。ホームスクールと何かを合わせながら、もう少し基礎力を上げないとやばいです。
しかし、げんちゃん、部屋を片付けながら、この部屋物が多いんだよ~。とイラっとしてつぶやきました。
あ、そんなこと初めて言ったぞ~、と、ちょっと感動。
小さなスモールステップは登って行ってるんでしょうね・・・
朝ごはんのルーティンも、寝坊も多く、よく抜けます。昨日は、ベーコンエッグをベーコンだけいためて、あとから、別のフライパンを出してきて、また卵を焼く、という、あほなことをしていました。
そういうことは調理におい手も続出です。
つながりを考える、見通しを立てる、苦手ですね。私などは先を見据えないと逆に不安や心配で先回りして準備しておきたいタイプなので、息子の姿にやきもきすることもあります。
こちらの記事に書かれているようなつながりは割と考えたり、積み重ねていくようになりました。
しかし、今、難しいのが将来の人生設計です。中学生なのでピンと来ない子も多いかもしれません。
でも、今はこの先どうしたいのかよくわからないけどという子も自然とそのような思考力をつけていく力を持っている子が普通の子で、うちは黙っていてはいつまで経ってもわからない身に付かないままという、表面は同じでも中身は全然違うと思っています。
でも、これを説明してもわかる人というのは本当に少ないので、私に言うだけならまだしも息子にも、そのままで大丈夫などといういらないアドバイスをされることがあり、それを消して上書きしないといけません。
ですので、今はどんな高校生活を送りたいか、高校卒業後のビジョンを細かく聞いたり、調べさせたり、考えさせたりしています。
「こういうのを考えようとしても、どうしてもわからない。現実味が感じられなくて、目の前に来てやっとわかるけど、その時にはもう遅いっていうか、選択肢が限られてしまって、本当はこうしたかったとやっとわかってもできないとなることもある。だからどうしたらいいんだろう。先のことを考えるって難しい。」と言います。
先のことを考えることに苦手さがあると客観視して自覚できてきただけでも、まずは成長と思ってます。
さらにその先へ、受験をきっかけに働きかけることができそうと久しぶりに長男へしっかり圧をかけた指導をまた始めています。がんばります。
夏みかんさん
事務的にすすめることは、きっとお子さんならできますよね~。
わかります。げんちゃんとは、もともとのレベルが違うな~と感じます。
しかし、そういうことがけっこうできるので、周りからは、ほかのこともできる、と思われてしまいますよね。
だから、つい回りも、普通の子だって、そういうことできない子いるから大丈夫よ、なんて、外交辞令をあびせる。
ほんとに、それがどれだけ迷惑か、なかなか普通の人にはわからないですよね~。
その後それを修正する大変さ。
だから、よそのお子さんに、勝手に、外交辞令をいうのはよくない、とほんとに思います。
子供によって、それが致命的という子がいる、ということを、社会がもう少し認知してほしいな、と思います。
将来について、とか、自分のことについて、客観的に計画や戦略を立てる、というのは、ほんとに高度ですね。
しかし、苦手感を意識できるというのは、ほんとにレベルが高いな~と思います。
高校くらいになると、結構一気に成長できるパターンなんじゃないか、と思ってしまいます。
お子さんほどの能力があって、お母さんも、的確に指導できていらっしゃるので、ミラクルも、全然考えられますよ~。
でも、目の前に来て、初めてそこに焦点が当たる、ということも、発達の子は多いですね。
過去現在未来・・・
これも空間認知に関係するといいます。
あいかわらず、げんちゃんは、空間認知と意識トレーニングのため、ドローンをやっています。
少しずつは改善しているような気がします。
まあ、一気にはいかないですね~。
お久しぶりです
息子、だいぶ高校生活に慣れてきました。
先日、定期テストがあったのですが、テスト前、お友達と4人で3日間、大きな図書館へ行き、テスト勉強しました。
そんなことするなんて今までは考えられなかったので、びっくりです。
数1が今回苦手分野だったみたいで、自分からおじいちゃんに電話で教えてほしいとお願いし、習いに行ってました。
習ったおかげで、数1は、クラス3位とれました。
普通科と同じテストで、普通科の平均よりも上の点数でした。
息子はスポーツ科ですが、クラスの席順が成績順というのも驚きなんですが、それもあってか、今まで拒絶していた勉強にも前向きになったかもしれません。
先月あった体育祭では、2日前に突然サッカー部でダンスを披露することになり(監督の思いつき?)、公式戦真っ只中なのに、丸々2日間、部活の時間、ダンス練習だったようです。
初日は、全く覚えられないと困惑していて、心配でしたが、本番は部員150人、綺麗にダンス揃っていて、驚きました。
体育会系って感じです。
体育祭も、サッカー部の応援すごく、息子は、中学までと比べものにならないくらい楽しい体育祭だったと言ってました。
サッカー自体は、上のカテゴリーに入れず、なかなか試合もでれず、練習もきつそうですが、楽しいみたいです。
忘れ物やらなくしものやらいろいろやらかしはしてますが、今のところこの学校に入れてよかったなと思います。
みかんママさん
こんにちわ~。
すごいですね~。まさに発達君で、高校くらいから、ぐんと伸びて、問題が薄くなっていくお子さんの、典型のような・・・・
自我も強く、けっこう苦労されたことも多かったのに、ほんとにすごいことだと思います。
何か一つ追及する力のある子は、その矛先が、ある時、別に向かうと、一つ一つ開発されていって、問題が薄くなります。
みかんママさんのお子さんは、あまり細かくトップダウンでやるよりも、今、集中していることを、見守って、その矛先を、少し他にもっていってやるようなアドバイスをする。
そんな感じなんでしょうか。
げんちゃんよりも、問題が多かったように見えたのに、ある時、すっと普通に適応できていく子を、何人か見ました。
その子たちは、やはり、自分の打ち込めるものを持っています。
そういうお子さんたちは、最初は暴走気味ですが、そもそも、つながりを考える力を持っているので、興味次第なのかもしれません。
ただ、興味もてないことに、なかなかとっつけなかったり、自分の考えを絶対だと思ったりちょっと頑固なところがあるように思います。
上手に導いてこられたんだろうな~と思います。
は~。それにひきかえ、げんちゃんは・・・・すべてにおいて、まったく浅く、つながりを考えません。
琴、突破口になったらな~・・・