おみやげすらも、上手に買えなかったげんちゃんですが、少しましになりました。
発達障害のタイプ。つながりをつけようとしない
発達障害といっても、ほんとに色んなタイプがあります。
げんちゃんのタイプは、ちょっと特殊なのかな、と思うことが多いです。
S先生は、砂漠に落ちた種のようだ、と言います。
種は、水があって日の光や酸素があって発芽します。げんちゃんという種を、そういう環境に持ってきてやっても、砂漠に、ぼくはいるんだよ~、発芽しなくてもいいでしょ。適当にさせていて!
そんな感じだと言うのです。
静かに、自分の世界にいたがり、水を撒いても、
自分で吸収しようとするのではなく、適当に、すっと振り払う。日がさすと、さらに少し土にもぐる。しかたないから、どんどん水をやると、そのつど、舌を出してペロッとなめて、手でさっさとぬぐい去り、またもぐる。
げんちゃんにさせてきた経験も、その場限りで、すぐにぬぐいさられ、捨てられる感じです。
修学旅行もしかり、どの合宿もしかり。ゴミ袋に詰められて、ぽいっと捨てられるような感覚があります。
家族旅行で大分の宇佐神宮に行ったときに、げんちゃんは、まったく何も言わず、ボケっとそこにいました。
しかし、実は、以前、S先生の研修で2回くらい行っていたのです!
普通なら、
「あ、僕、ここ先生と来たよ。」
なんて言うでしょうに!
修学旅行だって、北海道だったのだから、テレビで、北海道が出てきたら、何かしらの話をしてもいいようですが、なし!
表現する能力も、ソーシャルも、ある程度伸びてきているのですから、自分とは関係ない! と捨てるのではなく、自分の中で何度も出してきて、他とつなげて、熟成させて、糧としてほしいです。
合宿の経験を捨ててしまわないように、出力する訓練
今回は、そういうわけで、夏の初めのS先生の合宿と、後半の塾の合宿の内容を、何度も何度も言葉にして表現させ、作文にしたり、掘り下げたりしています。
S先生のところでは、集中して、しつこいほど、詳細に反省文というか、紀行文というか、そう言うものに取り組ませられているようです。
私との会話
私「修学旅行だって、色々経験したのだから、友達との会話に出せばいいのよ。
修学旅行で○○だったね~、とか・・・」
G「うん・・・」
「学校の友達に話しかけたりしているの?」
「うん、たまに・・・今日は暑いね、とか、・・・」
「それで終わり?」
「ん、まあ・・・」
「そんなんじゃ、会話になってないよ。」
「合宿では友達出来たの?」
「うん。マイクラしている子に話しかけたよ。僕も前やったことあるよって。」
「で?相手は?」
「ふ~んって、」
「は?それで終わり?」
「まあ」
やれやれ・・・・こんな風だから、別に邪魔にはされていないけれど、なかなか友達はできないようです。
もっと、経験とかできごとを、言葉に出力して、自分の中で、立体にしていく努力をしないと、ぱさっぱさの人間にしかなれないよ、と思ってしまいます。感性の希薄なサイボーグみたい。
まあ、課題は、まだまだ膨大にありますね。
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げんちゃんは、特に友達がほしい!とか、豊かな会話がしたいという気持ちが今のところ生まれて来ていないのですね。
「思い」が湧いて来ない、と以前からママさんが仰っていますが、確かに本人に「こうしたい」という「思い」がないのに、友達がいた方がいい、会話を豊かにした方がいいと伝えても、はぁ、そうですか、で終わってしまいますものね。
S先生と反省文のような紀行文を書いている中では、「こうするともっと良かった!」というようなことは書いていると思いますが、情動面を活発にするようなアプローチは、何かしていますか?
匿名さん
コメントありがとうございます。
たぶん、S先生は、私にはよくわかりませんが、すごい声掛けをする人なので、思いを出すために、あらゆるちょっとした仕掛けをしているような気がします。
「ぐぐっと、内面をつかんで出して・・・」
とか、ちょっと意味不明なことを、私に説明したりするのですが、確かに、少しずつ少しずつ、ゼロが1になり、最近2~3くらいに代わってきている気がします。
思いを出すことは、ほんとにむつかしいです。
でも、最近、やはり、昔より、白黒に色が少しついたような感触がありますね。
思いを出す、ためのしかけ・・・心を動かすということでしょうかね。S先生は、げんちゃんが恥をかかせたり、周りの人との触れ合いの中で心動くように、彼のお子さんたちを使ったりもします。
あらゆる仕掛けをしているようです。合宿では、大人も子供も参加しているので、彼らを使って、あらゆる演出をしたようで、そのことをもう一度考えさせたり、思い出したりさせているようです。
効果は上がっていると思うのですが、それでも、進歩は、ゆっくりです。
夏休みに有益な経験をまた一つ得ることができて良かったですね。素敵な合宿だと思いました。げんちゃんは環境に恵まれていて羨ましいです。もちろん、げんちゃんママが子供にとって必要なものを探し続けた結果ですよね。
私も夏休み前に、何か学びの多い企画はないものかとネットでいろいろ検索したのですが
高校生ともなるとしっくりくるものがありませんでした。我が子の実年齢と内面が乖離しているので…。特に学力はずいぶん前に遡らなくてはならないと気付いた夏休みでした。
ゼンツァーノさん
コメントありがとうございます。
ほんと、おっしゃるとおり、年齢だけ上がっても、中身は、小学生並みですから、なかなか、集団で、体験させられる場所がなくなってくるんですよねー。
げんちゃんは、すれすれぎりぎり、お月謝を払うとこならなんとか、入れるレベルに、ひっかかり、条件をマッチングさせ、経験をさせることができます。
これだって、遊びというか、余裕はなしですよねー。
なんとか、もう一つステップ上がれば、なんとか、というとこで、すれすれくらいのチャンスがくる。
まいかいそんな感じで、余裕はありませんねー。
それにしても、日本のシステム、もう少し、柔軟になるといいですねー!同じ学年を、二回までならやれる、とか。
げんちゃんも、今から、高校入学くらいがちょうどいいように思います。中学でも❗
トコロテンのように、中身できてないのに、無理やり社会に放り出されたりするのは、子供にとっても不幸ですねー。
出会いは不思議なんですが、時にかなったものが、ぎりぎり見つかりますねー。
探しなさい、さらば見いださん。でしょうか。笑