ママの格闘と改善のダイアリー

自分の子が発達障害?
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発達障害のコアなところを改善していく、壮絶な日々 その1


げんちゃんの高校の制服・・卒業したのは数か月前なのに、もうずいぶん遠くに来た感じがしています。

ただ頭が悪いというだけで、最低限人間であってほしい

5月も終わりです。
げんちゃんプロジェクトは、ほんとにコアなところにいるようです。
げんちゃん18歳。普通なら、障害者手帳もあるし、そろそろどうやって人生を送らせていくか、という、具体的なことを考えないといけない頃になっているのでしょう。

でも私は、げんちゃんのすさまじく異常な内面を残したまま、進路どころではないという思いで、6月を目の前にしています。

すさまじく異常な内面とは・・・

人が人として生きていくうえで、普通に感じたり、考えたりすることが、まったくできていない、ということです。

耳が聞こえないわけでもないのに、聞こうとしないし、話せないわけじゃないのに、普通の人が口にするちょっとしたことでも口にしない。つまり無関心で、気にしなくてはいけない最低のことさえ、まったく拾おうとしないです。

体が悪いわけでもないのに、行動がおかしい・・・

ああ!
願わくば、せめて、頭が悪いだけで、人間として、ごくごく最低限の感性は持ってほしい、と思います。

ホームスクール、S先生の指導法

さて、毎日S先生の所で、具体的にどんなことをやっているのか、少し書いてみたいと思います。最近よくやっているのは、
小学生の基礎プリントや、やや難しめ(やや・・です)の中学初めのプリント。そして、作文。

これは、知識を学んだり、算数ができるようになる、というのが主たる目的ではないようです。もちろんそれもないことはない。

ある日のことを書いてみます。

一度やってできた、きわめて簡単な算数の計算の問題プリントを、S先生は再度やらせました。
驚くことに、間違うはずのないところで、でたらめです。
驚くほど時間もかかります。

めちゃくちゃ叱られます。でも、これは想定内です。この日は、かなり気を抜いて、適当。でも、最近は、外側だけ見てもわかりません。かなり賢くなっているげんちゃんは、外側は徹底的に作るのです。

S先生は、げんちゃんを追い詰めます。そして、自分の気持ちに焦点をあてさせ、ズルい気持ち、如何でもいいや、めんどくさいから、適当にでっちあげればいいや。という気持ちを認識させます。

目の前のプリントの結果が証拠です。言い逃れはできない。もう一度できるまで自分と戦わせて、気持ちの方に焦点をあてます。
驚くほど時間がかかって、やり直しができました。

げんちゃんは、気持ちをなんとか立て直していく過程を、自分の認識の中に捉えます。気持ちを入れた脳の使い方、なげやりな脳の使い方。その日は、心の使い方の違いを認識させられたようです。
とにかく、ターゲットは、意識、心です。己自身としっかり向き合うことに、すさまじい圧をかけられています。

こういうことは、げんちゃんの認知を熟知できる、きわめて不思議な能力を持つS先生にしかできないのかな~、と、私にも、手を出せません。
もっと自己認識ができる発達の子もいますから、大きな圧をかけなくても、そういうことが可能な子もたくさんいるんだと思います。

また、作文も書かせられます。作文を通して、自分に向き合わせます。愚かな失敗をしたり、適当にやりすごす気持ちが根底にあって、バカなことをやらかした時には、作文上に、本音を出させていくようです。

確信犯的に、気持ちを抜くようになってきたげんちゃん

時々、同席する時があるのですが、きわめて特別なことをしているようには見えないのですが、かける声かけ、げんちゃんの内面への理解と、洞察・・・
真似ができるものではないです。私は、同じ立ち位置にたって、S先生の指導の足を引っ張らないようにすることしかできないような気がしています。

げんちゃんは、そろばんもやっていますが、同じ算数の学びに見えても、S先生の指導は、まったく見ている焦点が違うようです。

そして、げんちゃんは、S先生の指導がいやです。彼をだますことはできませんから。そろばんは、ある意味適当にやっています。気持ちの起伏が大きく、下がればほんとに適当です。そして、適当な日がほとんどだと思います。そろばん塾は、たくさんの子供さんがいるし、普通の人には、難易度の高いげんちゃん相手に、それだけの指導力はなく、げんちゃんは、適当にやれます。

でもまあ、適当でも、少しはできるようになっているのが、そもそも成長です。

確信犯的に気持ちを抜くときもあれば、自然と緩むように気持ちが抜けることもあるようです。ある時期までは、自然と緩むように抜けるパターンしかなかったのだと思います。

発達障害の中でも、本質的異常の部分が相当重症で、性格も極めて問題あるげんちゃんです。(表面はぜんぜんそうは見えません。おだやかでぼけっとしています。)
S先生の担当する何人かのお子さんの中でも、群を抜いて、やりにくいし、働きかけを、さっさと捨てると言います。上向いても、すぐにそれを、捨て去って、自分の世界に持ち込むことを拒否するのです。うまく言えませんが、たぶん、げんちゃんが改善するのなら、ブログを見ていらっしゃる皆様のお子さんは、絶対に改善するんじゃないか、と私は思ってしまいます。(´;ω;`)

毎回、S先生の消耗はすさまじいもののようです。(´;ω;`)

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