アルバイトが終われば、またつながりを考えないげんちゃんにもどる
ホテルの給仕人アルバイトから2週間程たって、げんちゃんはぐんと伸びた、と言いたいところですが、その日の気持ち次第で、伸びてると思える日と、とんでもないとうんざりする日がおりまぜられています。
普通の子を育てている親にはわからない、この発達障害の厄介さ！
げんちゃんは、表向き、朝ご飯を作ったり、それなりに勉強するスタイルを取ったり、はた目に、私がもてあます”ずる”さ、というのはわかりません。
げんちゃんをあまり知らない人が見れば、従順で素直なお子さん。がんばっている・・・
そういう評価をつけたくなるかもしれません。
でも、私にはわかります。げんちゃんの状態が悪い時は、彼は人の皮をかぶり、一般的な人というのを演じます。
しかし、彼の中身は、カオナシみたいなもので、人がやっている行動の意味もわからず、ただ形をそれらしく真似ているのと同じ。
良く見れば、まったく内容もないし、心もない。
だから、やってることの節々に、へんてこりんなことが勃発します。
カバンの中はぐっちゃぐちゃ
遠目には私にも、中身がカオナシになったことはわからないこともあります。
でも、一つ一つのことがまったくつながっていかないので、
あ、カオナシ！ （爬虫類と私は呼ぶときもある。） と気づきます。
たとえば、２日前の、飲みさしのペットボトルや、使い古したゴミ袋が、ぐちゃぐちゃになって、毎日使うバックから出てきたりします。小さなバックなのに、彼は、何にも感じず、何日間も、その上に、どんどんいるものをぶちこんで、パンパンにふくらませ、すごい重量で使っていました。
学校のカバンも同様、折りたたみ傘が二つ、ぐちゃぐちゃになったタオルといっしょに、出てくる。
彼の学校は、すさまじい山の上にあるので、普通なら、一つでも荷物を減らしたいと考えるでしょうが、げんちゃんは、自分の身さえ、まったく関心がない。
他人に関心がないどころか、自分自身さえ、まったく気に留めない。
気にしたりする心の動きを止めているので、彼は、カオナシ。
また、予定がかわって、その日の書写に行けないとなった時、予定と書写の日時を結び付けて考えようとしないので、書写の先生に連絡を入れることなど、眼中にない。
毎週の曜日の日程さえ、その場その場の把握でしかない。
気持ちを入れて、いい感じの時は、けっこう一生懸命気づこうとしているだけに、落ちた時とのギャップはすごい！
げんちゃんが、カオナシ・・・・もしくは爬虫類に落ちると、私の疲れ方は半端なくなります。
げんちゃんは、Ｓ先生に、指導を受けたり、ショッキングな失敗などをして恥をかくと、ほんの少しまともになって、成長した能力をはっきしますが、自分ができた、と思えば、また、もういいか、とずるいなまけもののげんちゃんにもどります。
やりたくない、の気持ちが、自分を疲れさせる。
アルバイトの後、とんでもない抜き方をして、相当Ｓ先生に絞られて、二日間くらいげんちゃんは、しゃきっとなっていました。
失敗はやらかすけど、一生懸命メモを取ってみたり、やればできるやん。という感じになっていました。
しかし、もともと、モチベーションは低いげんちゃん、いつものめんどくさいが頭をもたげてきます。
そうすると、一生懸命やれば、疲れてしまいます。やりたくないめんどくさい、の圧を自分で自分にかけるものだから、やるべきことをやるために、相当エネルギーがいるのです。
そしたら、カオナシに変身します。
やるぞ～と、気持ちを入れれば、悪い圧は吹っ飛ぶのに、生来のずるい性質がすぐに勝ってしまう。
どうせそんなことだろうと思っていたけれど、やはり、良い場面が出ると期待しますよね。
まあ、ホテルのアルバイトも、夏の日の花火みたいなことにならないように、今週末、また仕事を入れました。入試の準備などで、早く帰れる日も多かったので、ちょうどいい。
こうやって、要所要所で、アルバイトを入れられるこの仕事は、ほんとにいいです。願ったりかなったりです。
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本当にこの繰り返しですよねぇ。
出来たかと思ったら、また、意識を抜いて出来なくなる。
出来る場面を見たからこそ、期待が高まるのですが、見事に裏切られて落胆させられますよね。
げんちゃんの場合、まだ、周囲で意識を上げるための演出が必要な段階ですよね。その演出には、やはり、アルバイトがベストですね。しかも、アルバイトなら、徐々に仕事内容をレベルアップして行けばいいのですから、ルーティン化させない仕組みも作りやすいですものね。
しかし、勉強だと付きっきりだったり、かなりチェックが必要なのに対して、とりあえず行かせればいいというところがスゴいですよね。しかも、結局、働くことが最終目的なのですから、特典満載だと思います。
もちろん、演出には結局ママのリサーチからお膳立てまでの労力が、かなりのご苦労なのは分かります。もう記事を読ませていただいているだけで、私の方が息切れとめまいがしそうなくらいだからです。
その分の成果が大きいので、やって良かったぁと、ご褒美感はすごいのですが、お忙しい中、そこまで持って行くママさんのご様子を想像すると、もう、さすが！の一言しかないです。読ませていただくだけでも、私などはアルバイトシリーズについては疲労感がすごいです。
やはり、月謝や授業料をお支払いして我が子をその場に通わせるのと、逆にバイト代をいただく立場として通わせるのは、意味が全く違うので、親の緊張感が違うと思います。
しかし、げんちゃんの場合は、逆にこれほどのイベントの方が丁度よく意識を入れられるんですよね。
もう、ここまで来ると、げんちゃんが頑張ってますね！とは、さすがに言えなくなって来ました。笑
ひたすら、ママさんの情熱に脱帽です。私には無理です！おそらく心配で具合が悪くなると思います。本当にお疲れ様です。
Takekoさん
コメントありがとうございます。
私のストレスは、ほんとにすさまじんですよ～・・・
人間と思うからストレスが強いから、こいつは、カメレオンが、人間に化けている、と思っています。
木の人形の時代は終わって、やっとカメレオン・・・でしょうか。
やっとと言うのも違います。
仕事は確かに少しやらねば、と思ってやってると思うのですが、行けばいい、くらいに思っていると思います。
行けばいい、くらいの感覚でも、なんとか言われたことを、ただやるという能力は、ついているのでしょうか。
そして、先日少しこなしたので、またいつもの万能感が出ていると思います。
そうすると抜いてもできる、くらいの感覚になるようです。
もちろんその状態だと、やらかしまくります。
やらかし続けています。
狂っているのに、万能感が出る、というのが、げんちゃんの最も困った性質です。
でも、派遣会社から依頼が来ているので、切られるほどはやらかしていないのでしょうかね。私にはわかりません。
仕事に行くまでのだんどり、帰るときの段取り・・・そこでは日々ハプニングです。
仕事が忙しくやきもきする暇もないのがちょうどいいのかもしれません。
やつの教育に専念していたら、たぶん気が狂うでしょう～。(笑)
私は、げんちゃんががんばっているとは、到底思えません。がんばっている形はとっていると思うし、仕事に行けば、やらざる得ないので、やっているのも確か。
それでもまだ人間の普通の感覚でやっている感じがしません。
げんちゃんをまともな人間にする前に、こっちの方が気が狂うのではないかと思います。
また、つぎつぎにやらかす、未知なるトラブル、書くのがおいつかないのです。(´;ω;｀)
私のエネルギーがつきれば、げんちゃんも終わりますね～。ほんと。
一生パラサイトされて、娘にも迷惑をかけることだけはやめてほしいので、がんばるしかないかなと、腹をくくっています。