ママの格闘と改善のダイアリー

自分の子が発達障害?
それって何? から始まった。

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発達障害の苦手。言葉の芯の意味合い。心をしっかり使って捉えることが苦手

家事のオーダー、一つくらいは、まあまあできる。

何でも、後始末がからっきしだめ、とか、頭使えよ~と言いたくなること、とか、だったら、こうしとけばいいじゃん! とか、様々なため息なことはあるけれど、げんちゃんの日常は、ずいぶん私の手がかからなくなっています。

「キッチンかたずけておいてよ。」
「お風呂は洗っておいて。」
「洗濯物洗って、干しておいて。」
「お布団あげていてね。」
「冷蔵庫に、冷たいお茶作っておいて。」
「お米洗ってタイマーかけていて。」

電話で私が帰る前に、お願いした家事、一つくらいなら、まあまあできていることが多くなりました。
もちろん、びしっと片付けるとかいうところまではいきません。流しにたまっていた茶碗を洗う、取り散らかしたもののうち何品かを、所定の位置に戻すくらいのことですが、猫の手も借りたい、我が家の日常では、いないより、いてくれて助かることは多いです。

とはいえ、やりっぱなし、という性質はなかなかかわらず、言わなくても、自らの力で、きれいになっている、ということは、まだまだ難しいようです。

言葉のニュアンス。少しわかる。ニュアンスを捉えるのが難しい発達障害

先日、仕事で、営業の人が来ました。Wi-Fiの調子が悪いということのやり取りをしていたら、彼は、
「田舎じゃ~、けっこうおこるんですよね。」

と言いました。今年採用の若い男の子だったので、私も息子に言うように、
「田舎??ここが田舎だったら、○○(田んぼだらけの地区)はどうなるの?」
と笑って言いました。
「あ、ぼく、日本語だめなんで~。」

その子頭をかいて、おちゃめな笑みをうかべます。

「あのさ、そういうときは、郊外って言うんだよ。○○大学が泣くわよ。営業それじゃだめだ! は~い、今日一つ覚えたね!(笑)」
まあ、こういうやり取りがあって、げんちゃんにその話をしてみました。

げんちゃんに、郊外と言う言葉を言う前に、
「ねえ、どこがおかしいと思う?」

と聞いてみたら、げんちゃんは、
「え~っと、田舎っていうのが、ちょっと変・・・」
「なんで?」
「なんか、町がちっちゃいって感じがするから。」

「ど真ん中の答えじゃないな~。」
「人が住んでいないから。」
「それも少しずれてる。ちょっとばかにした言い方に聞こえるから、というのが一番真ん中の捉え方だと思うよ。」

やはり、げんちゃんの答えは、言わんとするところはわかるものの、的をとらえきれていない~・・・

「で、なんていえばよかったの?」
私は、げんちゃんの口から郊外と言う言葉を期待はしてなかったけれど、一応聞いてみます。げんちゃんは、うなって黙ります。私は
「こ・・・」
と頭の文字だけ言いました。
「あ、郊外・・・」

出てきました。げんちゃんの言葉のタンスには、郊外は入っていた模様です。

こういうニュアンスってところは、発達君にはなかなか難しいところと思うけれど、これくらいならわかるようになってきたのでしょうかね~。

コツコツぼちぼち作文練習が、少しは役にたっているのかもしれません。

また、今日は、こういうこともありました。

スーパーのエレベーターで、たまたま店員さんが乗ってきて、私がボタン操作すると。
「申し訳ありません。」
と丁寧にお辞儀をしてくれました。

こういうささいなことでも、げんちゃんにとっては良い材料です。
「なぜ、店員さんはすごく丁寧なお礼をしたの?」

「・・・」
「本来なら、こっちがお客さんだから、自分がパネル操作して、エレベーターを動かすべきなのに、お客様にしていただいてありがとうございます。という気持ちから言ったんだよ。」
なんとなくわかっていても、即座に的確に表現できないげんちゃんです。

今こそ、どんどん、実践の学びがげんちゃんには入りやすいと感じます。心が少しは動いてきて、言語に、命が少し吹き込まれるチャンスです。実践を通じて、言語とリアル、心をどんどん結びつけていく時期なんだろうな~と感じます。

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  1. ゆうママ より:

    こんにちは。
    げんちゃん言葉の力がついてますね。
    息子だったら田舎というところがおかしいともわからないし、郊外という言葉は出てこないですよ。

    遅ればせながら、書写を習わせ始めました。先生にすぐに特性があることがわかったようです。なんでも先生のお子さんも発達障害とのことで、同じ特性の子ってやはりわかるものですよね。もっとも高2から書写を習うなんて一般な男の子ではあまりないことですもんね。通学途中にある教室なので学校帰りに寄ることになりました。

    家事能力もげんちゃんはずいぶんついてきてますね。まつり縫いの動画も見ましたが、うちの夫の方が全然できません。レトルトカレーを温めるのすら、適当な大きさの鍋を選んでなくてびっくりしました。素直なうちに教えて身につけさせるのはいいですよね。

    息子を表現すると
    なんとなくいろんなことができるようになってきて手がかからなくなったのだけど、それでもそこはかとなく漂う違和感。
    社会では浮くのだろうなという感じです。なので学校でも友だちがいるような、いないような…

  2. げんちゃんママ げんちゃんママ より:

    ゆうママさん
    田舎というのがおかしい、というの、わからないという子もたくさんいますよね。そもそも、いい大学をでた、営業の子が、平気で使っているのですから、お子さんがわからないのも至極当然なのかもですよね~。
    仕事で出会う、若い営業の子の質は、明らかに昔より落ちています。いらっとして、担当かえてくれ、というくらいひどい子もたくさんです。

    もしかしたら、こういう子の中には、微妙にグレーな子もいるのかもしれませんね~。
    今回の営業の子は、あいそがいいだけ、ましな方でした。
    堅物に、自分の都合だけ言ってくる子は、ほんとにたくさん。疲れ果てますよ。

    この子たちは、武骨でも、誠実なところがありますから、しっかり心を育てることができれば、なんとか、社会でうまくやっていくこともできるのではと思います。

    適当に育ってしまった普通の人より、まったくないところから、一つ一つ丁寧に吸収させていった子の方が、好かれる場面もあるかもです。

    そう思ってがんばっていますけど・・・まあなかなか大変ですね。

    書写いいですね。げんちゃんも、それなりに、字がきれいになりました。うちも、最初、なんかとんちんかんなことが多くて、しっかりばれてると思います。

    先生が発達のママというのは、なんか心強いですね。字を丁寧に書く時間、心も落ち着くし、字の練習以上の効果もあるように思います。

    そこはかとなく漂う違和感・・・ここは、ほんとになかなか消せないですよね~。

  3. とんまま より:

    こんにちは。

    げんちゃん、家事頑張っていますね。
    片付けは難易度高いですね。
    元の場所にあっても、きれいにしまえていないことが多々。
    こちらも基本的にはやりっぱなしですよ。
    ついでに言うと、夫も…

    コープ宅配をやっているのですが、とんちゃん一人の時に受け取って冷蔵庫や冷凍庫にしまってあります。
    一応、間違えずに入っているとことは褒めるべき点ですね。

    前回の裁縫動画を見ました。
    立派ですね。
    これで初めの方ですよね。
    家事ができれば、生活には困りませんからね。
    ママさんの目標「卒業までに家事習得」はいいと思います。
    私も中学卒業までにはレベルは落ちますが、ある程度は身につけさせたいですね。

    とんちゃんの学校では、刺し子をやっていますよ。
    とんでもないレベルのようですが…
    私ですと怒り狂って教えられないと思います。
    (あと私は裁縫が一番苦手ですので…)
    学校でやっていただけるのは、本当にありがたいです。

    そして昨日からの中間テスト。
    支援級はテストがないので調理実習です。
    今日はハンバーグとみそ汁だったようです。
    昨日は事前準備(お皿等を洗っておくなど)
    学校ですから細かく指導とはいきませんが、通り一遍のことは経験できます。
    後は自宅で細かくというフォローは必要ですよね。

    げんちゃん、前期試験頑張りましたね。
    世界史は凄いじゃないですか!!
    数学75点ですと、げんちゃんの喜びも大きかったでしょうね。
    (下駄の事実にびっくりでしたね)

    自分の伸びを意識しているのですね。
    これだけ”できる”感覚を味わえばその意識は出てきますよね。
    ただ、間違った方向にだけは行ってほしくないですが…
    合理性のある言い訳もするとのことで、やはり伸びてはいますものね。
    ママさんがこっそり成長を感じられる程度にしておいた方がよさそうですね。

    すみません、前回記事の内容も入ってしまいまして。
    言葉のニュアンスはうちもまるでダメです。
    ママさんのお話を伺って、若い子は「田舎」という言葉を「郊外」とほぼイコールで話す子が多いなと感じました。

    エレベーターでの件もわかります。
    私もある状況の時の対応について相手方の反応について問うと、まるっきりダメでしたよ。
    まあ、自分のことすらちゃんと把握できていませんからね。
    相手のことは難易度が高すぎたようです(汗)

  4. げんちゃんママ げんちゃんママ より:

    とんままさん
    刺し子。やりましたやりました。確か1学期でした。一応完成させてきたけれど、サポートの先生だのみだったのだろう、と想像されました。
    あの頃は、アイロンかけすら、もうへとへとになるくらい、できなくて、教えるこっちが疲弊しました。
    でも今は、自分一人でカッターにアイロンかけます。うまくはないですが、とりあえず、かけないよりはきれいになっています。
    勉強もちょっとずつしか進みませんが、進まないかといえばやはり進化しています。
    家事のような作業は、それよりも、成果は見えやすいですね。あきらめずに、やらせ続けないといけないと思う次第です。

    学校の調理実習はいいですね。友達ともからむし、段取りもあるし、とにかく、勉強より気持ちは入るようですし。げんちゃんも、学校の調理実習で作ってきたものの写真を、ラインで送ってくれました。作り方は、ぜんぜんメモもしていないので、家でやろうとしても、結局、私の想像で再現ではありました。
    でも、自分が作ったものを、家族が喜んで食べるのは、二重の効果があって、心が動きます。料理はいいことだらけです。

    とんちゃんも、少しげんちゃんと似たとこがあるから、料理はかなり使えるかもしれませんね。

    世界史の95点は、げたがあるのかもですね。とにかく簡単なテストですよ。
    よく見てないのでわかりません。
    普通の高校のテストとはわけが違います。とはいえ、悪いよりいい方がいいですよね~。
    でも、テストの問題の意味さえぼんやりしていて、テストって何?みたいな世界から始まっているのですから、やはり、遠くに来ています。

    こつこつですよね~。
    言葉のニュアンスの理解などは、お子さんのでこぼこによっても違いますね。すべて低い能力のげんちゃんの中では、ソーシャルはましでした。これでも、峰なのかもな~と思います。多少は会話が成立するようになってきているので、伸びやすい分野だといいな~と思います。

    計算も、訓練しないといけないし・・・まだまだ基礎力に注力している世界です。

  5. げんちゃんママ げんちゃんママ より:

    非公開Mさんへ
    コメントありがとうございます。
    お嬢さんほんとに、よく伸びていますね。英語に対する情熱が、色んな所の突破力になっていると思います。
    げんちゃんと彼女の違いは、
    I Want があるかないか、の違いだな~と思います。
    これがあると、意識が覚醒されます。モチベーションが自分を引っ張ります。げんちゃんはいかんせんこれがない。ここが致命傷です。

    大人に、将来はどうなりたいの?
    みたいな質問をされると、げんちゃんは、
    「調理師になりたい。」
    などと言うようになりました。しかし、これは、見ているとポーズです。げんちゃんが朝ご飯を作ったりしてくれるから、それを他人に言うと、褒められることが多いので、げんちゃんは、自分を良く見せるスタイルを発見しただけのことなのです。

    もちろん、嫌いじゃないのでしょう。しかし、だからといって、お嬢さんのように、それを具体化するほど、何も行動しないし、料理さえ、受け身です。

    言われたことをただするだけ。
    ユーチューブググって、作り方を見る、なんてことさえしないわけですから。スタイルにすぎません。

    学校でたまに調理があると、楽しいようです。でも、作り方をメモるわけでもない。
    とにかく、よくなりたい、とか、これをしたい、とかいう、すべての
    I wantが、小さな頃から、まったくない、か、成長した今でさえ、希薄。

    もっとここが強くなると、げんちゃんも伸びるのがわかっているので、残念です。

    お嬢さんは、ソーシャルも、一気によくなっていっていますね。意外と彼らは、シンプルに学習してスキルを身につけるところがあるから、もともとの感覚でできる人よりも、生真面目に基本通りやったりしますね。
    お嬢さんも、でき始めると、普通の人が妙にひっかかったりするところをいい意味でスルーしたりして、それがいい方に出ることもあるのではないでしょうか。

    げんちゃんも、成長して突き抜ければ、普通の人にはない社交術を発揮するんじゃないかと思います。まだまだそこまで行くには、超えないといけない峠がたくさんですが・・・

    それにしても、楽しみなお嬢さんですね。第4コーナー回って、ぐんぐん行けば、こんなハッピーはありません。ママの苦労が報われますよね。

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