げんちゃんの、始まったばかりの友達付き合い。
前回のブログから引き続き、山下君のお話です。
げんちゃんは、学校で一番親しくさせてもらっているようです。まあ、とはいえ、ほとんど山下君に引っ張ってもらっているという感じでしょうね。
ラインもたまにやり取りしているようですが、なんたって、文章自体、まだまだ今からという感じだし、気まぐれに応対しているありさまです。
げんちゃんの問題点は、言語力でもあります。
なんたって、幼いころから、自分の思いをつかむことから逃げていたし、さらに、それを出力するとなると、まだ今からという感じで、自分でもどう言ったらいいのか、よくわからないようです。
いつも、相手の会話に適当に相槌を打つのが精いっぱいで、会話が深まるようなスキルはまだまだ遠い先です。
おしゃべりで、こっちにベクトルをしっかり出してくれるお友達が、げんちゃんに話しかけてくれて、げんちゃんが、適当に相槌を打つ、いい時は、好感度は悪くないけど、中身はたいしてない。
それが、せいぜいです。
げんちゃん自身も、自分が興味があったことを話すこともあります。心が動いた時は、多少はまし。
会話力も、会話したいという思いが左右する。
それにしても、げんちゃんの会話は、ほんとにあやうい。
例えばこんなことがありました。学校で、焼き菓子を作って帰ってきました。げんちゃんは、お料理のサークルと言うのに時々参加します。
私が帰ると、特に何も言わず、テーブルにケーキがありました。
「学校で作ったの?」
「うん。」
「今日?」
「いや。おととい。」
「え? なんで言わないの? 私、次のサークル活動はいつなの?ってずっと聞いていたでしょうに。」
「あ、・・・」
私は、あきれます。サークルはげんちゃんには、とてもいいな、と思っているので、その開催日をいつも気にして、何度も尋ねていました。めったに開かれません。
私がしつこく気にしていたんだから、普通なら、予定が決まった日に言うでしょうに。・・・すでに、体験してもなお、まだ言わない。
体験ごと、げんちゃんは捨てるのでしょうか。心動かなかったのでしょうか。まったく意味不明です。
「これ、文化祭で出品するの?」
私は、聞いてみます。
「うん。出す。」
文化祭はその日から10日も先です。
「今回作ったのを出すの?」
「うん、そう。」
「え?文化祭は、10日も先だよ。」
「あ、出さない。」
「じゃあ、また作るの?」
「いや。」
「え、じゃあ、前のを出すの? だいたいいくつ作ったの?」
「4つ」
「4つだけ出品するの? 10日も前の」
「いや、6個。・・・いや出さない・・・。」
「はあ?何なの! いい加減にしてよ。また作るんじゃないの?6個だけ出品するはずないじゃない!」
「うん、そう。・・・」
「じゃあ、いつ作るの?」
「まだ決まっていない。」
疲れます。げんちゃん、たぶん、パンケーキ作りも相当腑抜け状態で参加してと見えます。だから何の心の動きもなく、適当に、その場限りのいい加減さで、私に答えているのです。
心が動かなかったことは、いつも、げんちゃんはこんな感じです。目の前におこっていることを、しっかり捉えようとする心の働きを放置するので、ふわふわ、その場その場で、いい加減に答えて行きます。
じゃあ、いつもそうか、というと、そうでもない時もあります。けっこうしっかり答える。そういう時は、心をしっかり使って、認知しようとしたときでしょう。
その差が激しすぎます。
精神疾患並み。あきれます。
一般的には、げんちゃん、無責任男の何物でもありません。
別に~、気持ち入れるのこんくらいでいいでしょう・・・と、楽な心の使い方に流れるのが、げんちゃんの内面の、最もいやらしいところです。
まあ、このあたりのニュアンスは、なかなか文章では伝わらないかもしれません。
人間を相手にしている感じがしない時は、最もげんちゃんの調子が悪い時。
いい時が続いた後にこれが来ると、ほんとにうんざりします。
山下君の気持ちの入り方が、ほんとにうらやましくなります。
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こんにちは。
山下君のお話、興味深く読ませていただきました。
あのお母さんのお子さんだったのですね。
目標があるということは、どんなにいい薬よりも、それ以上の効果を発揮しますよね。
そもそも薬なんて飲まない方がいいのですから。
目標が心を動かす典型例ですね。
あと一年後、彼はどうなっているのでしょうかね。
楽しみです。(また教えてくださいね)
とんちゃんも目標を持ってもらいたいのですが…
そう思える精神的な成長がない(まだそのような精神年齢ではない)といった方が正しいでしょうかね。
外に出ている子の方が一見問題児のように見えますよね。
周囲への影響もありますし。
おとなしい=外に出す術を知らない、捉えないってことですものね。
とんちゃんは電車以外のことは、把握するのが面倒、キツイと思うタイプですね。
今日は久々にゆっくりできそうでしたので、調理実習で作ったメニューを再現してもらうことにしました。
(学校がレシピもくれました)
ちょうどいくつか前の記事に料理の話がありましたよね。
作りながら片付けるなんて、この子達には相当レベルの高いことです。
(夫もできませんというより、そういう発想がないのですよ)
いずれは出来るようになってもらいたいものです。
がですよ、宿題やってからと思って宿題の途中に挫折。
眠いだの足が痛い(本当に震えていました)頭が痛いだの言って、昼寝する始末。
途中、ピアノにいきましたが、全く身が入っていませんでした。
帰宅後も様子は変わらず横になりたいと。
本当に具合が悪いのだか、ただ怠けて逃げているだけなのか判別が難しいです。
とんままさん
>おとなしい=外に出す術を知らない、捉えないってことですものね。
いやほんとですね。
発達障害は、脳の障害、とユーチューバーの人が言っていましたが、私はそうは思いません。
脳は、図書館。図書館に収納していくのも、出してくるのも、意識なんだと思います。
そこが弱い子は、一見消費の少ない精神生活のように思います。
図書館の本もたまらないので、やがて、どんどん能力も弱ってくる。
だから、このタイプは、放置することが、最も危ないのですよ~。
山下君のお母さんは、見守るタイプだと感じました。
げんちゃんだったら、お母さんが彼女だったら、今頃廃人だな~と思います。
しかし、きな臭い日本になってきて、自衛隊に発達の子が入るのは、別の意味で心配になります。
自衛隊が、今まで通りの平和な部隊であることを願います。
それにしても、財務省の汚さは目を覆うばかり。外国で、軍事費を税金で賄う国など、皆無です。
勉強だけして、国家観なき官僚は、ほんとに、げんちゃんよりたちがわるい、と思ってしまいました。
(脱線してしまった・・・( ´艸`))
お料理、最初は、ほんとに苦労しますね。今でも、やらかしますよ。先日なんて、すき焼きに朝卵を入れて食べるメニューだったのですが、ぼんやり、一つだけしか入れてませんでした。
気持ち入れないと、ただぼ~っとルーティンをやるだけになります。
考えられないような失敗をします。魂どこやったんだ~と言いたくなります。
とんちゃんの、許容時間切れ・・・わかります。
とんちゃんの年齢の時、げんちゃん、1分くらいしか、意識集中が続かなかったと思います。
それも、1週間に1度くらいしか、焦点がしっかり会うときがない。
まあ、とんちゃんママの苦労が、伝わってきますよ。
げんちゃんの料理スゴいですね!感心します。
詳しくはブログに書きましたがroboも受験が終わったので、ボチボチ料理を教えて行く予定です。
ところで、来年の2月から学びの個性尊重プロジェクトのメンバーとフリースクールを開校する関係で、私も名前出し顔出しをしなければならなくなりました。
それで、今のブログroboとの毎日はあと数日で非公開にして、新しいブログRoom-Simpleを名前出しで始める予定です。もし、良かったら、遊びに来て下さいね
ロボママさん、コメントありがとうございます。
お返事ロボママさんのブログにしたのですが、新しいブログ楽しみにしていますね。
ロボ君は、大学入学ほんとにすごい!
げんちゃんは、大学なんてターゲットにはならないな~・・・
なんせ、つながりを考えるのが大嫌いなので、勉強もえっちらおっちらです。