ママの格闘と改善のダイアリー

自分の子が発達障害?
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スーパーのアルバイト見に行きました。

げんちゃんの、アルバイトの評価

スーパーでのアルバイト最後の日、初めて私は見に行きました。

精肉販売エリアの壁の向こうで働いている、げんちゃんの様子は見ることができませんでした。
でも、観音開きのドアの中から、男性の職員の方が出てきたので、呼び止めて挨拶しました。

「こんにちわ、○○の母です。息子が短期アルバイトでお世話になっています。」

男性のかたは、動きを止めて挨拶してくださいました。

「あの、息子、ちゃんと役立っているんでしょうか。抜けているんで、ちょっと心配しています。」
すると、彼は、
「いや、できてますよ。」

と、あまり感情も入れずに、言ってくれました。私は、そのまま信じていいのか、よくわからないままに、次に出てきた女性の方にも同じ質問を投げかけてみました。

「ああ、ちゃんと、できてますよ。掃除をしてもらったり、色々やってくれてます。助かっていますよ。」
とにこやかに答えてくれました。
「でも、とろいでしょう・・・」
私は、目をしかめて言いました。彼女は、
ちょっと、含み笑いをしたように感じました。やはり、良く見積もって、標準偏差の下限ぎりぎりのところじゃないのかな~・・・

げんちゃんが帰ってきて、終わりの挨拶を全員にちゃんとしたのか、と聞いたら、代表者にだけしたようでした。こういう場合、一緒に働いた一人一人の所に行って、こうやってやるんだ、とおしえこみました。
なんでも、場数を踏んで、少しずつ、できるようになるしかないですね。

お給料を、裸銭で20,000円もらってきていました。去年は、振り込みだったけれど、仕事の直後にお金をもらったので、とてもありがたかったです。
げんちゃんの労働の重さとお金、感覚として、少しはつかめたように思います。

さっそく、そのお金を、翌日の塾の月謝に持って行かせ、残りから、S先生のところの二人の娘さんに、時季外れのお年玉として、千円ずつ、ポチ袋に入れさせました。
なんたって、S先生のところでは、しょっちゅう時間オーバーして、子供たちも総動員で、げんちゃんの指導に当たったりしてもらうこともあり、そういうことも感謝するように、という演出です。

やはり、学校に行っているだけでは、学べない、立体学習と言ってもいいでしょう。

普通なら、アルバイトが終われば、また気持ちを抜くげんちゃんでしょうが、今回は、コンビニバイトというナイフを、後ろに突き付けているので、緊張が続いています。

げんちゃんは、私に歯向かうこともなく、家で、あれこれ、マルチタスクをこなさないとやばい、と思っているようで、なんでも素直に聞いています。

私の目をごまかすことがちょっとした、知恵遊びと思っていたのが、そういうローカルルールは通用しない、ということを感じているようです。

「げんちゃん、流し台、汚れているよ。ただ茶碗洗うだけじゃだめでしょう。周りぐちゃぐちゃじゃない! これじゃ、コンビニでは働けないからね。一つづつをちゃんと終わらせないと、次にこの仕事をするときに、できなくなっちゃうんだよ!」

「ただ、はい、って返事するだけじゃだめっていつも言うでしょ。あんたは、言われたことを反復して確認しないと、まったく体に残っていないでしょう!」

「洗面所に行って顔洗うときに、全部一気にやっておしまいなさい。いつも言うでしょう。なんで、こっちに来るときに、そっちにおいている靴下持って来ないの! できることをいっぺんに済ましてしまわないと、コンビニではやっていけない!」

ははは・・・・もう、おもしろいように、がんがん使わせていただいています。私が、口を酸っぱくして、あれこれ言いまくっても、上手にわかったふりだけして、逃げまくっているいつものげんちゃんとは、一味違う手応え!

やはり、虎の穴はいいのかも・・・・

たぶん、私は、直感的に、今回のバイトのあとのげんちゃんの急降下を感じ取っていたんだと思います。
”できたでしょ。おれできるから。もういいでしょ!” 終わった・・・ポイ!

言葉こそ出さないけれど、こういう感覚に陥るにきまっています。そこに、スーパーでのアルバイトの達成なんて、吹っ飛んでしまうほど難易度の高いチャレンジ。
いやあ、我ながら、最高の流れですよね。

潜在的にずいぶん成長しているはずだ、と思っているのに、なかなか成果が出ない。げんちゃんは、こういうジャンプ台がいるんだろうな~。

さあ、今日の夜、店長と面接です。むこう様に迷惑をかけてはいけない、というのも重々承知、さあ、どんな感じの展開になっていくのでしょうか。私にもさっぱり読めません・・・

前向きにがんばっていたら、神様が、道を付けた瞬間を感じることがある

それにしても、型にはまらない育児ですよね。ほんと。はめようにもはまらないですから。 がんじがらめの日本の学校教育の枠など、最初から考えなくていい。

昔から、枠なんてあまり考えない私のもとに、こういう息子がきたのは、意味があったのか?

枠から外れて、新しく道ができる瞬間、私という人間は、いつも神様のシナリオを見るようで、わくわくします。げんちゃんが能力低いので、どきどき感も半端ない。
もし、神様が道をつけてくれているとしたら、自然とことが進むのかもしれません。冷静に考えれば、コンビニバイトはまだムリですけどね・・・

今までも、不思議な流れが起こる瞬間が何度もありました。そういうときは、あまり考えず、どんと流れに乗ってみる。

公開コメント 承認後公開

  1. ゆうママ より:

    20,000円稼ぐってすごいことですよね。げんちゃんが社会に出ることがイメージできるのではないでしょうか?
    コンビニバイトをこなせたら、安心して社会に出せると思います。

    息子にはお手伝いしたらお小遣いを少しあげています。こんなに簡単にお金が稼げると思ってしまっているのではないかと不安です。

    型にはまらない育児ですよね。私は型通りに生きてきたタイプなので、そこを崩すのがしんどかったです。今は崩せたつもりでも、今でもときどき型に苦しめられる時があります。
    でも一生懸命やっていたら、なぜかいい流れにのれたと思う時がありますね。息子を育てながら自分自身が変わらなくては…と思っています。

  2. げんちゃんママ げんちゃんママ より:

    ゆうママさん
    げんちゃんの2万円、S先生のお子さんのお小遣いを上げる時、細かいお金がなくて、とりあえず、自分のさいふにあった千円をポチ袋に入れたげんちゃんでした。
    渡す時に、S先生に誰のお金?と質問されたら、なんと、お母さんのお金、と答えました。
    ほんとあほですよね~。

    手元に2万帰りに渡されたことはほんとによかったです。ちょっとでも、間接的なことになったら、まったくつながりを考えない恐ろしいやつです。

    げんちゃんは、コンビニバイトがしたいみたいです。できませんよ。それなのに、自分でなんとなくできるような気になってしまうおそろしさ。

    コンビニのおかげで、気持ちは抜けにくくなっています。しかし、面接のとき、大チョンボして、まあ、断られると思います。
    また報告しますね~。
    もう、人間の範疇に入れたくないほど、狂った息子ですね~・・・

    型どおりにいくと、先に教育をして、もっと年がいって仕事、となるんでしょうが、高校生のうちに、仕事だと感じています。
    高校生だから、と少し下駄をはかせてもらえるうちに、がんがん失敗をして、経験を積んだ方がいいと思っています。
    学校は、休学してもぜんぜんいいかな、と・・・留年して1年くらい長くなっても、高校生という肩書はほんとにありがたいです。
    今から、1年くらい、色んな仕事を転々と経験させたらと思っています。
    コンビニにもぐりこんで、首になるか、なんとか、使ってもらえたりすることがあれば、1年くらいしっかりやったらいいけれど、イメージがわきません。

    げんちゃんは、常識と言うものがなく、ちょっとしたこともつなげて考えないので、周りが振り回されると思います。

    ただ、面接までの今までの経緯は、かなり、げんちゃんにはよかったですけどね~・・・

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