ママの格闘と改善のダイアリー

自分の子が発達障害?
それって何? から始まった。

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コンセプトをつかんでディテールを追求する頭にな~れ。

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先週のホームスクールの日、げんちゃんに、忍耐勉強を強いてしまったので反省して、またしきりなおしました。仕事もばたばたで、あっという間に、1週間が経ちました。

今週のホームスクールは、かなりいけてました。
 ママの精神状態が完全に復帰して、余裕でげんちゃんにあたっていたので、それが反映していたのかもしれません。
算数も、だめとはいいながら、やっぱり、進歩してるようです。ひとりで、ふたけた計算をすらすらというわけにはいきませんが、13-7=という問題を、10-7+3=
と書き直して、やってる場面が出てきました。(確実性がまだないけどね。)理論ではなく、ドットのイメージを浮かばせて、映像で瞬時に答えられるようになってほしい、と思うげんママですが、とりあえず、概念は入ってるのかも、と思います。入力はけっこうされてるけど、出力にまだまごつくような感じなのかな、とも思います。

 さて、げんちゃんにジグソーパズルをさせると、面白いことがおこります。パズルは、写真のように、周りに額のようなラインが入ってます。げんちゃんは、まわりの枠から作らずに、自分の興味のある電車の絵柄から作ろうとします。どう考えても、枠から作る方がやさしいと思いますが、彼は、ディテールから入っちゃうようです。

( こんなパズルをいやがらず取り組めてるのはすごい進歩です。1年生の最初、こんなのいやがらずやったかな~。おもしろがって取り組んでいることこそ、脳の進化ですね。)

 パズルを中から作る、それを見て、色んなことに気づきました。げんちゃんは、全体を見て、全体を把握しながら、ディテールに入っていくのではなく、ぱっと、興味をひかれたところに、1点豪華主義的に興味を掘り下げていくみたいです。
 そのことが、すべてにおいておこっているわけで、たとえば、
「この言葉を入れて文を作りなさい。」
という問いをやっているとすると、すっかり自分のイメージの世界に入っていってしまって、言葉を入れるのを忘れちゃう。ということがおこります。ソーシャルにしても、学校での行動にしても、コンセプトを把握、そして、ディテール・・・ということが苦手なので、色んなことをやってしまうのでしょう。

 げんママは、げんちゃんに、コンセプトを把握しながら、ディテールも深める。というトレーニングをしたいな、と思って、公文の”同じ物探し”のプリントをここ1週間やらせています。
一枚の紙に、20組のペアが書いてあって、それをできるだけ短時間に探す問題です。
 タイムを縮めるには、一つの絵だけにこだわっていてはうまくいきません。全体の絵柄を、常に気にしながら、視線に引っかかったペアをピックアップしていくのです。
初日、げんちゃんは、途中パニックをおこしたのですが、2~3日やってくると、かなり的確にできるようになりました。
 
 視線を全体にいきわたらせながら、作業をする、というトレーニングです。

 でも、このプリントは、1学期、別のことに使ってました。3つずつ、丸でかこみなさい。なんてことをスピーディーにやらせるのです。数量感覚がほとほとだめなげんちゃん、見た瞬間に。数を把握させるトレーニングをやってました。その頃は、丸できっちり囲むというようなことがけっこうできなくて、手をそえてました。
  今は、しっかり、目的の図柄を丸でかこめるので、やっぱり進歩しています。

 右脳は、ディテール脳、左脳はコンセプト脳、と茂木健一郎氏の本にありました。げんちゃんは、明らかに、ディテール脳が瞬時に働くようです。そう考えると、色んな行動様式が分析できるような気がします。
コンセプトを把握して作業に入るトレーニングは、もうひとつやっています。
漢字のおみくじです。
1年生の漢字の中から、2つほどひいて、それを使って文を作ります。入れる漢字をよく忘れて、一人独創的な文章を作ります。それを使って、というところがけっこう難しいようです。

 半日ホームスクールの日、朝2キロ弱の道のりを学校に行き、昼に迎えに行って、1時間半ほどホームスクールをして、そのあとは、2キロの道を体操教室に歩き、体操をして、また帰り2キロを歩いてもどってきました。合計6キロ近く歩かせたことになります。おうちに帰って、学校の宿題をして爆睡か、と思いきや、先日からはまっている、漫画の本を読みふけって楽しんでいます。

 なかなか、げんちゃんスタミナがついてきたな、と思います。ちなみに、体操教室まで歩くのつきあったママは、もうぐったりです。げんちゃんは、よく見ると、体軸がしっかりして昔のように、ふらふらした感じは、もうみじんもなくなっていました。
 ママから見ても、げんちゃんは、よくがんばっているな~・・と思います。
そして、やっぱり、発達障害なんて、診断されても、しっかり取り組めば、飛躍的に進化しますね。あらためてそう思います。やるかやらないか、だけだと。


手先が今でも相当不器用なげんちゃんですが、年長さんの夏に、はさみでものをほとんど切れなかったし、はさみを持とうともしなかったことを考えると、進歩してると思います。

第一、こっちの言うことを聞いて、ちゃんとトレーニングされる、ということこそすごいことで、1年前は、四苦八苦してましたよね。は~。

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公開コメント 承認後公開

  1. じゃはん より:

    本当にこのブログは、世界の発達障がい児の母の光です!
    げんママ万歳!

  2. チンジン より:

    相変わらず地道な取り組み!そしてその成果!さすがげんママとゲンちゃんです!!
    パズルを興味のあるところからやっていくというのは、分かる気がします。東田さんの本だったかな?きれいな蝶を見た時に、最初から「あ、蝶だ~」ではなく、先に蝶のきれいな柄や質感などが目に飛び込んできてその美しさに感動して・・・で、その後に「あ、蝶だったんだ」となるようですよ。またそこがこの子達の天才性でもあるんでしょうね~。出来上がりが一緒なら、好きなように作らせる方が良いでしょうね♪端からがやりやすいのは、凡人の私達の感覚(笑)「やるかやらないか」私も本当にそう思います。「与えるか与えないか」「信じるか信じないか」「諦めるか諦めないか」・・・母親次第ですよね。

  3. nanoka より:

    コンセプト脳、ディテール脳???
    調べてみて、あらうちもそうだわと。
    私自身もそうなので、我が子の気持ちがわかります。でもこれは自分の中ではすでに
    諦めてました。でも我が子のことになると、諦められませんね!
    茂木さんの本早速買いました(^^)
    本当にこちらは情報の宝庫です。

  4. glow-gen より:

    Bさん。ありがとうございます。
    >決して自分がげんちゃんより、算数ができると思われませんように。

    なるほど~です。げんちゃんたちの脳のしくみは、凡人とは違う、
    という良い意味での考え方をしないと、良い面はのばせませんね。確かにです。

     どうしても、自分の理解の方法をおしつけがちです。私は、視覚優位型なのか、計算をするとき、必ず映像が出てきます。げんちゃんはどうも出てこないようです。

     それじゃあわからんよ。と思いがちですが、色いろまわりに聞いてみると、けっこうみんな理解の方法がまちまちだったりします。
     まったく違ったアプローチの方法をしていくのをじゃましないようにしたほうがいいですね。

     今度式を書いたら、めちゃくちゃほめまくってみます。

  5. glow-gen より:

    じゃはんさん。リアクション笑っちゃいますが。全世界の発達障害の子供をもつおかあさんは、やっぱり悩んでますよね。
     改善する、って、最近は、確信してます。

  6. glow-gen より:

    チンジンさん。そうですか。なるほどね~。チョウチョって、最後にわかる。つまりマクロレンズで見て、やがて広角レンズになるんですね。

     これって、いわゆる聴覚優位型にも通じるのでしょうか。
    私なんて、全体が把握できないと、ディテール言われてもぴんときません。全体が見えてはじめてすっきりします。

     私の職場のドクターもそのようです。でも、彼らはまったく違ってます。パズル、無理に周りからやらせなくていいよ。と鈴木先生が言っていました。

     でも、手応えが出てくると楽しくなります。やったほうが良いと思う。

  7. glow-gen より:

    nanokaさん、ありがとうございます。参考にしていただいて。
    茂木さんの本は、2冊くらいしか読んでないけど、けっこうアンダーラインひきまくってました。

    この全体と部分という解釈は、うなづけますよね。

    そして、手応えですが、全体に意識をもっていくのは可能だと感じてます。
    少なくとも、以前より、全体に目が及ぶようになってるげんちゃんです。昔はもっと局所のみでしたからね。
    会話の細かさも出てきたし、進歩すると思います。
    あの手この手ためしてみましょうね。

  8. かけママ より:

    毎回勉強になるのですが、今回もためになりました。
    療育でしかパズルはしないのですが、我が家はどちらかというと、全体の映像は頭に浮かんでいるみたいで、写真にある電車のパズルを作るとすれば、げんちゃんみたいに一つづつ形を作っていくのではなく、たまたま取ったパズルをだいたいの場所に置いて完成させようとするような気がします。でも、療育の先生はげんちゃんのやり方を勧めますよ(^-^)

  9. nonmama より:

    息子は小さい頃からパズル好きでしたが、どこから作っていたかなぁ。覚えていないのですが・・・やはりディテール脳なのだと思います。
    昨夜Eテレで放送していた発達障害の番組で右脳左脳のことも少し出ていましたが、フラッシュバックの治療や超早期療育など、治ることが研究されているのは嬉しいことだと思いました。
    げんちゃんスタミナありますね!運動何をしようと考えていたのですが、とりあえず息子と歩こうかな~と思います。これからあたたかくなりますしね!

  10. げんママ より:

    かけママ、すごいね。かけちゃん。だって、かけちゃんの作り方って、大人がやってる方法だと思う。とりあえず、まわりを探しながら、でも、手にとったの、そこそこのあたりにおいていく。私もげんちゃんにそう教えてました。
    かけちゃんとげんちゃんは、同じ診断名でも全然違う。ぜんぜん違うのに、同じ診断名というところだけでも、まだまだ解明されてないのでしょうね。かけちゃんは、いわゆるギフティッドのパターンですよね。

     パズルの作り方、って切り口で、論文書いたらおもしろそう。いやすでにあるかも。検索してみようかな~。

  11. げんママ より:

    nonmama、昨日のテレビ見ましたよ。パパがテレビつけろ~、って叫ぶから何かと思ったら、勉強になる番組やってましたよね。

    小さい頃から取り組んだ子供はずいぶん、社会化されてて、発見を早くすることが、まず大事、と再確認しました。

     げんちゃん、スタミナけっこうついてきてます。ただ、下半身は、わりとよくなってきましたが、上半身はだめです。うんていは、できるようになったと言っても、クラスでビリだと思う。同級生が、さかだちして、歩いていました。もう、どうして、こうも周りの子はすごいのかな~。
    げんちゃん、さかあがりなんて、夢のまた夢です。

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