ママの格闘と改善のダイアリー

自分の子が発達障害?
それって何? から始まった。

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運動会でおきた”唖然”

 > げんちゃんの運動会が終わりました。色んな意味でげんちゃんを新たに認識しました。すごく、がっかりする場面、うれしかった場面、ともにありました。
 
まず、うれしかった場面

げんちゃんは、パレードに参加しました。パレードは行進しながら、色んな形を作って、その構成要因として、その場で演技する、というけっこう高度なもの。事前に先生より、
「げんちゃんのサポートに入りやすいように、一番後ろにげんちゃんを並ばせますね。」と言われてました。サポートの先生が横につくのかな?と思いましたが、誰もいません。げんちゃんは、前の子を見ながら、隊についていきます。円になってから、組体操。げんちゃんだけ見ていると、あらら・・・ということもありましたが、この程度なら、ま、こういう子いるよね、どんくさい・・程度です。たまに、全員座っているのに、突然先に立っちゃう、なんて目立つ場面もありましたが。
 
 それから、もうひとつ、げんちゃんの徒競走。げんちゃんは、結局ビリでしたが、げんちゃんは、ちゃんと集団に入って走っています。ひとつ前の子に最後抜かされたけど、前半は、一人前を走っていました。走りも、他の子と同じ、手を曲げて、しっかりふっています。
 今年の初め、げんちゃんは、ふらふらして、手はまっすぐ伸ばしたまんま。見るからに、遅れてるのがわかる走りのフォームでした。

 さて、がっかりする場面。これは、もうすごいことがおきちゃいました!

 クラス全員参加のリレーの時です。
 げんちゃんが、前の子からバトンをもらったとき、げんちゃんチームはビリでした。他のチームのランナーは、小さなトラックの向こうがわまで走ってしまってます。なんと、げんちゃんは、バトンをもらって走り出すと、いきなり、トラックをまっすぐ突き抜けてしまったのです。トラックにそって走るものだと、誰もが思っているのに、いきなり、向こうのゴールまで、中をつっきってしまいました。誰もが想像していないことで、観客と先生方、あぜんとして息を呑みます。私も、何が起こったのか、ぽかんとしていまいました。
 しかし、げんちゃんは、次の子に1着でバトンを渡しました。反則もいいところ。先生たちも、どうしていいかわからず、とうとうそのままリレーは続きました。
 結局、紆余曲折を経て、げんちゃんチームはビリ。おかげで、げんちゃんの反則は不問ですみましたが、ママは、あまりのあほさに、恥ずかしいやら、頭にくるやら・・・。

 競技が終わって、げんちゃんは、近くのお友達に抗議されているのがわかりました。手でバツ、とやられています。げんちゃんは、それに対し、丸を腕で作って反論している風です。やれやれ、これじゃ、お友達に嫌われるよね。

 そのあと、ひかえ席に行きました。げんちゃんに何と言おうか考えました。
「げんちゃん、どうして、まっすぐ走っちゃったの?」
げんちゃんは、悪びれず、
「まっすぐ走ったら早いんだよ。」
自慢げでさえあります。
「げんちゃんは、まっすぐ走ったら早くつくから、そうしたの?」
「うん、そうだよ。」
ママは、げんちゃんがわけわからずに、コースアウトしたのではなく、彼なりに考えてやったのだとわかりました。

「そうか、それは、すばらしアイデアだね。」
実は、叱り飛ばそうと思っていたのですが、げんちゃんが、戦略と思ってやったのなら怒れません。とりあえず、ほめます。

「でもね、げんちゃん。ものにはルールってもんがあって、コースをはずれちゃうと、反則。失格なんだよ。良い考えだったけど、げんちゃんの負けってことなのよ。ルールを守ることが、勝つためには大切なの。」

 げんちゃんは、そうか~・・と納得したようでした。

 でも、幼稚園始まって以来じゃないかな、コースアウトという裏技で前の子を追い抜いちゃったのは。ママもだんだんおかしくなって、家族中で大笑いしました。
「この子、やっぱり普通じゃないわ・・・変だよね。おもしろい。」

 そのうち、げんちゃんがすごい人になった時は、幼少の頃の天才エピソードとして語られることでしょう。

 そういうことにしておきましょう。

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  1. 虎パパ より:

    げんママさんの恥ずかしさを考えると不適切かもしれませんが…EEのセミナーに向かう電車の中で読みながら笑ってしまって完全に変な人でした(笑)
    素晴らしいじゃないですか、こういうの凄く好きなんです。
    普通の感覚じゃ出来ない事をやってくれればいいと思います。
    それにげんママさんの叱らず理由を聞いたのは本当に素晴らしい事だと思います。
    げんちゃんが考えが全て間違いではないので
    考えた事自体素晴らしいですし。
    選択していく上でのヒントをこちらが与えてやればいいんだと思います。

  2. 井上 より:

    そうそう、すごい人は、子供のころこんなだった!
    ということで!
    拍手!
    ところで昨日のセミナーで、げんママの昨日の原稿をプリントアウトして鈴木先生のコメントつきの原稿を入れて配布させて頂きました。
    はじめて虎パパにも会えました。
    エジソンママとエジソンパパの物語というようなテーマで次回の出版を企画しよう、と鈴木先生と盛り上がりました!
    いつもありがとうございます!

  3. りゅうママ より:

    子供って時々凄いこと考えますよね。実行して回りから注意されて改善する。そんな繰り返しです。げんママ様のブログを拝見していてそう思いました。でも周りの子供からダメ出しされても自分を肯定するげんちゃんを凄いと思いました。彼なりの戦略があり、自信があった。実際一番で味方にバトンを託すという結果を出せた。これが戦乱の世の中ならげんちゃん織田信長ばりの凄い武将になっていたのでは?ウキウキしちゃいました。

  4. げんママ」 より:

    >素晴らしいじゃないですか、こういうの凄く好きなんです。
    虎パパありがとうございます。見に行ったおばあちゃんと二人、泣き笑いでした。とほほ~って感じです。

    げんちゃんは、きっと練習の時はこういうことは考えなかったのかな?再犯なのか、今度先生に聞いてみようと思います。いきなり、火事場のバカ力的に発想したのか、探りたいと思っています。再犯ならたち悪いです。教育的効果がないということですから~。
     旦那の家はどちらかというとコンサバ家族。お姑さんは、けっこう傷ついたみたいです。かわいそうに。
    「笑うしかない!」と言い聞かせてましたけど。

  5. げんママ より:

    井上さんと虎パパのご対面だったんですね。わくわくです。
    鈴木先生のコメント見たいな~。先生ももっと先に行ってらっしゃると思いますが、けっこう似た境地にいたられてるのかな?と思いました。ま、発達1年の新米が同じような境地というのも変ですけど。

     境地だけでなく、結果を出したい!と日々思うママです。チャレンジですよね。まさに。

  6. げんママ より:

    りゅうママ
    >これが戦乱の世の中ならげんちゃん織田信長ばりの凄い武将になっていたのでは?ウキウキしちゃいました。

     こういう風に当事者はなかなか思えない物ですが、そう思うようにしました。

     でも、おじゃる丸のげんちゃんは、何も悪びれておりません。それも大切かもと思います。
     ママだったら、恥ずかしくて、次の日しょんぼりしてると思うんですが。
     わかってない、というだけかもしれませんが、打たれ強い、気にしない。これも、生きていく上で大切なことです。
     あんた、大物だね。ということにしときます。ありがとう。

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