ママの格闘と改善のダイアリー

自分の子が発達障害?
それって何? から始まった。

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市の就学相談体験記

 >市の就学相談というのがあって、仕事を早退して行って参りました。幼稚園がまだあっている時間に、お気の毒にも、担任の先生まで同席させて、2時間以上もかかりました。
 ところが、その内容たるや、ほんとお粗末そのもの。やれやれ。

 まず、えらそうなおじさまのいる部屋に通されます。(大学教授、特別支援学級教諭等・・・と事前プリントで説明があったので、そういう方々なのでしょう。)部屋に入っても、彼らは、名乗りもしないので、どんなおじさま連中なのかママにもよくわかりません。

 通り一遍の質問をげんちゃんに投げかけてきます。なんかその声のトーンが、児童教育に携わっているとは思えない、こわもてな感じだし、あなたは、何がしたくて、げんちゃんに質問してるの?何の説明もなしにいきなりなので、見てるこっちにコンセプトは伝わってきません。相談という言葉からは、ほど遠い尋問みたいな感じでした。
 たぶん、年齢がちゃんと言えるか、友達の名前がきちんと答えられるか、などテストのつもりなんでしょうね。素人でもできそうな雰囲気です。
 
 そういうこわもてのおじさんの部屋を3室通過して、最後に、社会適応テストというのをされました。現場の小学校の女性教師が、トイレに一人で行けますか、などの、集団生活の適応能力を、私と担任の先生に質問します。
 彼女の部屋に来たら、やっと、多少、まともな、”修学相談”的な雰囲気でちょっと安堵。まず自己紹介してくださって、私のトレーニングの話などもにこやかに聞いて下さって、世間話的に色々情報交換しました。
 でも、これは、システムの中に組み込まれているというより、単に、彼女の人柄のアドリブ的な感じです。

 終わってみると、わざわざ呼ばれた担任のM先生に申し訳ないような、”儀式!”でございました。

 何が相談なのか?さっぱり意味を見いだせない時間でした。
 ひとことで言うと、「ひどいしろもの」でした。ははは・・・(苦笑)

 もともと、公共機関のやることにあまり期待してないげんママなので、仕事を早退できたからいいか~。くらいの感じですが、マジに相談と思って期待してきた人は、怒ると思います。

 ふと、のちのちの人のために、市に電話して抗議しようかしら、とも思ったのですが、エネルギーの無駄なのでやめました。

 うちの職場には、前職、支援クラスの先生をしていたスタッフがいます。帰ってきて報告をすると、
「市の修学相談はひどいです。どこも・・・」

 らしいです。
 でも、最後に担当して下さった女性教師の方の話は少しおもしろかったです。

「視覚型の子どもと、聴覚型の子どもがいるので、それぞれにあった入力がありますね。」
 先生方も、そういう認識は現場に取り入れているようです。

「うちの子は、図形の認識機能が悪いし、とにかく計算がだめなんですよ。たぶんワーキングメモリーに関するところに、そもそも、欠陥があるとふんでいるんです。それでも、いろんなトレーニングやって、最近タングラムなんかは、かなり良くできてきたんですよ。・・・(あれこれあれこれ・・・)」

 ママは、世間話に乗じて、最近のげんちゃんのトレーニング効果を話しました。
先生は、ちょっと驚かれて、
「良くやられてますね~。就学前からそんなに勉強されて、取り組んでくれる親は少ないですよ。親ががんばってくれると全然違いますよ。すごいですね。」
と答えました。

 でも、エジソンスクールの親御さんにとってみれば、しごく当たり前のことなんだけど・・・と思って、はっとしました。

 一般的には、やはり、子どものことを心配はするけれど、研究して改善のためのノウハウを見いだして、日々やっているという人は、もしかしたら少数派なのかもしれません。それを考えると、エジソンアインシュタインにたどりついて、日々がんばっているお仲間の皆さんは、やっぱりフロンティアかもしれません。どんどん結果を出して、社会に働きかけましょう。

 先生は他にも、こんなことを言われました。
「発達のでこぼこの、落ち込みの部分は、やはり、小さい頃の方が埋めやすいですね。大きくなると、なかなか埋めにくかったりして、山をのばす方にシフトしたりしますよ。」

 へ~、そうなんだ。この方も含めて、現場の先生方は、良い方もたくさんいそうですね。
 ママは、最後に、
「こういう子って、天才になったりするんでしょう。あたし、それ狙ってんですけどね。」

 先生は、
「いいですね~。その発想。がんばってください。天才になったら、私を忘れないで下さいね。」
とにっこり。

 彼女は、またどこかでお世話になりそうな予感もします。
ま、市の修学相談。普通クラスに所属して、支援クラスへ出張、という希望欄があったので、○をつけて帰ってきました。支援クラスだけより、刺激があるのかな?程度の認識のママです。後日”通達”が届くそうです。(笑)
 基本的に、公的な機関に期待していないママは、何でもいいですう~、って感じです。
その程度の期待度で行けば、けっこう、収穫がある物です。きっと、げんちゃんすてきな先生に巡りあうことでしょう。

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公開コメント 承認後公開

  1. 虎パパ より:

    >「良くやられてますね~。就学前からそんなに勉強されて、取り組んでくれる親は少ないですよ。親ががんばってくれると全然違いますよ。すごいですね。」

    僕も当たり前だよな~?!って思いました(笑)それでげんママさんと同じような事考えました(笑)
    でも、皆が忘れちゃってる当たり前の事を思い出させて実行させるところにEEのメソッドの凄さだなと実感してます。
    最近こういう発言ばかりしてるので妻に「貴方は十分EEの回し者だよ(笑)」って言われます(笑)

  2. げんママ より:

    当たり前じゃないみたいですよ、どうも。職場のスタッフのお姉さんは保育士さんで、発達にトラブルがあっても、なかなか認めようとしないお母さんも多いのだそうです。そうすると、勉強して、とレーニングして、という段取りが遅れちゃうそうです。まして、お父さんが虎パパみたいに熱心な人となると、またまた少数派。EEスクールに表彰してもらってもいいと思うくらいです。
     回し者・・・私もきっとそう思われてもしかたないです。(笑)

     

  3. 井上祐宏 より:

    げんママの今回の記事、なるほどー、という感じです。
    こういうものを読まないと、現状がなかなかわからないです。
    貴重なレポートありがとうございます。
    虎パパ、EEの回し者、いいですね~。
    思わず微笑んでしまいました。
    お二人のような方がいることを知るだけで励みになります。
    今日は大阪で今セミナー中です。

  4. glow-gen より:

    井上さん、セミナーお疲れさまです。
    私も、げんちゃんのような子の母にならなければ、支援学級が何なのか、特別支援がどのようにされているか、まったく知らないし、知る気もなかったでしょうね~。
     げんちゃんのママになって、こういう世界の公的機関のやりかたを興味深く観察しています。
     たぶん。先進国の中で、進んでいるということはないようです。いつか、すごく進んでいる国の、そういうシステムを見学に行きましょう。

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