ママの格闘と改善のダイアリー

自分の子が発達障害?
それって何? から始まった。

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発達障害の人が、自分は正しいと固執して人生突き進むと、だいたい、精神疾患になりますね。

40代で発達障害と診断されてた友達

最近になって、発達障害と診断されて、それまでしょっちゅう精神科治療を受けていた40代の知り合いがいます。

彼女の夫から、SOSの連絡が飛び込んできました。

彼女は、公務員で、今までの仕事人生の半分を、休業補償をもらいながら生活していました。民間に努めていたらとうに首になっていたと思われますが、手厚い公務員職ゆえに、解雇されずになんとか、50を前にしているわけです。

ずいぶん昔、初めて彼女と知り合いになった時、ピュアな人だなと思ったと同時に、なんか、相当子供っぽい人と思いました。なんというか、正論を言っているように見えて、広がりがないと言うか、接点がずいぶん少ないと感じました。

たとえば、職場で誰かが不当に扱われている、とかいう話をしていても、なんか、見方が少し偏狭です。白と黒しかない感じです。やがて、彼女は、自分が職場でいじめられている話をするようになり、そのうち、いつのまにか、仕事を休んでいました。

休んだり、また仕事に通いだしたり・・・

彼女は、いつも、私が何かの話をしても、話の的ではないところを引っ張って、自分の話題に持って行くという感じが強く、しゃべっていても、じれったい気持ちになります。
ですから、そんなにしょっちゅうコンタクトするわけでもなく、つかず離れずの年月でした。

このたび、ご主人から、奥さんが、精神科に入院しなくて困っている、という悲痛な電話がかかってきたので、びっくりしました。

そういえば、数週間前、たまたま彼女に会うことがあって、しゃべったのですが、どこか赤ちゃん返りしたような感じで、

ねえ、わたしってすごいでしょう~。見てくれない・・・なんか、そんな感じのトーンが会話にあふれていました。得意なジャンルの話をとうとうとしていますが、私がそのことに興味があるかどうかは、あまりとんちゃくしていないようでした。かと思うと、自分がかつて、ほめられた話に展開していく。ちょっと興奮状態のように感じました。
さえぎって、退席しなければ、何時間でも、興奮して話している感じです。

そういうことがあったので、ご主人の話を聞いて、
あ~。あれは、そう状態だったのか~

と思いました。
まったくご主人の話は聞かない、自分は正しい。悪いのはすべてご主人。10年前の話まで持ち出し、くどくど恨み節を言っていました。ご主人は困り果て、一時実家に退避していました。精神科の当事者会のようなものさえ、みんなの迷惑になっているらしく、しばらく、出席を止められてもいました。

入院をするように、私からもやんわり説得。しかし、

「私は、今調子がいいのよ。精神科の復帰プログラムも、ちゃんと出席したし、自分で治すために、写経をしている。」
とラインで、その作品を送ってくるのです。でも、明らかに、色んな会話が、支離滅裂。ご主人の悪口と、恨み言、職場の悪口、などなど、悪いのは、すべて回り、と断言するような雰囲気です。

片付けられていないのに、片付いていると言う。

「我が家に来てみて、私はかたづけられないけれど、がんばったから、まるで、インテリア雑誌みたいだから。」

と言ってました。ほんとに片づけられない、ということは、ご主人に聞いていたので、へ~と思って、伺ってみたら、なんと、はっきり言って汚部屋でした。これで、インテリア雑誌とは!
私がうかがった時は、床に座るところはちゃんとあったので、まあ、片付いている方なのかもしれません。
だけど、引っ越しして、荷ほどきもまだ途中といったようなごちゃごちゃしたありさまでした。なんたって、ゴミをテーブルに平気で放置しているのですから異常です。ゴミといるものが、ごちゃごちゃに混ざり合っています。

それを真顔で、インテリア雑誌みたい、と言うのだから、明らかに異常です。

ご主人は、今までも、かなり奥さんの面倒を見てきたと思われますが、ほとんど何も思っていないようで、

「私もお世話にはなったと思うけど、あの人、○○の時、××してくれなかったのよ。信じられる~。」

とか、自分が心に刻みたいところだけ刻んで、好きなようにつなぎ合わせ、ご主人を目の敵にしているようでした。彼女の話のいくつかを、ご主人に裏を取ってみると、まったく違う事情があったり、ご主人の方が、絶対的に彼女の面倒をみていることは、明らかでした。

でも、そんなことを言おうものなら、何時間も、えんえんとくどくど、ご主人がどんなにひどい人か、聞かされます。私は適当に切り上げてきたけれど、私の疲れ方はものすごいものになりました。

普段は、ピュアで、どちらかと言うと、優しいタイプなのに、怖いものなし、な感じになっています。
「私はできる。私は悪くない。」

なんか、鉄壁です。

病院の先生も、ずっと入院を提案していますが、彼女は、頑として聞かず、その先生は藪だと、怒っています。

なんか、げんちゃんの片りんを見ました。

げんちゃんを、もし、好き勝手にさせて育てていたら、彼女と大差ないことになっているに違いないな~と思いました。
性格のタイプは違えども、とんちんかんな認知、とんちんかんな自信、とんちんかんな判断力。

暴走です。

ご主人とあとで話した時に、彼がふと、

「げんママさん、げんちゃんに厳しいな~って、いつも思っていたけれど、わかりました。好き勝手させると、のちに家内のように暴発するようになるから、しっかり手綱を締めて育てていたんですね。」

私は、思わず顔がゆるみました。なかなか理解されませんから・・

「発達障害は、常識感がつかない疾患です。少なくとも、げんちゃんはそうです。だから、とにかく、正しい常識感、人として何が正しいのか、というのを、徹底して、体にたたきこんでいかないといけないんですよ。
ですから、それがつかない状態で、好き勝手にさせてはいけないと思っています。げんちゃんは、繊細さがなく、好きにさせれば、横柄さが炸裂します。常に、矯め続けるくらいで、やっとかっとなんですよ。とにかく、勝手に判断させない。私や周りに、聞く。指導権を握らせない。立ち位置を上にしない。そういうことを徹底しています。」

「家内の親は、ただ、優しく育てていたと思います。だから、こうやって手に負えない。親のせいだけではもちろんないけど。
IQは低くないから、大学を出ているけれど、就職しても、うまくやれずにきたんです。それでも、いつも誰かのせいなんです。僕はがんばって、職場を首にならないようにとか、彼女が得意でない家事とか、社会的な雑用なんかこなしてきたけど、まったくわかっていないんですよ。」

ご主人、良く離婚せず、いままでやってきたものだ、と思います。客観的に見て、彼を失った彼女が、まともにこれから生きていけるとは全く思えません。お子さんがいないので、離婚になれば、ひとりぼっちです。
自分ができる、と平気で思っているのも、げんちゃん的です。

発達障害の人が、自分は正しいと思って人生突き進むと、だいたい、精神疾患になりますよね。

いつか、S先生が言ったのを思い出します。

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  1. とんまま より:

    こんにちは。

    お友達の話を読みながら、とんちゃんをこのままにしていたら、同じようなことが起こるだろうな(IQは低いので違う部分もありますが)と思いながら読み進めていました。
    するとママさんもしっかり書いていますね。
    そう、大差なくなってしまいますよね…
    将来の我が子たち。

    彼女曰く、インテリア雑誌のような部屋なんですね。
    ゴミとか見えていない(捉えていない、認識していない、切り捨てている)のかな。
    彼女のご主人がげんちゃんに対する厳しさを理解してくれましたか。
    やはり当事者でないと真の意味まで理解できませんよね。
    周囲はただ厳しいという上辺しか見ていませんから。
    周囲がただ優しいだけで通ってきたら、恐ろしいことになるっていうことがよく出ていますね。
    歪んだ認知、怖いです。

    キャベツの千切り、凄いですね。
    下手な主婦と同じぐらいですよ。
    げんちゃんは料理に向いているのかもしれませんね。
    発達障害の中でも手先は器用な方ですよね。
    料理も色々工程を考えたりしなくちゃならないですからね。
    いい訓練ですね。

    とんちゃんは昨日、自販機で180円のアイスを買いました。
    お小遣いを忘れたので私が580円渡しました。
    おつりはいくら?と言ってもすぐには出てこない。
    ただ、コインを投入口にたくさん入れられて嬉しいというそんな感じでした。
    後ろに人が並んでいたので、そそくさと買うだけになってしまいました。
    帰宅して回想。
    いくら自販機に入れたの?と聞くととんでもない数字がわんさか出てきました。
    平気でアイスより低い値段が…
    口頭ではわからないようでしたので、紙に書きました。
    貨幣は何円のものがあるのか?という所まで掘り下げて…
    1000円から順に小さいお金を言ってみてと。
    最後はすべて言えましたが、そんなことすら、すぐには出てきません。
    お金って子供は大好き(笑)なはずなのに。
    何円の硬貨を何枚入れたのかという所を追求。
    入れた硬貨の種類はすぐに出ましたが、枚数がね。
    それはいくら入れたことになるの?と聞くと(”全部でいくら”と言うと、言葉で足し算だということが分かってしまう)
    はちゃめちゃ。
    最後は辿り着きましたが、ホント疲れますよね。
    そのうち、本人は何を聞かれているのか、混乱してきました。
    最後に500円玉一枚でも買えるのに、何故580円出したのか。
    そこも追及しましたが、やはりわかりませんでしたね。

    今日も午後、そこに行きます。
    仲間たちが自販機でアイスを食べるので、当然欲しがるでしょう。
    昨日こんな有様ですので、今日のアイスはないと言ってあります。
    でも食べさせてもらえるって思っていますね…
    今聞くと、食べれるって思っています。
    現在、とんちゃんは9月の給食献立を見ています。(毎日どれにするか選択するのです。来週提出なので)
    そんなことするより、他にやることあるだろうと言いましたが、まだ見ている。
    呆れますね…

    • げんちゃんママ げんちゃんママ より:

      とんままさん
      たまたま記事の下に出てきた同じカテゴリーの昔の記事を読んだら、ほんとに、片鱗だらけでしたよ~。
      発達障害は、常識感はつくけど、IQは低い、という知的障害の方とは、根本が違う障害だと思います。一般的には、どうしても、IQでとらえられますが、そこよりもっと深刻なところが普通じゃない。だから疲弊します。同じ価値認識に立てないですから。

      12~13歳のとき、S先生は、ブティックでトレーナを好きに選ばせることさえだめと言いました。その時はわからなかったです。意味が。しかし、そのころは、げんちゃん、自我炸裂、感情炸裂の時期。徹底して、勝手なことが通らないと教える時期だったと思います。

      その時期は、ほんとに、徹底して、私たちに従うことを教え込むために、自分で洋服をチョイスしてはダメと言うことだったのだと思います。もちろん、生涯だめということではなく、大事な時期だったということです。

      今は、自分の正しい気持ちが出てきているので、あえて自分で選ばせます。ただ、その時に、なぜそれを選んだか、冷静な感覚をかんじさせるために、インタビューはしないといけないと思います。

      その時期時期で、親の対応も違います。

      彼女は、なんか正論でもあるけど、なんか違うよな~というところを、誰からも矯められずにきました。親も、まあ、間違ってはいない、でも変だな~と言う感覚なので、徹底してし検証したりしてきませんでした。どんなに仕事を休んでも、自分は、休まない人より、良い仕事をしている、そんな感覚をもっています。もっと小さなころに、しっかり矯めていれば、自分の中で、爆発してしまうことは少なかったかもしれません。

      とんままさんが自動販売機の事件を書かれていましたが、まさに、それ、ほんとにできませんでした。同じです。はしたを小銭で出すのも、できなくて、高校1年は、小銭ばかりじゃらじゃらしていました。今は、多少はできているみたいですが、核心は持てません。
      でも、どんどん一人でやらせて失敗もたくさんさせるしかないです。ほんと気長にやるしかないですね。

  2. げんちゃんママ げんちゃんママ より:

    非公開Mさんへ
    なんと、すぐ身近に、この友達のような方がいらっしゃいましたか~。
    お子さんの自慢をして、周りと対立してしまったり、色んなものにはまると、行き過ぎてしまったり。なかなか難儀ですね~。

    私も、昔発達障害とは思わずに、過去、対応に苦労した人がいます。
    あの頃は、げんちゃんも小さくて、できないことが多すぎて、発達障害の本質に到達できていませんでした。
    ですから、発達障害を疑われる大人の人に出会っても、ただおかしいとしか、思わなかった。分析もできないので、混乱だけして恐怖さえ感じました。

    でも、彼らの神髄は、本質をつかもうとしない、ということに尽きるような気がしています。つかもうとしないので、しっかり情報を入れることができないと思います。
    ちゃんとインプットしないので、分析も出力もとんちんかんになるのでしょう。

    そして、そういう意識のしっかりとした働きがないのに、感情だけあるので、それを制御できません。
    感情と意識は次元が違うと、S先生は言います。自分の感情というのは、本能みたいに、ある意味、意識というか理性というか、そういうもっと高次元のもので、コントロールする必要があります。

    それを可能にするものは、真意をつかみたい、という気持ちです。そこが弱い。

    そして、感情と意識・・・これをしっかり別にして考える必要があると思います。
    げんちゃんは、感情も意識も、まったく閉鎖されていた状態から始まりました。
    感情さえ、あやふやなのは、珍しいように思います。Mさんの周囲の発達な人々は、げんちゃんより、ずっと高度で、感情はしっかり出ている。だから、時に、爆発し、炸裂してしまう。
    感情だけ炸裂すると、精神疾患になってしまいやすいのではないでしょうか。

    自分は悪くない、という感情は、誰にもあるのですが、もう一つ上の次元の自分がそこを客観的にコントロールします。そこが難しいのですよね。

    案外、発達傾向のある人って、かなりいるんでしょうね~。

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