げんちゃんに作らせた、簡単レシピのリンゴケーキ。リンゴの皮を剥いてなくて、ちょっとまずい!
高校3年生 夏休みの過ごし方
夏休みも終わりに近づきました。
前半は、久しぶりにS先生の4泊5日の合宿に始まりましたが、それ以降は、
集団家庭教師みたいな塾に通うのが軸になっています。
特に何もない日は、朝2時間、昼から2時間、塾で、小学校5年生の国語と算数のワークブックをやっています。
国語は毎日文章題を数問やって、算数は、5年生の計算や文章題。
ある時は、完全抜けて、やってるだけ、という日もありますし、まあまあ頑張っている日もあります。
大学入試のための英語の補講
後半に、大学受験をする生徒のための英語の補講が、学校であります。げんちゃんは、受けたいと言って、申し込みました。(学校のレベル低いので、進学校のようなレベルでないのがありがたい。)
そうすると、15ページくらいの英語の宿題がついてきました。げんちゃんは、あきれるほど、ものすごいのろまなペースで、やっているようです。
ある時、覗いてみると、こういう問題がありました。
too不定詞と、so that構文
My grandfather is rich enough to own the baseball team.
私のおじいちゃんは,その野球チームを所有するのに十分なお金持ちだ。
これを以下のように言い換えます。もちろん、全文書くのではなく、単語の並べ替えをするのです。
My grandfather is so rich that he owns the baseball team.
当然げんちゃんは苦戦・・・私は解説してやって、何度も暗記させるべく、言わせてみましたが、なんと、ある程度できるまで、1時間もかかってしまいました。
空で、言い換えるなんて、げんちゃんの脳みそは、交通渋滞おこすんでしょうね~。やれやれ。
でも、最後は空でゆっくり言えるようになったので、やはり、昔と比べたら、相当つながったシナプスも増えたんだろうな~、
第一、お金を払って参加するものなら、とりあえず参加できるようになっていると思います。
かつて、なんとか、”くもん”に参加できるかも、と思って入門させたのが、6年の最初。そして、そこを首になったのが、6年終わり。
あの頃は、まだ普通の子に交じって、一人で学習するなんて難しかったわけです。
5年生のテキストとはいえ、普通の塾で、5年生になりすまし(笑)、小学生から高校生の子供たちに交じって勉強。成長したと言えます。こういうの許してくれる、お見事な先生です。
げんちゃんに聞いてみました。
「げんちゃん、なんで、英語の補講受けたいの? 大学行かないんだし、関係ないじゃん。」
と私がかまってみると、
「大学行けたらいいな、って思うから。」
と答えていました。
本人のレベルは低いけれど、常に、普通、自分より上、そういう環境に入れてきたからでしょうか。未来のセルフイメージは、結構高いのかもしれません。かといって、現実的な戦術があるわけでもないんでしょうが。
最近は、我が家を改造して、喫茶店を経営する、という勝手な、超ハイレベルな目標をかかげて、そこを見つめさせています。
まあ、現実には絶対無理ですが、それくらいばかげた目標が、この子にはちょうどいいだろう、と思います。
時間管理、お金の管理、接客、会話術、もちろん計算や文章能力、交渉術・・・すべて足りな過ぎて、吹き出しますが、これくらいのシャレが楽しいですね~。
また、6月から琴を習い始めました。げんちゃんが、なんとなく弦楽器が好きかもと感じたからでした。その読みは当たり、げんちゃん、ぼちぼち練習しています。
どうも、高齢の女性の先生、げんちゃんが、発達障害とは気づいていないような気がします。確かにげんちゃん、お金を払って参加することまでは、なんとかこなすようになっているようです。お金をもらうところは、まだまだですけど。
もしかしたら、この夏、また一歩成長しているのかな~・・・
あ、そうそう、書くの忘れてましたが、バイトの面接落ちました❗
公開コメント 承認後公開
げんちゃん、充実した夏休みを過ごしていますね。
私の知り合いには、お子さんが特例子会社に4月に就職したお子さんが何人かいます。軽度知的障害~境界知能の人達です。最も給料が多くて条件が良く、デスクワーク中心で仕事内容が充実したところに就職したのは、その中で最も知能指数が低い子でした。そして、ママは美大を出ているだけに、非常に頭が柔軟で素晴らしい教育能力と判断力を持っています。げんちゃんママさんと同様に自宅カフェ計画もしていました。支援級に在籍していても学習は必要と学研に通っていましたし、高校時代はマクドナルドで働いていた子ですから、そんなところも、げんちゃんママさんに少し似ています。反抗期もあって苦労されていましたが、息子の改善をあきらめることはありませんでした。
彼は能力の高い子の集まる高等支援学校は難しいと考えて特別支援学校の分校に通っていたのですが、就職先は高等支援学校のエース級の子が集まるような超大手企業からスカウトがかかりました。
どの学校に所属しているかも大事ですが、その期間、どう過ごしていたか、何を身に付けようと努力していたか、が重要だと思います。
げんちゃんも、どこに所属していても、こんな夏休みを過ごしているのですから大丈夫だと思います。カフェの夢は追い続けてほしいですが、それは私の勝手な希望ですね。
Takekoさん
コメントレス遅くなってすみません。
お友達のお子さん、立派ですね。もともとの障害特性もさることながら、意識はだいじですね。親御さんの考えが、しっかりしてると、何を目標にするべきかきちんと育てられるので、社会人になって、なんとかやっていける確率が高いんですね。
今の社会は、発達障害の人がとても多くて、自覚もない人も多いです。
そういう人は、親も、導くことは難しく、育児に失敗しているような人も多いですね。
普通の親は、普通の子は導けても、発達傾向のある子は、導けてない場合があります。
しっかり判定を受けるということは、親も覚悟ができるし、試行錯誤しながら、がんばって子供を導いていくと、いろんなタイミングやチャンスがやってきて、子のお子さんのように、普通の人よりも活躍できるような場合もあるんですね。
やはり、育児は、パターンがあるのではなく、その子の特性を見極めて、親も一緒に成長しながら、試行錯誤、研究しながら育児していくのが正解なのかもですね。
げんちゃん、ほんとにのろますぎる歩みですが、挨拶さえできないのが、やっとこんにちわ、と挨拶することが多くなり、つぎは、ちょっとした言葉を添えることを覚えたり。
抜けると、全くできない時もありますが、まあまあ、社交も多少は進化しています。
カフェは、あまりに荒唐無稽ですが、こつこつ、歩みをとめなければ、先にいくしかないわけですから、日々コツコツ。フィードバックしながら、教育していくしかないかな~と思っています。
一生ゴールに行きつかないような気もしますが、やがては、自分でゴールを設定して、私がいなくなったあとも、自らで歩めるようになったら、うれしいですよね~・・・
こんにちは。
げんちゃん、途切れずに学習を続けてすごいです。to不定詞とso thatの構文を書き換えることができるなんて、素晴らしいですね。
この夏、私を含めうちの家族は体調を崩していました。ようやく回復したとところで旅行に行ったりと…落ち着かない日々を過ごしていました。
夏休みも終わりかけです。息子は宿題もまだ終わっていない有様ですが、ノータッチで、終わるかどうかもわかりません。
夏休みに入ってすぐ三者面談があって(体調不良で延期しましたが)成績は問題なく、このまま頑張ってくださいとのこと。
家ではだらけて目に余るのですが、課題をやって来なかったら残してやらされるみたいで、そこで拒否しない息子よりも困難な子がいるようで、息子の課題はスルーされています。
私自身が昔ほど頑張れなくなってきています。まだまだ目が離せないのに前ほど指導できなくなってます。げんちゃんママのパワーに頭が下がる思いです。
息子は専門学校への進学が決まりました。一応エントリシートを書いたり、面接を受けたり…いい経験になりました。第一志望は落とされました。落ちた経験はよかったと思います。そこで相当落ち込んだようです。(高校の担任の先生から落ち込んでいた様子を聞きました。家ではそんなに気にしていないようだったので意外でした)
専門学校に進学が決まったといっても怖くて仕方ありません。本気でその先を目指してきている子がいるわけですから全くついていける気がしません。それでも好きな分野なので、無駄になるかもしれませんが行かせてみることにします。
ゆうママさん
専門学校が決まったんですね。まだまだ、次のステップの学校に行くには、心配があると思いますが、その中で、ベストの選択をなさったのだと思います。ほぼ高校三年生が半分終わろうとしています。けっこう追い立てられる気持ちになりますよね。
げんちゃんは、来年も、留年するというのがよさそうだと思ってきました。
それが可能な学校みたいなのでありがたいです。
ただ、げんちゃんでも、学校に行っていれば、単位が取れてきているので、全部履修済みで留年できるのか、ちょっと心配です。2学期は、そこをしっかり聞いて来ようと思います。
9年間無理無理義務教育を終わらせて、その次は高校大学、専門学校、もしくは就職・・
日本の教育システムは、ほんとにお金をかけず、いち早く、政府の言うことを聞いて奴隷のように国の言うことを黙って聞く国民を作る。なんか、そんなシステムのような気がします。
先日同窓会があって、二人も支援学校の校長先生になっていました。退職が近づいてくると、そこが最後のポストなのかもしれません。
彼らは、とてもいい同級生で、彼らに習えた子供は幸せだと思いました。彼らが口々に言うのは、子供にお金をかけなさすぎる、ということでした。日本政府は、外国には、思いやり予算をめちゃくちゃ出して、自国の国民にはお金をかけない。
日本は古来から、子供を大切にしてきた社会であったはずなのに、いつからこうなったのでしょうかね。
お子さんは、学校では問題ありません、と言われるほど、発達のお子さんの中では、しっかりお母さんが手をかけ教育してこられたんだな~と思いました。
前ほどエネルギーがわかないのも、ある意味、やれることはやってきたからなのかもしれませんね。
ここから先は、本人次第のところがあります。
私も、細かく勉強を見る時間もなくて・・・塾のその日の内容くらい目を通したい気持ちはあるのですが・・・
どこかで、少しモラトリアムさせて、しっかりすかすかのところを充実させてあげる必要がある子供たちです。専門学校がダメな時は、ぼちぼちやりながら、他の路線も入れ込んでいけばいいのかもですね。げんちゃんは、促成栽培は中学で終わってます。自然農法をやっていると、うまくまわるまで、土をしっかり何年もかけて作ります。
似てるな~と思いました。まだ土の中に土壌菌がすっからかんなんですよ。(笑)
そうそう、英語の問題ですが、真にわかっているのか、あまりよくわかりません。でも、棒読み暗記みたいなものでも、昔はできませんでしたからね~・・・
げんちゃん、琴を習い始めたのですね。楽器は自分の行動がすぐにフィードバックされるので、とても良いツールですよね。げんちゃんは音楽が好きそうな印象があります。
親の意識の差というのが、子どもの人生を大きく左右するのが発達育児なのかもしれませんね。前の記事のA君もそうですが、愛情もあって大切に真剣に考えて向き合ってきたと思うのですが、方向性が外れていると上手く回らないものですね。
うちもこれが1番ベストと思う選択をしているつもりですが、時間が経ってみないとわかりませんね。
同じ通級に通っていた息子の友達、1人は年々自傷がひどくなっているようで、もう1人は中学入学まもなく不登校でゲームをして過ごす日々だそうです。
良い子たちですし、とても熱心なお母さん方ですが、2人とも子どもを尊重しすぎるというか、管理することは子どもを潰すという考え方をされています。
子ども主体でというのは理想的ではありますが、その段階にいるかどうか見極めないと非常に危ういと思い、盲目にならないように気をつけていかなければなりませんね。
夏みかんさん
まさにその通りですよ。
発達障害は、ある意味、人間になっていない部分があります。そもそも論がまったくできあがっていない。
それなのに、君の考えを尊重するよ~、みたいな育て方は、とても危険です。
親が立ち位置が下になってしまったりした日には、成長した時には、子供から親がDVを受けるようなケースもまれではありません。
私の周りには、あまり芯のない子育てをしているのに、子供は普通に立派に社会人になっているケースがたくさんありますが、それは、たまたま子供が、自らを修正したり学び取ったりする力のある普通のお子さんだったからで、多少でも癖のあるお子さんなら、ドロップアウトします。
子育ては、自分とは違う人格を預かり、それぞれが、精いっぱい努力して人生を渡っていくことだと思います。親は、その道をある程度示し手伝う必要があります。
自分とは違う人格、という点で、尊重する、という言葉は符号しやすいですが、存在そのものを尊重することと、導く必要がない、ということは、まったく違います。
先日ある医者が、発達障害は、ほめろ、とか、適当なことを言ってました。
ばかじゃないの?とあきれました。
そういう専門家と言う人たちもいるので、うのみにしないで、しっかり自分で考えてがんばっていくのがいいですよね~。
お琴は、音色がいいので、下手でも、横で音が鳴ってていやじゃないです。それに13本の弦だから、ピアノより、げんちゃんにはとっつきいいですね。