ママの格闘と改善のダイアリー

自分の子が発達障害?
それって何? から始まった。

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発達障害、高校生で初めての”割り勘”。


学校に飾ってあるオブジェ コンセプトはすてきなんですが、そもそも、それを感じるパーツから、作っていかなきゃいけないげんちゃん、そういう子がいることは、わかってもらえそうにないですね~。こういうオブジェに、ちょっとしらっとしてしまう母親もいるんだよね。言いたいことはよくわかるけれど・・・・

臨機応変に失敗をばん回したけれど

先日、学校から電話がかかってきました。
げんちゃん、ある日、朝寝坊して、私はその日、遅刻をしたと思っていました。

しかし、その日、げんちゃんは、駅前でタクシーに乗り、歩けば20分くらいかかる学校に、時間内に到着していたのです。

この話だけ聞けば、相当な成長です。私はそんなことは教えたこともないので、自分で、その時の状況を考え、判断したのだと思います。

ところが、電話口で続く、担任の先生の話は、とんでもないものでした。

なんと、その時、げんちゃんは、あわてて、前に待っている同高の女性を抜かして、自分がタクシーに乗ったと言うのです。
女子高生は、げんちゃんに文句を言って、げんちゃんをおろして、先に乗り、げんちゃんが同じ高校の生徒と知って、相乗りを提案したそうです。

「一緒に乗っていいよ。でも割り勘だよ!」
女生徒は、そんな風に言ったそうです。

げんちゃんは、彼女のあとに乗り、無事学校に着きました。

しかし、つくと、げんちゃんは、タクシーを飛び出し、料金も払わず、とっとと校舎に入って行ってしまったのです。

女生徒は、びっくりして、先生に話し、げんちゃんは、あえなくお縄になったというわけです。

結局、先生の采配で、げんちゃんは、注意を受けて、お金を払い、先生が彼女に届けたそうです。

私は、職場で、話を聞いてびっくりしました。
「え~~~!」
職場の人がびっくりするくらい、大声をあげてしまいました。

シングルフォーカスと常識のなさ

想像するに、げんちゃんの状況は、学校に遅れたくない、それ一心だったと思います。
”悪気はない”、のでしょう。割り勘と言う言葉さえ、彼の辞書にはなかったのでしょう。

だとしても、お金を払わず、何も考えず、タクシーから降りてまっしぐらできる、というのは、異常です。
割り勘という行為が、初めてでも、そこで立ち止まって、どうしていいかわからず、間ぐらいはあるはずです。彼女の行動を見つめて、お金の支払いについて、ちょっと考えたりするはずだと思います。

何も考えてない。常に、誰かがやってくれるのがあたりまえ。その延長なのでしょうか。
もしくは、ただ、目の前に一つの目的があるだけで、まったく周りなど見えないし、すべてがやりっぱなし、といういつもの感覚なのかもしれません。
そして、人がそこにいても、いないのと同じ・・・そういう感覚も共存していたのではないでしょうか。

学校から電話を受けた日、げんちゃんから、学校が終わったという、いつもの電話があったので、
「あんた、やらかしてるでしょ!」

と強い口調で言いました。事件から2日経っていたので、げんちゃんは、なんときょとんとしている風でした。

学校での指導では、まったく心動かなかったのでしょう。

「だめじゃない、ちゃんとお金を割り勘しないと。急いでたんでうっかりしてたの? 気を付けてね。」

あの学校でなされるだろう、この程度の優しい指導では、げんちゃんには何も入らなかったと思います。せめて、女の子に自分でお金を持って行かせて、謝罪させ、恥かかせて、何が正しいことなのか、指導すしてほしい。お金かえしたらいい、というものではありません。
げんちゃんは、
「え?もしかして~。あのことかな。」

と、軽い受け答えをしました。私が、本題を話して、
「何でそれを報告しなかったの?」
と問いつめると、ちょっと困ったように、

「終わったことだと思ったから。」
と答えました。

普通の人では、絶対に発せない言葉だと思います。”終わったら、捨てる。” げんちゃんに悩まされる、最も、困った性質が、とうとう言葉になって出てきたのです。
あきれ果てることに、彼は、心の深くに刻むことなく、捨て去ってしまっていたのです。

発達障害 失敗の指導は、二次元ではだめ

ほんとに、驚きます。このあとの、指導は、大変でした。
何度も何度も、繰り返し、手を変え品をかえ、作文にしたり、言葉にしたり。なんとか気持ちを動かし、自分のやったとんでもない行為が、どれほどとんでもないのか、あらゆる方面から入れていく作業です。・・・・もちろん、割り勘、同乗する。など、同義語も含めて、言葉も再学習。

しかし、そういう2次元ではだめなので、常識を教え、お詫びのお菓子を一緒に買いに行き、手紙を書かせ、翌日、女の子に、謝罪に行かせる、という体験をさせました。学校がゆるいので、学校でも、もっと強固に印象に残るように、指導してもらいたいですが、そこは、どうなのかわかりません。

そして、もちろん、S先生からも、長時間指導してもらい、週一行っている学習塾の先生からも指導。職場に寄った時に、職場のスタッフからも指導。K先生にも会ったので、また指導。

同じスタンスで、逃げ場を作らず、徹底的に追い込んでも、なかなかなのがげんちゃん。一人でも、適当なことを言って、かばう人間がいれば、すぐさま、自分は悪くなくて、親の言うことが変くらいに思うからやばい。要注意です。

捨て去ることができず、繊細に心に刻んでしまうようなお子さんでは、ありえないようなしつこさで、事の道理を教えて行きます。

しかし、それでもたぶん、げんちゃんは、ぐっと心から反省を感じ取っていないんじゃないか、と思っています。
言葉で、
「これは、はずかしいことで、おもいやりがない。僕は、ずうずうしくて、社会では警察よばれてもしかたない。」
などと言ったとしても、人の受け売りで、しっかり腑に落ちてないんと踏んでいます。

そのあとの、げんちゃんの行動は、がんばって向上しなくっちゃ、という意欲は見えます。気持ちはあれど、残念ながら、常識感は、一気にはつきません。

このずれまくった常識感では、そうそう普通に社会人にはなれないな~と思います。
来年もう1年、この学校に籍をおいて、指導と教育を、1年続けたほうがいいかもな~・・・・と、感じてきました。
自分で新たに判断して、タクシーに乗れたわけで、成長は続けているんですから、根気よくやるしかない、と思います。・・・・

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  1. ゼンツァーノ より:

    タクシーを利用するという手段をとるなんて素晴らしく嬉しい成長ですね!
    げんちゃん、すごいと思いました。
    「割り勘スルー事件」については金銭が絡んでいることもあって厳しめに指導もいたしかたないといったところかもしれませんね…
    わが子もやりかねないなと思います。同じ高校でついでなのだから同じタクシーに乗ろうと言われたと単純に解釈しそうです。
    「聴く力」の弱さによる理解不足の部分を勝手な自分の予測で補完しているような気がしています。それがつまるところ「勝手な思い込み」で困るところなのですが。
    どうしたら伸ばせるのか。悩ましいです。

    • げんちゃんママ げんちゃんママ より:

      ゼンツァーノさん
      いやあー・・・まいりましたよ。
      友達付き合いなど、普通はもっと体験しているでしょうから、失敗はあっても、げんちゃんと同じことする人なんていないだろうな~、と思いました。
      お嬢さんが、もしかしたらするかも・・・と感じる因子があるんですね。
      やはり、げんちゃんタイプなのでしょうか・・・

      ちゃんと聞いてないから、その穴を、適当に埋める・・・確かに、素晴らしく言い得ていると思いました。
      朝から全開です。今日も、キャベツを比較的大きな千切りにして炒めて付け合わさせたんです。その時、
      「生でサラダの時は、もっと細く切らないとだめだよ。」
      と言いました。
      いせいよく、わかった、と言いましたが、あとで言わせたら、キャベツはもっと細く切る。と言いました。驚きます。わかった、と言う時は、絶対にわかっていませんね。言葉で確認させないと。

      まあ、そうやって、自分は聞いた気になったり、やった気になったりしながら、身勝手なことをやりまくるんだと思います。
      そこを自分で自覚して、必死でかわっていかないと、まともな人間にはなれない、と思います。

  2. げんちゃんママ げんちゃんママ より:

    非公開Mさん
    え~って、思わず声が出るでしょう。
    私もそうですよ・・・この子たちの失敗は、いつも想定外、しかも、想定からはるかかなたに飛んでいます。
    私が想像できるのは、降りるときに、ぼけ~っとして、動けない、そんな感じでしょうか。
    いや、でも、おこってみたら、この失敗も、なるほど、やらかすだろうな・・・という感じです。
    想定外ですが、おこってみたら、なるほど・・・という・・・

    第一、できると思っている、自分の方がおかしいということですね。

    毎回、そうやって、下方修正しながらやってきたように思います。
    できることがあったとしても、そのできる、というところの下の部分が、普通のヒトと全然違う。たとえば、東京に行くのに、福岡なら、東海道新幹線のルートくらいの感じで考えているけど、本人、ハワイに行ってそこから来ていた、みたいな感じです。

    ある時、え?なぜ太平洋で遭難するの???想定外~、と思っても、考えてみれば、あたりまえか・・・っていうことですよね。

    それくらい、やばい子の育児なんだろうな~・・・
    地図を見せて、なんでハワイに一回行くの? おかしいよね・・・・みたいな、普通のヒトなら、まったくいらない教育をはさまないといけないのです。

    普通の教育者にはできるはずもないと言うのが当たり前ですよね・・・
    学校に丸投げしていたら、絶対社会には出れませんよね~。

  3. げんちゃんママ げんちゃんママ より:

    非公開Oさん
    コメントありがとうございます。
    日曜なしで家事をさせまくるペナルティーを与える・・・確かにいいですね~。家事はかなり有効な指導アイテムです。
    まあ、しかし、過去に、げんちゃんは、あるペナルティーを与えた時、自分がなぜそれをさせられるのか、まったくつながっていなかった経験があります。
    ペナルティーを与えるだけでは、それすら別個につなげない、げんちゃんの思考停止のすさまじさは、普通のヒトには理解できません。ペナルティーと失敗の間をすごい手間をかけてつなげていかせる必要がありますよね~。

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