> げんちゃんのテストが帰ってきました。
一番最初に帰ってきた国語の語彙力のテストで、95点をとっていました。
お~・・・しかも字もけっこうきれいで、しっかり気持ちを入れてやったんだな、とわかりました。内容はといえば、出題されている漢字は小学校レベル、慣用句を使って短い文章を作るとか、文法の問題などが出ていました。
量としては、全部で、プリント2枚です。
問題のレベルは、小学校高学年くらいか、一部やや中1くらいのものもあるかな・・・ないかな・・・という感じです。
しかし、問題の量を考えると、40分以内でやるには、今までのげんちゃんでは、どうかな、という感じがします。
いい点をとりたい、と思って、彼なりに気持ちを入れたのでしょうね。
しかも、授業中に覚えていたことなども入っていたと思われます。
げんちゃんの今までを考えると、快挙かもしれません。
そういえば、この学校の入試の過去問をやらせたときも、同じくらいの問題でした。げんちゃんは、中三の今頃、それをやらせたけど、決してこれほど回答できてはいませんでした。
そして、鬼門になってる数学。問題は、簡単なルート計算他、計算問題だけでした。中学の基礎的な復習計算です。一次方程式とかもありました。
過去のげんちゃんなら、全部回答できなかったと思いますが、時間内に、九割の量をこなしていました。
結果は65点ですが、彼にしてはすごくできてるんじゃないかと思います。
だいたい全教科、簡単な問題ではあるのですが、算数をのぞき、70点以下はとっていないので、やはり、げんちゃんは、それなりに頑張ろうとしていたのだと思います。
なんたって、前期は、30点代がありましたし・・・(あまりチェックしていないので、よく覚えていないけれど・・・)
試験期間中、ドカンと落ちたりもしたけれど、全体として、げんちゃんの精神面の伸びは、けっこう著しかったと思われます。
この高校のテストは、普通の高校の試験からすれば、ほんとに簡単です。
しかし、もと不登校児を大量にかかえているので、その子たちにとっては、すべて新しく習うことかもしれません。そうであれば、こつこつ積み重ねないと点数は取れないと思います。
げんちゃんは、ほとんどすでにやってきたことで、普通のお子さんだったら、100点とってあたりまえ。
それでも、精神面の伸びがなかったら、もっと悪かったと思います。
何しろ積み上げと言うものがなかなかできない。
試験の時に、気持ちを入れずぼ~っと落ちれば、びっくりするような点をとる。
げんちゃん教育の目的とゴールは、精神面の成長を遂げさせるということでしょう。
社会に出るためには、また思考を組み立てるには、学習も大切です。
しかし、とにかく、人間として最低限の気持ちの使い方、意識の使い方、魂の使い方、そういうものをしっかり安定させないといけない。
学習を使って、その練習をしているのだ、と、最近強く思うようになりました。
育児というのは、子供の精神面を、しっかり成長させて、強く大地に根をはるように、安定したものにすることなのだと思います。
18歳までに、ある程度の青写真ができるように、と思います。
実際げんちゃんは、ぎりぎりのところを行っているように思います。
電車の遅れに例えたら、なんとかなんとか、停車駅での停車時間を減らしたり、直線でなんとか飛ばしてみたり・・・・
遅れながらも、一応、人を乗せて走っている・・・みたいな感じです。
げんちゃんのテストを見ながらそんなことを考えました。
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そうですよね。学習することで知識を増やすことや解けるようになるということだけではなく、意識の使い方や思考の組み立て方、時間内にやり切る力、計画をたてること、そういうことが大切なのですよね。高校になって、学習の負担が減ったので(一般の子とは逆ですね)学習も息子に任せることができるようになって、学習そのもの以外に身につけたいことの練習ができるようになりました。
げんちゃん、テスト頑張りましたね!
息子は私からの圧力が減って素直になりました。反面調子にのることがあるので、上手く手綱捌きをしなくてはいけないです。 1
げんちゃん、試験お疲れ様でした。頑張りましたね。
意識を保とう、落ちても上げようという気持ちが少しずつゆっくり育っているのではないでしょうか。
学習は自分の意識の質が反映されやすいですから、フィードバックもわかりやすいですし、意識や気持ちの使い方、魂の使い方の練習に良いツールですね。
高い意識が安定してきたら、今度は勉強を通して思考力、表現力、コミュニケーション力などと発展して学び、練習していけると思いますので、学習を使わない手はありませんね。
これほど基礎から応用まで揃ってるものはなかなか見当たらない気がします。
ゆうママさん
知的障害児には、学習なんていらない、という風潮がありますが、とんでもないことです。親でさえそんな雰囲気を持っていることがあります。
人間が動物と違うのは、学ぶところです。動物は人間のように、幅広く学びはしません。障害児たちは、人間じゃない、と言っているようなものです。知的障害児こそ、普通の人より、学び続けることが必要です。
中学まではお子さんもげんちゃんも、精神面がまだまだ学ぶスタート時点にきていなかったのを、一生懸命、なんとかしのいできました。
やっと今、精神面とともに、彼らにあった学びをさせることができると思います。これから、まだまだ普通の子より時間はかかると思いますが、可能性に向かって、止まらずにやっていきたいですね。
お子さんも、自分にあった環境があり、心に余裕を持った状態で、しっかり学び続けられたらいいですね。
高校出たら、とか、いろんな心配もありますが、ぶれずに、がんばっていきたいです。 1
いやぁ、げんちゃんスゴいですね。前回の試験より倍以上点数が上がったんですね!
内容よりも、とにかく前進し続けることが大切だと思います。そして、仰る通り、勉強は精神面の成長を促す良いツールですので、投げ出さずに続けることが大切ですね。
げんちゃんは、まだまだ成長して行けると思います!
夏みかんさん
確かに、精神面の成長を、明らかに感じた今回です。
まだいくつかエピソードがありますが、そのひとつ。
ジャガイモを包丁でむかせていると、なんと、しっかり切ろうという思いが外に出ていました。
当たり前みたいですが、そういうことは、ほんとになかったのです。
切っていても、なんとなく、焦点がばらけているというか・・・・この真意をつかもうという思い、これこそが、発達の改善の突破口だと思います。
学習は、真意をつかむということがないと、なかなか進んでいきません。
おっしゃるように、これ以上のアイテムはないです。もちろん、体験型の学習や、そのほかのこともいりますが、机上の勉強は、おこたってはいけない大事なアイテムですよね。 2
ロボママさん
ありがとうございます。
気持ちが表にしっかり出てる・・・
そのような感触をもったのって、まれです。ほんとにまれどころか、思い出せない。
思いが出れば、IQも上がるよ。脳なんて、図書館にすぎないんだから・・・なんて、よくS先生が言っていました。なんとなく、わかる気がします。 3
こんにちは。
テストの結果を見ると、げんちゃんがテストに意識を向けて取り組んだことが分かりますね。
とんちゃんの進学予定の中学では定期テストがありませんので(支援級だからです)恐ろしく思います。
定期テストの時、支援級は違う事をしている(校外学習や作業など)のですから、うちの子だけ受けさせてとはいえないですね。
今でもテストは少ないのに…
先日、理科のテストが返ってきました。
66点と、授業だけしか受けていない(予習復習なし)とんちゃんにしては、いい点数です。
先生からのコメントで、”問題文は担任が読み上げました”との事でした。
これが完全自力ですと、10点ぐらいじゃないか??と思いました。
意識の使い方、どう持って行くか、こちらも何が最善なのかやりながら時が過ぎていく感じです。
とんままさん
IQなんて、決めつけてはいけない。脳の問題ではなく、意識の問題だ。脳はスピリチュアルなものの下に位置する。
私は、最近その意味が実感でわかります。
げんちゃん、脳がトレーニングによって進化したというより、気持ち入れ方、本人いわく、「やりかたをかえたんだ!」
によって、脳の動かし方が変わったんだと思います。徐々に上がるというのではなく、そういう奇跡がおこれば、一気にあがるのかも、と思いました。
だから、知的障害児には可能性はない、とする、教育現場の思い込みはほんとに残念です。
とんままさん、中学選びほんとに心配が多いですね。隔離する、というのではなく、発達の子供たちに、物差しを与えるために、試験や、普通クラスの課題にさらす・・・できるできないの問題ではないのですよね。教育の原点は、精神面を作っていくこと。だったら、囲っているだけではできませんよね。
げんちゃんは、ほんとに恵まれていたんだな、と思います。
支援の先生も、初めて支援を持った線背だったので、私の話をそのまま聞いてくださったし、社会に出す、ということを基準に指導してくださいましたからね~。
違うクラスの支援の先生は、そうでもなかったので、けっこう赤ちゃん扱いみたいなのが見られていたように思います。
でも、がんばっていると、なんか道が開けてきます。
それはずっと感じました。捨てる神、拾う神です・・・