ママの格闘と改善のダイアリー

自分の子が発達障害?
それって何? から始まった。

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上がれば、すぐにいつもの状態

げんちゃんは、また少し上がれば、また、いつもの定位置に平気でもどります。
心が空っぽの、虚無を生きています。
朝、朝食の支度をしてくれますが、今朝はこんな調子

卵がなかったようです。そうすると、バカの一つ覚えのようにベーコン1枚。よく見れば、冷蔵庫の同じ場所にウインナーがありますが、何も考えません。
以前に、何度か、同じことがあって、なぜウインナーを焼かないの?って指導したことがありますが、もちろんそんな指導、その時が終われば、捨てました。

ベーコンエッグのエッグがないから、ただベーコン1枚。そしてよく見れば、ピーマンを半分に切って炒めていますが、お姉ちゃんの皿は何もない。ピーマンが1個しかなかったのか、と思って冷蔵庫を見たら、ピーマンはあります。
なぜお姉ちゃんのピーマンを焼かないの?

と聞くと、
「え?」

ピーマンは1個で、二つに切る。普段は私とげんちゃんの二人分の食事を用意するので、ルーティンをしたのでしょうか。

私は、しかたないので、ウインナーがあるでしょう。と言って、二袋出しました。すると、

「おねえちゃんはあとでいいね。」
と言う、

いつも、ウインナーを焼くときは、一人5個焼きます。一袋に5個入っていますから。二袋出したのを見て、二人分、としか考えない。ベーコンがあるのだから、10個を3人で分けて、と思って出したのですが・・・
とにかく、よく家事もするげんちゃんですが、いつもと同じことを、空っぽでやっているだけなので、信じられないようなことが次から次へおこります。


ほんとに、げんちゃんは、いつも空っぽです。

お姉ちゃんも起きて来て、
「げんちゃんって、ほんとに疲れる。底辺高に行っていた、支援の同級生だって、げんちゃんより、よっぽどましだったよ。」

などと、げんちゃんの話題を話すのですが、げんちゃんは、自分のことなのに、何も心を動かさず、何も聞こえないようです。

「げんちゃんのこと言われてるんだよ。何か言いなさいよ。」
すると、げんちゃんは、叱られそうな雰囲気を察知したのか、

「あ、このごはんおいしいね。」

適当に意味のないことを言う。周りで繰り広げられている自分に関することも、自分は関係ない・・・いつものことです。聞いてもないのでしょう。

「この子、家族死んでも泣かないだろうね。」

おねえちゃんがため息。

昨日、高校の三者面談の申し込みをしないといけなくて、私の仕事のシフトを見るように言いました。学校の面談の日と付き合わせる必要があるのですが、げんちゃんはできません。というより、複雑、と思ったのか、逃げました。

面談の申し込みをする。私の仕事のシフトを調べる・・・
すべて、適当に聞いているので、まったくつなげない。

あなたなんで、私のシフトを調べるの?

「え?・・・・」
「え・あ・・・なんでかな・・パソコンスクール?」
また、適当にでまかせ。とにかく、わかりたいとか、あれ、どうしちゃったかな、とかいう心を動かさず、とにかく、でまかせでそこを切り抜けようとするだけ。

また説明しても、適当に出まかせを言い続ける。
「あ、◎日ね」
「はあ?」 
バカ言え!その日は、面談やってないだろう。まる一日休みと言うわけでもない日があって、時間も突き合せないといけない。考えてるふりだけ・・・

決して思いを使わない。そのうち夜になって、

「あ、11時だから寝てもいい?」

自分のことでしょうに。いつも、誰かがやってくれると思っているのか。
そのくせ、学校からのメールには、ちょっと難しい接続語を入れて、自分をよく見せようとする。文章はちぐはぐなので、バカ丸出しなのに。

とにかく、あいかわらず、心を動かさない、関係をつかもうとしない。考えない。でも、いろいろできることが増えているので、ルーティンに落として、自分ができていると勘違い。良く見せようというずるがしこい思いだけは出してくる。

S先生に、
「色いろな人を見てきているけど、こんな、性根がずるい人間を見たことない。」

とまで言わせたげんちゃん。
毎日炸裂しています。

たぶん、たまたまバカの一つ覚え、言われたことを単純にするアルバイトだったのでなんとかなったんだな~、と今更ながら思います。能力がついても、それを使わないのなら意味がない。別にそれでいい・・・平気でそう思うげんちゃんが、すべてをはばんでいます。
やれやれ・・・

S先生以外、もうこの子を導ける人はいないな~・・・なんて、思いながら、虚無で、ずるがしこい息子を見ています。いや、ずるがしこい、という表現もちょっと違うな。

自分の魂さえ、捨て去っているようなげんちゃんと言うべきなのか・・・神をも恐れない、空っぽ人間と言うべきなのか・・・
少しは人になってきたよう感じていたのはなんだったのか・・・

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  1. robo_223 より:

    げんちゃんもは少しスランプなんでしょうか。また時期が来れば、以前より更に伸びた姿か見られると思います。

    発達障害が心の障害だとすれば、正しく生きる気持ちを持つことが、何より難しく、また大切なことになると思います。ですから、正しく生きることが出来るように導くことをあきらめたり、放置することは最も危険なことだと思います。

    ただし、心の課題を改善することは根幹の部分にメスを入れることになりますので、ここを改善するのは最も難しいことだと思います。ですから、やはり、親の思う速度や方向性で改善して行くことはあきらめざるを得ないと思います。

    しかし、思い通りに進むことが難しかったとしても、これまた急に改善が進んで驚かされたり、思っても見なかったところで意外な程成長していたりということが起こる場合も多いと思います。少しでも良くして上げようと、淡々とアプローチをし続ける必要があると思います。

    ところで、単純な内容だからと言って、誰でもアルバイトが出来るわけではないので、バイトをやり遂げたことは、やはり価値のあることだったと思います。

    特にげんちゃんは意識の面で重い課題を抱えたところからスタートしていることを考えると、よくここまで辿り着いたなと誰もが感心すると思います。正しい価値観を持つことなど心の課題についても、スタートの地点を思えば、どんなに恵まれた環境でも、なかなか進まないということもあると思いますので、ジグザグしながらも結局は前へ前へと進んでいるげんちゃんの姿は評価に値すると思います。

    もちろん現状に甘んじると、羽ばたかなくなった鳥のようにただ落下するだけですので、油断は全く出来ませんよね。少しずつでも変わって行くことを信じて導いて行って上げてほしいです。 3

  2. glow-gen より:

    ロボママさん
    コメントありがとうございます。
    とても励みになります。ありがとうございます。今まで会った知的障害のお子さんで、げんちゃんより、大変だな、と思う子もいました。でも、げんちゃんより、気持ちが出ていて、その方向性が悪くて、外と摩擦が多かったりするということで、意識の状態は、げんちゃんより、ずっと上でした。
    げんちゃんは、虚無なので、電信柱みたいで、人と摩擦をおこしにくい。心を動かさないし捨てるので、平然としていられる。
    自分はできる、とどこから来るのかわからない、変な自己肯定があるので、傷つくこともない。
    神をも恐れない空っぽ人間、それでも、スタートを考えれば、少しは、中に身が入ってきているのでしょうね~。
    あきらめても、あきらめなくても地獄・・・げんちゃんの場合。じゃあ、少しでも可能性のある方をやるしかない。
    放棄すれば、どんどん落ちていくのがわかるので、自分の立ち位置を守りながら、コツコツとやっていく。

    自分の立ち位置を守る、げんちゃんにあまりに振り回されない。発達君に振り回されて短命になってしまう母親ってけっこういますから、自分はそうならないように、彼との間にしっかり線引きはしておきたいです。

    Sさんに徹底的に指導されたあとは、少し回復します。登れば、素直なげんちゃんも出てくるし、中身が少しは入ったげんちゃんも、たま~にあります。
    おっしゃるように、昔は、そんなのなかったわけですからね~。
    仕事も確かに単純作業だからといっても、できない発達君もいるかもですね。
    図太さと、素直さ・・・傲慢さと一緒に共存しているんですよね。こっちの健康がやられないように、距離をおきつつ、たんたんと、しかも情熱をもって、やっていくしかないです。 3

  3. ゆうママ より:

    朝食作り、いつもと違ってお姉ちゃんがいるからと状況判断をしてそれに合わせて用意をするというのは結構難しいことのような気がします。この子たちは状況に合わせてや、臨機応変に対応するというのができないですよね。でも一般の人の中にも気がきくとか、気配りができるとか、個人差がずいぶんあります。やはりいろんな場面を経験して身につけていくしかないのかなと思います。私からしたら毎日自分とママの朝食を用意するということ、すごいと思います。

    はぐらかすような態度は、この子たちなりの処世術なのでしょうね。息子も矛先が自分に向きそうになったら軽やかにかわします。なにかに真剣に向き合うということがないです。目標に向けて努力するとか頑張るとか、そういうのがあると全力で応援してあげるのに、と思います。でもなかなか思い通りにはならないですね。あきらめではないのですが、健康でまじめに働いてくれて、何かを楽しめる人になってくれたらいいなぁと思っています。げんちゃんがバイト最後までやり遂げたことはやはりすごいことだと思います。

  4. glow-gen より:

    ゆうママさん
    難しいことでもなんでもないのに、驚くほどできませんよね~。些細なことの臨機応変。
    やろうとしてできない、というのではなく、感じようとしない、探ろうとしない。そもそも論のところをオミットするのでたちが悪いです。
    朝の用意でも、死ぬほどルーティン。最近では抜いているのがわかりません。ただ、結果がおかしいので、あ~、抜いているんだ、と言う感じです。
    今日は、お姉ちゃんがいるから、皿は3つ出していました。このあと、お姉ちゃんにピーマンを新たに切って焼いたのですが、半分だけ使ってまた冷蔵庫に入れました。でも、残り半分を3つに切って、めいめいに分ける、なんてことは、もぅぜったい考えませんね。そのように教えると、やりはしますが、そういうことを何度も何度もやったら、ほぼ、ルーティンになって、あまったものは、人数で割ってさらに乗せる・・・ということができてくるのでしょう。
    しかし、そのルーティンでさえ、抜くと、え?ということがおきます。
    すなわち、積み上げていく、ということがほんとにできない人たちですね~。ボトムアップさせたいのですが、抜けると、ボトムが危うくなって、底なしになりそうで、毎回、こっちはショック受けますね。

    お子さんも逃げますか~。げんちゃんは、体を動かす限界は、わりにチャレンジしやすいようですが、こと心の限界になると、ほぼ逃げます。
    精神が弱いのでしょうね~。図太い癖に弱い・・・なんかちぐはぐな子供たちですね。
    バイトの時、気持ちを入れていたようですね。1週間だったので、新鮮で続いたのでしょうね。確かに、8時間立ち仕事、と言うのに耐えたのは、えらかったですね。
    体力的にハード、とかいうのは、タフなのかもしれませんね。
    しかし、仕事は、きつい・・・と、理解したようです。今度冬は、郵便局の仕分けさせられたら、と思います。
    あれは、げんちゃんのぼんやりさんだと、クリアできないんじゃないな、と思っています。自分が通用しない、ということを体験してほしいです。

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